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9章 もふうさフィーバー
321.今日も楽しもう
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ゲームにログインしてすぐに窓の外に目を向ける。
今日もいい天気だね~。それだけで気分が上がるよ。今日は何をして遊ぼうかな?
「きゅぃ?」
「みんな、おはよー」
「きゅぴっ(おはよ!)」
屋敷の二階で寛いでいたスラリンたちが、僕に気づいて近づいてきたので挨拶する。
スラリンやユキマル、ヒスイは僕がログアウトしてる間も屋敷で過ごすことを気に入ってて、いつもこんな感じで出迎えてくれるんだ。
オギンたちは帰還してることが多い。好みの環境で過ごしてストレスない方がいいもんね。
最近迎えたばかりの仲間ストルムはどっちのタイプだろう? 竜だけど、小さくなれるから屋敷にいてくれてもいい――いや、あの子突然大きくなろうとすることがあるから心配かもしれない。
「にゃ(今日は何するにゃ?)」
「ぴぅ(アイテム作る? お散歩する?)」
「うーん……あ! モンちゃんに会いに行こうかな」
ストルムのことを考えていた時にヒスイとユキマルに聞かれて、ふと思いついた。
そういえば、僕、ストルムのことをモンちゃんに紹介してないや。ヒスイも会わせてないし、行ってみよう。
竜をテイムしたことを知ったら、モンちゃんどんな反応をするかなぁ。楽しみ!
ワクワクしながらお出かけの準備をする。
ヒスイに第三の街を案内したいから、転移スキルを使わずお散歩しようね。
「レッツゴー、モンちゃん家♪」
「きゅぃ(ごーごー)」
楽しそうに体を揺らすスラリンとユキマル、そして、『どんな人だろう?』とソワソワしてるヒスイを連れて屋敷の一階に向かい――
「きゃー、モモさん、スライムズ、にゃんこちゃんー!」
「かわゆいかわゆいかわゆいかわゆい」
「もふかわっ!」
「私の今日の幸運はここで使い果たした……! 最&高」
すごい歓声に出迎えられた。みんな屋敷の一階にあるお店&休憩スペースのお客さんだ。
今日もたくさんのお買い上げありがとうございまーす。
歓声には慣れたけど、最近さらに勢いが増してる気がする。サーバー合流型空間でのライブコンサートの熱気がずっと続いてる感じだ。
応援してもらえるのは嬉しいねぇ。
「みんな、おはー! 今日も楽しく過ごそうね!」
「「「はーい!」」」
いいお返事です。
きゃぴきゃぴと声を上げて、キラキラした眼差しを向けてくるみんなを見ると、僕も元気をもらえた気がする。
すっかりアイドルが板についてきたような? まぁ、称号【もふもふ神アイドル】もらったしね。僕は公認アイドルです!
みんなにお手振りしながら、屋敷の外に向かう。
スラリンたちもそれぞれファンサービスしてたみたいだ。ヒスイがステップを踏んだりターンしたりしながら歩いて、めっちゃ歓声をもらってた。
……僕も負けないぞ。
飛翔でふよふよと飛んで、くるっと回ってからウィンクをして「いってきまーす!」と挨拶する。
ヒスイより大きな歓声をもらった。僕の方がアイドル歴長いんだから当然だよ!
