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12章 美味しいもの大好き!
474.猫のお詫び
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ごめん寝をした状態でプルプルと震えてるニャンコ(?)の頭に、トアさんがペシッと手を乗せた。
「アンタ、何度失敗するんだい?」
「ふえ……我輩も、失敗しようと思ってるわけではないのである、にゃあ……」
呆れた目で見下ろすトアさんを、ニャンコ(?)が上目遣いで見上げる。ウルウルした目でちょっと可哀想になっちゃうなぁ。
「とりあえず、名前聞いていい? 僕はモモだよ。こっちはアリスちゃん。にゃんちゃんの飼い主なんだ。そっちで震えてるのはぷる君とヤナ。スルーしていいよ」
紹介しながら、トアさんを手招きする。
頭を踏んでる姿はカッコいいけど、ちょっぴり怖いから、それくらいにしてほしいなー?
「にゃにゃっ。吾輩は長靴猫であるにゃ。名はナーグにゃ」
「名前あるんだ……」
「あるに決まってるにゃあ」
正座した体勢で、ナーグがきょとんとした顔をしてる。
でも『吾輩は~である』って言い出す猫がいたら、ほとんどの日本人は『名はまだない』って続くと予想しちゃうよ。有名な文学作品の冒頭だからねぇ。
「そっか。とりあえず、よろしくー」
「……許してくれるにゃ?」
窺うように見つめられたから、僕はニッコリと微笑みかける。
「それは事情を聞いてから判断するよ!」
「そんにゃあ……」
しょぼんと項垂れるナーグの肩を叩き、「落ち着けるところで話を聞きたいんだけど」と話を進めた。
自然と視線を向けた先にある部屋は、最初に見た時とは打って変わって、物や破片が散乱したヒドイ状態になっていた。
これ、この階段で話すか、地上まで出るしかないかな?
幸い、火事とかは起きてないから、慌てる必要はなさそう。
「ナーグ、さっさと部屋を整えてくれないかい?」
「っ、はいにゃ!」
トアさんに指示されたナーグが、ビクッと体を跳ねさせてから、勢いよく立ち上がった。そのまま慌てた様子で階下にある部屋に向かう。
この部屋、そんな簡単に片付く状態だとは思えないけど……?
不思議に思いながらもついていく。
ナーグは部屋に入った途端、腰帯に差していた杖を抜き、あちこちを指しながら何度も「【巻き戻り】にゃあ」と唱える。
その詠唱の度に、時間を巻き戻したかのように、壊れていたものがなくなり、きれいな状態になっていった。
「わあ、すごい! それ、魔術?」
「そうにゃ。長靴猫族に伝わる秘術であるにゃあ」
きれいになった部屋の真ん中で、自慢げな様子を隠しきれずにヒゲをピクピクとさせながら、ナーグが胸を張る。
ここまでわかりやすいと、そういうところも可愛く見えてくるなぁ。元々もふもふしてて可愛いし。
「長靴猫族、ですかー? それ、モンスター種ですよね? でも、あなたは話せるし、普通の異世界の住人ではないような……?」
ヤナが不思議そうに首を傾げる。
確かにそうだね。僕は普段スラリンたちと普通にコミュニケーションをとってるから、すっかり気にしなくなってた。
「吾輩の一族は、遥か昔の王様と契約を交わして、特殊な術をかけてもらったから、喋れるようになったにゃ。キミたちが喋れるのも、同じような術が使われているからのはずにゃあ」
得意げに話すナーグを見ながら、僕は「なるほど」と頷く。
遥か昔の王様というと、サクの山にいる火の古竜イグニスさんが契約を交わしてたっていう王様のことかな。いろんなモンスターと仲良かったらしいし、ありえるね。
「みんな、すわらない?」
一人マイペースに椅子に座っていたアリスちゃんが、空いている椅子を指す。
丸テーブルとセットになっている椅子は全部で四脚だ。つまり、座れるのはあと三人。
チラッと視線を交わして、まずは僕が椅子に座った。
みんなが「どうぞー」と勧めてくれたから、遠慮せずに、ね。
残りは二脚──と思ったら、当たり前のようにトアさんが一つの椅子を使った。
ぷる君とヤナはトアさんには何も言えないのか、「あ」「おっと」と声を漏らしただけですぐに視線を逸らす。
空いている椅子はあと一脚。
ヤナがぷる君を抱えて腰を下ろそうとしたところで──ナーグがひょいっと椅子に跳び乗って座る。
「え」
「キミが座るんかいっ!」
ヤナが手で叩くフリをしながらツッコミを入れる。ぷる君は目を瞬かせて驚いていた。
「吾輩の部屋の椅子であるにゃ」
「いや、でも、謝罪の気持ちがあったら、普通ここは客に譲るでしょ?」
「それとこれとは別の話にゃあ」
フフン、と笑うナーグに、ヤナが「ぐぬぬっ」と声を漏らす。
ぷる君は「ほあー、強い猫さんだあ」と感心した様子。それでいいんだ?
