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第十三節「想い遠く 心の信 彼方へ放て」
~対峙する二人の意思~
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巨大な建造物を前に、勇達はその中へ続く長い階段を登り続けていた。
その宮殿ともいえる建造物は、遥か昔にカラクラの者達が王を敬い造り上げた物。
そんな建物を前に……勇の心臓が階段を登るリズムに乗って徐々に鼓動を速めていく。
階段の勾配がなだらかになり始め、徐々に階段とも言えぬ形状へと姿を変える。
気付けばそれはただの道となっていた。
道の先に見える建造物の入口から暗い内部が見え始め……一歩踏みしめる度に、影に覆われていた内部が薄っすらと輪郭を映し始める。
その奥に見えるは広い空間、そしてその中央にポツンと立つ王座の様な小さな椅子。
椅子に上に座るぼんやりとした人影が、彼等を見つけてゆらりと蠢いた。
「やぁ……ようこそ我が城へ」
勇達が建造物の中へ入ろうとした時……ゆったりとした声が上がる。
たちまち円状の内部に響き、ハッキリとした声色を認識させた。
その人影こそが……獅堂当人である事を知らしめる様に。
声に誘われる様に足を踏み入れた時……勇の顔は既に怒りを露わにした表情を浮かばせ、彼を睨みつけていた。
「獅堂……!!」
勇だけではない……他の4人もまた鋭い眼差しに敵意を乗せ、彼に視線を向ける。
「勇君とその仲間達……君達が来るのを心待ちにしていたよ……僕が獅堂雄英……フェノーダラを焼いた男さ」
その様な自己紹介が彼の趣味なのだろうか……以前と似た様なフレーズを口にする。
「ほぉ……よほどの自信がある様じゃねぇか、取り巻きが居ないってぇのは……」
「えぇ、余計な者が居られると邪魔でしか無いんでねぇ……」
周囲に雑兵の姿は見えない。
そこに居るのは獅堂ただ一人。
だがその顔に浮かべる作り物の様なにやけた表情が、逆に不気味さを醸し出していた。
「彼が魔剣を使う様な素振りを見せたら即斬り捨てるわ」
レンネィが勇の横からぼそりと呟く。
勇は獅堂を見据えたまま、振り向く事無くその首を小さく頷づかせた。
剣聖以外が魔剣を構え、彼との戦いに備える中……獅堂はゆっくりと王座から立ち上がり、埃に塗れた衣服をはたきだす。
戦いの前にも関わらず……目の前の勇達よりも自身の衣服に気を遣う様はなんとも滑稽か。
「いやぁ、済まないねぇ……この椅子に座ると埃が付いちゃうんだ……ちゃんと掃除して欲しいものだよね」
全く戦う意思を示さない獅堂を前に勇以外の者がざわめく。
彼の心理作戦か、それともそれが彼の在り方なのか……その心を知る者は獅堂当人のみ。
「なんだありゃ……やる気あんのかよぉ……」
だが勇だけは……彼の一挙一動を見逃さぬよう、視界から彼を外す事は無かった。
油断をすれば以前の様に操られる可能性がある……そう思っていたからだ。
軽快な態度を取る獅堂……その裏側を垣間見た事のある勇だけが、その危険性を理解していたのである。
「さぁて……君達の目的は当然僕を倒す事なんだろうけど……その前に少し話をしないかい?」
そんな勇の警戒心など露知らず、獅堂が軽快に語り掛ける。
だがそれが彼の中に燻っていた怒りの感情を逆撫でするだけなのは目に見えていた。
