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皇女シャーロット編
プリシラの癇癪
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アーク公爵令息と別れた後、私は自室へと戻った。
それから数時間後プリシラが私の部屋へ訪れたのだ。
プリシラは私を見るなり声を荒げた。
「この泥棒猫!!!!!」
泥棒猫・・・?
「何のことかしら?」
「しらばっくれてんじゃないわよ!!!フレデリック様と会っていたんでしょう!?私がフレデリック様を慕っていることを知っておきながら!!!」
あぁ、皇医から聞いたのか。
あの皇医、一番面倒くさい相手に言ったのね。
「たしかに私はアーク公爵令息と会っていたわ。アーク公爵令息は怪我をしている私を皇医まで連れて行ってくれただけよ。それ以上のことは何もないわ。」
そう言うとプリシラは余計に荒れた。
「お姉様のくせにっ!!!ホント、そういうところ母親にそっくりだわ!!!」
「・・・なんですって?」
お母様と何の関係があるのか。
「お母様がよく言ってたわ!あんたの母親は泥棒猫だって!愛し合ってたお父様とお母様の仲を引き裂いたんだって!!!」
っ!!!
引き裂いたのはキャサリンの方じゃないっ!!!
プリシラは私を罵倒しながら部屋にあった物を投げつけてくる。
「いい加減消えて!消えてよ!!!あんたの母親さえいなければ私のお母様は皇后になれたのよ!!!」
「・・・。」
「お父様だけじゃなくて今度は私からフレデリック様を奪うつもりなの!?立場を弁えなさいよ!フレデリック様はあんたに同情してるだけなのよ!!!」
「・・・。」
言いたいことを全て言ってプリシラはようやく落ち着きを取り戻した。
「ハァ・・・ハァ・・・・とにかくもう二度と私とフレデリック様の邪魔をしないでよね。」
そう言って私の部屋を出て行った。
プリシラが投げた物は私に当たることはなかったが部屋がめちゃくちゃになった。
はぁ・・・。アーク公爵令息を奪うだなんて、私はそんなつもりないのに。
プリシラが言ったことは納得いかない。
私が奪ったですって?
むしろ私から奪っているのはあなたたちの方じゃない。
お父様も、お兄様も。
私はそう思いながらプリシラが荒らした部屋を片付けていく。
侍女に言っても片付けてくれないから自分でやるしかない。
プリシラは暴れると手が付けられない。
昔からちっとも成長していないのだ。
あ・・・・これ・・・・
部屋を片付けている途中、ある物が目に入った。
お母様からもらった髪飾り・・・。
プリシラが投げた物が髪飾りに当たり、破損してしまったようだ。
その瞬間、私の目から涙が溢れた。
「ううっ・・・・うっ・・・」
私の、大事なものだったのに・・・。
そのまま私は一晩中声を上げて泣き続けた。
それから数時間後プリシラが私の部屋へ訪れたのだ。
プリシラは私を見るなり声を荒げた。
「この泥棒猫!!!!!」
泥棒猫・・・?
「何のことかしら?」
「しらばっくれてんじゃないわよ!!!フレデリック様と会っていたんでしょう!?私がフレデリック様を慕っていることを知っておきながら!!!」
あぁ、皇医から聞いたのか。
あの皇医、一番面倒くさい相手に言ったのね。
「たしかに私はアーク公爵令息と会っていたわ。アーク公爵令息は怪我をしている私を皇医まで連れて行ってくれただけよ。それ以上のことは何もないわ。」
そう言うとプリシラは余計に荒れた。
「お姉様のくせにっ!!!ホント、そういうところ母親にそっくりだわ!!!」
「・・・なんですって?」
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「お母様がよく言ってたわ!あんたの母親は泥棒猫だって!愛し合ってたお父様とお母様の仲を引き裂いたんだって!!!」
っ!!!
引き裂いたのはキャサリンの方じゃないっ!!!
プリシラは私を罵倒しながら部屋にあった物を投げつけてくる。
「いい加減消えて!消えてよ!!!あんたの母親さえいなければ私のお母様は皇后になれたのよ!!!」
「・・・。」
「お父様だけじゃなくて今度は私からフレデリック様を奪うつもりなの!?立場を弁えなさいよ!フレデリック様はあんたに同情してるだけなのよ!!!」
「・・・。」
言いたいことを全て言ってプリシラはようやく落ち着きを取り戻した。
「ハァ・・・ハァ・・・・とにかくもう二度と私とフレデリック様の邪魔をしないでよね。」
そう言って私の部屋を出て行った。
プリシラが投げた物は私に当たることはなかったが部屋がめちゃくちゃになった。
はぁ・・・。アーク公爵令息を奪うだなんて、私はそんなつもりないのに。
プリシラが言ったことは納得いかない。
私が奪ったですって?
むしろ私から奪っているのはあなたたちの方じゃない。
お父様も、お兄様も。
私はそう思いながらプリシラが荒らした部屋を片付けていく。
侍女に言っても片付けてくれないから自分でやるしかない。
プリシラは暴れると手が付けられない。
昔からちっとも成長していないのだ。
あ・・・・これ・・・・
部屋を片付けている途中、ある物が目に入った。
お母様からもらった髪飾り・・・。
プリシラが投げた物が髪飾りに当たり、破損してしまったようだ。
その瞬間、私の目から涙が溢れた。
「ううっ・・・・うっ・・・」
私の、大事なものだったのに・・・。
そのまま私は一晩中声を上げて泣き続けた。
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