虐げられた皇女は父の愛人とその娘に復讐する

ましゅぺちーの

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皇女シャーロット編

断罪の準備

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キャサリンたちが必死でお父様を看病しているようだがお父様は一向に回復しないどころか悪化していっている。


キャサリン付きの侍女の話によるとほとんど寝たきり状態らしい。


これでは皇帝が崩御する日も近いだろう。


実の父がもうすぐ亡くなるというのに、私は少しも悲しくなかった。


お母様は亡くなる最後まで私とお兄様を気遣い、お父様を想っていたというのに。


やはり私はキャサリンやプリシラたちの言うように冷たい人間なのかもしれない。


優しかったお母様とは違って。


私は今もキャサリンとプリシラに対する復讐の準備を進めている。


あれから私は度々ウィンドウ公爵家の力を借りて証拠を集めていた。


調べてみるとキャサリンの余罪が次々に明らかになったのだ。


これが公になれば、もうキャサリンは権力を振るえないだろう。


だがまだまだキャサリンたちを追い込むには証拠不十分だ。


皇帝の重篤で皇宮が慌ただしくなっている今しか証拠を集めるチャンスはない。


いつもは私を監視して徹底的に嫌がらせをしてくるキャサリンとプリシラもここ最近はお父様に付きっきりなので私のことはしばらく忘れているようだし。


侍女などの使用人たちも私に構っている暇はないようだ。


先ほどお父様の部屋の前を通った時、皇医とお兄様の会話が耳に入った。


皇医いわく、お父様はもう長くないとのこと。


キャサリンとプリシラはしばしば休息をとっているが、お兄様は朝から晩まで寝ずに看病しているようだ。


タイムリミットはお父様が亡くなるまで。


それまでに何としても証拠を集めなければ。








その日、私はいつものようにキャサリンの罪を調べていた。


ん・・・?これは・・・・。


もしかして・・・。


ウィンドウ公爵家が集めた証拠を元に、私はある一つの結論に辿り着いた。


さすがにないかしら・・・いやでもあの女ならやりかねないわ・・・・!


これを公表すれば帝国中が大混乱に陥るだろう。


私はすぐにウィンドウ公爵家に手紙を送った。


あることを調査してほしいと。








そして数日後、ウィンドウ公爵家からすぐに調査結果が届いた。


中を開いて私は文書を確認した。


やはり、間違いないわね。


私の予想は当たっていた。


あの女、ここまで愚かだったなんて・・・


だけど助かった。


今私の手元には数多くの証拠が揃っている。


これだけあればあの親子を追い込むことができる。


見ていなさい、キャサリン、プリシラ。


もうすぐ貴方達は地獄に堕ちるわ。






その直後だった。


皇宮内に大きな鐘の音が響き渡ったのは。


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