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第三十一節「幾空を抜けて 渇き地の悪意 青の星の先へ」
~疑念沸曲〝偽装〟~
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無数の銃弾を潜り抜け、マヴォとディックの乗る機体がとうとう敵施設上空へと到達した。
彼等の目に映るのは出来たばかりの様な一つの大きな建物、そして見るからに怪しい……大地に浮かぶ奇妙な紋様。
幾何学的な模様を描き、金属で出来ているであろう事がわかる光沢を放っていた。
それは見るからに明らかなミサイル格納庫の発射口。
「どうやらここが当たりの様だな……降下して目標を破壊しに行くぞ!! ナターシャも合流次第、援護に回ってくれ!!」
ディックが目を見張り、声を唸らす中……マヴォが意気揚々と咆える。
彼の発言と共に機体は降下を始めていた。
そんな折、ディックの双眼鏡にとある光景が映り込んでいた。
それは救世同盟兵達が銃を棄てて逃げる様子。
それも一人、二人では無い……視界に映る誰しもが一目散に逃げ始めていたのだ。
「ハハ、おやおや……随分と士気の低い事で……」
目の前の出来事に、ディックが思わず笑いを上げる。
だがその目はどこか鋭い目つきを浮かべ……決して笑ってはいなかった。
この状況がどこか不自然に感じて。
施設の周りを回る様に降下していく機体の中で……ディックは何を思ったのか、インカムを使い通信を始めた。
「ナターシャちゃん、そっちはどうだい? 敵さん元気に反撃しているかい?」
さも当然の事を何故か問うディック。
そして当然であれば即返事が返ってくる訳など無い。
しかし、彼の予想通り……ナターシャの声がすぐさま返って来たのだった。
『あのね、なんかね、みんな逃げちゃったよ。 皆そんなに痛いのが嫌なのかな』
その間にも、二人が乗る機体が何事も無く地表へと到達する。
抵抗も全く無く……である。
「そうかい? それなら出来るだけ早くこっちに来てほしいんだけど、いいかなぁ?」
『りょーかい』
簡素なやりとりで全てを終わらせ、ディックがインカムから指を離す。
彼が「フゥ」と小さな溜息を付き、背もたれに沈み込んでいると……着地の振動で途端にその身を大きく揺らさせた。
着地したのは施設内の大広間。
とはいえ砂や石粒でデコボコしており、減速時の機体の振動は免れない。
完全に停止した時には……座った目を浮かべながら補助取っ手に捕まり耐えるディックの姿があった。
「心地が悪くてすまんな」
「マヴォの旦那の所為じゃないってさぁ仕方ないよ……」
敵が居ないおかげか、二人にはだいぶ余裕が見られる。
念のためにマヴォが周囲を見渡すが……もう既に表層一帯の敵は全て撤退したのか、人っ子一人見当たらなかった。
「ディック、俺は今から地下に行って内部を探索してくる。 お前はここで機体の防衛を頼む」
「イエス・サー……。 所でマヴォの旦那、何か気付いた事はあるかい?」
それは唐突な質問。
先程のナターシャとのやり取りを聴いていた訳ではあるが……マヴォは深く考える事も無く。
「いや、悪いが俺は言う程博識でも知的でも無いのでね」
どこか兄アージと比較し、自分を卑下する様な一言。
コンプレックスでも抱えているのだろうかと思われる発言に、ディックも思わず苦笑を浮かべる。
しかしそんな答えを返すマヴォを前に、ディックは手を左右に振って応えた。
「いや、気にしなさんな。 中で何か見つけたら教えてくれよな?」
「了解だ。 行ってくる!!」
その一言を最後に……マヴォは背に抱えた魔剣を確認し、足早にその場を去っていく。
行き先は先に見える建物の入り口。
気付けばミサイル発射口と思われる場所を跨ぎ、あっという間に建物へと辿り着いていた。
「ハハ……いやはや、お早いもんだねぇ……さてと」
マヴォを見送ると、途端にディックはインカムを使い通信を始める。
