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8章 新たな地へ
293.西の方の眷属様
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突如現れた男の人に、仙猫が「にゃー(人間、久しぶりにゃー)」と話しかけた。
男の人が仙猫を見下ろして、僅かに目を見張る。
「……おや、西の方の眷属様。島外の者の傍におられるとは珍しいですね」
「にゃ(助けてもらったにゃ)」
「助けて……? それは、随分とお世話になったようで、我々も歓迎しなくてはなりませんね」
仙猫と話していた男の人が、僕に視線を移してにこりと微笑む。
歓迎してくれるのは嬉しいけど、ちょっとさっきの会話が気になるよ。西の方の眷属って何? やっぱり仙猫って、すごいモンスターだったの?
「私は神の社を管理しているカノンと申します」
「あ、ども。僕は島外から来た旅人で冒険者のモモです!」
とりあえず自己紹介をし合う。
カノンさんは、神の社を管理してる一族の代表者なんだって。一族全員、魔宝珠作りの達人らしい。時々奉納を希望する人のために、代理で魔宝珠を作ることもあるんだとか。
ここに来たプレイヤーは、自力で魔宝珠を作れない場合、カノンさんたちを頼ればいいってことだね。
「――奉納するアイテムは魔宝珠に限りませんが」
「そうなの?」
「ええ。なんでも、イノカン国で入手可能なアイテムの中には、神がとてもお喜びになるものがあるそうで……ぜひ探してみてください」
いろんなアイテムを奉納してみて、結果を調べなきゃいけない感じだ。プレイヤーみんなで情報を集めないとねぇ。
「ほえー……うん、がんばってみるよ」
頷いたら、アナウンスが聞こえてきた。
〈ミッション【奉納品アイテムを探そう】が開始しました。イノカン国内には奉納品として相応しいアイテムが五つあります。すべてを探し出して奉納すると、素晴らしい報酬を入手できるかもしれません〉
五つかぁ。探せるかな?
とりあえず、店の買取に入れてもらってるアイテムが奉納品に相応しいかどうか、一個ずつ確かめてみるのがよさそう。
あ、でも、魔宝珠みたいに錬金術とかで作ったアイテムの可能性もあるなぁ。むむ、思ったより難しそうだぞ。
「そう難しく考える必要はありませんよ。きっとそのアイテムに出会えば、これだ、と気づきがあるでしょうから」
アイテムを鑑定したらわかる感じ? あるいはレシピ段階でもわかる?
とりあえず、今のところ奉納品に相応しいっていう情報は見たことないから、今後に期待しよう。
「わかったー。アドバイスありがとう」
僕がペコッと頭を下げると、カノンさんは「お役に立てて何よりです」と微笑んだ。そして「立ち話もなんですから――」と神の社近くにある家の方へ案内される。
仙猫と連れ立って家に入ると、客室に通された。
ここは、プレイヤーのセーブ地点になるらしく、宿と同じように使えるようだ。しかも、無料で。
「神の社に参拝に来てくださった方を歓迎するのは当然のことですよ」
そう言ってほのほのと微笑むカノンさんに、「すごく助かるー」と返す。
宿代と言ってはなんだけど、お茶とお茶請けは僕が出そう。というわけで、緑茶と雪うさぎ大福をテーブルに載せる。
「一緒に食べながら、いろいろお話聞かせてほしいな」
「私でよければ」
カノンさんと一緒にお茶をズズッと。ほわー、やっぱり緑茶は癒やされるねぇ。雪うさぎ大福もうまうま。
仙猫は興味なさそうだったけど、カノンさんは気に入ってくれたみたいだ。
寛いだ気分になったところで、気になっていたことを聞いてみる。
「最初に仙猫のことを西の方の眷属って言ってたけど、それってどういう意味?」
「おや、ご存知なかったのですか」
カノンさんは意外そうに応えながら、チラリと仙猫を見下ろした。仙猫は視線を逸らして丸くなってる。
「――この島には神をお支えになる存在である神魔という方がいらっしゃいます」
そう語り始めたカノンさんの話をまとめると――
神魔とは、神を支える特殊なモンスターのことで、この島に五体いるらしい。それぞれ、方角ごとに棲み処を持つとされている。
東は木を司る古竜。
西は風を司る風虎。
北は水を司る万水亀。
南は火を司る炎朱雀。
中央は土を司る黄麒麟。
神魔それぞれに眷属を持っていて、仙猫は西の風虎の眷属の一種だそう。
「へぇ、仙猫はすごいモンスターの眷属なんだねぇ」
「……にゃ(そういう種族ってだけで強くないし、役に立ってるわけじゃないにゃ)」
仙猫はちょっとしょんぼりしてる感じに見える。
神さまを支えるモンスターの眷属が、海渡鳥に殺られかけてたっていうのが許せないのかも。自信喪失中?
