3 / 33
3 元聖女シリカ
しおりを挟む
早朝。
半ば着の身着のまま、小さい荷物だけを寄越され、シリカは聖神教会を後にした。
枢機卿直属の聖神教徒たち数人に拘束され、聖神教会の裏庭へと連れていかれる。
そこには小さな馬車と初老の御者が一人。
シリカは抵抗することもできずに、強制的に馬車へと押し込まれる。
十年も住んでいた場所をこんな風に追いやられるとは、夢にも思わなかった。
「二度と戻ってくるんじゃないぞ、元聖女!」
「教会にもう関わるなよ! もしも反故にしたら、わかっているな?」
昨日までは自分の護衛も担ってくれていた聖神教徒もいたのに。
しかし今はたった一人だった。
ああ、これが真実だったのだ。
そう思うも、誰を恨むでもなく、ただただシリカは悲しんだ。
たまたま聖女の素質があったから、利用されてしまった。
他の聖神教徒も内心では蔑んでいたのだろうか。
侍女も護衛も全員。
もしもそうならと考えるだけで、胸が痛んだ。
他愛無い話に花を咲かせることもあったというのに。
男たちの後ろには聖女補佐官のソフィーが立っていた。
彼女は何を言うでもなく、そこに佇み、じっとシリカを見ていた。
その瞳には、いつも通りの厳しさの中に、僅かな別の感情があるように思えた。
だがシリカに、その感情が何かをくみ取ることはできない。
疑問を口にすることなく、諦観の面持ちのままソフィーから視線を外した。
馬車が進み始める。
別れを惜しむものはおらず、ただ厄介払いされただけだった。
蹄鉄の音とガラガラと車輪が回る音だけが響く。
実感がない。
けれど頭では理解してしまっていた。
幸せだった日々はもう存在しない。
幸せになるはずだった未来もまた存在しないのだと。
薄暗く、ほとんど日が出ていない。
人気もなく、閑散としている通りを馬車が進む。
救ってきた数多の人々の笑顔、感謝を述べる顔、幸せそうな姿を思い浮かべてしまう。
もう二度と、そんな人たちに会うことはないのだろう。
「…………う」
僅かに漏れた声。
それを皮切りに、遠くの山々から日の出が見える。
徐々にそれは姿を現し、車内に日が差した。
「ううっ……」
シリカは込み上げる声と心の叫びを止められない。
手やまつ毛が震え、視界は徐々に不明瞭になる。
ぽつりと落ちた一滴の涙が、二つ三つと足元に落ちていく。
「うああ……ううっ」
嗚咽が車内に響き渡る。
しかし無情にも馬車はシリカの唯一の居場所から離れていく。
積み上げたすべてのものから引きはがされていく。
シリカは――追放されたのだ。
「うわあああああああああああ!」
シリカの頭の中はぐちゃぐちゃで、まともに考えられない。
ただただ悲しかった。
どうしてどうして、という言葉が駆け巡り、そしてそれはどこに行きつくことなく走り続ける。
悲哀の中に、憎しみも怒りもなかった。
けれども涙はとめどなく流れた。
「うあああ……うううっ……うわああああ!」
感情は止められず、泣き続けた。
きっとここに戻ることはもうない。
不必要だと、そう言われたのだから。
涙は溢れ、頬を濡らし続けた。
痛みとほとばしる熱が、現実を知らしめてくる。
その感覚に、シリカは身を委ねることしかできなかった。
●〇●〇●〇●〇
聖女が置かれる土地は、聖ファルムス国における特別行政区である。
聖ファルムス国にとって、聖神教団は切っても切り離せない関係であり、宗教的、文化的側面から見ても主柱とも言える存在だった。
教団による価値観や教えだけでなく、特に経済的な効果は――表向きには寄付とされる――聖ファルムス国にとって重要な収益となっている。
