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8章 新たな地へ
294.新しい仲間です!
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早速テイムスキルを使おう――と思ったところで、ちょっと首を傾げる。
「風虎さんに、眷属をテイムしますよーってお知らせしなくていい? 勝手にテイムしやがってーって怒られない?」
神魔に怒られるなんてイヤだよ。
僕がカノンさんと仙猫にそう聞いたら、二人ともきょとんと首を傾げた。
「神魔の眷属とはいえ、モンスターであることには変わりありませんから。強制的な使役でなければ問題ないと思いますよ」
「にゃ(風虎様はそんなに狭量じゃないにゃ。知らせたとしても『そうか、いってらっしゃい』って言うだけにゃ)」
なるほど。神魔の眷属をテイムすることは、本当に問題ないことらしい。よかったー。後から難癖をつけられたら困っちゃうからね。
それはそれとして、風虎さんにはいつか会ってみたい。神魔だけど、偉そうなタイプではなさそうだから、普通に歓迎してもらえそう。
大きな虎さんかなー。もふもふ可愛い? カッコいい?
そんなことを考えながら、仙猫にスキルを使う。
「そっか。じゃあ、心置きなく――【テイム】!」
仙猫が淡く光を放った。
好物をあげて友好度を高めてたし、仙猫自身もテイムしてほしがってたんだから、問題なくテイム成功!
〈神魔風虎の眷属仙猫をテイムしました。モンスターカードが贈られます。名前をつけますか?〉
おっと、僕の一番苦手な質問が来たぞ。
名前はつけるけど、どういうのがいいかなぁ。
仙猫の翠色の瞳と見つめ合う。
これまでのセオリーだと、種族名からとってセンちゃんとか? でも、ちょっとひねりを入れたい……
あ、この瞳の色を名前にするのもいいかも?
「仙猫の名前はヒスイでどう? 翡翠っていう綺麗な緑色の宝石の名前なんだよ」
「にゃ(ヒスイ……嬉しいにゃ!)」
仙猫――ヒスイが受け入れてくれた。ホッとしたよー。
〈仙猫の個体名を【ヒスイ】に設定しました。モンスター空間(草原)に空きがあります。仙猫【ヒスイ】を入れますか?〉
「入れてくださーい」
答えると、ヒスイの姿が消えた。
すぐに召喚して、「これからよろしくねー」と挨拶する。
〈モンスター空間(草原)が満員になりました。新たなモンスターを入れるには、空間の拡張が必要です〉
おっと? そういえば、モンスター空間の定員って五体だったね。
スラリン、ユキマル、ピア、ナッティ、ヒスイで満員かぁ。拡張するべきかな?
今後テイムしても、ペタたちみたいにモンスター空間外から召喚すればいいだけなんだけど。あんまり時間がかかることを気にしたことなかったし。
まぁ、モンスター空間については、みんなから話を聞きながら考えよう。
そう決めてから、改めてヒスイのステータスを確認する。
――――――
名前:ヒスイ 種族:仙猫(21)
体力:95 魔力:121
物理攻撃力:20
魔力攻撃力:23
防御力:17 器用さ:20
精神力:27 素早さ:41
幸運値:15
〈スキル〉
体当たり、爪撃、疾風、鎌鼬、白雲
――――――
え、普通に強いんじゃない?
防御力が低くて、素早さがオギン以上っていう、回避能力に特化してますって感じだけど。
攻撃力も低めかなぁ。でも、レベルを上げていけば問題ないと思う。
初見のスキルは詳細も確認しよう!
――――――
スキル【疾風】
空を素早く駆ける。十分間、パーティ全体の素早さを10上げる。
スキル【鎌鼬】
風の刃で範囲内の敵全員にダメージを与える。
スキル【白雲】
範囲内の敵を雲で覆い、【目眩まし】のデバフを与える。
低確率で敵を【気絶】状態にする。
――――――
「スキル【疾風】って、パーティ全体に効くバフなの!? 素早さ10上げるってすごいよ!」
「にゃ(そうかにゃ……?)」
ヒスイがちょっと照れた感じで、顔を擦ってる。褒められ慣れてない感じだねー。これから僕がどんどん褒めちゃうからね!
「鎌鼬は攻撃で役に立ちそうだし、白雲は敵の行動阻害に効果ばっちり! 最高だよ、ヒスイ」
「にゃ(そうかにゃー?)」
わーい、と歓声を上げて褒めたら、ヒスイがにゃごにゃごと照れながら、嬉しそうに尻尾を揺らした。
カノンさんが僕たちのやり取りを見て、微笑ましそうに目を細めてる。
「後で、僕がテイムしてるみんなにヒスイのこと紹介するね」
「にゃ(よろしくにゃー)」
話がまとまったところで、さて、と首を傾げる。これから何しよう?
「新しい仲間ができたお祝いする?」
海賊烏賊の料理をスラリンたちにご馳走したいし、またイカ料理をたくさん作ろうかな。
目をキラキラさせて「にゃ(するにゃ!)」と答えたヒスイを眺め、うんうんと頷く。美味しいもの食べようね。
そんな僕たちを見て、カノンさんが「それなら――」と声を上げた。
「今夜はこの島の漁村でお祭りがあるんですよ。モモさんたちも参加しますか?」
「お祭りって、どんなの?」
思いがけない提案だったけど、すっごく興味を惹かれる。お祭りって楽しいよね!
「一年の豊漁を祈るお祭りです。屋台がたくさんありますし、ご自身で屋台を出すこともできますよ」
「おお、いいね!」
出張屋台、やっちゃう?
