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【転移115日目】 所持金5715京2328兆7250億9294万ウェン 「どうして、それを俺に相談してくれなかった?」
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小ぶりのゲルに男5人が暮らしているのだが、ポールのスキル【清掃】のおかげでとても美しく快適だ。
普通は男所帯だと食べかすや体臭が災いしてすぐに汚くなるのだが、恐ろしく整っている。
スキル様様だな。
『ポールさん、こんな便利スキル持ってたらモテるでしょう。』
「モテはしないけど…
遊びに来た女の子が定着し易いとは思う。
女の子って綺麗好きだからね。
匂いにも敏感だし。」
『ハーレム作った人が言うと説得力ありますよねえ。』
「リン君なら世界一大きいハーレム作れるでしょう。」
『作りません。
俺は養子ですから。』
「…上手い断り文句見つけたよね。
いつから?
いつから意識して
側室ブロック始めたの?」
『ミュラー卿の三公七民戦術を見てからですね。
結局、権力者が富の独占を放棄すれば、リソースは民衆に行き渡るんですよ。
それが収穫であれ女であれ。』
「まあ、億万長者のリン君が側室を拒絶すれば
他国の為政者も漁色がやりにくくなるだろうね。」
『はい。
その分、行き渡るかな、と。』
俺の読んで来たラノベでは、主人公は力にあかせて多くの良質のヒロインを囲っていた。
所謂、ハーレムである。
勿論、それは男子の根源的な欲求だから頭ごなしに否定するつもりはない。
(俺も楽しんで読んでいた。)
だが、現実世界で為政者が実践するのは悪徳である。
誰かが独占するという事は、どこかで不足が生じている事を意味するからだ。
俺は当然カネは全て社会に還元するつもりでいるし、異性に関しても堰き止めるつもりがない。
地球時代の貧しい俺はカネ持ちや権力者に対してそうあるべきだ、と強く憤っていた。
その憤りをぶつける相手がたまたま自分自身になっただけの話である。
あの母娘が軍隊ごっこまでして他の女をブロックしている様子は、内心微笑ましくも思っている。
俺の理想と構想の為に最後まで踊ってくれると実にありがたい。
別に俺1人がこういう禁欲的な振舞をした所で世界全体が急激に変わる事はない。
ただ、権力者を制限する前例を作っておくと後世の人間が恩恵を蒙る。
ミュラーを見てそれを学んだ。
「リン君。
キミ、向いてるわ。」
『ありがとうございます。』
「俺、四天王だけどハーレム使っちゃってるじゃない?
正式に解散しようか?」
『あれはポールさんの魅力に集った子ですから。
目くじら立てる程のことではないと思います。
別にカネや権力を濫用して搔き集めた訳じゃないでしょ?』
「そんな度胸はないよ。」
『じゃあ、それでいいじゃないですか?
お似合いですよ。
ポールさんとあの子達。』
「ありがとう。
大切にするよ。
…皆でメシでも食いに行く?
アラキ君だったか?
彼も誘ってさ。」
ポールの提案で荒木や魔族を誘って、皆でBBQに興じる。
貴族区から貰った果物の差し入れに関しては、全て女共にくれてやる。
ゴブリンには日本人同様に魚食の習慣があるらしく、ヒラメっぽい魚の香草蒸し焼きを即興で作ってくれた。
これには俺も荒木もご満悦である。
「アイツらにも喰わせてやりたかったな。」
『せめて墓前に供えてやろうよ。』
「墓ってこっちに建てるの?」
『いや、どうだろ。
普通、地球の実家の墓に…
仏壇? 納骨?
まあ、そこらへんは各自の宗教で決まるんだろうけど。』
「オマエ、こっちの宗教に入ったんだろ?
一応こっちでも異世界式の葬式をしてやった方がいいんじゃないか?」
『俺ってそういう権限あるのかな?
後で信者の人に聞いてみるよ。』
一応、神聖教の勉強は真面目にしているつもりである。
ただ、長い歴史を誇る世界宗教だけあって、覚えることが異常に多く、初学用のテキストの分厚さからして圧倒される。
最近知ったことだが、俺に免罪符を売りつけたロメオ・バルトロ上級司祭は貧しい生まれながらも苦学の末に神学校を首席卒業したらしい。
少しだけ卒業論文を読ませて貰ったが、《布教活動と福祉事業のより緊密な連携》を訴えており、かなり興味深い内容だった。
その構想の中には、《カネ持ちに免罪符を売りつけて貧民救済資金に充てる》、とも明言されていた。
同意する、それって最高のスキームだよな。
なあ。
…どうして、それを俺に相談してくれなかった?