「うーん……どんな存在だって、最初から強いわけじゃないと思うよ? 僕も、最初は戦うの苦手だったし。仙猫も強くなる修行をしてみたらいいんじゃない?」
最初は草原狼と戦うのも、カミラの手を借りないと無理だったもんなぁ。なんだかその頃が懐かしい。大して昔じゃないけどね。
そんなことを考えていた僕に、仙猫がジッと視線を向ける。
「にゃ(仙猫でも、強くなれるにゃ?)」
「なれると思うよ」
モンスターの中で最弱扱いされるスライムだって、海賊モンスターに瀕死の重傷を負わせられるんだし。神魔の眷属となる種族が強くならないわけがないと思う。
真剣にそう考えて頷いたら、仙猫の目がキラッと輝いた。希望に溢れた目で、僕を見つめてくる。
「にゃ(それなら、強くなり方を教えてほしいにゃ!)」
「え?」
「おや……でも、それはいい考えかもしれませんね」
思いがけないお願いに、僕は目を丸くして固まってしまう。
そんな僕の前で、カノンさんが名案だ、と言いたげに頷いた。え、いいの?
「……でも、僕、ずっとこの島にいることはできないよ?」
「にゃ(仙猫がモモについていくにゃ。修行の旅にゃ!)」
「おー、なんかそんなアニメの主人公いそう……」
仙猫は強くなるために旅に出ることにしました――なんてナレーションが入りそうな展開! アナウンスは空気を読んでくれなかったけど。
「モモさんは使役スキルを持ってますか?」
「テイムスキルなら持ってるよ」
「本土の方ではそちらのスキルが一般的でしたね……でしたら、そのスキルを使って、仙猫を修行の旅へ連れて行ってあげてください」
カノンさんにまで頼まれたー。
ということは、本当に連れて行っちゃっていいってことか。神魔の眷属の一体をテイムするってすごいなぁ。
テイム可能数は一つ余ってるし、仙猫と一緒に遊ぶのも楽しそうだから、テイムしちゃおう!
男の人が仙猫を見下ろして、僅かに目を見張る。
「……おや、西の方の眷属様。島外の者の傍におられるとは珍しいですね」
「にゃ(助けてもらったにゃ)」
「助けて……? それは、随分とお世話になったようで、我々も歓迎しなくてはなりませんね」
仙猫と話していた男の人が、僕に視線を移してにこりと微笑む。
歓迎してくれるのは嬉しいけど、ちょっとさっきの会話が気になるよ。西の方の眷属って何? やっぱり仙猫って、すごいモンスターだったの?
「私は神の社を管理しているカノンと申します」
「あ、ども。僕は島外から来た旅人で冒険者のモモです!」
とりあえず自己紹介をし合う。
カノンさんは、神の社を管理してる一族の代表者なんだって。一族全員、魔宝珠作りの達人らしい。時々奉納を希望する人のために、代理で魔宝珠を作ることもあるんだとか。
ここに来たプレイヤーは、自力で魔宝珠を作れない場合、カノンさんたちを頼ればいいってことだね。
「――奉納するアイテムは魔宝珠に限りませんが」
「そうなの?」
「ええ。なんでも、イノカン国で入手可能なアイテムの中には、神がとてもお喜びになるものがあるそうで……ぜひ探してみてください」
いろんなアイテムを奉納してみて、結果を調べなきゃいけない感じだ。プレイヤーみんなで情報を集めないとねぇ。
「ほえー……うん、がんばってみるよ」
頷いたら、アナウンスが聞こえてきた。
〈ミッション【奉納品アイテムを探そう】が開始しました。イノカン国内には奉納品として相応しいアイテムが五つあります。すべてを探し出して奉納すると、素晴らしい報酬を入手できるかもしれません〉
五つかぁ。探せるかな?
とりあえず、店の買取に入れてもらってるアイテムが奉納品に相応しいかどうか、一個ずつ確かめてみるのがよさそう。
あ、でも、魔宝珠みたいに錬金術とかで作ったアイテムの可能性もあるなぁ。むむ、思ったより難しそうだぞ。
「そう難しく考える必要はありませんよ。きっとそのアイテムに出会えば、これだ、と気づきがあるでしょうから」
アイテムを鑑定したらわかる感じ? あるいはレシピ段階でもわかる?
