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緋い記憶
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俊介の言葉に、隆哉が俯く。半分しかない心であっても、自分が気にしなくていい問題ではない事は判った。
――俺は、利用したんだから。あいつを。
「俺はね」
彬にも言えなかった台詞を、口にする。まるで懺悔でもするように、隆哉は指を組んで目を伏せた。
「俺はあの時。あいつが俺と同じ気持ちを抱いてると気付いた時、俺はあいつに自分の代わりをさせようとしたんだ。俺が彼女に訊けなかった言葉を、高橋に言わせようと。そしてあんたの答えが、彼女の答えでもあると、そう、思おうとして……」
「参ったな」
ボソリと呟いた俊介は、血に塗れた手に拳を握りユルユルと持ち上げた。やっとといった様子で、コツンと隆哉の膝を小突いてみせる。
「俺なんて、なんの役にも立たねぇぞ」
自嘲気味に笑った俊介が、地面に頬を乗せて瞼を閉じる。
その姿を、硝子の瞳がじっと見つめた。
――俺は、利用したんだから。あいつを。
「俺はね」
彬にも言えなかった台詞を、口にする。まるで懺悔でもするように、隆哉は指を組んで目を伏せた。
「俺はあの時。あいつが俺と同じ気持ちを抱いてると気付いた時、俺はあいつに自分の代わりをさせようとしたんだ。俺が彼女に訊けなかった言葉を、高橋に言わせようと。そしてあんたの答えが、彼女の答えでもあると、そう、思おうとして……」
「参ったな」
ボソリと呟いた俊介は、血に塗れた手に拳を握りユルユルと持ち上げた。やっとといった様子で、コツンと隆哉の膝を小突いてみせる。
「俺なんて、なんの役にも立たねぇぞ」
自嘲気味に笑った俊介が、地面に頬を乗せて瞼を閉じる。
その姿を、硝子の瞳がじっと見つめた。
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