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4章 錬金術士だよ?
127.僕は強い……はず!
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猪っぽいモンスターが現れる。
「くらえ、【麻痺ボム】!」
アイテムボックスから取り出して投げる。モンスターの鼻面に当たったかと思うと、全身に稲妻のような光が生じて、麻痺状態になった。
「――効果はばつぐんだー!」
「やっぱ、お前のアイテム、ひでぇな……」
駆けたルトが剣で一閃してモンスター討伐完了。呆気ないね。もっと強敵ばかりだと思ってたから、拍子抜けしちゃうよ。
これまでに使ったアイテムは【ポイズンボム】や【タイムストップボム】など。ボム系——投げる小さい爆弾みたいなアイテム——は、使い勝手が良いってことがわかった。状態異常付与を楽にできるし。
「うーん、モモが作ったアイテム、すごいなぁ」
リリが苦笑してる。ルトが剣を鞘に戻しながら、僕たちを振り返った。
「けど、アイテム作りにかかったお金に対して効果が見合ってねぇだろ」
「麻痺効果はタダって言ってもいいくらい、素材が余ってるよ?」
苦言を呈するルトに言い返す。麻痺効果は痺海月から作った麻痺薬で付与してるから、ほぼタダなんだ。スラリンが漁をしたら、一度で大量にとれるから。海にどんだけ痺海月がいるのっておののくくらいだ。
「他のアイテムは貴重な素材も使ってるだろ?」
「それは、まぁ、そうだね……」
そう言われたら否定できない。最初の一発はアイテムの効果を確認する意味で有用だけど、使う状況はちゃんと見極めないと、バトルをする度に収支赤字になる。
特に【タイムストップボム】は、モンスターの動きを三十秒停止させるっていうすごい効果があるけど、作るために必要な素材はレアで高価だ。
「だから、今後はスキルを使って戦え。もちろん、アイテムの効果を確かめるのはいいけどな」
「……はーい」
頷く。アイテムでモンスターを倒す楽さを知っちゃうと、魔術や体術で戦うのが面倒くさいなって思っちゃうんだけど、やっぱり良し悪しがあるよね。がんばるかー。
「気配察知も鍛えるんだよ」
「うん! もうすぐ来るよね」
察知範囲で動く存在を伝えたら、リリとルトが当然と言う感じで頷いた。僕が気づく前から察知してたらしい。
やっぱり二人の方が僕よりバトル慣れしてて、スキルの練度も高いみたい。ちょっと悔しくなってきたぞ……。
「――というわけで、僕の新スキルをお見舞いしてやるー! 【嵐蹴り】!」
藪から飛び出してきた熊のようなモンスターに向かって、飛翔で近づき蹴り技を放つ。ドガッとすごい音がした。
「ぐぉっ……!」
「大食蛇ほど弱くはないかぁ……」
さすが北の森林のモンスターというべきか、熊っぽいモンスターは吹っ飛ぶことなく、少し後退しただけだった。でも、蹴りが頭部に当たったからか、脳震とうを起こして混乱状態になったみたい。ラッキー。
「続けて、木の罠からの火の矢!」
念の為に回避できないよう木魔術で拘束し、僕が持ってる魔術の中でも高い威力を誇る火魔術を放つ。
それでも、倒しきらなかったから、この熊は相当体力があるタイプだったらしい。体力が赤表示になってることを確認して、飛翔で勢いをつけてから【足蹴】スキルで体力を刈り取る。
「――ふはは、僕ってつよーい!」
無事討伐成功。ドロップアイテムと経験値が美味しくてウハウハです。
「……やべ。戦闘民族が覚醒してる」
「モモ、想像以上に強かったんだね……」
気づいたら、リリとルトに引かれてた。なんで? もっと褒めてくれていいんだよ。
「新しいスキルをスキルリストで取得したんだー」
「嵐蹴りって言ってたやつな」
「なんか竜巻みたいなのがモモにまとわりついてたように見えたよ」
「そうそう。嵐属性の魔術効果と物理効果を併せ持ったスキルなんだ」
「そりゃ便利だな」
スキルについて教えたら、ルトが少し羨ましそうな顔をした。
えっへん、もっと褒めて!
