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第二十五節「双塔堕つ 襲撃の猛威 世界が揺らいだ日」
~二人で、生きていく~
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「アニキィーーーーーー!!」
怒涛の猛攻も虚しく、アンディがアンドルルゴーゼの凶行によって地に伏した。
左腕を潰され、床へと叩き付けられ、その体は横たわったまま動かない。
ただおびただしい血を流し、衣服を、床をも朱に染め上げるだけで。
ナターシャの必死の叫びにも、反応を見せる事も無く。
「ハァ、ハァ、調子に乗りやがってぇ……!!」
一方のアンドルルゴーゼも、もう既に余裕は一切無い様だ。
先程の連撃を防ぎきれず、無数の傷跡が刻まれてのだから当然か。
でも、その脅威はこうして叩き伏せた。
ならばもう、恐れるものは何も無い。
「フヒヒッ!! だぁがぁ~!! こうして肉団子にしちまえば関係無いってなぁ~!!」
後は残る一人を同様に叩き潰せば、アンドルルゴーゼの勝ち。
どうやらそれも、難しい事では無いのかもしれない。
それはナターシャが唖然と立ち尽くすだけだったから。
アンディが倒されたショックで思考が止まってしまったからだ。
元々ナターシャは自分自身で考えて動く様な人間ではない。
いつもアンディと共に動き、考えを同調させて一緒に動いているだけで。
魔剣の【共感覚】が拍車を掛け、アンディの心に同調して動いているだけだ。
その同調元が倒れた今、自分で何がしたらいいのかがわからない。
だから立ち尽くす事しか出来なかったのである。
そうなればもはや、敵にとっては格好の的というもので。
ドッガァ!!
間も無く、巨大な拳がナターシャの体を殴りつけ。
たちまち小さな体がまるでピンボールの様に床を跳ね飛んでいく。
「がっ!?」
でもその勢いは言う程激しくは無い。
止まった直後にもナターシャが立ち上がろうとする事が出来るくらいには。
そう、アンドルルゴーゼは手を抜いているのだ。
ナターシャにはもう抵抗する意思さえ感じなかったからこそ。
後はいたぶりながらゆっくりと殺すだけ―――そう考えたが故に。
「予想以上に苦戦したがぁ~もうこれで終わりだぁ!! 後はゆっくりじっくりコトコトと料理してやろぉう!! 俺は丹念に仕込む方が大好きだからねぇ~!!」
「あ、ああ……」
そこにもう慈悲は無い。
口調こそ戻ってはいるが、内心では煮えくり返ったままで。
二人に刻まれた鬱憤をナターシャで晴らそうとしているのだから。
〝弱者をいたぶる事こそが悦び〟
その様な考えを是とする者がここで立ち止まる理由など、ありはしない。
故に立つ。
ナターシャの目前に。
その鬼気滲む笑みを露わにしながら。
彼女の身体をその影で覆い尽くして。
だがその時―――
声が聴こえた。
音にもならない囁きが。
心に訴える様な強い想いと共に。
―――止まるな―――
「えっ?」
ナターシャだけに聴こえていた。
魔剣を通して、聴こえていた。
―――止まるんじゃねぇ―――
「アニキ……?」
アンディの声が届いていたのだ。
耳からでも骨からでもなく、心へと直接に。
―――止まったら、オイラ達は……―――
止まるなと、訴える。
諦めるなと、訴える。
二人はまだ、加速し続けているから。
今なお止まった訳ではないから。
だから心が訴える。
〝まだまだ俺達は先に進める〟のだと。
「だから……止まるんじゃ……ねぇ!!」
そしてこの声は、耳にも聴こえていた。
ナターシャにも、アンドルルゴーゼにさえも。
「なぁにぃ~!?」
