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6章 どたばた大騒動?
221.設立申請中
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ベラちゃんはしっかりと『もふもふ教設立』の話をお父さんにするって約束してくれた。お父さんは第三の街の領主様とも知り合いらしいので、そっちにも話を通してくれるらしい。
「ほぼ間違いなく許可は下りますから、ご安心くださいね」
「シシリーにそう言ってもらえたら、なんも不安ないよ!」
シシリーが太鼓判を押すくらい本当に問題はないんだろう。
その後、詳しく手続きを教えてもらった。許可が下りたら第二か第三の街の役所を訪ねればいいんだって。その時に代表者を決定するらしい。
「代表者は信徒からお金を集めて、土地や建物を購入する権限があります。その他、組織内での便利なシステムがたくさんありますから、上手く管理できる人を代表者に据えるのがいいですよ」
「タマモだね」
即答する。もふもふ好きが過ぎて変な行動をすることはあるけど、基本的にタマモは優秀な人だから。今でも、僕のファンの人たちを規律正しく統率してくれてるし。ほんと助かってます!
もふもふ教自体、タマモの要望なんだから断らないでしょ。ということで、代表者お願いの連絡をしておく。
すると、すぐさま返事がきた。
――――――
タマモ
『お任せください! もふもふを崇める者は皆兄弟のようなもの。みんなで支え合い高め合う、素晴らしい組織にしますよ!』
モモ
『僕が想定していたよりめっちゃ壮大な感じ……?』
タマモ
『モモさんはもふもふ神兼教祖兼アイドルでいてくだされば十分です』
モモ
『それ、お飾りとか、客寄せパンダとか言わない?』
タマモ
『モモさんをそのように言う人がいたら、絶対に許しませんので問題ありません』
モモ
『すっごい真顔で言ってるタマモが想像できてちょっと怖い。けど、ありがとう。とにかく、タマモにお任せするよー』
タマモ
『はい! ルトさんたちや他の希少種の方々にも役職を担っていただけるようお願いしておきます』
――――――
タマモに任せておけば、問題が起きても問題ないようにしてくれる気がする。タマモは強い。
うんうん、と頷いて連絡を終え、お茶会に戻る。
アリスちゃんたちは、もふもふの魅力について語り合っていたようだ。ここにも、もふもふ教予備軍が? ベラちゃんのもふもふ教加入は避けられない?
シシリーに密かに聞いてみたところ、貴族は国教の信徒であるのが決められてるんだって。各街にある神殿で奉じられている神を信仰してるんだよ。
でも、その神は唯一神を名乗ってないから、多神教――別の神様を同時に信仰するのも禁じられてはいないらしい。あんまりいないっぽいけど。
「まぁ、それに、もふもふ教って、モモさんを神としてるんですよね?」
「……恥ずかしながら、その通りです」
真面目な顔のシシリーに問われて、内心『僕は厨二病じゃないぃぃい!』と叫びながら答えた。
第三の目とか封じられた腕とか、そんな要素はないので。ただひたすらにプリティーなウサギっていうだけだから! 推しのアイドルを神と呼ぶのと一緒なんだよ!
僕だって、恥じらう心はあるんだよ。だから、ちょっと冷静になると、『僕が神ってどういうこと?』って思っちゃうのも当然なんだ。普段はノリと勢いで生きてるからスルーしてるんだけどね!
「ふふ……モモさんがそれだけ愛されているの、私もわからないでもないので、恥ずかしがる必要はないですよ」
「ブルータス、お前もか」
「私はシシリーですよ?」
「うん、わかってる。ただのネタだよ」
まさかシシリーももふもふ教に加入するの? っていう疑いが芽生えて、裏切り者って思っちゃっただけだから。なんも裏切ってないのもわかってる。
「モモ! もふもふ教ができたら、わたくしの街に教会を作るのよね?」
「え」
「モモ! はじまりの街、好きでしょ? こっちに作ってくれるよね?」
「え」
「まあ! でも、モモさんがこの街でこれほど大きなお屋敷を手に入れたということは、ここを本拠地とするつもりですよね? この近くで土地や建物を入手する方が利便性がいいのではないですか?」
「え」
僕が固まってるのを気にせず、ベラちゃんたちが次々に街のアピールをしてくる。シシリーは面白がってるだけだと思うけど。
でも、教会を作るのってそんなに重要?
「いいこと? 教会というのは、信仰を広める要であり、信じる者たちの心を支え、憩いの場になるところなのよ。きちんと考えて作らなくちゃいけないわ」
ベラちゃんにほっぺをツンツンとされながら教えられた。
説教のように言ってるわりに、ベラちゃんの表情が緩い。さては、この魅惑のほっぺの感触が気に入ったね? 僕もつい触っちゃうからわかるー!
「……そっか。でも、そういうのはタマモに任せてるし、良いところを選んでくれるんじゃないかな」
「タマモさんという方が決めるのね。ぜひ、第二の街オースをおすすめしておいてちょうだいね」
ベラちゃんの笑顔の圧がすごい。なにがベラちゃんをそうさせるのか。もふもふの威力が凄すぎるのかな?
「タマモちゃんにはじまりの街をおすすめしておくね!」
アリスちゃんは輝かしい笑みを浮かべてる。直接推すんだね。友だちになってるならそうするのが当然だよね。……タマモ、がんばって。
「施設建築用の場所は限られていますが、今はどの街でも空いているところがあるはずですし、選択の幅が広いですよ。良かったですね」
「それはむしろ、タマモにとって不幸では??」
選択肢がありすぎるのは困っちゃうんだよ。最近スラリンの進化で悩んだから、僕もすっごくわかってる!