『もし、俺に葬式をする権限があったらさあ。
最近死んだ連中も含めた合同葬儀って形にしていい?』
「…いいよ。」
『このソドムタウンは裕福な方なんだけどさ。
それでも葬式をあげるカネの無い貧乏人がいっぱいいて。
教団の中でも合同葬儀をもっと積極的に開くべきだって意見があったみたいなんだ。
バルトロ司祭って人なんだけど。』
「じゃあ、そのバルトロさんに葬式頼むか?」
『この前死んだ。
まだ彼の葬式もやってないんじゃないかな?』
「じゃあ、オマエがやれよ。」
『え? 俺がバルトロ司祭の葬式を?』
「いや、合同葬儀にするんだろ?
同僚の葬式くらい一緒に挙げてやったらどうだ。」
…同僚、なのか?
いや、アイツらとはそこまでの面識がないし、そもそも皆殺しにした犯人がヒルダ達なんだよな。
でもまあ今の俺は大主教だから、殉職した聖職者の葬儀を執り行う義務が… あるんだろうか?
まあいい、後で信者の人達に聞いてみよう。
「興津が来たら相談してみようぜ。
アイツの実家が何宗かは知らんけど。」
…俺なんか興津の名前すら知らない。
どこに住んでるのか?
部活には入ってるのか?
成績は良いのか悪いのか?
懸命に記憶を辿るが、どんな髪型をしていたかすら思い出せない。
その後、定時連絡にやって来た(株)エナドリのベーカー社長に色々相談する。
この人にはありとあらゆる雑務を押し付けているので心苦しい。
「御安心下さい、コリンズ会長。
神殿のスケジュールを整理して、御同胞の葬儀を執り行えるようにしておきます。」
『すみません。
ベーカーさんには何から何まで頼りっ放しで。』
「いえ!
今の自分は世の中の為に大きな仕事が出来ている感触があります!
まさか会長が魔王職を兼任されると思っておりませんでしたが。」
『面目ない。
その所為で㈱エナドリ丸投げしちゃってる。』
「言いっこなしですよ、魔王様。
ポール坊ちゃんも活躍させてくれているようで感謝してますし。」
『あの人が元から凄いだけですよ。』
「それをわかって下さって嬉しいです。」
別れ際にそう言ってベーカーは仕事に戻る。
どうやら葬儀場のセッティングは任せて良いらしい。
俺は荒木と一緒に神聖教式の葬儀手順を必死に覚える。
結構マナーや作法が厳しく、聖職者が間違えるなど言語道断だそうだ。
「なあ、遠市。」
『何だよ。』
「オマエ、坊主に向いてるよ。」
『皮肉?』
「いや、普通に褒めてる。」
『ありがと。』
諸記録を読む限りロメオ・バルトロの足元にも及ばないけどね。
==========================
魔王城(ゲル)で葬式の練習。
やはりかなり手順が煩雑で難しい。
とてもじゃないが1人でこなす自信がない。
念仏っぽい文言も暗記しなければならない。
「リン君。
当日は私が後ろでこっそり一緒に唱えようか?」
『ドナルドさん…
それはギリギリまで。
故人に出来るだけ敬意を払いたいので。』
「そっか。
無理だけしないようにね。」
だが念仏が中々覚えられない。
隣にいた荒木が何故か覚えてしまう。
「天にまします我らが神よ
地にまします彼方の神よ
全ての天地を潤し続けたまえ
輪廻する魂よ
天地を未来永劫周り続けて
星の焔に還り給え。」
『何でオマエが暗記出来る訳?』
「オイオイ、俺達(鉄オタの意か?)はJRの全駅を暗記してるんだぜ。
素人さんとはメモリが違うっての。」
『もうオマエが大主教やれよ。』
「あー駄目駄目。
俺、鉄道神社の学生氏子総代だから。
他宗派への乗り換えはノーサンキューな。」
『そっか。
頑張って覚えるよ。』
その後、魔王城の前で葬儀リハーサル。
結構緊張した。
「葬式饅頭とかって配らなくていいのか?」
『え? 葬式饅頭?』
「いや、俺の母方が埼玉の奥地なんだけどさ。
葬式饅頭は必須だから。」
『用意した方がいいのかな?』
「異世界の風習、ちゃんと調べてからな。」
『わかってるよ。』
勿論、この異世界に葬式饅頭を配る習慣はない。
ただ、王国の葬儀(かなり正式なバージョン)では干菓子を配る習わしがあるそうなので、一応買い揃えておいた。
==========================
「興津、見てたなら声を掛けろよ!」
葬儀の練習中、突然荒木が叫ぶ。
「邪魔しちゃ悪いと思ったんだよ。
そっちの…
もしかして遠市君か?」
『興津君か。
呼びつけた形になって申し訳ない。』
「魔王コリンズ様というのは…」
『ああ、それ俺のこと。
色々あって、肩書が増えた。』
「肩書持ってるってことは、ちゃんと生活出来てるんだな?
