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16話 食後は再び買い物へ
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「リオさん、今日はこの後どうするのですか?」
スライム十匹の依頼達成の報告の後、食事を終えて酒場を後にしたところで、アイリスが今日のこの後のことをどうするか訊ねてきた。
昼食時を過ぎて、もう少しすれば夕食時も近くなる中途半端な時間帯だ。
「んー、時間帯も微妙だし、今から依頼を受けても帰る頃には遅くなるか……なら、先に宿を取って、これから必要な買い物があれば買いに行って、その後はゆっくり休もうか。アイリスも、知らないこと慣れないことの連続で疲れているだろうし」
順当に依頼を達成出来るかと思ったら、ヴェイルワイバーンと遭遇してしまったからな。
アイリスにとっては、逃げるだけでも身体の疲労もあるが、それ以上に心労もあっただろう。
「分かりました。……実は、ちょっと色々と買い揃えたかったところで」
昨日はバタバタしてましたし、と苦笑するアイリス。
それもそうか、午前中の買い物は冒険者関連のものだけだったし。
「よし、それじゃぁ今日の宿だけ先に借りたら、買い物に行くか」
この後の予定はすんなり決まった。
昨日も借りた宿屋で部屋を借りたあとは、午前中に赴いたバザーへ買い物へ行くと、最近になって見慣れた姿――アンドリューさんの姿が見えた。
「ん?おぉ、リオにお嬢さん。こんなところで会うとは奇遇だな」
「奇遇って。カイツールに滞在してるんだから、普通に会うこともあるでしょう」
いやまぁ、カイツールも大きな都市だから狙って会おうと思ったら場所を特定しないと難しいだろうけど。
「ハッハハッ!それもそうか!」
ところで、とアンドリューさんの視線が俺とアイリスを見比べる。
「もう冒険者登録は済んだのか?」
「はい、そのまま依頼もひとつ受けて、達成もしてきました」
正直に答えるアイリス。一度バザーに買い出しに行ってからとは言え、登録してから時間も経ってないしな。
「おぉ、早速依頼達成か!何を討伐してきたんだ?」
何を期待しているのか、アンドリューさんはアイリスが何の依頼を達成してきたのか興味津々だ。
まさかいきなり大型飛竜を討伐してきたとか思ってるんじゃないだろうな?遭遇はしたけど。
「そ、その……ス、スライムです……」
「スライムか!そうかそうか!あいつらも数が増えると厄介だと言うし、よく頑張ったな!」
ちょっと申し訳なさそうに答えるアイリスに、鷹揚に笑うアンドリューさん。
「まぁ、スライムの討伐だけして帰ってきたってわけじゃないんですが……」
そこで俺も話に混ざる。
「ん?どう言うことだ?」
「実は……」
………………
…………
……
スライムの討伐中に、ヴェイルワイバーンに追われる冒険者と出会し、それに巻き込まれるような形でヴェイルワイバーンと遭遇、アイリスと冒険者達を逃がすために、俺がなんとかヴェイルワイバーンを撃退したことを話すと。
「そいつは大変だったな……だがなリオ、お前さんでなければその場は切り抜けられ無かったと言うことだ!」
やはりオレの目に狂いは無かったな!と笑うアンドリューさん。
「笑い事じゃないですって」
「それで、その追われていた冒険者達は、無事に辿り着いたのか?」
「それなんですが……そいつらどうも、ヴェイルワイバーンの卵を密猟していたらしくて、そこでギルドに止められていました」
「卵の密猟か」
ふむ、とアンドリューさんの顔が神妙なものになる。
「私も、彼らと拠点まで一緒に避難していたのですけど、彼らは「食糧品だ」と言っていたので、お腹を空かせた飛竜に狙われたのではないかと思ったのですが……」
アイリスも自分なりに推測はしていたらしい。
「結果的に、ギルドマスターに密猟を見咎められて、ギルド側が卵を言い値で買い取って、そいつらは謹慎処分、って形で落ち着きました」
本来なら数日の謹慎どころか、留置所で一週間くらいの拘束はされてもおかしくない、場合によってはその上から冒険者の資格剥奪も有り得る。
それくらい、冒険者に与えられる罰則と言うのは厳しいものだ。
リーゼマスターも言っていたが、それはつまり「冒険者と言う力を持つ者として、分別のある行動を心掛けるように」であり、魔物と戦える力を持つ者はしっかり規則で縛り付ける必要があると言うことだ。そうでなきゃ冒険者なんてただの破落戸と変わらないからな。
「なるほどな。ところでお前さん達二人は大丈夫だったのか?共犯者と疑われたんじゃないか?」
「俺とアイリスは、ヴェイルワイバーンが襲ってきたから自衛しただけ。そう言うことです」
「ハッハハッ!それもそうか!」
アンドリューさんは笑って流してくれた。話の分かる人で良かった。
「そう言えば、商隊長さんもここでお買い物ですか?」
今度はアイリスの方から話を振ってきた。
「うむ、旨い酒と、あとは専属の料理番をスカウトしようとな」
「専属の料理番ですか?」
旨い酒は分かるが、人員の勧誘もしようとしているのか。
「おぅとも。これまでは商隊に同行していた者の中から炊事を頼むことが多かったんだが、そろそろウチ専属の料理人も欲しくて、ちょうど良さげな奴はいないもんかとな」
旅には旨い飯と旨い酒が必須だからな!と笑うアンドリューさん。