「にゃ(さすがモモにゃ!)」
「ヒスイもアイドルっぽくなってきて素敵だよー」
すりついてきたヒスイにじゃれ返して、もふもふを堪能しながら道を歩く。
すれ違う人たちに微笑ましそうに見つめられた。もふもふ教の人(プレイヤー、異世界の住人問わず)は「はわわっ、かわゆいっ!」と興奮しながらスクショ撮ってるけど。可愛く撮ってね。
「きゅぃ(いつも通りにぎやかだね)」
「ぴぅ(あっち、人がたくさん向かってるけど、何があるんだろう?)」
スラリンとユキマルの会話が聞こえてきて、僕も道の先に視線を向ける。
領主城がある方に向かう人がたくさんいた。今日は領主城で何かイベントがあるのかな? プレイヤーも異世界の住人も混ざってるみたいだけど……
「あら、モモさん。近くで姿を拝見するのは久しぶりですわね」
「メアリだー、おひさー」
人混みの中にメアリを発見したら、メアリも僕に気づいてくれた。
メアリはもふもふ教が設立されるより前から僕のファンとしてタマモたちと活動してて、僕と一緒に幻桃探索をがんばってくれた仲間だ。
治癒士なのに杖を殴打武器として使うっていう独特なプレイスタイルなんだよ。殴りヒーラーを目指してるって言ってたかな。
僕がフリフリと手を振ったら、メアリは人混みを外れて近づいてきた。
「今日はモモさんももふもふ教会議に参加するんですの?」
「なんて??」
初耳の言葉が聞こえた気がして、瞬時に理解できなかったから思わず聞き返しちゃった。
もふもふ教会議? そんなのがあるの?
「今日はこれからもふもふ教の信徒で集まって会議をするのだけれど、ご存知なかったんですの? ……ああ、もふもふ教クランチャットと異世界の住人用会報にしか会議予定を載せていないですものね。モモさんはあまりご覧にならないから仕方ないですわ」
「うん、全然知らなかった。なんかごめんね?」
「ふふっ、お気になさらないで。わたくしたちが好きに楽しんでいるだけですもの」
僕が謝りながら首を傾げたら、メアリは微笑みつつ肩をすくめた。
そっかー、もふもふ教ってライブとか以外でも集まってるのか。
そう考えたところで、『ん?』と思って再び首を傾げる。
今日これからもふもふ教会議があるの? え、もしかして、領主城がある方に向かうこの人混み、全員もふもふ教の人だったりする?
僕が人混みの方に視線を向けたら、目が合った人全員――というか、視界に入る人みんなが嬉しそうに手を振ってくれた。
うん、これは間違いなくもふもふ教の人!
視線を向けられるのはもう慣れて流すことが多かったから、なかなか気づけなかったよ。
ふあー……もふもふ教会議って、僕が想像してた以上に大きなイベントなんだね!
これは僕も参加するべきかな?
今日もいい天気だね~。それだけで気分が上がるよ。今日は何をして遊ぼうかな?
「きゅぃ?」
「みんな、おはよー」
「きゅぴっ(おはよ!)」
屋敷の二階で寛いでいたスラリンたちが、僕に気づいて近づいてきたので挨拶する。
スラリンやユキマル、ヒスイは僕がログアウトしてる間も屋敷で過ごすことを気に入ってて、いつもこんな感じで出迎えてくれるんだ。
オギンたちは帰還してることが多い。好みの環境で過ごしてストレスない方がいいもんね。
最近迎えたばかりの仲間ストルムはどっちのタイプだろう? 竜だけど、小さくなれるから屋敷にいてくれてもいい――いや、あの子突然大きくなろうとすることがあるから心配かもしれない。
「にゃ(今日は何するにゃ?)」
「ぴぅ(アイテム作る? お散歩する?)」
「うーん……あ! モンちゃんに会いに行こうかな」
ストルムのことを考えていた時にヒスイとユキマルに聞かれて、ふと思いついた。
そういえば、僕、ストルムのことをモンちゃんに紹介してないや。ヒスイも会わせてないし、行ってみよう。
竜をテイムしたことを知ったら、モンちゃんどんな反応をするかなぁ。楽しみ!