そう気付いて振り向いて見れば、景色の先で蠢く影が。
なんとアンディが立ち上がっていたのである。
その潰れた左腕をぶらりと下げ。
利き腕ではない右手で魔剣を掴みながら。
真っ赤な鮮血を流そうとも。
それでもなお力強く、両足でしっかりと地を突いて。
「アニキ、なんで……」
「オイラ達が、止まったら……それだけ、救えなくなる……!! 守れた人だって、家族だってぇ……!!」
「ッ!!」
例え体が震えようとも。
例え目が霞もうとも。
もう後悔したくないから。
守りたいと思える人を守り抜きたいから。
その想いに応え、ナターシャも立ち上がる。
それはその声に導かれたからではない。
アンディが立ったからでもない。
彼女もまた同じ想いを強く抱いていたからこそ。
だから二人は再び、魔剣に力を灯す。
通じ合った心を一つに、【共感覚】を加速させる為に。
「だから進むんだナターシャ……オイラ達は……止まっちゃダメなんだあーーー!!」
「アニキィーーー!!」
その想いが、その願いが二人に力をもたらす事となる。
心の力を糧とする命力と、二つの心を繋ぎ巡らせ合う能力があるからこそ。
故にこうなる事は必然だった。
その時、二人には未来が見えていたのだ。
己が刻むべき軌跡と、その結末が。
それは二本の魔剣が見せた幻影か、幻想か。
それとも、二人の心が導き出した奇跡なのか。
その全てが見えた時、二人は踏み出していた。
今はただ、見えた未来に従うままに。
「うおおーーーーーー!?」
アンドルルゴーゼが吼える。
二人の世界は彼には見えないから。
これから刻まれる未来を眺める事しか出来ないのだから。
無数に分身した二人の成す未来を。
それは奇跡の所業か。
それとも必然の結果か。
二人の姿はもはやアンドルルゴーゼさえも捉える事は叶わない。
これぞまさに神速、まさに越界。
肉体限界すら超え、物理法則すら超え、刻む軌跡は地さえ付かず。
生まれた輝きの繭は、まさしくの球体と化す。
銀と紅の交錯球。
更に幾重にも残光を重ね、その色合いを深めていく。
場一杯に響き渡る程の凄まじい鳴音を掻き鳴らしながら。
これこそが二人の究極。
これこそが目指していた形。
加速し加速した至極の到達点。
それこそが【越界共感覚】。
【レイデッター】と【ウェイグル】がもたらした進化の可能性である。
全ては一瞬だった。
二人が着地を果たした時、何もかもが終わっていたのだ。
光の繭に包まれていたアンドルルゴーゼは、もう原型すら留めてはいない。
魔剣ごと、その肉体ごと、隙間も無い程に切り刻まれていたから。
あの達者だった口も、語るどころか―――もう動かす事さえ不可能。
皮も筋も骨も、意思さえもが二人の技によって刻まれ尽くしていたのだから。
こうなればもう血飛沫さえ舞いはしない。
まるで溶けるかの如く、大量の体液と共に肉体ごと床へと転がるのみ。
巨体が崩れ落ちたのにも拘らず、地響きさえ立てない程にべしゃりと。
アンディとナターシャの勝利である。
「ウゥ……」
「アニキッ!?」
ただ、完全勝利とはとても言い難いが。
アンディも相応に重傷であるが故に。
勝利を確信する間も無く、途端に崩れ落ちる。
とはいえ、しっかりと膝肘で堪えて意識は保ったままに。
そんなアンディの下にナターシャが空かさず駆け寄っていて。
「アニキ待ってて、今命力送るよ」
「ああ……」
苦痛もなにもかも共有しているからこそ、どれだけ辛いかわかっているのだろう。
傷を確認する間も無く、応急処置の為に命力を送り始める。
そのお陰か、僅かにだがアンディの苦痛が和らいだ様だ。
しかめていた表情に僅かな緩みが。
