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番外編:九尾狐は愛を捧げる
⑦もふもふへ愛を込めて
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もふもふ教の最初の教会は第二の街に建設することが決まりました。
デザインなどを細かく指定して建設をお願いしたので、完成が楽しみです。
唯一残念だったのが、教会の庭に桃の木を植えられなかったこと! 第二の街の規則では、庭に一般的な果樹を植えられないらしいのです……モモさんといえば桃なのにぃ。
他の街では大丈夫なことが多いらしいので、今後の教会建設時には絶対桃の木を植えますよ!
そんな決意を固めつつ、もふもふ教クランの管理やレイドイベントに向けた準備をこなし――ついに、もふもふ教が大活躍する日がやって来ました。
レイドイベントで宗教クランに設定した奥義を使う機会が訪れたのです。私の読みが当たりましたよ!
巨大なモンスター凶獣を見据えます。
もふもふ可愛いモンスターじゃないので、遠慮なく倒せますね。
タイムアタックボスへの対処を、モモさんがルトさんたちと相談しているのを聞きながら、拳を握りました。
モモさんが「王都に早く行きたい」「街防衛も完璧にしたい」と言ったのです。もふもふ神さまの望みを叶えるのは、信者にとっての喜び。私が事前に用意した策は、きっと絶大な効果を発揮してくれるはずです。
そのために、奥義の仕組みについてもふもふ教の皆さんに周知し、用意を整えておいたのですから。
「――私たちには最強の攻撃があるので、それを使いましょう」
「なにそれ?」
きょとん、とするモモさんを見て、『あれ?』と思いました。私、肝心なモモさんに奥義の説明をし忘れてましたね? ルトさんやミレイさんも首を傾げてます……十分に周知したというのは私の勘違いでした。
ということで、遅ればせながら奥義について説明します。
「作戦名は『モモさんは神!』ですよ」
ふふ、私たちの聖句は最強の攻撃を行うためのキーワードでもあるのです。
さあ、ここにいる異世界の住人に――いえ、この世界すべての人々に、もふもふ教の素晴らしさを伝えましょう!
モモさんに奥義についての説明を終えてから、もふもふ教の仲間に目配せします。皆さんからキラキラと輝いた眼差しと力強い頷きが返ってきました。やる気十分ですね。
「もふもふ教の力を見せつけるためにも、皆さんでご唱和ください! 『モモさんは神!』」
拡声器を通して声を張り上げます。
すぐさま、皆さんから「「「モモさんは神!」」」と聖句の唱和が返ってきました。ぐんぐんと信仰心ゲージが上がってます! この調子で続けましょう。
「モモさんは神!」
「「「モモさんは神!」」」
「モモさんは神!」
「「「「モモさんは神!」」」」
続けていると、戸惑っていた異世界の住人も一緒に唱和してくれるようになりました。もふもふ教の素晴らしさが浸透中ですね。
モモさんはルトさんと何か話していましたが、信仰心ゲージがマックスになりそうになったところで動き始めました。
……ニンジン料理を食べてる? お腹が空いたんでしょうか? 食いしん坊なモモさんも可愛いです。
そう思ったのもつかの間。モモさんの可愛らしい羽が一回り大きくなり、美しさが増しました。
「はぅあっ、神々しいっ……!」
え、神が降臨してる……? いや、モモさんはそもそも神でした。つまり、神さまレベルアップ中? 神はニンジンで成長する? 桃だけでなく、ニンジンも育てるべきですかね?
ちょっと混乱中でしたが、モモさんの動きは少しも見逃しません。
モモさんはふわっと浮かび上がったかと思うと、カウントダウンが0になった途端、きらめくアイドルオーラを放ちました。リアル後光が差している気がします。
「みんな、たくさんの応援ありがとー! みんながくれた力で、敵をやっつけちゃうぞ!」
ステップを踏んでターンする姿が愛らしい。この可愛さだけで、敵を倒せちゃうんじゃないですかね? それくらいの威力があると思います。
ビシッと敵を指差す姿は凛々しくて、神々しくて、うっとりと見つめてしまいます。
私の推しがなんて可愛らしい。まさに神。
「――凶獣よ、もふもふ教の力にひれ伏せ~! 奥義【神の威光】!」
カッコいいッ!