ワクワクしながらお出かけの準備をする。
ヒスイに第三の街を案内したいから、転移スキルを使わずお散歩しようね。
「レッツゴー、モンちゃん家♪」
「きゅぃ(ごーごー)」
楽しそうに体を揺らすスラリンとユキマル、そして、『どんな人だろう?』とソワソワしてるヒスイを連れて屋敷の一階に向かい――
「きゃー、モモさん、スライムズ、にゃんこちゃんー!」
「かわゆいかわゆいかわゆいかわゆい」
「もふかわっ!」
「私の今日の幸運はここで使い果たした……! 最&高」
すごい歓声に出迎えられた。みんな屋敷の一階にあるお店&休憩スペースのお客さんだ。
今日もたくさんのお買い上げありがとうございまーす。
歓声には慣れたけど、最近さらに勢いが増してる気がする。サーバー合流型空間でのライブコンサートの熱気がずっと続いてる感じだ。
応援してもらえるのは嬉しいねぇ。
「みんな、おはー! 今日も楽しく過ごそうね!」
「「「はーい!」」」
いいお返事です。
きゃぴきゃぴと声を上げて、キラキラした眼差しを向けてくるみんなを見ると、僕も元気をもらえた気がする。
すっかりアイドルが板についてきたような? まぁ、称号【もふもふ神アイドル】もらったしね。僕は公認アイドルです!
みんなにお手振りしながら、屋敷の外に向かう。
スラリンたちもそれぞれファンサービスしてたみたいだ。ヒスイがステップを踏んだりターンしたりしながら歩いて、めっちゃ歓声をもらってた。
……僕も負けないぞ。
飛翔でふよふよと飛んで、くるっと回ってからウィンクをして「いってきまーす!」と挨拶する。
ヒスイより大きな歓声をもらった。僕の方がアイドル歴長いんだから当然だよ!
「にゃ(さすがモモにゃ!)」
「ヒスイもアイドルっぽくなってきて素敵だよー」
すりついてきたヒスイにじゃれ返して、もふもふを堪能しながら道を歩く。
すれ違う人たちに微笑ましそうに見つめられた。もふもふ教の人(プレイヤー、異世界の住人問わず)は「はわわっ、かわゆいっ!」と興奮しながらスクショ撮ってるけど。可愛く撮ってね。
「きゅぃ(いつも通りにぎやかだね)」
「ぴぅ(あっち、人がたくさん向かってるけど、何があるんだろう?)」
スラリンとユキマルの会話が聞こえてきて、僕も道の先に視線を向ける。
領主城がある方に向かう人がたくさんいた。今日は領主城で何かイベントがあるのかな? プレイヤーも異世界の住人も混ざってるみたいだけど……
「あら、モモさん。近くで姿を拝見するのは久しぶりですわね」
「メアリだー、おひさー」
人混みの中にメアリを発見したら、メアリも僕に気づいてくれた。
メアリはもふもふ教が設立されるより前から僕のファンとしてタマモたちと活動してて、僕と一緒に幻桃探索をがんばってくれた仲間だ。
治癒士なのに杖を殴打武器として使うっていう独特なプレイスタイルなんだよ。殴りヒーラーを目指してるって言ってたかな。
僕がフリフリと手を振ったら、メアリは人混みを外れて近づいてきた。
「今日はモモさんももふもふ教会議に参加するんですの?」
「なんて??」
初耳の言葉が聞こえた気がして、瞬時に理解できなかったから思わず聞き返しちゃった。
もふもふ教会議? そんなのがあるの?
「今日はこれからもふもふ教の信徒で集まって会議をするのだけれど、ご存知なかったんですの? ……ああ、もふもふ教クランチャットと異世界の住人用会報にしか会議予定を載せていないですものね。モモさんはあまりご覧にならないから仕方ないですわ」
「うん、全然知らなかった。なんかごめんね?」
「ふふっ、お気になさらないで。わたくしたちが好きに楽しんでいるだけですもの」
僕が謝りながら首を傾げたら、メアリは微笑みつつ肩をすくめた。
そっかー、もふもふ教ってライブとか以外でも集まってるのか。
そう考えたところで、『ん?』と思って再び首を傾げる。
今日これからもふもふ教会議があるの? え、もしかして、領主城がある方に向かうこの人混み、全員もふもふ教の人だったりする?
僕が人混みの方に視線を向けたら、目が合った人全員――というか、視界に入る人みんなが嬉しそうに手を振ってくれた。
うん、これは間違いなくもふもふ教の人!
視線を向けられるのはもう慣れて流すことが多かったから、なかなか気づけなかったよ。
ふあー……もふもふ教会議って、僕が想像してた以上に大きなイベントなんだね!
これは僕も参加するべきかな?
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