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禊の対価
第二百七十四話 異種属性(後編)
しおりを挟む「何をする気だ?」
距離を詰められずにいたまま警戒心を抱いていると、臀部から出す糸、細い糸が後方の地面に突き刺さっているのが見える。
「あれは?」
これまでシトラスが繰り出して来た糸の種類は三種類。
自身の足場を作る糸は周囲や上空に張り巡らせており、蜘蛛の持つ性質の通り相手を絡めとる粘着性を伴っている糸。それに加えて今襲い掛かって来ている硬質の束ねた糸。
「何をするつもりだ?」
直後、ヨハンの足元が微かにピシッと音を鳴らした。
「くっ!」
すぐさまそれを認識して跳躍したのだが回避が間に合わず、地面から伸びて来たその細い糸にシュルルと足首を掴まれる。まとわりつく柔らかなその糸。グッと引っ張られると同時に地面に引き倒された。
「油断したナッ!」
嬉々としたシトラスの声。
絡めとられた足をそのままズルズル引き摺られ始めるとシトラスはガパッと顎を開ける。
「ちっ!」
すぐさま上体を起こして剣を振り、絡まる細い糸を断ち切るのだが、同時に上空から襲い掛かってくる臀部から放たれた太い糸。
「くそっ」
立ち上がることが間に合わずゴロゴロと地面を転がり、身を捻ってその太い糸を躱していった。
ドンッ、ドンッ、と地面に大きな穴を開けるそれは破壊力抜群。回避だけしかできない。
「ちょ、ちょっと、どうにかなんないの!?」
転がるヨハンに必死にしがみついているセレティアナは目を回しそうになっている。
「ソノまま潰れロッ!」
突如、鋭く太い糸はドパッと中空で形を変えた。
平たく大きく形を変えたその糸は地面を転がるヨハンを圧し潰そうと迫ってくる。
「くっ!」
糸が形状を変える僅かな隙に、ヨハンは地面を背にして勢いよく跳ね起きた。
「きゃああああ!」
ようやく身体を起き上がらせられたものの、回避することが適わないその位置。上から迫り来る巨大な質量のその糸にセレティアナが悲鳴を上げる。
「よしっ!」
瞬間的に剣へ闘気と魔力を流し込み、そのまま大きく振り上げた。
「ふわぁっ!」
ズバッと勢いよく振り上げられたヨハンの剣はシトラスの硬質な糸を切り開く。
「や、やっぱりあなたソレ……――」
目を丸くさせるセレティアナ。
ヨハンの手に持つ剣が白と黄の光を纏っていた。
「――……闘気と光魔法を融合させたのよね?」
ズンッと糸が音を立てながら地面に落ちるのと同時に口にする。
「そうだけど、よくわかったね」
「そりゃあボク程になると視ればわかるけどさ……」
「上手くいってよかったよ」
平然と言ってのけるヨハンを見るセレティアナは呆気に取られた。
「(この子、ほんとに凄いわね…………)」
この言い方と先程の魔力の流れ。恐らく初めて実践してみたのだろうという程度に見て取れるのだが、驚異的なのはその戦闘勘。生死を賭けた戦いの中でソレを生み出せる才能。
「グウゥゥゥゥ……――」
確実に仕留めたと思えたタイミングでさえも未だに倒せない。シトラスにも僅かに焦りが生じ始める。
「――……ナラバッ!」
途端にシトラスの臀部が大きく膨れ上がると同時に黒い瘴気に包まれた。
「何をする気だ?」
臀部が萎み始めると、プププッと小さな蜘蛛が何匹も飛び出して来る。
「あんなにっ!?」
カレンが驚愕するのは、召喚された獣型のアンデットの比ではない。
優に数百匹はいた。
「ここはまだ耐えられるけど……」
ガサガサと周囲を取り囲まれるその子蜘蛛。セレティアナに龍脈の魔力を分け与えてもらったおかげで魔力は回復しているのでまだいくらか余裕はある。障壁に触れるとジュッと音を立てて消滅していく子蜘蛛。
しかし、戦い尽くめのヨハンにあれだけの数を相手に戦い抜けることに不安を覚えた。
「……お願いっ」
グッと胸の辺りで両手を握り合わせてヨハンの無事を祈る。
◇ ◆ ◇
「くそっ! さすがに数が多い!」
目まぐるしく動き回りながら、襲い掛かられる子蜘蛛を斬り倒していくのだが、まるでシトラスに近付けないでいた。
「グフフッ」
声を漏らすシトラスはガパッとその顎を大きく開ける。
「!?」