その足、怪我してるのか?」
『一応生活は何とか。
足は下半身不随。』
「…そっか。
でも生きてて何よりだ。
ようやく肩の荷が降りた。」
『肩の荷?』
「クラス全員の生死を確認出来た。
遠市君。
…生きていてくれて、本当に良かった。」
あれ?
何でオマエ泣いてるんだ?
興津君、君ひょっとしていい奴なのか?
『興津君ゴメン。
俺、自分の事ばっかり考えていた。』
「いや、生きてくれていただけで嬉しい。」
『…うん。』
ゴメン。
多分、君の方が人として正しいよな。
俺、オマエらの事、申し訳程度にしか思い返してなかったよ。
「それ、葬式の練習?
遠市君は王都でアルバイトしてるって聞いたけど。」
『宿屋の居候だよ。
それでまあ経過は割愛するけど、今は魔王やってる。』
「その経過を説明してくれよ!」
『ゴメンゴメン。
メシでも食いながら整理して話すよ。』
…問題は、俺が興津君のこと純粋に覚えてないことなんだよな。
こんな喋り方する奴、教室にいたような気もするんだけど。
「遠市、オマエ絶対興津のこと覚えてないだろ?」
『お、覚えてる… よ?』
「遠市君! 何でそんなにおぼろげなの!?
僕、結構学校で存在感ある方だと自惚れてたんだけど。
市内大会でも優勝してるし!」
…せめて何の種目で優勝したかを言えよ。
そんなだから印象に残らないんだよ、荒木を見習え。
まあいいけどさ。
で、しばらく話してみて、興津が煙たいタイプの奴だとわかった。
兎に角、密な連絡報告を要求してくる。
悪気はない。
それどころか100%の善意だ。
クラスメート=掛け替えの無い友人、という前提で話を進めてくる。
信じがたい事だが、彼は俺に対しても友情を感じていた。
《俺がカネ持ちになったから掌を返しているのでは?》
という疑念が沸くのだが、どうやら本気で俺も含めた皆を心配していた気配がある。
俺は、《なるべく生存者が多ければいいですね。》くらいの感情を級友に持っていたのだが、興津は《2年B組一丸となって地球に帰るぞ!》という熱い決意を持っていた。
冷静に考えれば彼が圧倒的に正常で、俺や荒木はサイコパスだわ。
荒木は話の途中でどこかに行ってしまう。
オイ、俺は興津君係は嫌だぞ?
==========================
【興津久幸に強要された情報交換】
「興津からの報告」
・生き延びた級友は9名。
(俺・荒木・興津・木下・工藤・塙・鹿内・二戸・宇治原)
・エドワード王が謀反に遭い逃亡した後の王都は遠縁のカーライル侯爵が占領中。
・教団の一部の過激派の目的は神を降臨させること。(悪魔位なら頑張れば呼び出せるらしい。)
「遠市からの報告」
・大金持ちになった
・婿養子になった
・魔王になった
・大主教になった
・帰還と葬式の準備OK!
==========================
「遠市君。
地球に居る時も言ったと思うけどさあ。
もっと密に情報共有する姿勢を持とうよ。」
『…聞かれたら答えてるだろ?
それで満足してくれよ。』
「君ってそういう人だよね。
追放された時、ちょっと嬉しかったでしょ?」
『団体行動よりはマシかな。』
「だろうね。
凄く嬉しそうな顔してたもの。」
『え!? 嘘!?
顔に出てた?』
「ああ、あれで顔に出してないつもりだったんだ。
君って結構表情豊かだよ?」
マジかー。
俺、自分では表情筋死んでる系だと思ってたんだけどな。
まあ、いいや。
葬式挙げて、カネ配って、帰還。
後は作業だな。
==========================
『えっと、興津君。
俺、腐る程カネが湧くようになったんだけど。』
「おめでとう。
遠市君はいつも1人でカネカネ言ってもんな。」
『うそ!?
俺、そんなこと言ってた!?』
「自覚無かったのか…」
『…今でも言ってるかも。』
「だろうね。
今度周りに聞いてみなよ。
えっと、カネが湧く話だった?」
『うん、今から湧く。
あり得ない額が湧く。』
「ああ、それで軍人さん達が満面の笑みで包囲を狭めて来てる訳だね。
僕はてっきり遠市君がクーデターに遭ってるのかと思ったよ。」
『せいぜい妻母から軟禁されるくらいしかないな。』
「自虐風自慢やめろよ。
クラスには童貞のまま死んでいった者もいるんだから。」
『そうだな。
葬儀の時に心の中で謝罪しておくよ。
さあ、もう能力が発動する。
興津君、俺の後ろに下がって!』
《2004京0427兆ウェンの配当が支払われました。》
じゃららああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
『これが俺のスキルなんだ。』
「ゴメン!! 聞こえない!