可愛さと凛々しさを併せ持った神がこの場にいてくれる幸せを全身で感じました。これぞ、神の降臨!
その後、神の威光でフィールドにいるすべてのモンスターを倒せたのは当然のこと。もふもふ神さまのお力ですよ! もちろん、もふもふ教の皆さんのおかげでもあります。
バッチリ録画したので、これももふもふ神さまの軌跡として会報に載せましょう。あ、教会のステンドグラスのデザインとして残すのもいいですね! また建築ギルドと相談しなくては。
さぁて、東の鉱山エリアの防衛が完了しましたし、モモさんに頼まれてもいますし、他のエリアの防衛をがんばりましょう。
◇◆◇
レイドイベントはモモさんの古竜召喚(?)により幕を下ろしました。最後までさすがモモさんでしたねぇ。
その後はクリスマスライブで大盛り上がり。推しを推せる幸せ! 疲れなんて吹っ飛んじゃいます。
イベント終了後から、もふもふ教加入希望者が列をなすような状況でした。もふもふ教の素晴らしさが異世界の住人にも広まっているようで、嬉しいですねぇ。
お正月の集まりや王都ツアーも楽しみ、未知のエリアであるスタ島に向かうモモさんを涙ながらに見送りましたが……モモさんは離れていても私たちと繋がっていました。
「王都神殿近くにもふもふ教の教会……!」
モモさんが神殿の巫女さまと仲良くなって入手できた素晴らしい成果。これを無駄にするなんて、絶対にありえませんよ。これを機に、王都でももふもふ教の勢力を拡大します!
はじまりの街と第三の街でも教会建設が進んでいますし、もふもふ教がこの国を手中に収めるのです、ふふふ。
「ああっ、でも、カジノで島入手も目指さないと!」
「タマモはカジノ行かん方がええんちゃう? 全財産なくなるやろ」
「私にはもふもふ神さまのご加護がありますから、大丈夫です」
「これ、本気で言っとんのわかるから、困るわぁ」
ユリさんが苦笑してます。
でも、私、何もおかしなこと言ってないですよね?
実際、モモさんに応援してもらってカジノでは勝てましたし、合流サーバーでのライブイベント抽選も当選しました。
もふもふ神さまはやはり幸運をもたらしてくれる加護があるに違いありません。
そして、今、私はライブで全力でファンサをもらってます。
ウィンクで星が出るの、反則級のアイドルでは? 可愛すぎます! モモさん沼にハマって抜け出せないです。抜け出すつもりもないですけど。
「――モモさんの素晴らしさを今よりもっと多くの人に伝えて、みんなで幸せを目指しましょう!」
「マジ宗教で草」
ユリさんがボソッと言いますが、ユリさんだってモモさんで癒やされてるじゃないですか。時々モモさんのぬいぐるみを抱きしめてとろけた顔をしてるの知ってるんですからね?
ちょっぴりツンデレなユリさんはともかく。
今後のもふもふ教の目標は――他のサーバーにもふもふ教を布教しつつ、カジノで島入手を目指し、王都に教会を建てることです!
「さぁ、まだまだ忙しくなりますよー。楽しく明るく、みんなでモモさんを推しましょうね!」
「はいはい。ウチも手伝うから、タマモはあんまり暴走してモモさんを困らせんようにな」
「モモさんを困らせたことなんてないですよ?」
「わりとたくさんある気がするのはウチだけかな?」
認識の相違はあるようですが、今日も明日も明後日も、モモさんが私たちの神アイドルである限り、もふもふ教は素晴らしきもふもふへ愛を捧げて突き進みますよ!
