虐げられた皇女は父の愛人とその娘に復讐する

ましゅぺちーの

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皇太子アルフレッド編

真実

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アルフレッドは父親と同じ髪と目の色をしており、誰が見ても皇帝の子供だと分かる皇子だった。


しかし皇女シャーロットは皇后に瓜二つだった。


最初は皇帝もシャーロットが自分の子供じゃないなんて思っていなかった。


しかし、ある女が皇帝に接触したことでその考えが大きく変わることになる。


それが後に皇帝の愛妾となるキャサリンだ。


キャサリンは平民ではあったが美しい容姿を利用してそれなりに地位のある男を虜にし皇帝に近づいた。


彼女は皇后の座を狙っていた。


だからこそどんな手を使ってでも皇后フレアを蹴落とそうとしていた。


そして皇帝に嘘を吹き込んだのだ。


「皇女シャーロットは皇帝陛下の子供ではない。」


「皇后陛下は不貞をしていた。」


もちろん皇帝もそれを完全に信じたわけではなかった。


しかしキャサリンは自分が虜にした男たちを証人として皇后の不貞を証言させたのだ。


キャサリンが虜にしていた男はそれなりに地位の高い男で信憑性があった。


次第に皇帝は皇后フレアに疑いを持つようになる。


元々皇帝は自分に自信が無かった。


そしてフレアが貴族令嬢だった頃どれだけ令息たちに人気があったのかを知っていた。


だからこそ、フレアを信じられなかったのだ。


そして皇帝は多くの時間をキャサリンと過ごすようになり、フレアを冷遇した。


皇帝の中では皇女シャーロットは自分の子供ではない。


だからシャーロットをあそこまで毛嫌いしている。



(まぁ・・・シャーロットが皇帝の子供じゃないわけないんだがな。)


皇帝に同情の余地はない。


この男は長い間苦楽を共にした妻よりもポッと出の女を信用したのだ。



(私が・・・この男を地獄に堕とす・・・!)


私はずっと前からそう決めていた。


皇帝はきっと天国へは行けないだろう。


キャサリンとプリシラもだ。


実の父親を毒殺した私もそうかもしれない。


だけどこのままシャーロットを苦しめ続けるよりかはマシだ。


地獄に行く覚悟も既に出来ている。


私はゆっくりと深呼吸をしてから口を開いた。



「・・・父上、あなたはまさか本当にシャーロットが自身の子供ではないとお思いですか?」


私は目の前で弱っている皇帝に尋ねた。


「・・・あぁ、あいつはフレアと別の男との子供だろう。」


皇帝は憎らしげにそう言った。


どうやら本気でそんなことを思っているらしい。


「・・・最初にそう言われた時おかしいと思わなかったのですか?まさか父上はキャサリンの言ったことをそのまま鵜呑みにしたのですか?」


「・・・」


私の問いに父上は少しだけ黙り込んでから口を開いた。


「最初は私も信じなかった。・・・だが、証人がいたんだ。私の側近で信頼出来る男だった。その他にも高位貴族が何人も目撃している。」


(だからそれはキャサリンに骨抜きにされた奴らだろうが!)


私は心の中でそう思いながらも冷静に話した。


「・・・父上、不思議だと思いませんか?」


「何がだ?」


「それだけ目撃されているのなら何故王宮に勤めている侍女や侍従は誰一人皇后陛下の不貞についての噂話をしていなかったのでしょうか?」


「・・・!」


私のその言葉に皇帝はハッとなった。


「たまたま王宮に訪れた高位貴族が見ているのなら王宮勤めの侍女や侍従も必ず目撃しているはずです。しかし私の記憶では王宮で皇后陛下の不貞の噂が流れたことはありません。」


「・・・」


皇帝は完全に黙り込んだ。


王宮にいる侍女には噂好きな人間が多い。


「皇后の不貞」だなんてそんなビッグニュースを侍女たちが放っておくわけがない。


もし誰かが見ていたのなら確実に噂になっているだろう。


「・・・」


皇帝は先ほどと変わらず黙り込んでいる。





(このままこいつを地獄に堕としてやろう。)


私はそう決めて再び口を開いた―




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