「モモ、レベル上がった?」
胸を張って称賛を待ってたのに、リリがスルーして聞いてくる。……いいけどさ。
「まだだよー。つい最近レベルが19になったばかりだし、もうちょっとかかると思う」
「そっか。じゃあ、たくさん倒さないとね!」
にこにこと笑うリリを見て、ちょっと『リリの方が戦闘民族なんじゃないかな?』って思っちゃった。言わないけど。
「新しい魔術も覚えられるようにしようぜ。あと、回避のスキルもレベル上げねぇと。エリアボスと戦う時は、回避が結構重要な感じだぞ」
「そうなんだ?」
ルトたちの話を聞きながら、次の敵を求めて森を歩く。この森には罠を設置するモンスターもいるらしいから、警戒しながら歩く必要があって、気が抜けない。
「エリアボスの攻撃手段は主に三つ。一つ目は即死効果のある衝撃波。これはエリアボスとのバトルフィールド内のほぼ全域に効果があるから、アイテムを使って防ぐ必要がある」
「ほぼ全域?」
気になった部分を尋ねてみる。その言い方だと、逃げ道があるみたいに聞こえる。
「バトルフィールドには五本の木があるんだよ。その後ろに隠れたら、一回だけ即死攻撃を回避できるの。でも、使った後はすぐにエリアボスに壊されちゃうから、再利用できないんだよね」
「メンバーそれぞれが別の木を使っちまったら、一気に複数本の木が壊されるしな」
リリとルトがため息をつく。どうやら、二人はそれで攻略を失敗したことがあるっぽい。
「大変なんだねぇ」
「そんなお気楽な言い方すんな」
「モモは戦ったことがないからわからないんだし、しかたないよ」
ムッとしたルトをリリが即座に宥める。
「そうだよ、怒らないでー。それで、他の攻撃手段は?」
さりげなく話題を元に戻したら、ルトがため息をついてから口を開いた。
「……二つ目は、木魔術での攻撃だな。地面から勢いよく木が生えてきて貫かれる」
「こわっ!?」
「実際はダメージを負って、後退させられるだけなんだけどね」
ルトの恐ろしげな響きの言葉におののいたら、リリが即座にフォローしてくれた。ルトってば、わざと脅かしたね?
「まぁな。ただ、どこから木が生えてくるのか察知するのが難しいから、全部回避するのは無理って考えた方がいい。ダメージを減らすために、危機察知系のスキルと回避スキルを鍛えるのは必須だぞ」
「なるほどー。そういう個別のスキルは、仮想施設で鍛えるのを考えても良さそうだね」
その方がバトル中の経験値より効率的なはずだ。
頷いてたら、リリとルトからなんとも言えない視線を向けられてることに気づいた。
「なぁに?」
「その仮想施設ってやつ、今んとこ行けるやつが限られてんだけど」
「異世界の住人のフレンド作りが必要っていうのはわかってるんだけどね」
二人もまだ行けないんだ?
フレンド紹介してあげようかな。
「まぁ、それは今は置いといて。三つ目の攻撃手段の話な。――最後は、姿を消した後に死角から噛みついてくるっていう、シンプルで最悪な攻撃だぞ」
「ステルス能力って厄介だね」
ぱちぱちと目を瞬く。姿を消すのって、ソウタが使ってた能力と同じようなものでしょ。あれを避けるのは難しそうだなぁ。
見えないところからの攻撃は二個目の攻撃手段で言ってた木魔術と同じだけど、噛みついてくるのはシンプルに怖いし。
「体力を吸われるのも問題なんだよ」
「え……そういう系? もしかして、それで敵が回復しちゃう感じ?」
「そうなの。地道に重ねたダメージがパーになって、バトルが長引いちゃうから、即死対策アイテムがたくさん必要になるでしょ? 勝算がなくなった時点で、負けを選んだ方が賢いってことになるんだよね。アイテムを無駄に消費したら、次に挑むのが大変になるから」
わぁお……。思ってた以上に、エリアボスは厄介みたいだ。
ちょっと怖気づいたところでふと気づく。まだエリアボスの名前を聞いたことないなぁって。
「エリアボスって、どういう見た目のモンスターなの?」
質問したら、リリとルトがきょとんと目を丸くした後に、肩をすくめた。
「見た目はトカゲとかカメレオンっぽいやつだな」
「名前は迷彩小竜だよ」
思わずぎょっとしちゃった。だってドラゴンだよ!? それは強いに決まってるよね!