******
タマモスピンオフは以上です。
途中、あまりにも長くなりそうだったのでいろいろ端折りました(^_^;)
明日からは新章更新です。
モモともふもふ教の活躍をお楽しみに~。
デザインなどを細かく指定して建設をお願いしたので、完成が楽しみです。
唯一残念だったのが、教会の庭に桃の木を植えられなかったこと! 第二の街の規則では、庭に一般的な果樹を植えられないらしいのです……モモさんといえば桃なのにぃ。
他の街では大丈夫なことが多いらしいので、今後の教会建設時には絶対桃の木を植えますよ!
そんな決意を固めつつ、もふもふ教クランの管理やレイドイベントに向けた準備をこなし――ついに、もふもふ教が大活躍する日がやって来ました。
レイドイベントで宗教クランに設定した奥義を使う機会が訪れたのです。私の読みが当たりましたよ!
巨大なモンスター凶獣を見据えます。
もふもふ可愛いモンスターじゃないので、遠慮なく倒せますね。
タイムアタックボスへの対処を、モモさんがルトさんたちと相談しているのを聞きながら、拳を握りました。
モモさんが「王都に早く行きたい」「街防衛も完璧にしたい」と言ったのです。もふもふ神さまの望みを叶えるのは、信者にとっての喜び。私が事前に用意した策は、きっと絶大な効果を発揮してくれるはずです。
そのために、奥義の仕組みについてもふもふ教の皆さんに周知し、用意を整えておいたのですから。
「――私たちには最強の攻撃があるので、それを使いましょう」
「なにそれ?」
きょとん、とするモモさんを見て、『あれ?』と思いました。私、肝心なモモさんに奥義の説明をし忘れてましたね? ルトさんやミレイさんも首を傾げてます……十分に周知したというのは私の勘違いでした。
ということで、遅ればせながら奥義について説明します。
「作戦名は『モモさんは神!』ですよ」
ふふ、私たちの聖句は最強の攻撃を行うためのキーワードでもあるのです。
さあ、ここにいる異世界の住人に――いえ、この世界すべての人々に、もふもふ教の素晴らしさを伝えましょう!
モモさんに奥義についての説明を終えてから、もふもふ教の仲間に目配せします。皆さんからキラキラと輝いた眼差しと力強い頷きが返ってきました。やる気十分ですね。
「もふもふ教の力を見せつけるためにも、皆さんでご唱和ください! 『モモさんは神!』」
拡声器を通して声を張り上げます。
すぐさま、皆さんから「「「モモさんは神!」」」と聖句の唱和が返ってきました。ぐんぐんと信仰心ゲージが上がってます! この調子で続けましょう。
「モモさんは神!」
「「「モモさんは神!」」」
「モモさんは神!」
「「「「モモさんは神!」」」」
続けていると、戸惑っていた異世界の住人も一緒に唱和してくれるようになりました。もふもふ教の素晴らしさが浸透中ですね。
モモさんはルトさんと何か話していましたが、信仰心ゲージがマックスになりそうになったところで動き始めました。
……ニンジン料理を食べてる? お腹が空いたんでしょうか? 食いしん坊なモモさんも可愛いです。
そう思ったのもつかの間。モモさんの可愛らしい羽が一回り大きくなり、美しさが増しました。
「はぅあっ、神々しいっ……!」
え、神が降臨してる……? いや、モモさんはそもそも神でした。つまり、神さまレベルアップ中? 神はニンジンで成長する? 桃だけでなく、ニンジンも育てるべきですかね?
ちょっと混乱中でしたが、モモさんの動きは少しも見逃しません。
モモさんはふわっと浮かび上がったかと思うと、カウントダウンが0になった途端、きらめくアイドルオーラを放ちました。リアル後光が差している気がします。
「みんな、たくさんの応援ありがとー! みんながくれた力で、敵をやっつけちゃうぞ!」
ステップを踏んでターンする姿が愛らしい。この可愛さだけで、敵を倒せちゃうんじゃないですかね? それくらいの威力があると思います。
ビシッと敵を指差す姿は凛々しくて、神々しくて、うっとりと見つめてしまいます。
私の推しがなんて可愛らしい。まさに神。
「――凶獣よ、もふもふ教の力にひれ伏せ~! 奥義【神の威光】!」
カッコいいッ!
