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【転移66日目】 所持金4兆7440億1170万ウェン 「オマエを殺したのって俺なのか?」
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朝一番。
自由都市に駐在している魔界連絡官からが報告が送られて来る。
《王国軍の圧倒的兵力の前に各地で敗退を繰り返していた魔王軍は首都デビルタウンの目前までの侵攻を許し滅亡寸前の状況にあった。
だが、帰国した魔王ギーガーとその旗本衆が乾坤一擲の奇襲作戦を敢行し、王国側の攻撃部隊を全滅させる事に成功した。
ギーガーの奮戦ぶりはまさしく魔王職の名に恥じぬもので、身に四刀七槍を受けながらも最前線で兵卒を指揮し続けた、とのこと。》
との趣旨である。
メッセンジャーは涙を流して俺の支援に感謝の辞を述べた。
「皆が魔界の滅亡を覚悟しておりました。
王国軍との兵力差は歴然で、各地で陰惨なジェノサイドが行われておりましたから。
…コリンズ様が支援して下さらなければ、今頃魔界は滅ぼされてしまっていたでしょう。
貴方は恩人です! 我々の魔族の救世主に違いない!
魔王様からも、くれぐれもコリンズ様の御恩を忘れてはならぬ、と。」
メッセンジャーは言葉を詰まらせ、大きく嗚咽を鳴らす。
「…緒戦で戦死した息子達・孫達の無念も晴らせました。
私個人からも、コリンズ様のご厚情に感謝申し上げます。」
俺はメッセンジャーに祝電を託し、彼個人に弔意を述べた。
無論、俺が支援しなくてもギーガーが勝利を掴んでいた可能性はある。
だが、諸情報を照らし合わせる限り、あの兵糧と戦時国債は魔王軍にかなりの好影響を与えた事は間違いない。
自惚れるつもりは無いが、やはりカネで戦局は動くのだ。
輸送費含めて、魔界への兵糧支援はせいぜい数百億ウェン程度だったと記憶している。
戦時国債も200億しか購入していない。
その程度の金額で世界地図が簡単に塗り替わってしまうのだ。
思う事は多い。
多いのだが…
あの篤実な男の祖国が滅ぼされずに済んだのであれば
その点だけは俺のささやかな誉れとしたい。
==========================
「どう?
世界を動かした感想は?」
『カインさんも人が悪い。
複雑な気分ですよ。
どちらかが勝つという事は、もう片方のどちらかが敗北する事を意味します。
少なくとも王国側の兵士達の死因の一端を私は担っているのだから。』
「私の友人も少なくない者が軍に籍を置いています。
きっと今回の敗戦で何人かが落命してしまった事でしょう。」
『申し訳ありません。』
「貴方が詫びる事ではない。
軍に入隊する事を決意したのは彼ら自身です。
他の仕事を選ぶ機会も…
いや、それはないな。
彼らの殆どは貧しく、妻子父母を養う為に軍に入隊せざるを得なかった。
経済的に恵まれて育った私が偉そうに言う資格はありません。」
その後、幾つかの魔族団体からの表敬訪問を受けたので全てに応対した。
戦没者たちの慰霊祭を後日に執り行いたいとの嘆願も受けたので承諾する。
数えきれない村々が王国によって殲滅させられたとのことで、王国軍が撤退した今も行方不明者の捜索は続いているということである。
==========================
【所持金】
3兆6440億1170万ウェン
↓
3兆4440億1170万ウェン
※魔界に戦後復興支援金として2000億ウェンを拠出。
==========================
午後。
馬車で港湾区に向かう。
ここが俺の最前線だからな。
ギーガーがそうしたように、俺も前線に立つ義務がある。
「よう、リン君。
仮病は治ったの?」
『はい、今はすっかり下半身不随です。』
「おお、おめでとう!」
『ありがとうございます。
ポールさん、BARは今どんな感じですか?』
「今ねー、バイトのエミリーちゃんを狙ってるんだよ。
一見軽そうな子に見えるんだけど、意外に身持ちが固くてねえ。
中々、ハーレムに入ってくれないの。
いや何でもご両親に楽をさせてあげたいみたいでね?
ウチ以外にも掛け持ちで働いてるんだよ!