専属の料理番か。
そう簡単に見つかるものでは無いだろうが、まぁもしそう言う人を見かけたら、俺からも声をかけてみようかな。
スライム十匹の依頼達成の報告の後、食事を終えて酒場を後にしたところで、アイリスが今日のこの後のことをどうするか訊ねてきた。
昼食時を過ぎて、もう少しすれば夕食時も近くなる中途半端な時間帯だ。
「んー、時間帯も微妙だし、今から依頼を受けても帰る頃には遅くなるか……なら、先に宿を取って、これから必要な買い物があれば買いに行って、その後はゆっくり休もうか。アイリスも、知らないこと慣れないことの連続で疲れているだろうし」
順当に依頼を達成出来るかと思ったら、ヴェイルワイバーンと遭遇してしまったからな。
アイリスにとっては、逃げるだけでも身体の疲労もあるが、それ以上に心労もあっただろう。
「分かりました。……実は、ちょっと色々と買い揃えたかったところで」
昨日はバタバタしてましたし、と苦笑するアイリス。
それもそうか、午前中の買い物は冒険者関連のものだけだったし。
「よし、それじゃぁ今日の宿だけ先に借りたら、買い物に行くか」
この後の予定はすんなり決まった。
昨日も借りた宿屋で部屋を借りたあとは、午前中に赴いたバザーへ買い物へ行くと、最近になって見慣れた姿――アンドリューさんの姿が見えた。
「ん?おぉ、リオにお嬢さん。こんなところで会うとは奇遇だな」
「奇遇って。カイツールに滞在してるんだから、普通に会うこともあるでしょう」
いやまぁ、カイツールも大きな都市だから狙って会おうと思ったら場所を特定しないと難しいだろうけど。
「ハッハハッ!それもそうか!」
ところで、とアンドリューさんの視線が俺とアイリスを見比べる。
「もう冒険者登録は済んだのか?」
「はい、そのまま依頼もひとつ受けて、達成もしてきました」
正直に答えるアイリス。一度バザーに買い出しに行ってからとは言え、登録してから時間も経ってないしな。
「おぉ、早速依頼達成か!何を討伐してきたんだ?」
何を期待しているのか、アンドリューさんはアイリスが何の依頼を達成してきたのか興味津々だ。
まさかいきなり大型飛竜を討伐してきたとか思ってるんじゃないだろうな?遭遇はしたけど。
「そ、その……ス、スライムです……」
「スライムか!そうかそうか!あいつらも数が増えると厄介だと言うし、よく頑張ったな!」
ちょっと申し訳なさそうに答えるアイリスに、鷹揚に笑うアンドリューさん。
「まぁ、スライムの討伐だけして帰ってきたってわけじゃないんですが……」
そこで俺も話に混ざる。
「ん?どう言うことだ?」
「実は……」
………………
…………
……
スライムの討伐中に、ヴェイルワイバーンに追われる冒険者と出会し、それに巻き込まれるような形でヴェイルワイバーンと遭遇、アイリスと冒険者達を逃がすために、俺がなんとかヴェイルワイバーンを撃退したことを話すと。
「そいつは大変だったな……だがなリオ、お前さんでなければその場は切り抜けられ無かったと言うことだ!」
やはりオレの目に狂いは無かったな!と笑うアンドリューさん。
「笑い事じゃないですって」
「それで、その追われていた冒険者達は、無事に辿り着いたのか?」
「それなんですが……そいつらどうも、ヴェイルワイバーンの卵を密猟していたらしくて、そこでギルドに止められていました」
「卵の密猟か」
ふむ、とアンドリューさんの顔が神妙なものになる。
「私も、彼らと拠点まで一緒に避難していたのですけど、彼らは「食糧品だ」と言っていたので、お腹を空かせた飛竜に狙われたのではないかと思ったのですが……」
アイリスも自分なりに推測はしていたらしい。
「結果的に、ギルドマスターに密猟を見咎められて、ギルド側が卵を言い値で買い取って、そいつらは謹慎処分、って形で落ち着きました」
本来なら数日の謹慎どころか、留置所で一週間くらいの拘束はされてもおかしくない、場合によってはその上から冒険者の資格剥奪も有り得る。
それくらい、冒険者に与えられる罰則と言うのは厳しいものだ。
リーゼマスターも言っていたが、それはつまり「冒険者と言う力を持つ者として、分別のある行動を心掛けるように」であり、魔物と戦える力を持つ者はしっかり規則で縛り付ける必要があると言うことだ。そうでなきゃ冒険者なんてただの破落戸と変わらないからな。
「なるほどな。ところでお前さん達二人は大丈夫だったのか?共犯者と疑われたんじゃないか?」
「俺とアイリスは、ヴェイルワイバーンが襲ってきたから自衛しただけ。そう言うことです」
「ハッハハッ!それもそうか!」
アンドリューさんは笑って流してくれた。話の分かる人で良かった。
「そう言えば、商隊長さんもここでお買い物ですか?」
今度はアイリスの方から話を振ってきた。
「うむ、旨い酒と、あとは専属の料理番をスカウトしようとな」
「専属の料理番ですか?」
旨い酒は分かるが、人員の勧誘もしようとしているのか。
「おぅとも。これまでは商隊に同行していた者の中から炊事を頼むことが多かったんだが、そろそろウチ専属の料理人も欲しくて、ちょうど良さげな奴はいないもんかとな」
旅には旨い飯と旨い酒が必須だからな!と笑うアンドリューさん。
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