その通信先は……アルクトゥーン。
「もしもーし、第三部隊だけどさ、ミサイルサイロっぽいのを見つけちゃったワケよ」
もう片手で【リフジェクター】を操作し、搭載されたカメラで発射口の撮影をも始めた。
それはもちろん即座にアルクトゥーンへと送られる。
彼の言う事の真偽を明らかにする、こなれた手際だった。
『画像確認しました。 ですが―――』
返って来たのは笠本の声。
しかしそれはどこか不安を呼び込む、トーンの低い声。
「うん、君の言いたい事はわかってるつもりさぁマドモアゼル……当てて見せようか」
途端、通信先の声が途切れる。
彼の軽口を嫌ったのか、それともその先を待っているのか。
真偽こそ定かでは無いが……それに甘んじるかの様に、ディックがそっと言葉を連ねる。
だが予想に反して……その軽口には重しを乗せられていた。
「つまり……第一か第二がアルディ氏を見つけた……違うかい?」
その時、通信先から「どうして……」という戸惑いの小さな声が零れる。
それが聞こえていたのか、ディックが明後日の方向を向きながら片笑窪を上げた笑みを浮かべた。
『……実際に発見したという訳ではありませんが、勇さんがアルディの居場所を確認したと通信が入りました』
「そうかい、まぁそんな所かと思った。 だとするとここは……」
ディックが顎に手を充て考えを巡らせる。
自分の考えが本当に正しいのか……全ての事柄を頭に纏め上げて結論を導こうとしていたのだ。
そんな折、遠方上空から一つ赤い影が高速で近づいて来ていた。
ナターシャである。
「ここにいたー!!」
【ヴォルトリッタープラス】を見つけたナターシャが勢いのままに飛び込み、地面へと着地を果たす。
その勢いのままに駆け寄ってくると……途端興奮のままに声を荒げ始めた。
「ディックディック!! ボクがんばったよ!! みんな逃げちゃったけど……少しは役立ってたかな!?」
「ああちょっとナターシャちゃん黙ろうか!! おじさん気が散っちゃうよ!!」
考え事をしている最中にすぐ傍で大声を叫ばれれば当然混乱する訳で。
さすがのディックも相手が子供なのと、状況が状況もあって適当にあしらい退ける。
ナターシャはそれが気に入らず……たちまち不機嫌な膨れっ面を見せつけ、明後日の方角を向きながらプンスコと怒る様を見せていた。
「ったく……マドモアゼル、聴いているかい?」
『聴いています』
「だとすると……ここは陽動の可能性が高い。 その証拠に、敵さんここを守る気はさらさら無いぜ」
続き、敵が一目散に逃げた事を伝えると……笠本だけでなく、莉那や龍までもが通信に入り込む。
『確かに……アルディの発信していた動画には、アルディの背後にミサイルがあった。 という事はつまり、奴とミサイルは同じ場所にあるという事だ』
『では何故、ミサイルサイロの偽装を?』
『それは恐らく、攪乱……どこに何があるか、わからなくさせる為の』
だが相手には誤算があった。
それは勇が相手の願いを探知出来るという事。
願いの元が間違いなく本人である事を……勇はなんとなくであるが、感じる事が出来るのである。
本来なら信憑性に欠ける情報だが……それについては福留が太鼓判を押しており、誰しもが疑ってはいない。
「それじゃあ、アルディ氏はまだ勇が嗅ぎつけていると気付いてはいないんだな?」
『そうなりますね……ディックさん、どうするつもりですか?』
「そうだな……俺なら―――」
バァーンッ!!
その時、遠くから響く大きな音がディックとナターシャの耳に入り込んだ。
咄嗟に身構えながら音の原因へと振り向くと……その先にはマヴォの姿があった。
今のは扉を弾き飛ばした音。
その証拠に……金属製の扉は大地に転がり、無残な姿へと成り果てていた。
「おやおや、いいタイミングできてくれたもんだねぇ」
マヴォの足取りは怒っているかの様に荒々しい。
そしてそのまま近づいてくるかと思いきや……突然、魔剣でミサイル発射口を斬り付けたではないか。
ドッギャァーーーン!!