本来であれば猊下、つまり聖ファルムス特別行政区の教皇が元首となるが、現在病床に臥せっている。
ゆえに現在は最高顧問である枢機卿が多大な権限を有している。
また聖ファルムス国と聖ファルムス特別行政区においての元首は異なり、聖ファルムスは国王が、聖ファルムス特別行政区では教皇が元首となっている。
特別行政区は聖ファルムス内に位置しているが、実質的には一国家のような扱いを受けながらも、聖ファルムス国の多大な支援や保護を受ける、特別な地区であると言える。
そんな聖ファルムス特別行政区において聖女はその象徴であり、聖神教徒に対する施し、治療を行える唯一の人間である。
しかし聖女自身に実権はほぼ与えられていない。
そして聖女となる乙女は聖神が決める。
対象は貴族だけでなく、平民も入るため、時として『教団側が望まぬ選定』が行われることもあった。
その実例がシリカである。
先代の聖女たちがどうなったのか具体的に知る者は少ない。
抽象的に、功徳を積んだのち今もなお聖神様に仕え、幸福な日々を過ごしている、と伝えられているだけだ。
だが、それは違ったのかもしれない。
そんなことは今更遅いことだけれど、とシリカは思考を放棄した。
「うえぇ……ううっ! ぐすっ……」
聖ファルムス特別行政区の聖神教会を出立して数時間。
涙はいまだに止まらずにいた。
呆れるほど感情が暴走を続ける中、御者がちらちらと小窓からシリカの様子を見ている。
しかしシリカは構わず号泣した。
それはもう見事に泣きじゃくった。
街道を進み、夜になってもそれは続いた。
三日三晩。
就寝と食事以外の時間泣きっぱなしだったのだ。
「ううっ……うえっ……えうっ!」
顔中液体だらけでそれは酷いありさまだった。
しかしシリカは泣き止まない。
そんな様子を見かねたのか、教団側の人間である御者でさえも「大丈夫か?」と声をかけるほどだった。
それが四日目の夜のことだった。
馬車を街道沿いに停車させ、二人で焚火を囲んでいる最中だった。
「……だ、大丈夫です……ぐすっ……えうぅっ!」
「お、落ち着け……って言っても無理なんだろうが」
人の好さそうな初老の男。御者は懐からハンカチを出すと渡してくれた。
三日間ほぼ知らぬ存ぜぬを何とか通していたのだが、さすがに見かねたのだろう。
男の境遇や立場はわからないが、敵意はシリカに向けられていない。
恐らくは中立の人間だろう。
当の本人であるシリカに、そんなことを考える余裕はない。
おずおずとハンカチを受け取ると、シリカは涙をぬぐった。
男はそわそわしながらシリカの表情を窺っていた。
しかし結局何を言うでもなく、ただ黙して焚火に薪を放り込んだ。
シリカも何も言わない。
だがほんの少しだけ人の温かさを感じたおかげか、僅かに落ち着きを取り戻した。
沈黙が暗闇に漂う。不思議とその空間に気まずさはなかった。
揺らめく火を見て、シリカは大きくうなずく。
「うん、もう大丈夫」
「だ、大丈夫ってあんた……」
勢いよく立ち上がるシリカ。
狼狽したのは御者の方だった。
「散々泣いてすっきりしました! もう大丈夫です!」
「……そ、そうかい」
御者に詳しい説明はしない。
そして御者も言及してこない。
互いに薄い関係。恐らくは旅が終われば二度と会うことのない赤の他人。
むしろシリカからすれば、御者は相対する立場と言えるかもしれない。
ただの仕事か、あるいは教団に属する人間なのかさえ知らない。
だがそんなことはどうだってよかった。
もうシリカは大丈夫なのだから。
(泣いてるだけじゃ何にも変わらない。だったら前向きにとらえた方がきっといいはず!)