可愛さと凛々しさを併せ持った神がこの場にいてくれる幸せを全身で感じました。これぞ、神の降臨!
その後、神の威光でフィールドにいるすべてのモンスターを倒せたのは当然のこと。もふもふ神さまのお力ですよ! もちろん、もふもふ教の皆さんのおかげでもあります。
バッチリ録画したので、これももふもふ神さまの軌跡として会報に載せましょう。あ、教会のステンドグラスのデザインとして残すのもいいですね! また建築ギルドと相談しなくては。
さぁて、東の鉱山エリアの防衛が完了しましたし、モモさんに頼まれてもいますし、他のエリアの防衛をがんばりましょう。
◇◆◇
レイドイベントはモモさんの古竜召喚(?)により幕を下ろしました。最後までさすがモモさんでしたねぇ。
その後はクリスマスライブで大盛り上がり。推しを推せる幸せ! 疲れなんて吹っ飛んじゃいます。
イベント終了後から、もふもふ教加入希望者が列をなすような状況でした。もふもふ教の素晴らしさが異世界の住人にも広まっているようで、嬉しいですねぇ。
お正月の集まりや王都ツアーも楽しみ、未知のエリアであるスタ島に向かうモモさんを涙ながらに見送りましたが……モモさんは離れていても私たちと繋がっていました。
「王都神殿近くにもふもふ教の教会……!」
モモさんが神殿の巫女さまと仲良くなって入手できた素晴らしい成果。これを無駄にするなんて、絶対にありえませんよ。これを機に、王都でももふもふ教の勢力を拡大します!
はじまりの街と第三の街でも教会建設が進んでいますし、もふもふ教がこの国を手中に収めるのです、ふふふ。
「ああっ、でも、カジノで島入手も目指さないと!」
「タマモはカジノ行かん方がええんちゃう? 全財産なくなるやろ」
「私にはもふもふ神さまのご加護がありますから、大丈夫です」
「これ、本気で言っとんのわかるから、困るわぁ」
ユリさんが苦笑してます。
でも、私、何もおかしなこと言ってないですよね?
実際、モモさんに応援してもらってカジノでは勝てましたし、合流サーバーでのライブイベント抽選も当選しました。
もふもふ神さまはやはり幸運をもたらしてくれる加護があるに違いありません。
そして、今、私はライブで全力でファンサをもらってます。
ウィンクで星が出るの、反則級のアイドルでは? 可愛すぎます! モモさん沼にハマって抜け出せないです。抜け出すつもりもないですけど。
「――モモさんの素晴らしさを今よりもっと多くの人に伝えて、みんなで幸せを目指しましょう!」
「マジ宗教で草」
ユリさんがボソッと言いますが、ユリさんだってモモさんで癒やされてるじゃないですか。時々モモさんのぬいぐるみを抱きしめてとろけた顔をしてるの知ってるんですからね?
ちょっぴりツンデレなユリさんはともかく。
今後のもふもふ教の目標は――他のサーバーにもふもふ教を布教しつつ、カジノで島入手を目指し、王都に教会を建てることです!
「さぁ、まだまだ忙しくなりますよー。楽しく明るく、みんなでモモさんを推しましょうね!」
「はいはい。ウチも手伝うから、タマモはあんまり暴走してモモさんを困らせんようにな」
「モモさんを困らせたことなんてないですよ?」
「わりとたくさんある気がするのはウチだけかな?」
認識の相違はあるようですが、今日も明日も明後日も、モモさんが私たちの神アイドルである限り、もふもふ教は素晴らしきもふもふへ愛を捧げて突き進みますよ!
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