激しい金属音を掻き鳴らし、破片が飛び散る。
しかし想像していたよりも飛び散る破片は少なく……それを前にしたマヴォが思わず項垂れる様を見せていた。
「やぁマヴォの旦那、お早いお帰りで」
「お前もしかして……この事わかっていたのか!?」
戻って来たマヴォが誰に聞かれる事無く荒げた声を咆え上げる。
やはり怒っている様だ。
理由は当然―――
「中を見て来たが、もぬけの殻だ。 ミサイルどころか、地下に続く道すら無い!!」
『そうですか、ではやはり……』
ディックの通信は途切れておらず、今のマヴォの声が聞こえていたのだろう。
莉那の声がマヴォにも聞こえ、状況が既に彼の知る先を行っている事を気付かせた。
「それじゃ、俺達は行くよ。 アルクトゥーンは動きがあったら教えてほしいな」
その一言を最後にディックは通信を切り、インカムから指を離す。
彼のやり取りを前に……マヴォもナターシャも口を「へ」の形に曲げ、不愉快の様相を見せていた。
「ディック……どうしてそれを早く言わない……?」
「何故って……確証が無かったからさ。 ほら、旦那も嬢ちゃんも早く乗って……割と時間は無さそうだ」
ディックは得意の軽口で二人の言い分を跳ねのけると、これみよがしに発進を促す。
マヴォもナターシャもどこか納得がいかない様で……大きく溜息を吐き出すと、渋々機体へと乗り込んでいった。
再び空へと舞い上がる【ヴォルトリッタープラス】。
彼等の目下に見えるのはミサイル発射口らしき物。
マヴォが叩いた部分に覗くのは……ただの岩の塊のみ。
様々な思惑が交錯する砂漠の大地を離陸し、次の目的地へと向かう第三部隊。
彼等が向かうのは……ディックが考えうる最良の地点。
それがどこかは……彼等だけにしかわかりはしない。
彼等の目に映るのは出来たばかりの様な一つの大きな建物、そして見るからに怪しい……大地に浮かぶ奇妙な紋様。
幾何学的な模様を描き、金属で出来ているであろう事がわかる光沢を放っていた。
それは見るからに明らかなミサイル格納庫の発射口。
「どうやらここが当たりの様だな……降下して目標を破壊しに行くぞ!! ナターシャも合流次第、援護に回ってくれ!!」
ディックが目を見張り、声を唸らす中……マヴォが意気揚々と咆える。
彼の発言と共に機体は降下を始めていた。
そんな折、ディックの双眼鏡にとある光景が映り込んでいた。
それは救世同盟兵達が銃を棄てて逃げる様子。
それも一人、二人では無い……視界に映る誰しもが一目散に逃げ始めていたのだ。
「ハハ、おやおや……随分と士気の低い事で……」
目の前の出来事に、ディックが思わず笑いを上げる。
だがその目はどこか鋭い目つきを浮かべ……決して笑ってはいなかった。
この状況がどこか不自然に感じて。
施設の周りを回る様に降下していく機体の中で……ディックは何を思ったのか、インカムを使い通信を始めた。
「ナターシャちゃん、そっちはどうだい? 敵さん元気に反撃しているかい?」
さも当然の事を何故か問うディック。
そして当然であれば即返事が返ってくる訳など無い。
しかし、彼の予想通り……ナターシャの声がすぐさま返って来たのだった。
『あのね、なんかね、みんな逃げちゃったよ。 皆そんなに痛いのが嫌なのかな』
その間にも、二人が乗る機体が何事も無く地表へと到達する。
抵抗も全く無く……である。
「そうかい? それなら出来るだけ早くこっちに来てほしいんだけど、いいかなぁ?」
『りょーかい』
簡素なやりとりで全てを終わらせ、ディックがインカムから指を離す。
彼が「フゥ」と小さな溜息を付き、背もたれに沈み込んでいると……着地の振動で途端にその身を大きく揺らさせた。