ドンっと音が響いたかと思った直後、圧倒的な速さで迫り来る巨大な黒弾。シトラスの口腔内から放たれる黒弾はジュッと自身が生み出した子蜘蛛を蹴散らしながらヨハンに襲い掛かった。
子蜘蛛に気を取られ過ぎたヨハンは回避が間に合わず、なんとか剣を前に持って来て受け止める結果になる。
「がはっ!」
黒弾を受け、後方に弾き飛ばされた。壁に激しく背中を打ち付け、打ち付けられた壁は円形状にひび割れる。
強烈な一撃を受けてヨハンは片膝を地面に着いた。
「……グフッ!」
子蜘蛛を生み出したことや吐き続ける糸のせいで既に大きく魔力を消費しているシトラスなのだが、ようやく決定的な一撃を加えられたことに喜びを覚える。
「コロセッ!」
そのままグッと魔力を子蜘蛛に送り込むと、子蜘蛛は一斉にヨハンに襲い掛かった。
「……はぁ、……はぁ」
俯いていた顔を少しだけ上げ、周囲から取り囲まれる子蜘蛛に対してピシュッと大きく剣を振る。
目前に迫っていた子蜘蛛は呆気なく黒い煙となって霧散した。
「ナニッ!?」
先程の一撃を受けても尚、まだ動き回るだけの余力を残せているとはとても思えない。可能性があるとすれば、とすぐに思考を巡らせるシトラスはググッと首を回してカレンを見る。
「間に合った、みたいね!」
視界に捉えたのは、子蜘蛛に襲い掛かられながらもヨハンに片腕を伸ばしていたカレンの姿。
シトラスの黒弾の隙間にほんの僅かながら魔法障壁を展開することに成功していた。結果、それがヨハンの受けるダメージをいくらか軽減させている。
「面倒な奴めッ!」
「!?」
再びガパッと顎を開けるシトラスはヨハンを向いていない。向ける先はカレンへ。
「カレンさんっ!」
「マズいわヨハン!」
「えっ!?」
「ボクとカレンちゃん、これだけ離れちゃったから障壁の強度が下がってる! それにさっきこっちにも使ったから――」
今も尚魔法障壁を継続して展開していた。子蜘蛛程度から身を守ることができているとはいえ、向けられている黒弾を受け切られないかもしれない。分散させた魔力を再構築させてもう一度強度を上げるには時間を要する。セレティアナの見積もりでは間に合わずにその一撃を耐えられない可能性があった。
「くっ!」
覚悟を決めるしかない。ここで余裕を見せる必要など一切ない。この後倒れることも覚悟しながら、瞬間的に目一杯の魔力を練り上げる。
ヨハンを取り囲む光の粒子、黄と白の光。
「キシャアアアッ!」
襲い掛かる子蜘蛛はヨハンが身に纏う光に触れるとジュッと音を立てて蒸発した。
「(なんだか変な感じだな)」
急がなければいけないはずなのにどこか冷静な自分を自覚する。身体の中を駆け巡る二種類の魔力反応。
「(闘気と光属性を混ぜ合わせるとこんな感じなんだ)」
心地良いような、くすぐったいような、それらと反するひどく荒ぶるような妙な感覚。
闘気と魔法の同時使用をしたことはこれまで何度もあったのだが、混ぜ合わせというのは今回が初めてだった。言葉には言い表せないがどこか達観したような感覚を得る。
「いくよ」
ピタッと立ち止まり、身体中に張り巡らせたその異なる二つの属性。闘気と光魔法の魔力。それを剣に闘気を流し込みながら斜め上段に構えた。
「そンなところからナニをするつもりだッ?」
白と黄を纏うその剣身。薄暗い部屋の中に光り輝くその圧倒的な存在感。
「まさかこの子っ!?」
セレティアナが驚きに目を見開く中、ヨハンは手に持つ剣に闘気と魔法剣の二つを見事に同居させている。
「やっぱり!」
目を見張る行為。まるで規格外。
「すご過ぎるでしょ……」
セレティアナが視るヨハンの身体の中。
そこには体内を循環する魔力の反発。闘気と光属性という二種類、魔法の性質が異なるそれは当然扱いも異なった。
「でも……――」
尋常ならざる緻密な魔力操作を用いているのだが、同時にヨハンの体内の魔力はヨハンが得ている感覚以上に明らかに荒れ狂い掻き乱されている。
「――……まったくこの子はとんでもないわね」
その苦しみも同時に得ているはずなのに、全くと言っていい程に苦しさをおくびにも出さないその様子を見て呆れて物もいえない。
「仕方ないわねこの子は」
極限状態に陥ると無茶をするものなのだと。それも自身の身の危険に対してではなく、カレンの身を、その生命を守る為に使われるのだから。
「ほんと合格よ」
大きく溜め息を吐いた。
「光撃閃」