与えられた絶望は、シリカを屈服させるには役者不足だった。
孤児の時代から散々辛酸をなめて生きていたのだ。
今更、孤独になろうが、知らない男に嫁がされようが大したことじゃない。
大事なのは自分がそこで何をするか、どう思うかなのだ。
シリカは思い出す。自分の信念を。
「死ななきゃ何とかなる!」
泣き顔から一転、満面の笑みで空を見上げる。
それは半ば無理やりだったが、それでもシリカは笑った。
散々泣いた。だからもう十分だ。
悲しい時や辛い時には笑おう。そうすればいつか心も前を向く。
シリカはそうやってずっと生きていた。
空には満点の星がキラキラと輝いている。
綺麗だった。
小さな幸せを一つ見つけられた。
これだけで少しだけ生きていてよかったと思える。
僅かな幸福も積み重ねていけば、大きな幸福になる。
それが人生を楽しむコツなのだとシリカは知っている。
シリカは不安を強引に押しのけて、期待だけを引っ張り出した。
ロンダリアとはどういう国なのか。
ヴィルヘルムという人はどんな方なのか。
そんな風に思いを馳せる。
過去は振り返らない。未来を望もう。
シリカはただ空を見上げ、そして笑みを浮かべ続けた。
半ば着の身着のまま、小さい荷物だけを寄越され、シリカは聖神教会を後にした。
枢機卿直属の聖神教徒たち数人に拘束され、聖神教会の裏庭へと連れていかれる。
そこには小さな馬車と初老の御者が一人。
シリカは抵抗することもできずに、強制的に馬車へと押し込まれる。
十年も住んでいた場所をこんな風に追いやられるとは、夢にも思わなかった。
「二度と戻ってくるんじゃないぞ、元聖女!」
「教会にもう関わるなよ! もしも反故にしたら、わかっているな?」
昨日までは自分の護衛も担ってくれていた聖神教徒もいたのに。
しかし今はたった一人だった。
ああ、これが真実だったのだ。
そう思うも、誰を恨むでもなく、ただただシリカは悲しんだ。
たまたま聖女の素質があったから、利用されてしまった。
他の聖神教徒も内心では蔑んでいたのだろうか。
侍女も護衛も全員。
もしもそうならと考えるだけで、胸が痛んだ。
他愛無い話に花を咲かせることもあったというのに。
男たちの後ろには聖女補佐官のソフィーが立っていた。
彼女は何を言うでもなく、そこに佇み、じっとシリカを見ていた。
その瞳には、いつも通りの厳しさの中に、僅かな別の感情があるように思えた。
だがシリカに、その感情が何かをくみ取ることはできない。
疑問を口にすることなく、諦観の面持ちのままソフィーから視線を外した。
馬車が進み始める。
別れを惜しむものはおらず、ただ厄介払いされただけだった。
蹄鉄の音とガラガラと車輪が回る音だけが響く。
実感がない。
けれど頭では理解してしまっていた。
幸せだった日々はもう存在しない。
幸せになるはずだった未来もまた存在しないのだと。
薄暗く、ほとんど日が出ていない。
人気もなく、閑散としている通りを馬車が進む。
救ってきた数多の人々の笑顔、感謝を述べる顔、幸せそうな姿を思い浮かべてしまう。
もう二度と、そんな人たちに会うことはないのだろう。
「…………う」
僅かに漏れた声。
それを皮切りに、遠くの山々から日の出が見える。
徐々にそれは姿を現し、車内に日が差した。
「ううっ……」
シリカは込み上げる声と心の叫びを止められない。
手やまつ毛が震え、視界は徐々に不明瞭になる。
ぽつりと落ちた一滴の涙が、二つ三つと足元に落ちていく。
「うああ……ううっ」
嗚咽が車内に響き渡る。
しかし無情にも馬車はシリカの唯一の居場所から離れていく。
積み上げたすべてのものから引きはがされていく。
シリカは――追放されたのだ。
「うわあああああああああああ!」
シリカの頭の中はぐちゃぐちゃで、まともに考えられない。
ただただ悲しかった。
どうしてどうして、という言葉が駆け巡り、そしてそれはどこに行きつくことなく走り続ける。
悲哀の中に、憎しみも怒りもなかった。
けれども涙はとめどなく流れた。
「うあああ……うううっ……うわああああ!」
感情は止められず、泣き続けた。
きっとここに戻ることはもうない。
不必要だと、そう言われたのだから。