俺もなんとかしてあげたいけど。
働くのは大嫌いだから手伝ってやれないんだ!」
『あ、エナドリの配付状況の話です。
後、エヴァーソン会長が寄付してくれている食料パック。
あれの反響が知りたいんです。
現場の声が聞きたい。』
「ゴメン、惰性で作業してたから反響とかよく見てなかった!
ねえ、リン君怒ってる?」
『いや、普通なら怒る場面なんでしょうけど。
そうやって仕事が惰性になったのは素晴らしい事ではないでしょうか?
お父様もきっと喜んで下さると思います。』
「いやあ、えへへ。
照れるなあ。」
==========================
【所持金】
3兆6440億1170万ウェン
↓
3兆6440億1160万ウェン
↓
3兆6440億1130万ウェン
↓
3兆6440億0630万ウェン
※ポール・ポールソン個人に10万ウェンの小遣いを支給
※エミリーちゃんに30万ウェンを寸志として譲渡
※公平感維持の為、スタッフ全員に500万ウェンの臨時ボーナス支給
【試供品在庫】
エナドリ 7249ℓ
↓
エナドリ 6000ℓ
※ポールソン営業部長に1249ℓを支給
【ポールソンハーレム】
レニーちゃん (飲食店勤務)
メアリちゃん (家事手伝い)
エミリーちゃん (フリーター) ← 勧誘中
==========================
「やったぜ!」
『じゃあ、俺は一旦ここで。
いい加減なことばっかり言って女の子を怒らせないように気を付けて下さいね。』
「はいはい、わかってるわかってる♪
わかってるよ~ん♪
ああ、怒ると言えばさ。」
『はい?』
「何か教団の人が怒鳴り込んで来たよ。」
『ファ!?
いつですか!?』
「いやあ、いつだったかなあ。
俺、頭がハーレム計画で忙しいんだよ。
じゃ、リン君も仕事頑張ってね。
さーて、補充補充と。」
『ちょっと待って下さいよお!!』
「ん?」
『ん? じゃないです!
教団は何て言って来てるんですか?』
「あ、いや。
チテキザイサンケンがどーのこーのって訳の分からない事ばっかり言って五月蠅いから
エナドリぶっ掛けて追い返してやったよww
ハゲ頭からニョキニョキ毛が生えて来て爆笑ww」
『ちょっと待ってください!
ひょっとして知的財産権の話じゃないんですか!?
ってポールさんに言っても仕方ないか。』
「うむ!
俺に言っても仕方ない!」
『ポールさんは
毎日出勤して偉い!』
「おお!
ようやくリン君も俺のグレイトな側面が伝わってくれたんだね!」
『俺が一番信頼しているのがポールさんです!』
「やったぜ!!!!」
『なので、今日から夜に報告に来て下さい。
馬車代はコリンズ家で持ちますので。』
「えー、面倒くさいよ。」
『俺は毎日ポールさんの顔を見ないと寂しいんですよ。
だって貴方こそが、俺がこの世で最も尊敬する大人なんだから。』
「えへへ、照れるなー。」
『仕事終わりに報告に来てくれたら10万ウェンあげます!』
「うそ、マジ!?」
『マジです。』
「やったぜ!!」
毎晩こんなオッサンと顔を合わせるのは億劫だが、打てる手は全部打っておきたい。
俺には武力が無いのだ、後手だけは絶対に踏んではならない。
==========================
帰ってすぐに社長のパーカーと面会、大至急エナドリの知財関連を再チェックして貰う。
教団の動向も一刻も早く把握しなければならない。
港湾区の活動で教団からのリアクションがあったのはこれが初めてか?
もっと厳重にチェックしなければ。
《1兆1000億ウェンの配当が支払われました。》
遂に利息だけで1兆ウェンを突破したか…
もうカネの置き場がない。
この間はリハビリ中にマーティンが落ちていたミスリル貨を踏みつけてしまった程だ。
(痛そうだった。)
でもまあ、俺は何も心配していない。
カネが道具だと完全に理解しているからだ。
必要なだけ増やし、不要な分は有用にバラ撒ける。
この能力は俺が独り占めする為のものじゃない。
皆を喰わせていく為の能力だ。
==========================
夜にマキンバからの使者が到着する。
来月には正式に子爵に叙任されるのだから、もうマキンバ子爵と呼ばなきゃな。
彼が結構マメで、王国の諸情報を収集しては送って来てくれている。
おかげで、向こうの物価動向などは、ほぼリアルタイムで把握出来ているいるくらいだ。
マキンバが送って来たのも魔界での敗戦のニュース。
こちらは王国のバイアスが掛かったニュースなので《卑劣なる魔王軍の不意打ちにより》との枕詞が文頭につく。
「王国の将兵に甚大な被害!