「……ドラ猫め、寝込めー」
ヤナがボソッと呪いのような言葉を吐く。
でも、それギャグ入れてるよね? ここで置き去りにしても仕方ないから、イエローカードだけ出しとくよ。
なにはともあれ。
誰も譲らない状態では座れるわけもなく、ヤナたちは僕とトアさんの間に立って話を聞くことにしたようだ。
「お客様には、お詫びを込めて、お菓子を出すのであるにゃあ」
「お菓子?」
僕が首を傾げた次の瞬間、テーブルの上にアフタヌーンティーのようなおしゃれなものが現れた。
三段のトレイには色鮮やかなフルーツを使ったプチケーキやゼリー、焼き菓子、軽食が並ぶ。飲み物は温かい紅茶のようだ。アールグレイの華やかな香りにうっとりしちゃう。
地下の陰鬱な雰囲気が漂っていた部屋が、一気に落ち着いたティールームのようになった。
「吾輩が作ったお菓子であるにゃ。心ゆくまで食べてにゃあ」
「ナーグが作ったんだ!? すごいねぇ」
テーブル上にあるナーグの手を見る。
もふもふな丸っこい手で、こんな繊細なお菓子を作れるんだなぁ──と思ったけど、ケーキに伸ばした自分の手を見てハッと気づいた。
この世界、どんな手だろうと、料理スキルがあればなんでも作れるんだった! まあ、スキルの熟練度によって、味に差が出やすいんだけど。
そんなことを考えながら僕は桃のタルトケーキを口に運び、大きく目を見開く。
「──うっま!?」
ビックリするほどの美味しさだった。
桃の自然な甘みをシロップが最大限引き出していて、カスタードは桃の味わいを邪魔しない程度の甘さでクリーミーさを添えている。
サクほろっとしたタルト生地は、ほどよい歯ごたえを与えていて……とにかく、うまうま!
「この猫、面倒くさいところがあるけど、料理の腕前だけは一級品なんだよね」
トアさんがマスカットタルトに舌鼓を打ちながら、しみじみとした口調で呟いた。
ここにトアさんが一緒に来てくれた理由がちょっとわかった気がする。
〈シークレットミッション【長靴猫と初めて会って、謝罪の印を受け取ろう】をクリアしました〉
──っていうアナウンスがあったんだもん。
このミッション、ナーグと初対面の場合に必ず起きる爆発イベントの後に、渡されるお詫びのお菓子を楽しんだらクリアになるものらしい。報酬は、その無料のお菓子。
トアさんは前にナーグと会ったことがあって、また無料でお菓子を食べたかったから、僕たちの初対面イベントについてきた、ってことだ。
一緒にいるメンバーの誰か一人でもナーグと初対面なら、再訪でも報酬の分け前をもらえるみたいだし。
意外とトアさんって食い意地張ってたんだなぁ……とちょっぴり呆れちゃったけど、この美味しさを一度味わったなら、トアさんがそうなるのも理解できる。
ナーグが作ったお菓子は、本当にうまうまだからね!