涙は溢れ、頬を濡らし続けた。
痛みとほとばしる熱が、現実を知らしめてくる。
その感覚に、シリカは身を委ねることしかできなかった。
●〇●〇●〇●〇
聖女が置かれる土地は、聖ファルムス国における特別行政区である。
聖ファルムス国にとって、聖神教団は切っても切り離せない関係であり、宗教的、文化的側面から見ても主柱とも言える存在だった。
教団による価値観や教えだけでなく、特に経済的な効果は――表向きには寄付とされる――聖ファルムス国にとって重要な収益となっている。
本来であれば猊下、つまり聖ファルムス特別行政区の教皇が元首となるが、現在病床に臥せっている。
ゆえに現在は最高顧問である枢機卿が多大な権限を有している。
また聖ファルムス国と聖ファルムス特別行政区においての元首は異なり、聖ファルムスは国王が、聖ファルムス特別行政区では教皇が元首となっている。
特別行政区は聖ファルムス内に位置しているが、実質的には一国家のような扱いを受けながらも、聖ファルムス国の多大な支援や保護を受ける、特別な地区であると言える。
そんな聖ファルムス特別行政区において聖女はその象徴であり、聖神教徒に対する施し、治療を行える唯一の人間である。
しかし聖女自身に実権はほぼ与えられていない。
そして聖女となる乙女は聖神が決める。
対象は貴族だけでなく、平民も入るため、時として『教団側が望まぬ選定』が行われることもあった。
その実例がシリカである。
先代の聖女たちがどうなったのか具体的に知る者は少ない。
抽象的に、功徳を積んだのち今もなお聖神様に仕え、幸福な日々を過ごしている、と伝えられているだけだ。
だが、それは違ったのかもしれない。
そんなことは今更遅いことだけれど、とシリカは思考を放棄した。
「うえぇ……ううっ! ぐすっ……」
聖ファルムス特別行政区の聖神教会を出立して数時間。
涙はいまだに止まらずにいた。
呆れるほど感情が暴走を続ける中、御者がちらちらと小窓からシリカの様子を見ている。
しかしシリカは構わず号泣した。
それはもう見事に泣きじゃくった。
街道を進み、夜になってもそれは続いた。
三日三晩。
就寝と食事以外の時間泣きっぱなしだったのだ。
「ううっ……うえっ……えうっ!」
顔中液体だらけでそれは酷いありさまだった。
しかしシリカは泣き止まない。
そんな様子を見かねたのか、教団側の人間である御者でさえも「大丈夫か?」と声をかけるほどだった。
それが四日目の夜のことだった。
馬車を街道沿いに停車させ、二人で焚火を囲んでいる最中だった。
「……だ、大丈夫です……ぐすっ……えうぅっ!」
「お、落ち着け……って言っても無理なんだろうが」
人の好さそうな初老の男。御者は懐からハンカチを出すと渡してくれた。
三日間ほぼ知らぬ存ぜぬを何とか通していたのだが、さすがに見かねたのだろう。
男の境遇や立場はわからないが、敵意はシリカに向けられていない。
恐らくは中立の人間だろう。
当の本人であるシリカに、そんなことを考える余裕はない。
おずおずとハンカチを受け取ると、シリカは涙をぬぐった。
男はそわそわしながらシリカの表情を窺っていた。
しかし結局何を言うでもなく、ただ黙して焚火に薪を放り込んだ。
シリカも何も言わない。
だがほんの少しだけ人の温かさを感じたおかげか、僅かに落ち着きを取り戻した。
沈黙が暗闇に漂う。不思議とその空間に気まずさはなかった。
揺らめく火を見て、シリカは大きくうなずく。
「うん、もう大丈夫」
「だ、大丈夫ってあんた……」
勢いよく立ち上がるシリカ。
狼狽したのは御者の方だった。
「散々泣いてすっきりしました! もう大丈夫です!」
「……そ、そうかい」
御者に詳しい説明はしない。
そして御者も言及してこない。
互いに薄い関係。恐らくは旅が終われば二度と会うことのない赤の他人。
むしろシリカからすれば、御者は相対する立場と言えるかもしれない。
ただの仕事か、あるいは教団に属する人間なのかさえ知らない。
だがそんなことはどうだってよかった。
もうシリカは大丈夫なのだから。
(泣いてるだけじゃ何にも変わらない。だったら前向きにとらえた方がきっといいはず!)