「くらえ、【麻痺ボム】!」
アイテムボックスから取り出して投げる。モンスターの鼻面に当たったかと思うと、全身に稲妻のような光が生じて、麻痺状態になった。
「――効果はばつぐんだー!」
「やっぱ、お前のアイテム、ひでぇな……」
駆けたルトが剣で一閃してモンスター討伐完了。呆気ないね。もっと強敵ばかりだと思ってたから、拍子抜けしちゃうよ。
これまでに使ったアイテムは【ポイズンボム】や【タイムストップボム】など。ボム系——投げる小さい爆弾みたいなアイテム——は、使い勝手が良いってことがわかった。状態異常付与を楽にできるし。
「うーん、モモが作ったアイテム、すごいなぁ」
リリが苦笑してる。ルトが剣を鞘に戻しながら、僕たちを振り返った。
「けど、アイテム作りにかかったお金に対して効果が見合ってねぇだろ」
「麻痺効果はタダって言ってもいいくらい、素材が余ってるよ?」
苦言を呈するルトに言い返す。麻痺効果は痺海月から作った麻痺薬で付与してるから、ほぼタダなんだ。スラリンが漁をしたら、一度で大量にとれるから。海にどんだけ痺海月がいるのっておののくくらいだ。
「他のアイテムは貴重な素材も使ってるだろ?」
「それは、まぁ、そうだね……」
そう言われたら否定できない。最初の一発はアイテムの効果を確認する意味で有用だけど、使う状況はちゃんと見極めないと、バトルをする度に収支赤字になる。
特に【タイムストップボム】は、モンスターの動きを三十秒停止させるっていうすごい効果があるけど、作るために必要な素材はレアで高価だ。
「だから、今後はスキルを使って戦え。もちろん、アイテムの効果を確かめるのはいいけどな」
「……はーい」
頷く。アイテムでモンスターを倒す楽さを知っちゃうと、魔術や体術で戦うのが面倒くさいなって思っちゃうんだけど、やっぱり良し悪しがあるよね。がんばるかー。
「気配察知も鍛えるんだよ」
「うん! もうすぐ来るよね」
察知範囲で動く存在を伝えたら、リリとルトが当然と言う感じで頷いた。僕が気づく前から察知してたらしい。
やっぱり二人の方が僕よりバトル慣れしてて、スキルの練度も高いみたい。ちょっと悔しくなってきたぞ……。
「――というわけで、僕の新スキルをお見舞いしてやるー! 【嵐蹴り】!」
藪から飛び出してきた熊のようなモンスターに向かって、飛翔で近づき蹴り技を放つ。ドガッとすごい音がした。
「ぐぉっ……!」
「大食蛇ほど弱くはないかぁ……」
さすが北の森林のモンスターというべきか、熊っぽいモンスターは吹っ飛ぶことなく、少し後退しただけだった。でも、蹴りが頭部に当たったからか、脳震とうを起こして混乱状態になったみたい。ラッキー。
「続けて、木の罠からの火の矢!」
念の為に回避できないよう木魔術で拘束し、僕が持ってる魔術の中でも高い威力を誇る火魔術を放つ。
それでも、倒しきらなかったから、この熊は相当体力があるタイプだったらしい。体力が赤表示になってることを確認して、飛翔で勢いをつけてから【足蹴】スキルで体力を刈り取る。
「――ふはは、僕ってつよーい!」
無事討伐成功。ドロップアイテムと経験値が美味しくてウハウハです。
「……やべ。戦闘民族が覚醒してる」
「モモ、想像以上に強かったんだね……」
気づいたら、リリとルトに引かれてた。なんで? もっと褒めてくれていいんだよ。
「新しいスキルをスキルリストで取得したんだー」
「嵐蹴りって言ってたやつな」
「なんか竜巻みたいなのがモモにまとわりついてたように見えたよ」
「そうそう。嵐属性の魔術効果と物理効果を併せ持ったスキルなんだ」
「そりゃ便利だな」
スキルについて教えたら、ルトが少し羨ましそうな顔をした。
えっへん、もっと褒めて!