「アンタ、何度失敗するんだい?」
「ふえ……我輩も、失敗しようと思ってるわけではないのである、にゃあ……」
呆れた目で見下ろすトアさんを、ニャンコ(?)が上目遣いで見上げる。ウルウルした目でちょっと可哀想になっちゃうなぁ。
「とりあえず、名前聞いていい? 僕はモモだよ。こっちはアリスちゃん。にゃんちゃんの飼い主なんだ。そっちで震えてるのはぷる君とヤナ。スルーしていいよ」
紹介しながら、トアさんを手招きする。
頭を踏んでる姿はカッコいいけど、ちょっぴり怖いから、それくらいにしてほしいなー?
「にゃにゃっ。吾輩は長靴猫であるにゃ。名はナーグにゃ」
「名前あるんだ……」
「あるに決まってるにゃあ」
正座した体勢で、ナーグがきょとんとした顔をしてる。
でも『吾輩は~である』って言い出す猫がいたら、ほとんどの日本人は『名はまだない』って続くと予想しちゃうよ。有名な文学作品の冒頭だからねぇ。
「そっか。とりあえず、よろしくー」
「……許してくれるにゃ?」
窺うように見つめられたから、僕はニッコリと微笑みかける。
「それは事情を聞いてから判断するよ!」
「そんにゃあ……」
しょぼんと項垂れるナーグの肩を叩き、「落ち着けるところで話を聞きたいんだけど」と話を進めた。
自然と視線を向けた先にある部屋は、最初に見た時とは打って変わって、物や破片が散乱したヒドイ状態になっていた。
これ、この階段で話すか、地上まで出るしかないかな?
幸い、火事とかは起きてないから、慌てる必要はなさそう。
「ナーグ、さっさと部屋を整えてくれないかい?」
「っ、はいにゃ!」
トアさんに指示されたナーグが、ビクッと体を跳ねさせてから、勢いよく立ち上がった。そのまま慌てた様子で階下にある部屋に向かう。
この部屋、そんな簡単に片付く状態だとは思えないけど……?
不思議に思いながらもついていく。
ナーグは部屋に入った途端、腰帯に差していた杖を抜き、あちこちを指しながら何度も「【巻き戻り】にゃあ」と唱える。
その詠唱の度に、時間を巻き戻したかのように、壊れていたものがなくなり、きれいな状態になっていった。
「わあ、すごい! それ、魔術?」
「そうにゃ。長靴猫族に伝わる秘術であるにゃあ」
きれいになった部屋の真ん中で、自慢げな様子を隠しきれずにヒゲをピクピクとさせながら、ナーグが胸を張る。
ここまでわかりやすいと、そういうところも可愛く見えてくるなぁ。元々もふもふしてて可愛いし。
「長靴猫族、ですかー? それ、モンスター種ですよね? でも、あなたは話せるし、普通の異世界の住人ではないような……?」
ヤナが不思議そうに首を傾げる。
確かにそうだね。僕は普段スラリンたちと普通にコミュニケーションをとってるから、すっかり気にしなくなってた。
「吾輩の一族は、遥か昔の王様と契約を交わして、特殊な術をかけてもらったから、喋れるようになったにゃ。キミたちが喋れるのも、同じような術が使われているからのはずにゃあ」
得意げに話すナーグを見ながら、僕は「なるほど」と頷く。
遥か昔の王様というと、サクの山にいる火の古竜イグニスさんが契約を交わしてたっていう王様のことかな。いろんなモンスターと仲良かったらしいし、ありえるね。
「みんな、すわらない?」
一人マイペースに椅子に座っていたアリスちゃんが、空いている椅子を指す。
丸テーブルとセットになっている椅子は全部で四脚だ。つまり、座れるのはあと三人。
チラッと視線を交わして、まずは僕が椅子に座った。
みんなが「どうぞー」と勧めてくれたから、遠慮せずに、ね。
残りは二脚──と思ったら、当たり前のようにトアさんが一つの椅子を使った。
ぷる君とヤナはトアさんには何も言えないのか、「あ」「おっと」と声を漏らしただけですぐに視線を逸らす。
空いている椅子はあと一脚。
ヤナがぷる君を抱えて腰を下ろそうとしたところで──ナーグがひょいっと椅子に跳び乗って座る。
「え」
「キミが座るんかいっ!」
ヤナが手で叩くフリをしながらツッコミを入れる。ぷる君は目を瞬かせて驚いていた。
「吾輩の部屋の椅子であるにゃ」
「いや、でも、謝罪の気持ちがあったら、普通ここは客に譲るでしょ?」
「それとこれとは別の話にゃあ」
フフン、と笑うナーグに、ヤナが「ぐぬぬっ」と声を漏らす。
ぷる君は「ほあー、強い猫さんだあ」と感心した様子。それでいいんだ?