その強張った顔が更に度を増し、食いしばった口から歯軋りの音が「ギッ」と静かに響く。
「そうやって……はぐらかして人の隙を探るのか……ッ!! お前はッ!!」
怒りを露わにした勇が獅堂の語り掛けを遮り、投げ掛けられた言葉を叩き捨てる様に手で振り払う。
その様を前に、獅堂は「やれやれ」と手を上げて呆れる様を示していた。
「おいおい、何でもかんでも疑うのは悪い事だよ? 少しは相手の気持ちも考えなきゃ」
「相手の気持ちだと……お前が他人の考えを汲んで行動してたとでも言うのかよ!!」
「あっはっは!! こりゃ一本取られたね……確かに、僕には配慮が足りないかもしれないなぁ~」
獅堂が高らかと笑い声を上げ、僅かに俯かせた顔を掌で覆う。
だがその高笑いが徐々に息継ぎへと変わると……途端、周囲が静寂に包まれた。
「―――けど、何の役にも立たないカス共に配慮なんて必要無いだろ?」
その時……顔を覆う指の隙間から鋭い眼光を覗かせ、ドス黒い本性を彼等の前で露わにする。
「ヌウッ!?」
そっと降ろされた掌から姿を現したのは……形容し難い程に歪みきった顔。
口角が深々と上がり、鋭く突き上げられた笑窪すら波打つ様に歪みきる。
恐ろしい程までに歪んでいく獅堂の顔を前に、そこに居る誰しもが慄く……「かくも人の顔とはここまで歪む物なのか」、と。
「福留さんも、君達を送り出しておいて何も手伝わなかったじゃあないか……結局さ、君達は使われているだけでさ?」
「何だとォ……!!」
「フェノーダラの奴らもそうだったろ……? 色々と難癖付けて何もしなかったじゃないか……それとも、君は王女様に体でも売ってもらったのかい?」
「貴様ぁーーーーーー!!」
ダンッ……
その瞬間、無言で飛び出したのは……レンネィだった。
彼女の心に満ちるのもまた怒り。
彼女は誰よりもフェノーダラ王やエウリィ、兵士達との間で過ごしてきた。
だからこそ、その恩や想いを踏み躙るその言葉が堪らなく許せなかったのだ。
「殺す!!」
「ハッハハァ!!」
その時……何を考えているのか、どういうつもりなのか……獅堂は驚きの行動を見せる。
まるで殺せと言わんばかりに、笑いながらその両手を一杯に広げたのだ。
隙だらけの獅堂。
そんな相手でも彼女は躊躇しない。
踏み躙られた想いは誰にも負けない程に、強く激しいから。
突風を伴った曲刀の斬撃が獅堂の首目掛けて襲い掛かる。
ヒュウンッ!!
だがその瞬間……突如彼女の体が「ガクン」と動きを止めたのだった。
「なっ!?」
突然の出来事に、動揺の声が勇の口から上がる。
止まった彼女の顔は襲い掛からんとする鋭い表情のまま。
しかし見開かれた眼に浮かぶ瞳孔は小さく絞られ、小刻みに震えていた。
「レ、レンネィさんッ!?」
その時……勇はふと気付く。
彼を取り巻く空気もまたピタリと止まっている事に。
その首を恐る恐る回し、振り返った時……勇は驚愕する。
そこに居たちゃな、剣聖、アージもまた、虚ろな目を浮かべたままその場に立ち尽くしていたのだ。
「そ、そんな……!? なんでっ!?」
獅堂は今まで全く魔剣を使う素振りすら見せていない。
しかしその表情から、明らかに彼等は術中に嵌ってしまっている事を暗に示していた。
「くッ!! こうなったら!!」
勇は咄嗟に命力を込め、剣聖に向かって飛び掛かる。
命力を篭めた拳……その一撃で正気に戻す為に。
ガッ!!