剣に光を纏わせたまま小さく呟き、そのままヨハンは剣を振り下ろす。
振り下ろされた剣はギュッと光を凝縮させた。そのまま光の塊は鋭い閃光となって勢いよく飛んでいく。
「ナッ!?」
真っ直ぐにシトラスへ放たれた鋭い閃光。それは目の前の棒状の硬質な糸を容易く切り開いた。
突然の閃光。突如として目の前に迫る脅威。
シトラスは本能的に躱すことができないと判断し、すぐさま頭を振って練り上げた魔力の塊、黒弾を放った。
ぶつかり合う二つの光。鋭い刃と化した二色の閃光と漆黒の弾。
「グウゥゥゥッ……――」
数瞬の間。
ズバッと黒弾が閃光によって切り裂かれると、真っ直ぐシトラス目掛けて襲い掛かる。
「ナラバッ!」
迫る閃光、目の前へ四本の足を犠牲に前へ押し出した。
足を犠牲にして作った微かな時間、その間に口腔内からありったけの糸を束にして吐き出す。硬質度を限界まで引き上げた。
ドチュッと放たれる極太の糸。
白と黄の閃光はそれでも勢いを緩めることなくシトラスの眼前に迫る。
「グゥォオオオオオッ……――――」
更に二本の足を犠牲に加えた。
「――……ココさえ凌げばッ!」
これだけの威力の攻撃を仕掛けて来ている。魔力は枯渇寸前のはず。そうなれば勝つのはコチラ側。
バンッと左右に足を弾かせるのと同時に閃光はかき消された。
「ワタシの勝ちだなッ!」
再びヨハンに攻撃を加えようとガパッと大きく顎を開ける。
「なァッ!?」
勝ちを確信したはずなのだが、続けざまに目にする光景に思わず目を疑った。
六つの黄色い眼で捉える先にはヨハンが尚も立ったまま剣を上段に構えている。そのまま勢いよく振り下ろされたかと思えばすぐさま横薙ぎに剣を振るった。
「光閃連撃」
小さく呟くヨハンが放ったのは再び繰り出された白と黄に輝く閃光。それが先程よりも一層恐ろしいのはそれが二つ。十字に重なっている。
「ガアッ……――」
すぐさま魔力砲を口腔内から放ち、臀部の魔力で糸を練り上げるとすぐさま身を守る為に眼前に突き刺すのだがとても抑えきれない。
ミチミチッと音を立てていたその糸ははち切れ、ブチッと音を立てて飛び散った。
「――……そ、そんナッ! マサカッ!?」
回避も防御ももう間に合わない二つの閃光がシトラスの身体を十字に切り裂く。
「サリ……なすッ…………――――」
そのままシトラスは娘の名前を最期の言葉にすると、すぐさま黒い煙となって霧散していった。
「やったじゃない!」
「…………」
ヨハンの肩で座りながら安堵の息を吐くセレティアナ。
違和感。
シトラスの最期を見届けたあと、手の平に得る感触と身体の中を巡る安らいだ感触にどこか疑問を覚える。
「ティア、もしかして手を貸してくれた?」
「やっぱり気付いた?」
「うん。だって本当なら僕はもう立っていられない程の力を使っちゃってたはずだからさ」
自分でも覚悟していた。
あの攻撃、特に十字の剣閃を放ったアレはとてつもない反動を覚悟していたはずなのにそれがない。先程の攻撃にそれだけの力と覚悟を込めていたのだと。それが実際には倒れるどころかまだ余力があるのはどう考えてもおかしい。
「まぁ龍脈の力があったからさ」
「そっか。ありがとティア」
「ふわっ!?」
はにかむヨハンの顔を見てセレティアナは思わず顔を逸らす。
「どうしたのさティア?」
「(いやいや、カレンちゃんが惹かれるのもわかるねコレは)」
顔を逸らされたことで疑問符を浮かべているヨハンを余所にセレティアナはそんなことを考えていた。
◇ ◆ ◇
「サリーさん、やったわよ!」
「ええそうね」
カレン達の周囲を取り囲んでいた子蜘蛛もシトラスが消滅したのと同時に、同じようにして黒い煙を上げて蒸発していた。
「ふぅ」
カレンは障壁を解き、大きく息を吐く。
「これで、良かったのよね?」
苦悶に歪む顔をしているニーナをその胸に抱くサリーを見て問い掛けた答えのわかっているその疑問。
「ええ。これがお父さんを救うたった一つの方法だったのよ」
安堵しているカレンの横で、サリーはポツリと一筋の涙を流しながらシトラスの、父のその最期を見届けていた。
「さようなら、お父さん。それと、ごめんなさい。私のせいで……――」
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