もっと大きな声で!」
『今、音を立てて噴き出してるのは全部カネだーーーー!!!』
「良くも悪くも君らしいスキルだなーーーーー!!!!」
『ゴメン!! 聞こえない!』
「聞こえたら過度に傷付くだろ君は!!」
==========================
俺も今日初めて知ったのだが、莫大なミスリルは眼前の海に沈められていた。
『ピット会長。
まさか海に捨てていたとは知りませんでした。』
「?
いや、捨ててませんよ。
置き場が無いので、浅瀬に備蓄しているだけです。」
『捨てているようにしか見えませんが。』
「?
いや、ここはコリンズ湾なので…」
『コリンズ湾!?』
「いえ、この眼前5キロは貴方のプライベートベイですよ?
この前、海洋法の説明をしたでしょう?
来期の地図改訂でコリンズ湾が正式に表記されますので、そのつもりでいて下さいね。」
『もうカネ出すの飽きたんですけど。
置き場所もないし、もうやめにしません?』
「…もう一声!」
『いや、2000京とか滅茶苦茶ですよ。
ここにいる興津なる者がインフレを心配しておりますし。』
「なあ、遠市君。
これ、インフレにならない?
おカネが増えるとインフレになるってニュースで言ってたよ?
僕、インフレって何なのかイマイチわかってないけど。」
『実はそれに近い現象は部分的に発生している。
地域によっては物価が倍近くなってるし。』
「じゃあ、駄目じゃないか!」
『だから最近は市場へカネを供給していない。
この一般人が立ち入らない港湾にひたすらカネを貯めてる。』
「ふむ。
それで…
問題は起こらないの?」
『わからない。』
「わからないって無責任だろう!」
『だから、わかる人、かつ責任を取れる人に丸投げしている。
そうですよね、会長。』
「ええ。
資産はコリンズさんのもの。
それをどこまで市場に供給するかの調整を私が担わせて頂いております。」
「あの…
失礼ですが、貴方は…」
『この人は(株)南洋海運のピット会長兼CEO。
こっちの世界の陸地面積の7割位を支配しているお方だ。
というか現役の神様で、普通に信仰の対象になっている。』
「え!?
すご!?」
『間違いなくラスボスポジションな人だよ。』
「コリンズさんには及びませんけど。」
『こうやって常に謙遜しているから、ヘイト管理もステルスも完璧だ。』
「最強じゃないか!」
『だから、この最強さんにカネの使い方を全部決めて貰ってる。
厳密には、カネを市場に放出するタイミング。
ついでに俺が死ぬタイミングも決めてくれませんかね?』
「この老人に無茶を仰る。」
そう。
元々、この老人とルイ陛下(後、神聖教団)が中央銀行っぽい機能を果たしていた。
なので、俺がこの同盟の指示に全面的に従えば、そこまで深刻な事態には陥らないのだ。
ミスリルをどこまで放出するかも会長が決める。
俺の側室問題もそうだが。
持てる者が我を殺していれば、世の中は大抵丸く収まる。
全てを捨てて、全てを委ねる。
それが俺の結論。
俺達は運搬されるミスリルの山を見物しながら、葬儀の練習を繰り返した。
神聖教団の念仏は相当複雑だと思うのだが、荒木も興津も何なく覚えてしまった。
…俺って本当にカネを産み出す以外に何の取柄も無いよな。
====================
【名前】
リン・コリンズ
【職業】
魔王
神聖教団大主教
(株)エナドリ 創業オーナー
世界冒険者ギルド 永世名誉理事
【称号】
魔王
【ステータス】
《LV》 54
《HP》 (6/6)
《MP》 (6/6)
《腕力》 3
《速度》 3
《器用》 4
《魔力》 2
《知性》 8
《精神》 11
《幸運》 1
《経験》7京8059兆3060億7175万2237ポイント
次のレベルまで残り3京1026兆8786億8798万9818ポイント
【スキル】
「複利」
※日利54%
下12桁切上
【所持金】
所持金5715京2328兆7250億9294万ウェン
※バベル銀行の8兆8167億8740万ウェン預入証書保有
※国際産業道路98号線交通債100億ウェン分を保有
※第11次魔族領戦時国債200億ウェン分を保有
※第4次帝国インフラ債550億ウェン分を保有
※帝国総合プランテーション債230億ウェン分を保有
※自由都市海洋開拓債1000億ウェン分を保有
※第2次自由都市未来テック債1000億ウェン分を保有
※首長国臨時戦時国債1100億ウェン分を保有
※自由都市国庫短期証券4000億ウェン分を保有。
【配給薬品在庫】
エナドリ690919ℓ
普通は男所帯だと食べかすや体臭が災いしてすぐに汚くなるのだが、恐ろしく整っている。
スキル様様だな。
『ポールさん、こんな便利スキル持ってたらモテるでしょう。』
「モテはしないけど…
遊びに来た女の子が定着し易いとは思う。
女の子って綺麗好きだからね。
匂いにも敏感だし。」
『ハーレム作った人が言うと説得力ありますよねえ。』
「リン君なら世界一大きいハーレム作れるでしょう。」
『作りません。
俺は養子ですから。』
「…上手い断り文句見つけたよね。
いつから?