司令官直属部隊は全滅!
残念ながらコリンズ社長の同郷の皆様も犠牲になりました!」
『え!?
同郷!?』
「ああ、いえ。
コリンズ社長はニホンという地域の出身と伺っておりますが?」
『あ、はい。
俺はニホンから来ました。』
「お悔み申し上げます。
社長の同郷の方が複数戦死されました。
マキンバからも大至急伝える様に指示を受け、私も不眠不休で駆けて来たのです。
…敬称略で読み上げます。
ウララ・ヤマダ
ピカチュー・カネモト
ユキヒサ・クドー
ハヤト・ヒラハラ
ナオヒロ・イマイ
カズコ・ワダ
以上の6名の戦死が現在確認されています。
彼らの忠勤を称え、2階級特進の栄誉が与えられるとのこと。
また異例ではありますが、貴族側の戦没者墓地に墓碑が据えられるそうです。」
『え? あ?』
「社長!
どうかお気を確かに!
御同胞を亡くされさぞかしショックかと思います!
今夜はどうかゆっくりとおやすみ下さいませ!」
『あ、いや、俺は。』
「わかります!
同胞を失って哀しくない者など居る筈も御座いません。
我々も引き続き続報の収集に努めます!
くれぐれもお気落ちなきよう!
では!」
…平原が死んだ?
嘘だろ?
だって兵隊って最初の1年くらいは訓練だけしてればいいんじゃないのか?
グリーブさんもそう言ってたぞ?
おいおいおい。
平原よ…
オマエ、帰ったら一緒にメシでも行こうって約束したじゃないか。
鎌倉を案内してくれるんだろ?
俺、楽しみにしてたんだぞ?
何でオマエが死ぬんだ?
いや理由は、明白だ。
俺が魔王側に莫大な支援を行ったからだ。
なあ平原。
オマエを殺したのって俺なのか?
自由都市に駐在している魔界連絡官からが報告が送られて来る。
《王国軍の圧倒的兵力の前に各地で敗退を繰り返していた魔王軍は首都デビルタウンの目前までの侵攻を許し滅亡寸前の状況にあった。
だが、帰国した魔王ギーガーとその旗本衆が乾坤一擲の奇襲作戦を敢行し、王国側の攻撃部隊を全滅させる事に成功した。
ギーガーの奮戦ぶりはまさしく魔王職の名に恥じぬもので、身に四刀七槍を受けながらも最前線で兵卒を指揮し続けた、とのこと。》
との趣旨である。
メッセンジャーは涙を流して俺の支援に感謝の辞を述べた。
「皆が魔界の滅亡を覚悟しておりました。
王国軍との兵力差は歴然で、各地で陰惨なジェノサイドが行われておりましたから。
…コリンズ様が支援して下さらなければ、今頃魔界は滅ぼされてしまっていたでしょう。
貴方は恩人です! 我々の魔族の救世主に違いない!
魔王様からも、くれぐれもコリンズ様の御恩を忘れてはならぬ、と。」
メッセンジャーは言葉を詰まらせ、大きく嗚咽を鳴らす。
「…緒戦で戦死した息子達・孫達の無念も晴らせました。
私個人からも、コリンズ様のご厚情に感謝申し上げます。」
俺はメッセンジャーに祝電を託し、彼個人に弔意を述べた。
無論、俺が支援しなくてもギーガーが勝利を掴んでいた可能性はある。
だが、諸情報を照らし合わせる限り、あの兵糧と戦時国債は魔王軍にかなりの好影響を与えた事は間違いない。
自惚れるつもりは無いが、やはりカネで戦局は動くのだ。
輸送費含めて、魔界への兵糧支援はせいぜい数百億ウェン程度だったと記憶している。
戦時国債も200億しか購入していない。
その程度の金額で世界地図が簡単に塗り替わってしまうのだ。
思う事は多い。
多いのだが…
あの篤実な男の祖国が滅ぼされずに済んだのであれば
その点だけは俺のささやかな誉れとしたい。
==========================
「どう?