着地したのは施設内の大広間。
とはいえ砂や石粒でデコボコしており、減速時の機体の振動は免れない。
完全に停止した時には……座った目を浮かべながら補助取っ手に捕まり耐えるディックの姿があった。
「心地が悪くてすまんな」
「マヴォの旦那の所為じゃないってさぁ仕方ないよ……」
敵が居ないおかげか、二人にはだいぶ余裕が見られる。
念のためにマヴォが周囲を見渡すが……もう既に表層一帯の敵は全て撤退したのか、人っ子一人見当たらなかった。
「ディック、俺は今から地下に行って内部を探索してくる。 お前はここで機体の防衛を頼む」
「イエス・サー……。 所でマヴォの旦那、何か気付いた事はあるかい?」
それは唐突な質問。
先程のナターシャとのやり取りを聴いていた訳ではあるが……マヴォは深く考える事も無く。
「いや、悪いが俺は言う程博識でも知的でも無いのでね」
どこか兄アージと比較し、自分を卑下する様な一言。
コンプレックスでも抱えているのだろうかと思われる発言に、ディックも思わず苦笑を浮かべる。
しかしそんな答えを返すマヴォを前に、ディックは手を左右に振って応えた。
「いや、気にしなさんな。 中で何か見つけたら教えてくれよな?」
「了解だ。 行ってくる!!」
その一言を最後に……マヴォは背に抱えた魔剣を確認し、足早にその場を去っていく。
行き先は先に見える建物の入り口。
気付けばミサイル発射口と思われる場所を跨ぎ、あっという間に建物へと辿り着いていた。
「ハハ……いやはや、お早いもんだねぇ……さてと」
マヴォを見送ると、途端にディックはインカムを使い通信を始める。
その通信先は……アルクトゥーン。
「もしもーし、第三部隊だけどさ、ミサイルサイロっぽいのを見つけちゃったワケよ」
もう片手で【リフジェクター】を操作し、搭載されたカメラで発射口の撮影をも始めた。
それはもちろん即座にアルクトゥーンへと送られる。
彼の言う事の真偽を明らかにする、こなれた手際だった。
『画像確認しました。 ですが―――』
返って来たのは笠本の声。
しかしそれはどこか不安を呼び込む、トーンの低い声。
「うん、君の言いたい事はわかってるつもりさぁマドモアゼル……当てて見せようか」
途端、通信先の声が途切れる。
彼の軽口を嫌ったのか、それともその先を待っているのか。
真偽こそ定かでは無いが……それに甘んじるかの様に、ディックがそっと言葉を連ねる。
だが予想に反して……その軽口には重しを乗せられていた。
「つまり……第一か第二がアルディ氏を見つけた……違うかい?」
その時、通信先から「どうして……」という戸惑いの小さな声が零れる。
それが聞こえていたのか、ディックが明後日の方向を向きながら片笑窪を上げた笑みを浮かべた。
『……実際に発見したという訳ではありませんが、勇さんがアルディの居場所を確認したと通信が入りました』
「そうかい、まぁそんな所かと思った。 だとするとここは……」
ディックが顎に手を充て考えを巡らせる。
自分の考えが本当に正しいのか……全ての事柄を頭に纏め上げて結論を導こうとしていたのだ。
そんな折、遠方上空から一つ赤い影が高速で近づいて来ていた。
ナターシャである。
「ここにいたー!!」
【ヴォルトリッタープラス】を見つけたナターシャが勢いのままに飛び込み、地面へと着地を果たす。
その勢いのままに駆け寄ってくると……途端興奮のままに声を荒げ始めた。
「ディックディック!! ボクがんばったよ!! みんな逃げちゃったけど……少しは役立ってたかな!?」
「ああちょっとナターシャちゃん黙ろうか!! おじさん気が散っちゃうよ!!」
考え事をしている最中にすぐ傍で大声を叫ばれれば当然混乱する訳で。