とりあえず、今のところ奉納品に相応しいっていう情報は見たことないから、今後に期待しよう。
「わかったー。アドバイスありがとう」
僕がペコッと頭を下げると、カノンさんは「お役に立てて何よりです」と微笑んだ。そして「立ち話もなんですから――」と神の社近くにある家の方へ案内される。
仙猫と連れ立って家に入ると、客室に通された。
ここは、プレイヤーのセーブ地点になるらしく、宿と同じように使えるようだ。しかも、無料で。
「神の社に参拝に来てくださった方を歓迎するのは当然のことですよ」
そう言ってほのほのと微笑むカノンさんに、「すごく助かるー」と返す。
宿代と言ってはなんだけど、お茶とお茶請けは僕が出そう。というわけで、緑茶と雪うさぎ大福をテーブルに載せる。
「一緒に食べながら、いろいろお話聞かせてほしいな」
「私でよければ」
カノンさんと一緒にお茶をズズッと。ほわー、やっぱり緑茶は癒やされるねぇ。雪うさぎ大福もうまうま。
仙猫は興味なさそうだったけど、カノンさんは気に入ってくれたみたいだ。
寛いだ気分になったところで、気になっていたことを聞いてみる。
「最初に仙猫のことを西の方の眷属って言ってたけど、それってどういう意味?」
「おや、ご存知なかったのですか」
カノンさんは意外そうに応えながら、チラリと仙猫を見下ろした。仙猫は視線を逸らして丸くなってる。
「――この島には神をお支えになる存在である神魔という方がいらっしゃいます」
そう語り始めたカノンさんの話をまとめると――
神魔とは、神を支える特殊なモンスターのことで、この島に五体いるらしい。それぞれ、方角ごとに棲み処を持つとされている。
東は木を司る古竜。
西は風を司る風虎。
北は水を司る万水亀。
南は火を司る炎朱雀。
中央は土を司る黄麒麟。
神魔それぞれに眷属を持っていて、仙猫は西の風虎の眷属の一種だそう。
「へぇ、仙猫はすごいモンスターの眷属なんだねぇ」
「……にゃ(そういう種族ってだけで強くないし、役に立ってるわけじゃないにゃ)」
仙猫はちょっとしょんぼりしてる感じに見える。
神さまを支えるモンスターの眷属が、海渡鳥に殺られかけてたっていうのが許せないのかも。自信喪失中?
「うーん……どんな存在だって、最初から強いわけじゃないと思うよ? 僕も、最初は戦うの苦手だったし。仙猫も強くなる修行をしてみたらいいんじゃない?」
最初は草原狼と戦うのも、カミラの手を借りないと無理だったもんなぁ。なんだかその頃が懐かしい。大して昔じゃないけどね。
そんなことを考えていた僕に、仙猫がジッと視線を向ける。
「にゃ(仙猫でも、強くなれるにゃ?)」
「なれると思うよ」
モンスターの中で最弱扱いされるスライムだって、海賊モンスターに瀕死の重傷を負わせられるんだし。神魔の眷属となる種族が強くならないわけがないと思う。
真剣にそう考えて頷いたら、仙猫の目がキラッと輝いた。希望に溢れた目で、僕を見つめてくる。
「にゃ(それなら、強くなり方を教えてほしいにゃ!)」
「え?」
「おや……でも、それはいい考えかもしれませんね」
思いがけないお願いに、僕は目を丸くして固まってしまう。
そんな僕の前で、カノンさんが名案だ、と言いたげに頷いた。え、いいの?
「……でも、僕、ずっとこの島にいることはできないよ?」
「にゃ(仙猫がモモについていくにゃ。修行の旅にゃ!)」
「おー、なんかそんなアニメの主人公いそう……」
仙猫は強くなるために旅に出ることにしました――なんてナレーションが入りそうな展開! アナウンスは空気を読んでくれなかったけど。
「モモさんは使役スキルを持ってますか?」
「テイムスキルなら持ってるよ」
「本土の方ではそちらのスキルが一般的でしたね……でしたら、そのスキルを使って、仙猫を修行の旅へ連れて行ってあげてください」
カノンさんにまで頼まれたー。
ということは、本当に連れて行っちゃっていいってことか。神魔の眷属の一体をテイムするってすごいなぁ。
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