世界を動かした感想は?」
『カインさんも人が悪い。
複雑な気分ですよ。
どちらかが勝つという事は、もう片方のどちらかが敗北する事を意味します。
少なくとも王国側の兵士達の死因の一端を私は担っているのだから。』
「私の友人も少なくない者が軍に籍を置いています。
きっと今回の敗戦で何人かが落命してしまった事でしょう。」
『申し訳ありません。』
「貴方が詫びる事ではない。
軍に入隊する事を決意したのは彼ら自身です。
他の仕事を選ぶ機会も…
いや、それはないな。
彼らの殆どは貧しく、妻子父母を養う為に軍に入隊せざるを得なかった。
経済的に恵まれて育った私が偉そうに言う資格はありません。」
その後、幾つかの魔族団体からの表敬訪問を受けたので全てに応対した。
戦没者たちの慰霊祭を後日に執り行いたいとの嘆願も受けたので承諾する。
数えきれない村々が王国によって殲滅させられたとのことで、王国軍が撤退した今も行方不明者の捜索は続いているということである。
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【所持金】
3兆6440億1170万ウェン
↓
3兆4440億1170万ウェン
※魔界に戦後復興支援金として2000億ウェンを拠出。
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午後。
馬車で港湾区に向かう。
ここが俺の最前線だからな。
ギーガーがそうしたように、俺も前線に立つ義務がある。
「よう、リン君。
仮病は治ったの?」
『はい、今はすっかり下半身不随です。』
「おお、おめでとう!」
『ありがとうございます。
ポールさん、BARは今どんな感じですか?』
「今ねー、バイトのエミリーちゃんを狙ってるんだよ。
一見軽そうな子に見えるんだけど、意外に身持ちが固くてねえ。
中々、ハーレムに入ってくれないの。
いや何でもご両親に楽をさせてあげたいみたいでね?
ウチ以外にも掛け持ちで働いてるんだよ!
俺もなんとかしてあげたいけど。
働くのは大嫌いだから手伝ってやれないんだ!」
『あ、エナドリの配付状況の話です。
後、エヴァーソン会長が寄付してくれている食料パック。
あれの反響が知りたいんです。
現場の声が聞きたい。』
「ゴメン、惰性で作業してたから反響とかよく見てなかった!
ねえ、リン君怒ってる?」
『いや、普通なら怒る場面なんでしょうけど。
そうやって仕事が惰性になったのは素晴らしい事ではないでしょうか?
お父様もきっと喜んで下さると思います。』
「いやあ、えへへ。
照れるなあ。」
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【所持金】
3兆6440億1170万ウェン
↓
3兆6440億1160万ウェン
↓
3兆6440億1130万ウェン
↓
3兆6440億0630万ウェン
※ポール・ポールソン個人に10万ウェンの小遣いを支給
※エミリーちゃんに30万ウェンを寸志として譲渡
※公平感維持の為、スタッフ全員に500万ウェンの臨時ボーナス支給
【試供品在庫】
エナドリ 7249ℓ
↓
エナドリ 6000ℓ
※ポールソン営業部長に1249ℓを支給
【ポールソンハーレム】
レニーちゃん (飲食店勤務)
メアリちゃん (家事手伝い)
エミリーちゃん (フリーター) ← 勧誘中
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「やったぜ!」
『じゃあ、俺は一旦ここで。
いい加減なことばっかり言って女の子を怒らせないように気を付けて下さいね。』
「はいはい、わかってるわかってる♪
わかってるよ~ん♪
ああ、怒ると言えばさ。」
『はい?』
「何か教団の人が怒鳴り込んで来たよ。」
『ファ!?
いつですか!?』
「いやあ、いつだったかなあ。
俺、頭がハーレム計画で忙しいんだよ。
じゃ、リン君も仕事頑張ってね。
さーて、補充補充と。」
『ちょっと待って下さいよお!!』
「ん?」
『ん? じゃないです!
教団は何て言って来てるんですか?』
「あ、いや。
チテキザイサンケンがどーのこーのって訳の分からない事ばっかり言って五月蠅いから
エナドリぶっ掛けて追い返してやったよww
ハゲ頭からニョキニョキ毛が生えて来て爆笑ww」
『ちょっと待ってください!