過呼吸気味の息遣いも通常呼吸のリズムへと戻っていく。
出血は酷いが、意識はまだハッキリとしている。
つまり重傷ではあるが重体ではない。
ならば手当をすれば助かる望みが充分にあるという事だ。
「アニキ、上にいこ! 皆の所に―――」
「わりぃナターシャ……オイラ多分もう歩けねぇ……」
「アニキ……」
だからと言って、上にホイホイと行けるほど元気という訳でもない。
あのアンディが柄にも無く弱音を吐いているのが何よりもの証拠だ。
それをよく知るナターシャだからこそ、心配を拭えない。
けれどそんな時アンディが浮かべていたのは―――微笑みで。
「でも……お前はまだ戦えるだろ。 多分皆まだ……戦ってる」
地上では今なお魔者がひしめいている。
地下に降りてこない理由こそわからないが、上に昇れば戦いになる事は必至。
こんな状況であろうとも、アンディは探っていたのだろう。
上で何が起きているのか、という事を。
そして何が起きているのか、それとなく察したからかもしれない。
それを見越して、こうナターシャに伝えたのだ。
〝お前ならこの窮地を乗り越える事が出来る〟と。
「だから戦うんだ……お前が家を、守るんだ……」
「アニキ……わかった、アタイ戦うよ」
魔特隊本部という二人の家を守る為にも。
安息の地をこれ以上踏み躙られない為にも。
アンディはナターシャに託したのだ。
自分の代わりに戦う事を。
その意思を受け、ナターシャが【レイデッター】をその手に掴む。
家を、安息を―――そしてアンディを守る為に。
だから代わりに【ウェイグル】を鞘へと納め、ひょいっとアンディを担ぐ。
何が起きたのかわからず慌てようとも構わずに。
「お、おま、何して―――」
「アニキも一緒に行くの。 一緒に戦う!!」
「ナターシャ……仕方ねぇなぁ、へへ」
そして二人は行く。
自分達に出来る事を成す為に。
例えその先にどんな相手が待ち受けていようとも、立ち止まるつもりはないから。
二人の加速は―――まだ終わらない。
二人はいつも一緒だった。
出会った時から一緒だった。
そして今でも一緒だ。
きっと死ぬ時も一緒かも知れない。
でも、それをも叶えたいから、二人はこれからも一緒に行く。
二人で、生きていく。
仲間達と一緒に、生きていく。
怒涛の猛攻も虚しく、アンディがアンドルルゴーゼの凶行によって地に伏した。
左腕を潰され、床へと叩き付けられ、その体は横たわったまま動かない。
ただおびただしい血を流し、衣服を、床をも朱に染め上げるだけで。
ナターシャの必死の叫びにも、反応を見せる事も無く。
「ハァ、ハァ、調子に乗りやがってぇ……!!」
一方のアンドルルゴーゼも、もう既に余裕は一切無い様だ。
先程の連撃を防ぎきれず、無数の傷跡が刻まれてのだから当然か。
でも、その脅威はこうして叩き伏せた。
ならばもう、恐れるものは何も無い。
「フヒヒッ!! だぁがぁ~!! こうして肉団子にしちまえば関係無いってなぁ~!!」
後は残る一人を同様に叩き潰せば、アンドルルゴーゼの勝ち。
どうやらそれも、難しい事では無いのかもしれない。
それはナターシャが唖然と立ち尽くすだけだったから。
アンディが倒されたショックで思考が止まってしまったからだ。
元々ナターシャは自分自身で考えて動く様な人間ではない。
いつもアンディと共に動き、考えを同調させて一緒に動いているだけで。
魔剣の【共感覚】が拍車を掛け、アンディの心に同調して動いているだけだ。
その同調元が倒れた今、自分で何がしたらいいのかがわからない。
だから立ち尽くす事しか出来なかったのである。
そうなればもはや、敵にとっては格好の的というもので。
ドッガァ!!