「……ドラ猫め、寝込めー」
ヤナがボソッと呪いのような言葉を吐く。
でも、それギャグ入れてるよね? ここで置き去りにしても仕方ないから、イエローカードだけ出しとくよ。
なにはともあれ。
誰も譲らない状態では座れるわけもなく、ヤナたちは僕とトアさんの間に立って話を聞くことにしたようだ。
「お客様には、お詫びを込めて、お菓子を出すのであるにゃあ」
「お菓子?」
僕が首を傾げた次の瞬間、テーブルの上にアフタヌーンティーのようなおしゃれなものが現れた。
三段のトレイには色鮮やかなフルーツを使ったプチケーキやゼリー、焼き菓子、軽食が並ぶ。飲み物は温かい紅茶のようだ。アールグレイの華やかな香りにうっとりしちゃう。
地下の陰鬱な雰囲気が漂っていた部屋が、一気に落ち着いたティールームのようになった。
「吾輩が作ったお菓子であるにゃ。心ゆくまで食べてにゃあ」
「ナーグが作ったんだ!? すごいねぇ」
テーブル上にあるナーグの手を見る。
もふもふな丸っこい手で、こんな繊細なお菓子を作れるんだなぁ──と思ったけど、ケーキに伸ばした自分の手を見てハッと気づいた。
この世界、どんな手だろうと、料理スキルがあればなんでも作れるんだった! まあ、スキルの熟練度によって、味に差が出やすいんだけど。
そんなことを考えながら僕は桃のタルトケーキを口に運び、大きく目を見開く。
「──うっま!?」
ビックリするほどの美味しさだった。
桃の自然な甘みをシロップが最大限引き出していて、カスタードは桃の味わいを邪魔しない程度の甘さでクリーミーさを添えている。
サクほろっとしたタルト生地は、ほどよい歯ごたえを与えていて……とにかく、うまうま!
「この猫、面倒くさいところがあるけど、料理の腕前だけは一級品なんだよね」
トアさんがマスカットタルトに舌鼓を打ちながら、しみじみとした口調で呟いた。
ここにトアさんが一緒に来てくれた理由がちょっとわかった気がする。
〈シークレットミッション【長靴猫と初めて会って、謝罪の印を受け取ろう】をクリアしました〉
──っていうアナウンスがあったんだもん。
このミッション、ナーグと初対面の場合に必ず起きる爆発イベントの後に、渡されるお詫びのお菓子を楽しんだらクリアになるものらしい。報酬は、その無料のお菓子。
トアさんは前にナーグと会ったことがあって、また無料でお菓子を食べたかったから、僕たちの初対面イベントについてきた、ってことだ。
一緒にいるメンバーの誰か一人でもナーグと初対面なら、再訪でも報酬の分け前をもらえるみたいだし。
意外とトアさんって食い意地張ってたんだなぁ……とちょっぴり呆れちゃったけど、この美味しさを一度味わったなら、トアさんがそうなるのも理解できる。
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