ひょっとして知的財産権の話じゃないんですか!?
ってポールさんに言っても仕方ないか。』
「うむ!
俺に言っても仕方ない!」
『ポールさんは
毎日出勤して偉い!』
「おお!
ようやくリン君も俺のグレイトな側面が伝わってくれたんだね!」
『俺が一番信頼しているのがポールさんです!』
「やったぜ!!!!」
『なので、今日から夜に報告に来て下さい。
馬車代はコリンズ家で持ちますので。』
「えー、面倒くさいよ。」
『俺は毎日ポールさんの顔を見ないと寂しいんですよ。
だって貴方こそが、俺がこの世で最も尊敬する大人なんだから。』
「えへへ、照れるなー。」
『仕事終わりに報告に来てくれたら10万ウェンあげます!』
「うそ、マジ!?」
『マジです。』
「やったぜ!!」
毎晩こんなオッサンと顔を合わせるのは億劫だが、打てる手は全部打っておきたい。
俺には武力が無いのだ、後手だけは絶対に踏んではならない。
==========================
帰ってすぐに社長のパーカーと面会、大至急エナドリの知財関連を再チェックして貰う。
教団の動向も一刻も早く把握しなければならない。
港湾区の活動で教団からのリアクションがあったのはこれが初めてか?
もっと厳重にチェックしなければ。
《1兆1000億ウェンの配当が支払われました。》
遂に利息だけで1兆ウェンを突破したか…
もうカネの置き場がない。
この間はリハビリ中にマーティンが落ちていたミスリル貨を踏みつけてしまった程だ。
(痛そうだった。)
でもまあ、俺は何も心配していない。
カネが道具だと完全に理解しているからだ。
必要なだけ増やし、不要な分は有用にバラ撒ける。
この能力は俺が独り占めする為のものじゃない。
皆を喰わせていく為の能力だ。
==========================
夜にマキンバからの使者が到着する。
来月には正式に子爵に叙任されるのだから、もうマキンバ子爵と呼ばなきゃな。
彼が結構マメで、王国の諸情報を収集しては送って来てくれている。
おかげで、向こうの物価動向などは、ほぼリアルタイムで把握出来ているいるくらいだ。
マキンバが送って来たのも魔界での敗戦のニュース。
こちらは王国のバイアスが掛かったニュースなので《卑劣なる魔王軍の不意打ちにより》との枕詞が文頭につく。
「王国の将兵に甚大な被害!
司令官直属部隊は全滅!
残念ながらコリンズ社長の同郷の皆様も犠牲になりました!」
『え!?
同郷!?』
「ああ、いえ。
コリンズ社長はニホンという地域の出身と伺っておりますが?」
『あ、はい。
俺はニホンから来ました。』
「お悔み申し上げます。
社長の同郷の方が複数戦死されました。
マキンバからも大至急伝える様に指示を受け、私も不眠不休で駆けて来たのです。
…敬称略で読み上げます。
ウララ・ヤマダ
ピカチュー・カネモト
ユキヒサ・クドー
ハヤト・ヒラハラ
ナオヒロ・イマイ
カズコ・ワダ
以上の6名の戦死が現在確認されています。
彼らの忠勤を称え、2階級特進の栄誉が与えられるとのこと。
また異例ではありますが、貴族側の戦没者墓地に墓碑が据えられるそうです。」
『え? あ?』
「社長!
どうかお気を確かに!
御同胞を亡くされさぞかしショックかと思います!
今夜はどうかゆっくりとおやすみ下さいませ!」
『あ、いや、俺は。』
「わかります!
同胞を失って哀しくない者など居る筈も御座いません。
我々も引き続き続報の収集に努めます!
くれぐれもお気落ちなきよう!
では!」
…平原が死んだ?
嘘だろ?
だって兵隊って最初の1年くらいは訓練だけしてればいいんじゃないのか?
グリーブさんもそう言ってたぞ?
おいおいおい。
平原よ…
オマエ、帰ったら一緒にメシでも行こうって約束したじゃないか。
鎌倉を案内してくれるんだろ?
俺、楽しみにしてたんだぞ?
何でオマエが死ぬんだ?
いや理由は、明白だ。
俺が魔王側に莫大な支援を行ったからだ。
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