いつから意識して
側室ブロック始めたの?」
『ミュラー卿の三公七民戦術を見てからですね。
結局、権力者が富の独占を放棄すれば、リソースは民衆に行き渡るんですよ。
それが収穫であれ女であれ。』
「まあ、億万長者のリン君が側室を拒絶すれば
他国の為政者も漁色がやりにくくなるだろうね。」
『はい。
その分、行き渡るかな、と。』
俺の読んで来たラノベでは、主人公は力にあかせて多くの良質のヒロインを囲っていた。
所謂、ハーレムである。
勿論、それは男子の根源的な欲求だから頭ごなしに否定するつもりはない。
(俺も楽しんで読んでいた。)
だが、現実世界で為政者が実践するのは悪徳である。
誰かが独占するという事は、どこかで不足が生じている事を意味するからだ。
俺は当然カネは全て社会に還元するつもりでいるし、異性に関しても堰き止めるつもりがない。
地球時代の貧しい俺はカネ持ちや権力者に対してそうあるべきだ、と強く憤っていた。
その憤りをぶつける相手がたまたま自分自身になっただけの話である。
あの母娘が軍隊ごっこまでして他の女をブロックしている様子は、内心微笑ましくも思っている。
俺の理想と構想の為に最後まで踊ってくれると実にありがたい。
別に俺1人がこういう禁欲的な振舞をした所で世界全体が急激に変わる事はない。
ただ、権力者を制限する前例を作っておくと後世の人間が恩恵を蒙る。
ミュラーを見てそれを学んだ。
「リン君。
キミ、向いてるわ。」
『ありがとうございます。』
「俺、四天王だけどハーレム使っちゃってるじゃない?
正式に解散しようか?」
『あれはポールさんの魅力に集った子ですから。
目くじら立てる程のことではないと思います。
別にカネや権力を濫用して搔き集めた訳じゃないでしょ?』
「そんな度胸はないよ。」
『じゃあ、それでいいじゃないですか?
お似合いですよ。
ポールさんとあの子達。』
「ありがとう。
大切にするよ。
…皆でメシでも食いに行く?
アラキ君だったか?
彼も誘ってさ。」
ポールの提案で荒木や魔族を誘って、皆でBBQに興じる。
貴族区から貰った果物の差し入れに関しては、全て女共にくれてやる。
ゴブリンには日本人同様に魚食の習慣があるらしく、ヒラメっぽい魚の香草蒸し焼きを即興で作ってくれた。
これには俺も荒木もご満悦である。
「アイツらにも喰わせてやりたかったな。」
『せめて墓前に供えてやろうよ。』
「墓ってこっちに建てるの?」
『いや、どうだろ。
普通、地球の実家の墓に…
仏壇? 納骨?
まあ、そこらへんは各自の宗教で決まるんだろうけど。』
「オマエ、こっちの宗教に入ったんだろ?
一応こっちでも異世界式の葬式をしてやった方がいいんじゃないか?」
『俺ってそういう権限あるのかな?
後で信者の人に聞いてみるよ。』
一応、神聖教の勉強は真面目にしているつもりである。
ただ、長い歴史を誇る世界宗教だけあって、覚えることが異常に多く、初学用のテキストの分厚さからして圧倒される。
最近知ったことだが、俺に免罪符を売りつけたロメオ・バルトロ上級司祭は貧しい生まれながらも苦学の末に神学校を首席卒業したらしい。
少しだけ卒業論文を読ませて貰ったが、《布教活動と福祉事業のより緊密な連携》を訴えており、かなり興味深い内容だった。
その構想の中には、《カネ持ちに免罪符を売りつけて貧民救済資金に充てる》、とも明言されていた。
同意する、それって最高のスキームだよな。
なあ。
…どうして、それを俺に相談してくれなかった?