さすがのディックも相手が子供なのと、状況が状況もあって適当にあしらい退ける。
ナターシャはそれが気に入らず……たちまち不機嫌な膨れっ面を見せつけ、明後日の方角を向きながらプンスコと怒る様を見せていた。
「ったく……マドモアゼル、聴いているかい?」
『聴いています』
「だとすると……ここは陽動の可能性が高い。 その証拠に、敵さんここを守る気はさらさら無いぜ」
続き、敵が一目散に逃げた事を伝えると……笠本だけでなく、莉那や龍までもが通信に入り込む。
『確かに……アルディの発信していた動画には、アルディの背後にミサイルがあった。 という事はつまり、奴とミサイルは同じ場所にあるという事だ』
『では何故、ミサイルサイロの偽装を?』
『それは恐らく、攪乱……どこに何があるか、わからなくさせる為の』
だが相手には誤算があった。
それは勇が相手の願いを探知出来るという事。
願いの元が間違いなく本人である事を……勇はなんとなくであるが、感じる事が出来るのである。
本来なら信憑性に欠ける情報だが……それについては福留が太鼓判を押しており、誰しもが疑ってはいない。
「それじゃあ、アルディ氏はまだ勇が嗅ぎつけていると気付いてはいないんだな?」
『そうなりますね……ディックさん、どうするつもりですか?』
「そうだな……俺なら―――」
バァーンッ!!
その時、遠くから響く大きな音がディックとナターシャの耳に入り込んだ。
咄嗟に身構えながら音の原因へと振り向くと……その先にはマヴォの姿があった。
今のは扉を弾き飛ばした音。
その証拠に……金属製の扉は大地に転がり、無残な姿へと成り果てていた。
「おやおや、いいタイミングできてくれたもんだねぇ」
マヴォの足取りは怒っているかの様に荒々しい。
そしてそのまま近づいてくるかと思いきや……突然、魔剣でミサイル発射口を斬り付けたではないか。
ドッギャァーーーン!!
激しい金属音を掻き鳴らし、破片が飛び散る。
しかし想像していたよりも飛び散る破片は少なく……それを前にしたマヴォが思わず項垂れる様を見せていた。
「やぁマヴォの旦那、お早いお帰りで」
「お前もしかして……この事わかっていたのか!?」
戻って来たマヴォが誰に聞かれる事無く荒げた声を咆え上げる。
やはり怒っている様だ。
理由は当然―――
「中を見て来たが、もぬけの殻だ。 ミサイルどころか、地下に続く道すら無い!!」
『そうですか、ではやはり……』
ディックの通信は途切れておらず、今のマヴォの声が聞こえていたのだろう。
莉那の声がマヴォにも聞こえ、状況が既に彼の知る先を行っている事を気付かせた。
「それじゃ、俺達は行くよ。 アルクトゥーンは動きがあったら教えてほしいな」
その一言を最後にディックは通信を切り、インカムから指を離す。
彼のやり取りを前に……マヴォもナターシャも口を「へ」の形に曲げ、不愉快の様相を見せていた。
「ディック……どうしてそれを早く言わない……?」
「何故って……確証が無かったからさ。 ほら、旦那も嬢ちゃんも早く乗って……割と時間は無さそうだ」
ディックは得意の軽口で二人の言い分を跳ねのけると、これみよがしに発進を促す。
マヴォもナターシャもどこか納得がいかない様で……大きく溜息を吐き出すと、渋々機体へと乗り込んでいった。
再び空へと舞い上がる【ヴォルトリッタープラス】。
彼等の目下に見えるのはミサイル発射口らしき物。
マヴォが叩いた部分に覗くのは……ただの岩の塊のみ。
様々な思惑が交錯する砂漠の大地を離陸し、次の目的地へと向かう第三部隊。
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