平凡令嬢は婚約者を完璧な妹に譲ることにした

 「平凡なお前ではなくカレンが姉だったらどんなに良かったか」
 それが両親の口癖でした。
 ええ、ええ、確かに私は容姿も学力も裁縫もダンスも全て人並み程度のただの凡人です。体は弱いが何でも器用にこなす美しい妹と比べるとその差は歴然。
 ただ少しばかり先に生まれただけなのに、王太子の婚約者にもなってしまうし。彼も妹の方が良かったといつも嘆いております。
 ですから私決めました!
 王太子の婚約者という席を妹に譲ることを。
 
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