『もし、俺に葬式をする権限があったらさあ。
最近死んだ連中も含めた合同葬儀って形にしていい?』
「…いいよ。」
『このソドムタウンは裕福な方なんだけどさ。
それでも葬式をあげるカネの無い貧乏人がいっぱいいて。
教団の中でも合同葬儀をもっと積極的に開くべきだって意見があったみたいなんだ。
バルトロ司祭って人なんだけど。』
「じゃあ、そのバルトロさんに葬式頼むか?」
『この前死んだ。
まだ彼の葬式もやってないんじゃないかな?』
「じゃあ、オマエがやれよ。」
『え? 俺がバルトロ司祭の葬式を?』
「いや、合同葬儀にするんだろ?
同僚の葬式くらい一緒に挙げてやったらどうだ。」
…同僚、なのか?
いや、アイツらとはそこまでの面識がないし、そもそも皆殺しにした犯人がヒルダ達なんだよな。
でもまあ今の俺は大主教だから、殉職した聖職者の葬儀を執り行う義務が… あるんだろうか?
まあいい、後で信者の人達に聞いてみよう。
「興津が来たら相談してみようぜ。
アイツの実家が何宗かは知らんけど。」
…俺なんか興津の名前すら知らない。
どこに住んでるのか?
部活には入ってるのか?
成績は良いのか悪いのか?
懸命に記憶を辿るが、どんな髪型をしていたかすら思い出せない。
その後、定時連絡にやって来た(株)エナドリのベーカー社長に色々相談する。
この人にはありとあらゆる雑務を押し付けているので心苦しい。
「御安心下さい、コリンズ会長。
神殿のスケジュールを整理して、御同胞の葬儀を執り行えるようにしておきます。」
『すみません。
ベーカーさんには何から何まで頼りっ放しで。』
「いえ!
今の自分は世の中の為に大きな仕事が出来ている感触があります!
まさか会長が魔王職を兼任されると思っておりませんでしたが。」
『面目ない。
その所為で㈱エナドリ丸投げしちゃってる。』
「言いっこなしですよ、魔王様。
ポール坊ちゃんも活躍させてくれているようで感謝してますし。」
『あの人が元から凄いだけですよ。』
「それをわかって下さって嬉しいです。」
別れ際にそう言ってベーカーは仕事に戻る。
どうやら葬儀場のセッティングは任せて良いらしい。
俺は荒木と一緒に神聖教式の葬儀手順を必死に覚える。
結構マナーや作法が厳しく、聖職者が間違えるなど言語道断だそうだ。
「なあ、遠市。」
『何だよ。』
「オマエ、坊主に向いてるよ。」
『皮肉?』
「いや、普通に褒めてる。」
『ありがと。』
諸記録を読む限りロメオ・バルトロの足元にも及ばないけどね。
==========================
魔王城(ゲル)で葬式の練習。
やはりかなり手順が煩雑で難しい。
とてもじゃないが1人でこなす自信がない。
念仏っぽい文言も暗記しなければならない。
「リン君。
当日は私が後ろでこっそり一緒に唱えようか?」
『ドナルドさん…
それはギリギリまで。
故人に出来るだけ敬意を払いたいので。』
「そっか。
無理だけしないようにね。」
だが念仏が中々覚えられない。
隣にいた荒木が何故か覚えてしまう。
「天にまします我らが神よ
地にまします彼方の神よ
全ての天地を潤し続けたまえ
輪廻する魂よ
天地を未来永劫周り続けて
星の焔に還り給え。」
『何でオマエが暗記出来る訳?』
「オイオイ、俺達(鉄オタの意か?)はJRの全駅を暗記してるんだぜ。
素人さんとはメモリが違うっての。」
『もうオマエが大主教やれよ。』
「あー駄目駄目。
俺、鉄道神社の学生氏子総代だから。
他宗派への乗り換えはノーサンキューな。」
『そっか。
頑張って覚えるよ。』
その後、魔王城の前で葬儀リハーサル。
結構緊張した。
「葬式饅頭とかって配らなくていいのか?」
『え? 葬式饅頭?』
「いや、俺の母方が埼玉の奥地なんだけどさ。
葬式饅頭は必須だから。」
『用意した方がいいのかな?』
「異世界の風習、ちゃんと調べてからな。」
『わかってるよ。』
勿論、この異世界に葬式饅頭を配る習慣はない。
ただ、王国の葬儀(かなり正式なバージョン)では干菓子を配る習わしがあるそうなので、一応買い揃えておいた。
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「興津、見てたなら声を掛けろよ!」
葬儀の練習中、突然荒木が叫ぶ。
「邪魔しちゃ悪いと思ったんだよ。
そっちの…
もしかして遠市君か?」
『興津君か。
呼びつけた形になって申し訳ない。』
「魔王コリンズ様というのは…」
『ああ、それ俺のこと。
色々あって、肩書が増えた。』
「肩書持ってるってことは、ちゃんと生活出来てるんだな?