だがその拳は……剣聖の掌によって阻まれた。
「なっ!?」
その拍子に勇の腕に強い衝撃が加わると、途端勇の視界が勢いよくグルリと景色を横断させていく。
そのまま勇の視界は止まる事無く、突如強烈な腕の痛みと共に重圧が掛かり……たちまちその背に凄まじい衝撃が走った。
勇が腕を掴まれ……力の限りに振り回された後、壁に投げ付けられたのだ。
「ぐはッ!?」
何が起きたかも判らない状況の中、壁からずり落ちて床へと伏する勇の体。
「パラパラ」と小さな壁の欠片が体へと降りかかる中……震わせた肘を床に突き、ゆっくりとその顔を持ち上げていく。
視線が上がりきった時……勇の瞳に信じられない光景が飛び込んだ。
獅堂を背に、勇に立ち塞がらんばかりに横に並び立つちゃな達の姿がそこに在ったのだ。
その宮殿ともいえる建造物は、遥か昔にカラクラの者達が王を敬い造り上げた物。
そんな建物を前に……勇の心臓が階段を登るリズムに乗って徐々に鼓動を速めていく。
階段の勾配がなだらかになり始め、徐々に階段とも言えぬ形状へと姿を変える。
気付けばそれはただの道となっていた。
道の先に見える建造物の入口から暗い内部が見え始め……一歩踏みしめる度に、影に覆われていた内部が薄っすらと輪郭を映し始める。
その奥に見えるは広い空間、そしてその中央にポツンと立つ王座の様な小さな椅子。
椅子に上に座るぼんやりとした人影が、彼等を見つけてゆらりと蠢いた。
「やぁ……ようこそ我が城へ」
勇達が建造物の中へ入ろうとした時……ゆったりとした声が上がる。
たちまち円状の内部に響き、ハッキリとした声色を認識させた。
その人影こそが……獅堂当人である事を知らしめる様に。
声に誘われる様に足を踏み入れた時……勇の顔は既に怒りを露わにした表情を浮かばせ、彼を睨みつけていた。
「獅堂……!!」
勇だけではない……他の4人もまた鋭い眼差しに敵意を乗せ、彼に視線を向ける。
「勇君とその仲間達……君達が来るのを心待ちにしていたよ……僕が獅堂雄英……フェノーダラを焼いた男さ」
その様な自己紹介が彼の趣味なのだろうか……以前と似た様なフレーズを口にする。
「ほぉ……よほどの自信がある様じゃねぇか、取り巻きが居ないってぇのは……」
「えぇ、余計な者が居られると邪魔でしか無いんでねぇ……」
周囲に雑兵の姿は見えない。
そこに居るのは獅堂ただ一人。
だがその顔に浮かべる作り物の様なにやけた表情が、逆に不気味さを醸し出していた。
「彼が魔剣を使う様な素振りを見せたら即斬り捨てるわ」
レンネィが勇の横からぼそりと呟く。
勇は獅堂を見据えたまま、振り向く事無くその首を小さく頷づかせた。
剣聖以外が魔剣を構え、彼との戦いに備える中……獅堂はゆっくりと王座から立ち上がり、埃に塗れた衣服をはたきだす。
戦いの前にも関わらず……目の前の勇達よりも自身の衣服に気を遣う様はなんとも滑稽か。
「いやぁ、済まないねぇ……この椅子に座ると埃が付いちゃうんだ……ちゃんと掃除して欲しいものだよね」
全く戦う意思を示さない獅堂を前に勇以外の者がざわめく。
彼の心理作戦か、それともそれが彼の在り方なのか……その心を知る者は獅堂当人のみ。
「なんだありゃ……やる気あんのかよぉ……」
だが勇だけは……彼の一挙一動を見逃さぬよう、視界から彼を外す事は無かった。
油断をすれば以前の様に操られる可能性がある……そう思っていたからだ。
軽快な態度を取る獅堂……その裏側を垣間見た事のある勇だけが、その危険性を理解していたのである。
「さぁて……君達の目的は当然僕を倒す事なんだろうけど……その前に少し話をしないかい?」
そんな勇の警戒心など露知らず、獅堂が軽快に語り掛ける。
だがそれが彼の中に燻っていた怒りの感情を逆撫でするだけなのは目に見えていた。
その強張った顔が更に度を増し、食いしばった口から歯軋りの音が「ギッ」と静かに響く。
「そうやって……はぐらかして人の隙を探るのか……ッ!! お前はッ!!」