「モモ、レベル上がった?」
胸を張って称賛を待ってたのに、リリがスルーして聞いてくる。……いいけどさ。
「まだだよー。つい最近レベルが19になったばかりだし、もうちょっとかかると思う」
「そっか。じゃあ、たくさん倒さないとね!」
にこにこと笑うリリを見て、ちょっと『リリの方が戦闘民族なんじゃないかな?』って思っちゃった。言わないけど。
「新しい魔術も覚えられるようにしようぜ。あと、回避のスキルもレベル上げねぇと。エリアボスと戦う時は、回避が結構重要な感じだぞ」
「そうなんだ?」
ルトたちの話を聞きながら、次の敵を求めて森を歩く。この森には罠を設置するモンスターもいるらしいから、警戒しながら歩く必要があって、気が抜けない。
「エリアボスの攻撃手段は主に三つ。一つ目は即死効果のある衝撃波。これはエリアボスとのバトルフィールド内のほぼ全域に効果があるから、アイテムを使って防ぐ必要がある」
「ほぼ全域?」
気になった部分を尋ねてみる。その言い方だと、逃げ道があるみたいに聞こえる。
「バトルフィールドには五本の木があるんだよ。その後ろに隠れたら、一回だけ即死攻撃を回避できるの。でも、使った後はすぐにエリアボスに壊されちゃうから、再利用できないんだよね」
「メンバーそれぞれが別の木を使っちまったら、一気に複数本の木が壊されるしな」
リリとルトがため息をつく。どうやら、二人はそれで攻略を失敗したことがあるっぽい。
「大変なんだねぇ」
「そんなお気楽な言い方すんな」
「モモは戦ったことがないからわからないんだし、しかたないよ」
ムッとしたルトをリリが即座に宥める。
「そうだよ、怒らないでー。それで、他の攻撃手段は?」
さりげなく話題を元に戻したら、ルトがため息をついてから口を開いた。
「……二つ目は、木魔術での攻撃だな。地面から勢いよく木が生えてきて貫かれる」
「こわっ!?」
「実際はダメージを負って、後退させられるだけなんだけどね」
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「まぁな。ただ、どこから木が生えてくるのか察知するのが難しいから、全部回避するのは無理って考えた方がいい。ダメージを減らすために、危機察知系のスキルと回避スキルを鍛えるのは必須だぞ」
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その方がバトル中の経験値より効率的なはずだ。
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「なぁに?」
「その仮想施設ってやつ、今んとこ行けるやつが限られてんだけど」
「異世界の住人のフレンド作りが必要っていうのはわかってるんだけどね」
二人もまだ行けないんだ?
フレンド紹介してあげようかな。
「まぁ、それは今は置いといて。三つ目の攻撃手段の話な。――最後は、姿を消した後に死角から噛みついてくるっていう、シンプルで最悪な攻撃だぞ」
「ステルス能力って厄介だね」
ぱちぱちと目を瞬く。姿を消すのって、ソウタが使ってた能力と同じようなものでしょ。あれを避けるのは難しそうだなぁ。
見えないところからの攻撃は二個目の攻撃手段で言ってた木魔術と同じだけど、噛みついてくるのはシンプルに怖いし。
「体力を吸われるのも問題なんだよ」
「え……そういう系? もしかして、それで敵が回復しちゃう感じ?」
「そうなの。地道に重ねたダメージがパーになって、バトルが長引いちゃうから、即死対策アイテムがたくさん必要になるでしょ? 勝算がなくなった時点で、負けを選んだ方が賢いってことになるんだよね。アイテムを無駄に消費したら、次に挑むのが大変になるから」
わぁお……。思ってた以上に、エリアボスは厄介みたいだ。
ちょっと怖気づいたところでふと気づく。まだエリアボスの名前を聞いたことないなぁって。
「エリアボスって、どういう見た目のモンスターなの?」
質問したら、リリとルトがきょとんと目を丸くした後に、肩をすくめた。
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