異世界の住人だけを相手にした屋台って初めてだなぁ。
島の人の屋台で、どんな料理を食べられるかも気になる。
というわけで、今夜はお祭りに参加決定だー!
「風虎さんに、眷属をテイムしますよーってお知らせしなくていい? 勝手にテイムしやがってーって怒られない?」
神魔に怒られるなんてイヤだよ。
僕がカノンさんと仙猫にそう聞いたら、二人ともきょとんと首を傾げた。
「神魔の眷属とはいえ、モンスターであることには変わりありませんから。強制的な使役でなければ問題ないと思いますよ」
「にゃ(風虎様はそんなに狭量じゃないにゃ。知らせたとしても『そうか、いってらっしゃい』って言うだけにゃ)」
なるほど。神魔の眷属をテイムすることは、本当に問題ないことらしい。よかったー。後から難癖をつけられたら困っちゃうからね。
それはそれとして、風虎さんにはいつか会ってみたい。神魔だけど、偉そうなタイプではなさそうだから、普通に歓迎してもらえそう。
大きな虎さんかなー。もふもふ可愛い? カッコいい?
そんなことを考えながら、仙猫にスキルを使う。
「そっか。じゃあ、心置きなく――【テイム】!」
仙猫が淡く光を放った。
好物をあげて友好度を高めてたし、仙猫自身もテイムしてほしがってたんだから、問題なくテイム成功!
〈神魔風虎の眷属仙猫をテイムしました。モンスターカードが贈られます。名前をつけますか?〉
おっと、僕の一番苦手な質問が来たぞ。
名前はつけるけど、どういうのがいいかなぁ。
仙猫の翠色の瞳と見つめ合う。
これまでのセオリーだと、種族名からとってセンちゃんとか? でも、ちょっとひねりを入れたい……
あ、この瞳の色を名前にするのもいいかも?
「仙猫の名前はヒスイでどう? 翡翠っていう綺麗な緑色の宝石の名前なんだよ」
「にゃ(ヒスイ……嬉しいにゃ!)」
仙猫――ヒスイが受け入れてくれた。ホッとしたよー。
〈仙猫の個体名を【ヒスイ】に設定しました。モンスター空間(草原)に空きがあります。仙猫【ヒスイ】を入れますか?〉
「入れてくださーい」
答えると、ヒスイの姿が消えた。
すぐに召喚して、「これからよろしくねー」と挨拶する。
〈モンスター空間(草原)が満員になりました。新たなモンスターを入れるには、空間の拡張が必要です〉
おっと? そういえば、モンスター空間の定員って五体だったね。
スラリン、ユキマル、ピア、ナッティ、ヒスイで満員かぁ。拡張するべきかな?
今後テイムしても、ペタたちみたいにモンスター空間外から召喚すればいいだけなんだけど。あんまり時間がかかることを気にしたことなかったし。
まぁ、モンスター空間については、みんなから話を聞きながら考えよう。
そう決めてから、改めてヒスイのステータスを確認する。
――――――
名前:ヒスイ 種族:仙猫(21)
体力:95 魔力:121
物理攻撃力:20
魔力攻撃力:23
防御力:17 器用さ:20
精神力:27 素早さ:41
幸運値:15
〈スキル〉
体当たり、爪撃、疾風、鎌鼬、白雲
――――――
え、普通に強いんじゃない?
防御力が低くて、素早さがオギン以上っていう、回避能力に特化してますって感じだけど。
攻撃力も低めかなぁ。でも、レベルを上げていけば問題ないと思う。
初見のスキルは詳細も確認しよう!
――――――
スキル【疾風】
空を素早く駆ける。十分間、パーティ全体の素早さを10上げる。
スキル【鎌鼬】
風の刃で範囲内の敵全員にダメージを与える。
スキル【白雲】
範囲内の敵を雲で覆い、【目眩まし】のデバフを与える。
低確率で敵を【気絶】状態にする。
――――――
「スキル【疾風】って、パーティ全体に効くバフなの!? 素早さ10上げるってすごいよ!」
「にゃ(そうかにゃ……?)」
ヒスイがちょっと照れた感じで、顔を擦ってる。褒められ慣れてない感じだねー。これから僕がどんどん褒めちゃうからね!
「鎌鼬は攻撃で役に立ちそうだし、白雲は敵の行動阻害に効果ばっちり! 最高だよ、ヒスイ」
「にゃ(そうかにゃー?)」
わーい、と歓声を上げて褒めたら、ヒスイがにゃごにゃごと照れながら、嬉しそうに尻尾を揺らした。
カノンさんが僕たちのやり取りを見て、微笑ましそうに目を細めてる。
「後で、僕がテイムしてるみんなにヒスイのこと紹介するね」
「にゃ(よろしくにゃー)」
話がまとまったところで、さて、と首を傾げる。これから何しよう?
「新しい仲間ができたお祝いする?」
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目をキラキラさせて「にゃ(するにゃ!)」と答えたヒスイを眺め、うんうんと頷く。美味しいもの食べようね。
そんな僕たちを見て、カノンさんが「それなら――」と声を上げた。
「今夜はこの島の漁村でお祭りがあるんですよ。モモさんたちも参加しますか?」
「お祭りって、どんなの?」
思いがけない提案だったけど、すっごく興味を惹かれる。お祭りって楽しいよね!
「一年の豊漁を祈るお祭りです。屋台がたくさんありますし、ご自身で屋台を出すこともできますよ」
「おお、いいね!」
出張屋台、やっちゃう?
異世界の住人だけを相手にした屋台って初めてだなぁ。
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というわけで、今夜はお祭りに参加決定だー!
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