その足、怪我してるのか?」
『一応生活は何とか。
足は下半身不随。』
「…そっか。
でも生きてて何よりだ。
ようやく肩の荷が降りた。」
『肩の荷?』
「クラス全員の生死を確認出来た。
遠市君。
…生きていてくれて、本当に良かった。」
あれ?
何でオマエ泣いてるんだ?
興津君、君ひょっとしていい奴なのか?
『興津君ゴメン。
俺、自分の事ばっかり考えていた。』
「いや、生きてくれていただけで嬉しい。」
『…うん。』
ゴメン。
多分、君の方が人として正しいよな。
俺、オマエらの事、申し訳程度にしか思い返してなかったよ。
「それ、葬式の練習?
遠市君は王都でアルバイトしてるって聞いたけど。」
『宿屋の居候だよ。
それでまあ経過は割愛するけど、今は魔王やってる。』
「その経過を説明してくれよ!」
『ゴメンゴメン。
メシでも食いながら整理して話すよ。』
…問題は、俺が興津君のこと純粋に覚えてないことなんだよな。
こんな喋り方する奴、教室にいたような気もするんだけど。
「遠市、オマエ絶対興津のこと覚えてないだろ?」
『お、覚えてる… よ?』
「遠市君! 何でそんなにおぼろげなの!?
僕、結構学校で存在感ある方だと自惚れてたんだけど。
市内大会でも優勝してるし!」
…せめて何の種目で優勝したかを言えよ。
そんなだから印象に残らないんだよ、荒木を見習え。
まあいいけどさ。
で、しばらく話してみて、興津が煙たいタイプの奴だとわかった。
兎に角、密な連絡報告を要求してくる。
悪気はない。
それどころか100%の善意だ。
クラスメート=掛け替えの無い友人、という前提で話を進めてくる。
信じがたい事だが、彼は俺に対しても友情を感じていた。
《俺がカネ持ちになったから掌を返しているのでは?》
という疑念が沸くのだが、どうやら本気で俺も含めた皆を心配していた気配がある。
俺は、《なるべく生存者が多ければいいですね。》くらいの感情を級友に持っていたのだが、興津は《2年B組一丸となって地球に帰るぞ!》という熱い決意を持っていた。
冷静に考えれば彼が圧倒的に正常で、俺や荒木はサイコパスだわ。
荒木は話の途中でどこかに行ってしまう。
オイ、俺は興津君係は嫌だぞ?
==========================
【興津久幸に強要された情報交換】
「興津からの報告」
・生き延びた級友は9名。
(俺・荒木・興津・木下・工藤・塙・鹿内・二戸・宇治原)
・エドワード王が謀反に遭い逃亡した後の王都は遠縁のカーライル侯爵が占領中。
・教団の一部の過激派の目的は神を降臨させること。(悪魔位なら頑張れば呼び出せるらしい。)
「遠市からの報告」
・大金持ちになった
・婿養子になった
・魔王になった
・大主教になった
・帰還と葬式の準備OK!
==========================
「遠市君。
地球に居る時も言ったと思うけどさあ。
もっと密に情報共有する姿勢を持とうよ。」
『…聞かれたら答えてるだろ?
それで満足してくれよ。』
「君ってそういう人だよね。
追放された時、ちょっと嬉しかったでしょ?」
『団体行動よりはマシかな。』
「だろうね。
凄く嬉しそうな顔してたもの。」
『え!? 嘘!?
顔に出てた?』
「ああ、あれで顔に出してないつもりだったんだ。
君って結構表情豊かだよ?」
マジかー。
俺、自分では表情筋死んでる系だと思ってたんだけどな。
まあ、いいや。
葬式挙げて、カネ配って、帰還。
後は作業だな。
==========================
『えっと、興津君。
俺、腐る程カネが湧くようになったんだけど。』
「おめでとう。
遠市君はいつも1人でカネカネ言ってもんな。」
『うそ!?
俺、そんなこと言ってた!?』
「自覚無かったのか…」
『…今でも言ってるかも。』
「だろうね。
今度周りに聞いてみなよ。
えっと、カネが湧く話だった?」
『うん、今から湧く。
あり得ない額が湧く。』
「ああ、それで軍人さん達が満面の笑みで包囲を狭めて来てる訳だね。
僕はてっきり遠市君がクーデターに遭ってるのかと思ったよ。」
『せいぜい妻母から軟禁されるくらいしかないな。』
「自虐風自慢やめろよ。
クラスには童貞のまま死んでいった者もいるんだから。」
『そうだな。
葬儀の時に心の中で謝罪しておくよ。
さあ、もう能力が発動する。
興津君、俺の後ろに下がって!』
《2004京0427兆ウェンの配当が支払われました。》
じゃららああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
『これが俺のスキルなんだ。』
「ゴメン!! 聞こえない!