とりあえず、タマモ任せにしすぎるのもちょっと可哀想なので、『いくらでも相談してね』と伝えておくことにした。
タマモ、がんばれ~!
「ほぼ間違いなく許可は下りますから、ご安心くださいね」
「シシリーにそう言ってもらえたら、なんも不安ないよ!」
シシリーが太鼓判を押すくらい本当に問題はないんだろう。
その後、詳しく手続きを教えてもらった。許可が下りたら第二か第三の街の役所を訪ねればいいんだって。その時に代表者を決定するらしい。
「代表者は信徒からお金を集めて、土地や建物を購入する権限があります。その他、組織内での便利なシステムがたくさんありますから、上手く管理できる人を代表者に据えるのがいいですよ」
「タマモだね」
即答する。もふもふ好きが過ぎて変な行動をすることはあるけど、基本的にタマモは優秀な人だから。今でも、僕のファンの人たちを規律正しく統率してくれてるし。ほんと助かってます!
もふもふ教自体、タマモの要望なんだから断らないでしょ。ということで、代表者お願いの連絡をしておく。
すると、すぐさま返事がきた。
――――――
タマモ
『お任せください! もふもふを崇める者は皆兄弟のようなもの。みんなで支え合い高め合う、素晴らしい組織にしますよ!』
モモ
『僕が想定していたよりめっちゃ壮大な感じ……?』
タマモ
『モモさんはもふもふ神兼教祖兼アイドルでいてくだされば十分です』
モモ
『それ、お飾りとか、客寄せパンダとか言わない?』
タマモ
『モモさんをそのように言う人がいたら、絶対に許しませんので問題ありません』
モモ
『すっごい真顔で言ってるタマモが想像できてちょっと怖い。けど、ありがとう。とにかく、タマモにお任せするよー』
タマモ
『はい! ルトさんたちや他の希少種の方々にも役職を担っていただけるようお願いしておきます』
――――――
タマモに任せておけば、問題が起きても問題ないようにしてくれる気がする。タマモは強い。
うんうん、と頷いて連絡を終え、お茶会に戻る。
アリスちゃんたちは、もふもふの魅力について語り合っていたようだ。ここにも、もふもふ教予備軍が? ベラちゃんのもふもふ教加入は避けられない?
シシリーに密かに聞いてみたところ、貴族は国教の信徒であるのが決められてるんだって。各街にある神殿で奉じられている神を信仰してるんだよ。
でも、その神は唯一神を名乗ってないから、多神教――別の神様を同時に信仰するのも禁じられてはいないらしい。あんまりいないっぽいけど。
「まぁ、それに、もふもふ教って、モモさんを神としてるんですよね?」
「……恥ずかしながら、その通りです」
真面目な顔のシシリーに問われて、内心『僕は厨二病じゃないぃぃい!』と叫びながら答えた。
第三の目とか封じられた腕とか、そんな要素はないので。ただひたすらにプリティーなウサギっていうだけだから! 推しのアイドルを神と呼ぶのと一緒なんだよ!
僕だって、恥じらう心はあるんだよ。だから、ちょっと冷静になると、『僕が神ってどういうこと?』って思っちゃうのも当然なんだ。普段はノリと勢いで生きてるからスルーしてるんだけどね!
「ふふ……モモさんがそれだけ愛されているの、私もわからないでもないので、恥ずかしがる必要はないですよ」
「ブルータス、お前もか」
「私はシシリーですよ?」
「うん、わかってる。ただのネタだよ」
まさかシシリーももふもふ教に加入するの? っていう疑いが芽生えて、裏切り者って思っちゃっただけだから。なんも裏切ってないのもわかってる。
「モモ! もふもふ教ができたら、わたくしの街に教会を作るのよね?」
「え」
「モモ! はじまりの街、好きでしょ? こっちに作ってくれるよね?」
「え」
「まあ! でも、モモさんがこの街でこれほど大きなお屋敷を手に入れたということは、ここを本拠地とするつもりですよね? この近くで土地や建物を入手する方が利便性がいいのではないですか?」
「え」
僕が固まってるのを気にせず、ベラちゃんたちが次々に街のアピールをしてくる。シシリーは面白がってるだけだと思うけど。
でも、教会を作るのってそんなに重要?
「いいこと? 教会というのは、信仰を広める要であり、信じる者たちの心を支え、憩いの場になるところなのよ。きちんと考えて作らなくちゃいけないわ」
ベラちゃんにほっぺをツンツンとされながら教えられた。
説教のように言ってるわりに、ベラちゃんの表情が緩い。さては、この魅惑のほっぺの感触が気に入ったね? 僕もつい触っちゃうからわかるー!
「……そっか。でも、そういうのはタマモに任せてるし、良いところを選んでくれるんじゃないかな」
「タマモさんという方が決めるのね。ぜひ、第二の街オースをおすすめしておいてちょうだいね」
ベラちゃんの笑顔の圧がすごい。なにがベラちゃんをそうさせるのか。もふもふの威力が凄すぎるのかな?
「タマモちゃんにはじまりの街をおすすめしておくね!」
アリスちゃんは輝かしい笑みを浮かべてる。直接推すんだね。友だちになってるならそうするのが当然だよね。……タマモ、がんばって。
「施設建築用の場所は限られていますが、今はどの街でも空いているところがあるはずですし、選択の幅が広いですよ。良かったですね」
「それはむしろ、タマモにとって不幸では??」
選択肢がありすぎるのは困っちゃうんだよ。最近スラリンの進化で悩んだから、僕もすっごくわかってる!
とりあえず、タマモ任せにしすぎるのもちょっと可哀想なので、『いくらでも相談してね』と伝えておくことにした。
タマモ、がんばれ~!
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