与えられた絶望は、シリカを屈服させるには役者不足だった。
孤児の時代から散々辛酸をなめて生きていたのだ。
今更、孤独になろうが、知らない男に嫁がされようが大したことじゃない。
大事なのは自分がそこで何をするか、どう思うかなのだ。
シリカは思い出す。自分の信念を。
「死ななきゃ何とかなる!」
泣き顔から一転、満面の笑みで空を見上げる。
それは半ば無理やりだったが、それでもシリカは笑った。
散々泣いた。だからもう十分だ。
悲しい時や辛い時には笑おう。そうすればいつか心も前を向く。
シリカはそうやってずっと生きていた。
空には満点の星がキラキラと輝いている。
綺麗だった。
小さな幸せを一つ見つけられた。
これだけで少しだけ生きていてよかったと思える。
僅かな幸福も積み重ねていけば、大きな幸福になる。
それが人生を楽しむコツなのだとシリカは知っている。
シリカは不安を強引に押しのけて、期待だけを引っ張り出した。
ロンダリアとはどういう国なのか。
ヴィルヘルムという人はどんな方なのか。
そんな風に思いを馳せる。
過去は振り返らない。未来を望もう。
シリカはただ空を見上げ、そして笑みを浮かべ続けた。
133
あなたにおすすめの小説
冷酷侯爵と政略結婚したら、実家がざまぁされました
鍛高譚
恋愛
「この結婚は、家のため。ただの政略結婚よ」
そう言い聞かせ、愛のない結婚を受け入れた公爵令嬢リゼット。
しかし、挙式後すぐに父が「婚約破棄しろ」と命じてきた!?
だが、夫であるアレクシス・フォン・シュヴァルツ侯爵は冷たく言い放つ。
「彼女を渡すつもりはない」
冷酷無慈悲と噂される侯爵が、なぜかリゼットを溺愛し始める!?
毎日甘やかされ、守られ、気づけば逃げ場なし!
さらに、父の不正が明るみに出て、公爵家は失墜――
リゼットを道具として利用しようとした者たちに、ざまぁの鉄槌が下される!
政略結婚から始まる、甘々溺愛ラブストーリー!
「愛なんてないはずなのに……どうしてこんなに大切にされるの?」
運命に勝てない当て馬令嬢の幕引き。
ぽんぽこ狸
恋愛
気高き公爵家令嬢オリヴィアの護衛騎士であるテオは、ある日、主に天啓を受けたと打ち明けられた。
その内容は運命の女神の聖女として召喚されたマイという少女と、オリヴィアの婚約者であるカルステンをめぐって死闘を繰り広げ命を失うというものだったらしい。
だからこそ、オリヴィアはもう何も望まない。テオは立場を失うオリヴィアの事は忘れて、自らの道を歩むようにと言われてしまう。
しかし、そんなことは出来るはずもなく、テオも将来の王妃をめぐる運命の争いの中に巻き込まれていくのだった。
五万文字いかない程度のお話です。さくっと終わりますので読者様の暇つぶしになればと思います。
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
「女のくせに強すぎて可愛げがない」と言われ婚約破棄された追放聖女は薬師にジョブチェンジします
紅城えりす☆VTuber
恋愛
*毎日投稿・完結保証・ハッピーエンド
どこにでも居る普通の令嬢レージュ。
冷気を放つ魔法を使えば、部屋一帯がや雪山に。
風魔法を使えば、山が吹っ飛び。
水魔法を使えば大洪水。
レージュの正体は無尽蔵の魔力を持つ、チート令嬢であり、力の強さゆえに聖女となったのだ。
聖女として国のために魔力を捧げてきたレージュ。しかし、義妹イゼルマの策略により、国からは追放され、婚約者からは「お前みたいな可愛げがないやつと結婚するつもりはない」と婚約者破棄されてしまう。
一人で泥道を歩くレージュの前に一人の男が現れた。
「その命。要らないなら俺にくれないか?」
彼はダーレン。理不尽な理由で魔界から追放された皇子であった。
もうこれ以上、どんな苦難が訪れようとも私はめげない!
