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碧の癒し
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ぼんやりと答えた隆哉は、ずっと枝を見上げたままでいる。その後ろで彬は「よかったー、視えなくて」と心密かに胸を撫で下ろしていた。
話でしか聞いた事はないが、首吊り自殺の死体ってのは見るも悲惨なモノらしい。
――死体に、綺麗も汚いもないかもしんねーけど、それでも出るもの全部出ちまうってのは、ちょっと。
うえー、と勝手に想像して気持ち悪くなってる彬を放っておいて、隆哉は冬樹へと歩み寄った。
「ずっと、あの調子なんですか?」
顎をしゃくって枝を示し、冬樹の隣から枝を見上げる。それに「ええ」と頷いた冬樹は、哀れむような視線を枝へと向けた。
「彼女、ずっと泣きっぱなしです。何が彼女を、あそこまで悲しませているんでしょう。君にも聴こえないですか? 彼女の声は」
「んー……。駄目だな。彼女は只泣いてるだけ。誰の事も見えていないし、声も聞こえてない。と言うより、聞いてない。俺が来ても何も望まないし、こっちを見ようともしない。――そう言えば、彼女の自殺の理由はなんだったんですか?」
フイッと裕の方へと顔を向けた隆哉に、相手はヒョイと肩を竦めてみせた。
話でしか聞いた事はないが、首吊り自殺の死体ってのは見るも悲惨なモノらしい。
――死体に、綺麗も汚いもないかもしんねーけど、それでも出るもの全部出ちまうってのは、ちょっと。
うえー、と勝手に想像して気持ち悪くなってる彬を放っておいて、隆哉は冬樹へと歩み寄った。
「ずっと、あの調子なんですか?」
顎をしゃくって枝を示し、冬樹の隣から枝を見上げる。それに「ええ」と頷いた冬樹は、哀れむような視線を枝へと向けた。
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