もっと大きな声で!」
『今、音を立てて噴き出してるのは全部カネだーーーー!!!』
「良くも悪くも君らしいスキルだなーーーーー!!!!」
『ゴメン!! 聞こえない!』
「聞こえたら過度に傷付くだろ君は!!」
==========================
俺も今日初めて知ったのだが、莫大なミスリルは眼前の海に沈められていた。
『ピット会長。
まさか海に捨てていたとは知りませんでした。』
「?
いや、捨ててませんよ。
置き場が無いので、浅瀬に備蓄しているだけです。」
『捨てているようにしか見えませんが。』
「?
いや、ここはコリンズ湾なので…」
『コリンズ湾!?』
「いえ、この眼前5キロは貴方のプライベートベイですよ?
この前、海洋法の説明をしたでしょう?
来期の地図改訂でコリンズ湾が正式に表記されますので、そのつもりでいて下さいね。」
『もうカネ出すの飽きたんですけど。
置き場所もないし、もうやめにしません?』
「…もう一声!」
『いや、2000京とか滅茶苦茶ですよ。
ここにいる興津なる者がインフレを心配しておりますし。』
「なあ、遠市君。
これ、インフレにならない?
おカネが増えるとインフレになるってニュースで言ってたよ?
僕、インフレって何なのかイマイチわかってないけど。」
『実はそれに近い現象は部分的に発生している。
地域によっては物価が倍近くなってるし。』
「じゃあ、駄目じゃないか!」
『だから最近は市場へカネを供給していない。
この一般人が立ち入らない港湾にひたすらカネを貯めてる。』
「ふむ。
それで…
問題は起こらないの?」
『わからない。』
「わからないって無責任だろう!」
『だから、わかる人、かつ責任を取れる人に丸投げしている。
そうですよね、会長。』
「ええ。
資産はコリンズさんのもの。
それをどこまで市場に供給するかの調整を私が担わせて頂いております。」
「あの…
失礼ですが、貴方は…」
『この人は(株)南洋海運のピット会長兼CEO。
こっちの世界の陸地面積の7割位を支配しているお方だ。
というか現役の神様で、普通に信仰の対象になっている。』
「え!?
すご!?」
『間違いなくラスボスポジションな人だよ。』
「コリンズさんには及びませんけど。」
『こうやって常に謙遜しているから、ヘイト管理もステルスも完璧だ。』
「最強じゃないか!」
『だから、この最強さんにカネの使い方を全部決めて貰ってる。
厳密には、カネを市場に放出するタイミング。
ついでに俺が死ぬタイミングも決めてくれませんかね?』
「この老人に無茶を仰る。」
そう。
元々、この老人とルイ陛下(後、神聖教団)が中央銀行っぽい機能を果たしていた。
なので、俺がこの同盟の指示に全面的に従えば、そこまで深刻な事態には陥らないのだ。
ミスリルをどこまで放出するかも会長が決める。
俺の側室問題もそうだが。
持てる者が我を殺していれば、世の中は大抵丸く収まる。
全てを捨てて、全てを委ねる。
それが俺の結論。
俺達は運搬されるミスリルの山を見物しながら、葬儀の練習を繰り返した。
神聖教団の念仏は相当複雑だと思うのだが、荒木も興津も何なく覚えてしまった。
…俺って本当にカネを産み出す以外に何の取柄も無いよな。
====================
【名前】
リン・コリンズ
【職業】
魔王
神聖教団大主教
(株)エナドリ 創業オーナー
世界冒険者ギルド 永世名誉理事
【称号】
魔王
【ステータス】
《LV》 54
《HP》 (6/6)
《MP》 (6/6)
《腕力》 3
《速度》 3
《器用》 4
《魔力》 2
《知性》 8
《精神》 11
《幸運》 1
《経験》7京8059兆3060億7175万2237ポイント
次のレベルまで残り3京1026兆8786億8798万9818ポイント
【スキル】
「複利」
※日利54%
下12桁切上
【所持金】
所持金5715京2328兆7250億9294万ウェン
※バベル銀行の8兆8167億8740万ウェン預入証書保有
※国際産業道路98号線交通債100億ウェン分を保有
※第11次魔族領戦時国債200億ウェン分を保有
※第4次帝国インフラ債550億ウェン分を保有
※帝国総合プランテーション債230億ウェン分を保有
※自由都市海洋開拓債1000億ウェン分を保有
※第2次自由都市未来テック債1000億ウェン分を保有
※首長国臨時戦時国債1100億ウェン分を保有
※自由都市国庫短期証券4000億ウェン分を保有。
【配給薬品在庫】
エナドリ690919ℓ
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