間も無く、巨大な拳がナターシャの体を殴りつけ。
たちまち小さな体がまるでピンボールの様に床を跳ね飛んでいく。
「がっ!?」
でもその勢いは言う程激しくは無い。
止まった直後にもナターシャが立ち上がろうとする事が出来るくらいには。
そう、アンドルルゴーゼは手を抜いているのだ。
ナターシャにはもう抵抗する意思さえ感じなかったからこそ。
後はいたぶりながらゆっくりと殺すだけ―――そう考えたが故に。
「予想以上に苦戦したがぁ~もうこれで終わりだぁ!! 後はゆっくりじっくりコトコトと料理してやろぉう!! 俺は丹念に仕込む方が大好きだからねぇ~!!」
「あ、ああ……」
そこにもう慈悲は無い。
口調こそ戻ってはいるが、内心では煮えくり返ったままで。
二人に刻まれた鬱憤をナターシャで晴らそうとしているのだから。
〝弱者をいたぶる事こそが悦び〟
その様な考えを是とする者がここで立ち止まる理由など、ありはしない。
故に立つ。
ナターシャの目前に。
その鬼気滲む笑みを露わにしながら。
彼女の身体をその影で覆い尽くして。
だがその時―――
声が聴こえた。
音にもならない囁きが。
心に訴える様な強い想いと共に。
―――止まるな―――
「えっ?」
ナターシャだけに聴こえていた。
魔剣を通して、聴こえていた。
―――止まるんじゃねぇ―――
「アニキ……?」
アンディの声が届いていたのだ。
耳からでも骨からでもなく、心へと直接に。
―――止まったら、オイラ達は……―――
止まるなと、訴える。
諦めるなと、訴える。
二人はまだ、加速し続けているから。
今なお止まった訳ではないから。
だから心が訴える。
〝まだまだ俺達は先に進める〟のだと。
「だから……止まるんじゃ……ねぇ!!」
そしてこの声は、耳にも聴こえていた。
ナターシャにも、アンドルルゴーゼにさえも。
「なぁにぃ~!?」
そう気付いて振り向いて見れば、景色の先で蠢く影が。
なんとアンディが立ち上がっていたのである。
その潰れた左腕をぶらりと下げ。
利き腕ではない右手で魔剣を掴みながら。
真っ赤な鮮血を流そうとも。
それでもなお力強く、両足でしっかりと地を突いて。
「アニキ、なんで……」
「オイラ達が、止まったら……それだけ、救えなくなる……!! 守れた人だって、家族だってぇ……!!」
「ッ!!」
例え体が震えようとも。
例え目が霞もうとも。
もう後悔したくないから。
守りたいと思える人を守り抜きたいから。
その想いに応え、ナターシャも立ち上がる。
それはその声に導かれたからではない。
アンディが立ったからでもない。
彼女もまた同じ想いを強く抱いていたからこそ。
だから二人は再び、魔剣に力を灯す。
通じ合った心を一つに、【共感覚】を加速させる為に。
「だから進むんだナターシャ……オイラ達は……止まっちゃダメなんだあーーー!!」
「アニキィーーー!!」
その想いが、その願いが二人に力をもたらす事となる。
心の力を糧とする命力と、二つの心を繋ぎ巡らせ合う能力があるからこそ。
故にこうなる事は必然だった。
その時、二人には未来が見えていたのだ。
己が刻むべき軌跡と、その結末が。
それは二本の魔剣が見せた幻影か、幻想か。
それとも、二人の心が導き出した奇跡なのか。
その全てが見えた時、二人は踏み出していた。
今はただ、見えた未来に従うままに。
「うおおーーーーーー!?」
アンドルルゴーゼが吼える。
二人の世界は彼には見えないから。
これから刻まれる未来を眺める事しか出来ないのだから。
無数に分身した二人の成す未来を。
それは奇跡の所業か。
それとも必然の結果か。
二人の姿はもはやアンドルルゴーゼさえも捉える事は叶わない。
これぞまさに神速、まさに越界。
肉体限界すら超え、物理法則すら超え、刻む軌跡は地さえ付かず。
生まれた輝きの繭は、まさしくの球体と化す。
銀と紅の交錯球。
更に幾重にも残光を重ね、その色合いを深めていく。
場一杯に響き渡る程の凄まじい鳴音を掻き鳴らしながら。
これこそが二人の究極。
これこそが目指していた形。
加速し加速した至極の到達点。
それこそが【越界共感覚】。
【レイデッター】と【ウェイグル】がもたらした進化の可能性である。
全ては一瞬だった。
二人が着地を果たした時、何もかもが終わっていたのだ。
光の繭に包まれていたアンドルルゴーゼは、もう原型すら留めてはいない。
魔剣ごと、その肉体ごと、隙間も無い程に切り刻まれていたから。
あの達者だった口も、語るどころか―――もう動かす事さえ不可能。
皮も筋も骨も、意思さえもが二人の技によって刻まれ尽くしていたのだから。
こうなればもう血飛沫さえ舞いはしない。
まるで溶けるかの如く、大量の体液と共に肉体ごと床へと転がるのみ。
巨体が崩れ落ちたのにも拘らず、地響きさえ立てない程にべしゃりと。
アンディとナターシャの勝利である。
「ウゥ……」
「アニキッ!?」
ただ、完全勝利とはとても言い難いが。
アンディも相応に重傷であるが故に。
勝利を確信する間も無く、途端に崩れ落ちる。
とはいえ、しっかりと膝肘で堪えて意識は保ったままに。
そんなアンディの下にナターシャが空かさず駆け寄っていて。
「アニキ待ってて、今命力送るよ」
「ああ……」
苦痛もなにもかも共有しているからこそ、どれだけ辛いかわかっているのだろう。
傷を確認する間も無く、応急処置の為に命力を送り始める。
そのお陰か、僅かにだがアンディの苦痛が和らいだ様だ。
しかめていた表情に僅かな緩みが。
過呼吸気味の息遣いも通常呼吸のリズムへと戻っていく。
出血は酷いが、意識はまだハッキリとしている。
つまり重傷ではあるが重体ではない。
ならば手当をすれば助かる望みが充分にあるという事だ。
「アニキ、上にいこ! 皆の所に―――」
「わりぃナターシャ……オイラ多分もう歩けねぇ……」
「アニキ……」
だからと言って、上にホイホイと行けるほど元気という訳でもない。
あのアンディが柄にも無く弱音を吐いているのが何よりもの証拠だ。
それをよく知るナターシャだからこそ、心配を拭えない。
けれどそんな時アンディが浮かべていたのは―――微笑みで。
「でも……お前はまだ戦えるだろ。 多分皆まだ……戦ってる」
地上では今なお魔者がひしめいている。
地下に降りてこない理由こそわからないが、上に昇れば戦いになる事は必至。
こんな状況であろうとも、アンディは探っていたのだろう。
上で何が起きているのか、という事を。
そして何が起きているのか、それとなく察したからかもしれない。
それを見越して、こうナターシャに伝えたのだ。
〝お前ならこの窮地を乗り越える事が出来る〟と。
「だから戦うんだ……お前が家を、守るんだ……」
「アニキ……わかった、アタイ戦うよ」
魔特隊本部という二人の家を守る為にも。
安息の地をこれ以上踏み躙られない為にも。
アンディはナターシャに託したのだ。
自分の代わりに戦う事を。
その意思を受け、ナターシャが【レイデッター】をその手に掴む。
家を、安息を―――そしてアンディを守る為に。
だから代わりに【ウェイグル】を鞘へと納め、ひょいっとアンディを担ぐ。
何が起きたのかわからず慌てようとも構わずに。
「お、おま、何して―――」
「アニキも一緒に行くの。 一緒に戦う!!」
「ナターシャ……仕方ねぇなぁ、へへ」
そして二人は行く。
自分達に出来る事を成す為に。
例えその先にどんな相手が待ち受けていようとも、立ち止まるつもりはないから。
二人の加速は―――まだ終わらない。
二人はいつも一緒だった。
出会った時から一緒だった。
そして今でも一緒だ。
きっと死ぬ時も一緒かも知れない。
でも、それをも叶えたいから、二人はこれからも一緒に行く。
二人で、生きていく。
仲間達と一緒に、生きていく。
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【作者より、感謝を込めて】
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そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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