怒りを露わにした勇が獅堂の語り掛けを遮り、投げ掛けられた言葉を叩き捨てる様に手で振り払う。
その様を前に、獅堂は「やれやれ」と手を上げて呆れる様を示していた。
「おいおい、何でもかんでも疑うのは悪い事だよ? 少しは相手の気持ちも考えなきゃ」
「相手の気持ちだと……お前が他人の考えを汲んで行動してたとでも言うのかよ!!」
「あっはっは!! こりゃ一本取られたね……確かに、僕には配慮が足りないかもしれないなぁ~」
獅堂が高らかと笑い声を上げ、僅かに俯かせた顔を掌で覆う。
だがその高笑いが徐々に息継ぎへと変わると……途端、周囲が静寂に包まれた。
「―――けど、何の役にも立たないカス共に配慮なんて必要無いだろ?」
その時……顔を覆う指の隙間から鋭い眼光を覗かせ、ドス黒い本性を彼等の前で露わにする。
「ヌウッ!?」
そっと降ろされた掌から姿を現したのは……形容し難い程に歪みきった顔。
口角が深々と上がり、鋭く突き上げられた笑窪すら波打つ様に歪みきる。
恐ろしい程までに歪んでいく獅堂の顔を前に、そこに居る誰しもが慄く……「かくも人の顔とはここまで歪む物なのか」、と。
「福留さんも、君達を送り出しておいて何も手伝わなかったじゃあないか……結局さ、君達は使われているだけでさ?」
「何だとォ……!!」
「フェノーダラの奴らもそうだったろ……? 色々と難癖付けて何もしなかったじゃないか……それとも、君は王女様に体でも売ってもらったのかい?」
「貴様ぁーーーーーー!!」
ダンッ……
その瞬間、無言で飛び出したのは……レンネィだった。
彼女の心に満ちるのもまた怒り。
彼女は誰よりもフェノーダラ王やエウリィ、兵士達との間で過ごしてきた。
だからこそ、その恩や想いを踏み躙るその言葉が堪らなく許せなかったのだ。
「殺す!!」
「ハッハハァ!!」
その時……何を考えているのか、どういうつもりなのか……獅堂は驚きの行動を見せる。
まるで殺せと言わんばかりに、笑いながらその両手を一杯に広げたのだ。
隙だらけの獅堂。
そんな相手でも彼女は躊躇しない。
踏み躙られた想いは誰にも負けない程に、強く激しいから。
突風を伴った曲刀の斬撃が獅堂の首目掛けて襲い掛かる。
ヒュウンッ!!
だがその瞬間……突如彼女の体が「ガクン」と動きを止めたのだった。
「なっ!?」
突然の出来事に、動揺の声が勇の口から上がる。
止まった彼女の顔は襲い掛からんとする鋭い表情のまま。
しかし見開かれた眼に浮かぶ瞳孔は小さく絞られ、小刻みに震えていた。
「レ、レンネィさんッ!?」
その時……勇はふと気付く。
彼を取り巻く空気もまたピタリと止まっている事に。
その首を恐る恐る回し、振り返った時……勇は驚愕する。
そこに居たちゃな、剣聖、アージもまた、虚ろな目を浮かべたままその場に立ち尽くしていたのだ。
「そ、そんな……!? なんでっ!?」
獅堂は今まで全く魔剣を使う素振りすら見せていない。
しかしその表情から、明らかに彼等は術中に嵌ってしまっている事を暗に示していた。
「くッ!! こうなったら!!」
勇は咄嗟に命力を込め、剣聖に向かって飛び掛かる。
命力を篭めた拳……その一撃で正気に戻す為に。
ガッ!!
だがその拳は……剣聖の掌によって阻まれた。
「なっ!?」
その拍子に勇の腕に強い衝撃が加わると、途端勇の視界が勢いよくグルリと景色を横断させていく。
そのまま勇の視界は止まる事無く、突如強烈な腕の痛みと共に重圧が掛かり……たちまちその背に凄まじい衝撃が走った。
勇が腕を掴まれ……力の限りに振り回された後、壁に投げ付けられたのだ。
「ぐはッ!?」
何が起きたかも判らない状況の中、壁からずり落ちて床へと伏する勇の体。
「パラパラ」と小さな壁の欠片が体へと降りかかる中……震わせた肘を床に突き、ゆっくりとその顔を持ち上げていく。
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