ダーレンの助けもあって、自信を取り戻したレージュは、聖女としての最強魔力を駆使しながら薬師としてのセカンドライフを始める。
レージュの噂は隣国までも伝わり、評判はうなぎ登り。
一方、レージュを追放した帝国は……。
追放聖女の再就職 〜長年仕えた王家からニセモノと追い出されたわたしですが頑張りますね、魔王さま!〜
三崎ちさ
恋愛
メリアは王宮に勤める聖女、だった。
「真なる聖女はこの世に一人、エミリーのみ! お前はニセモノだ!」
ある日突然いきりたった王子から国外追放、そして婚約破棄もオマケのように言い渡される。
「困ったわ、追放されても生きてはいけるけど、どうやってお金を稼ごうかしら」
メリアには病気の両親がいる。王宮で聖女として働いていたのも両親の治療費のためだった。国の外には魔物がウロウロ、しかし聖女として活躍してきたメリアには魔物は大した脅威ではない。ただ心配なことは『お金の稼ぎ方』だけである。
そんな中、メリアはひょんなことから封印されていたはずの魔族と出会い、魔王のもとで働くことになる。
「頑張りますね、魔王さま!」
「……」(かわいい……)
一方、メリアを独断で追放した王子は父の激昂を招いていた。
「メリアを魔族と引き合わせるわけにはいかん!」
国王はメリアと魔族について、何か秘密があるようで……?
即オチ真面目魔王さまと両親のためにお金を稼ぎたい!ニセモノ疑惑聖女のラブコメです。
※小説家になろうさんにも掲載
二周目聖女は恋愛小説家! ~探されてますが、前世で断罪されたのでもう名乗り出ません~
今川幸乃
恋愛
下級貴族令嬢のイリスは聖女として国のために祈りを捧げていたが、陰謀により婚約者でもあった王子アレクセイに偽聖女であると断罪されて死んだ。
こんなことなら聖女に名乗り出なければ良かった、と思ったイリスは突如、聖女に名乗り出る直前に巻き戻ってしまう。
「絶対に名乗り出ない」と思うイリスは部屋に籠り、怪しまれないよう恋愛小説を書いているという嘘をついてしまう。
が、嘘をごまかすために仕方なく書き始めた恋愛小説はなぜかどんどん人気になっていく。
「恥ずかしいからむしろ誰にも読まれないで欲しいんだけど……」
一方そのころ、本物の聖女が現れないため王子アレクセイらは必死で聖女を探していた。
※序盤の断罪以外はギャグ寄り。だいぶ前に書いたもののリメイク版です
偽聖女の汚名を着せられ婚約破棄された元聖女ですが、『結界魔法』がことのほか便利なので魔獣の森でもふもふスローライフ始めます!
南田 此仁@書籍発売中
恋愛
「システィーナ、今この場をもっておまえとの婚約を破棄する!」
パーティー会場で高らかに上がった声は、数瞬前まで婚約者だった王太子のもの。
王太子は続けて言う。
システィーナの妹こそが本物の聖女であり、システィーナは聖女を騙った罪人であると。
突然婚約者と聖女の肩書きを失ったシスティーナは、国外追放を言い渡されて故郷をも失うこととなった。
馬車も従者もなく、ただ一人自分を信じてついてきてくれた護衛騎士のダーナンとともに馬に乗って城を出る。
目指すは西の隣国。
八日間の旅を経て、国境の門を出た。しかし国外に出てもなお、見届け人たちは後をついてくる。
魔獣の森を迂回しようと進路を変えた瞬間。ついに彼らは剣を手に、こちらへと向かってきた。
「まずいな、このままじゃ追いつかれる……!」
多勢に無勢。
窮地のシスティーナは叫ぶ。
「魔獣の森に入って! 私の考えが正しければ、たぶん大丈夫だから!」
■この三連休で完結します。14000文字程度の短編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる