時き継幻想フララジカ

日奈 うさぎ

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第三十六節「謀略回生 ぶつかり合う力 天と天が繋がる時」

~Rigueur ultime <至高の厳格さ> イシュライトと崔③~

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 サイの秘拳、【羅心抜ルォシンバ】。
 それはまるで上半身を一つの棒に仕立てた様な全身運動の極み。
 もちろんただの棒ではない。
 その上でかつ強靭な足腰を奮う様にして上半身を揺り動かし、相手に叩き付けるのだ。

 例えるなら、その動きは打鐘の槌。

 でも、打ち放つ威力はそんな生易しい物ではない。
 その挙動に至るまでの連撃動作と、体の動きと慣性。
 そしてタイミングを合わせて繋がれる上半身全ての力。

 それらが組み合わされた時の威力は―――もはや砕けぬ物無し。

 この時、撃ち放たれた相手は漏れなく聴く事となるだろう



 命を終える鐘の音を。



 ただし―――

 それは今までの相手だけに限る。
 半端な力しか持たない、並みの相手だけに。

「なッ!?」

 それ故にサイは驚愕する事となる。
 目の前で起きた信じられもしない出来事を目の当たりにした事で。

 なんと、今の渾身の一撃を―――イシュライトは凌いでいたのである。

 サイ自慢の一撃は胸では無く、瞬時に構えられた両腕へ。

 しかもただの防御では無い。
 腕を交差クロスさせ、その裏に頭部を押し当てる。
 全身が首下から真っ直ぐと延ばした状態で。

 今のイシュライトも、言わば全身が棒の様に真っ直ぐ。
 その上で大地を滑り、全ての威力をやり過ごす。

 そう、イシュライトは【羅心抜】の威力を全て、全身を使って受け流したのだ。

 そしてたちまち、二人の間に火花が舞い散る。
 イシュライトが強引に、強烈に、両腕を振り広げたが為に。

「くぅおッ!?」

 その威力、サイが怯むほど。
 たちまちその身を大きく背後へ跳ね退けさせるまでに。

「冗談じゃないよッ!? 一度ならず二度までもさあッ!?」

 【羅心抜】はサイにとって自慢の一撃だったのだろう。
 でもそれをこうして立て続けに防がれれば悔しくもなろう。



 だが、そう悔しがる余裕などもはやサイには与えられなかった。



 跳び退いていたサイに突如としてイシュライトの剛腕が迫っていたからだ。
 退く速度よりもずっと速く鋭い剛拳が。

「リェジー!! ジャオシー!! ボテンチュウ!!」
「なんだってえッ!?」

 その動き、まさに先程のサイそのもの。
 しなやかに、優雅に、それが鋭利な刃物の如き指突と共に。
 まるで空間を削り取るが如く、圧倒的な速度で刻まれていく。

「ユンドゥッ!! リンチュウッ!! バーヂェ!! イージューシャアッ!!!」
「くうおおおッ!!?」

 しかもその一撃一撃がまるで雷光。
 全てにおいて確実なる加速軌道が籠り、再現されし鋭利さはもはや光裂線《レーザー》。
 その流れ、まるで流水を雷が迸るかの如し。

 その一撃のいずれもが、サイの衣服や肉体を焼き切っていく。
 それ程までにイシュライトの放った指先は鋭いのである。

 しかしサイも負けてはいなかった。
 その後に続く一撃に合わせて己の拳をまみえ、激しい衝撃波をもたらす。

ッパォォォーーーーーーンッ!!!

 その威力はもはや拳撃では成し得るはずもない程の破裂音を誘い。
 大気を、大地を、何者も介在出来ぬ程に激しく炸裂させる。

 それだけ、二人が撃ち放った命力波動は凄まじかったのだ。

 たちまち二人の体が大地に付き。
 再び二人の間に静けさが取り戻される。

 でもサイはいつにない動揺を見せていて。
 加えて荒い息継ぎが、先程の応酬の激しさを物語るかのよう。



 対してのイシュライトは―――平然と【手無し】を見せつける。



 そう、何も変わらない。
 その様子は今までと何も。

 まるで今起きた事がなんて事の無い〝普通〟であると言わんばかりに。

「そうですね。 貴方はきっと才者ではありません。 我等イ・ドゥールにとってしてみれば、この様な芸当は当然の所業ですから」

「何ィ……!?」

 いや、実際に普通だったのだ。
 少なくとも、イシュライトという男にとっては。

「我が祖国イ・ドゥールの里において拳を嗜む者にはまず、相手の拳を見て学び、真似て、再現するという基礎鍛錬が課せられます。 これを我々は【鏡映身ヨッジオ】と呼んでおりまして」

「き、基礎……だってッ!?」

「そう、基礎です。 そしてその基礎を今ほどに速く実行出来る者が次の鍛錬に移れるのです。 伝承されしイ・ドゥールの拳を学ぶ資格を得た者としてね」

 つまり、今イシュライトが見せた拳こそ基礎の基礎。
 相手の動きを真似て、自分の動きに昇華させる技法。

 代々受け継がれてきたイ・ドゥールの拳を色濃く残し、発展させる為の。

「真似をするという行為は決して卑下する様な事ではありません。 それこそが最も技術の伝承において相応しい行為なのですから。 ただ得た技術を己の中で強く理解し、読み解き、発展させる事が大事ですがね」

 そう、模倣こそが基礎であり全て。
 そしてそこから発展させる事が使命。

 だからそれを成し得た瀬玲をイシュライトは愛した。
 その基礎を全て瞬時にして理解し、読み解き、発展させる事が出来たから。

 では、目の前のサイはどうだろうか。

「貴方は実に純粋な方ですね。 拳に対して誇りを持ち、それでいて心に順じている。 だから体が応え、拳が応え、それを良しとしている」

「……何が言いたいんだい?」

 はたから見れば、イシュライトの一言はこれ以上に無い誉め言葉だろう。

 でもサイにとってしてみれば、これ以上に無い屈辱の言葉でしかない。
 殺意の鋭い視線をぶつけてしまう程に。



「―――貴方には厳格ストイックさが足りないのですよ。 求める事に対してね」



 この瞬間、サイが口元に「ピクピク」とした痙攣を見せつける。
 今の一言はそれ程に、彼の琴線へ触れた様だ。

「言うじゃないか……僕にストイックさが足りてないって? ここまで拳を学ぶ事に従順な僕が!?」

 それも当然か。
 今の一言はまさにサイ自身を否定する様なものだったから。

 彼からしてみれば自身はストイックの塊みたいなものだ。
 最強になる為に力を誇示し、人を殺し、技を奪い、全ての敵を叩き潰してきた。
 その為に世間に疎まれようが、犯罪に手を染めようが、何の関係も無く。

 全ては己を高みへ導く為に。

 なのにイシュライトはそれを否定した。
 怒らないはずが無かったのである。 

「魔者の君がそれを言うかッ!? 得も知らぬ力に守られてる君に―――」
「残念ですがそれは勘違いです。 今の私に障壁はありませんよ」

 でもその怒りは突如として、唖然までに抑え込まれる事となる。

 障壁が無い。
 その意味が全く理解出来なかったからだ。

 ただ、その意味こそがすなわち、イシュライトの言う「ストイックさ」というものなのだろう。

「イ・ドゥールの里において、障壁を自ら消す技術など六歳の頃に学びます。 相手に対して如何に自身を追い込むのかも、我々には当然の意識ですから」

 イ・ドゥールの里には魔者だけではなく人間も居た。
 それは今に限らず、遥か昔から同じ様な境遇で里に住む者もいたのだろう。
 だから彼等はそこから学び、敢えて自身の障壁を消し去る技術を会得したのだ。

 ただただ、相手と対等に戦う為に。

「貴方は障壁にコンプレックスがある様でしたので、敢えて消させて頂きました。 相手の目線に合わせる事も技術を取り込むのには大事な心得ですから」

 そしてただただ、強くなる為だけに。

 これが彼等のストイックさ。
 何事にも自我を越えて目的の為に打ち込むひたむきさなのである。

「ふざけるなあッ!! それがストイックさだとッ!? 君は僕を舐めているのかッ!! そんな物が突破出来ないと舐めているのかあッ!!!」

「貴方の気持ちなんてどうでもいいですよ。 私はただ強くなれればそれだけで」

「ッ!?」

 強くなるとはすなわち、己の力を高めるという事。
 相手の気持ちに沿うなど、最強を目指す上では何の必要も無い。

 武術においては、相手に対して全力を出す事が戦う上での礼儀だと言う。
 でもそれはイシュライト達においては異なる。
 彼等にとって礼儀と目的は相容れない概念なのだから。

 例えるならばこうだ。

 ナイフをちらつかせて殺意を向ける相手に、握手を求める者が居るだろうか。
 眠った者が駆る車の前を、それを知りながら手を挙げて通過する者が居るだろうか。

 そんな者は誰一人として居ない。
 ならば、その脅威に向けるのはただ一つ。

 ナイフをちらつかせたならば、二度と出来ない様に全身を破砕すればいい。
 暴走車相手ならば、己の進路の妨げにならない様に電柱でエンジンを貫けばいい。

 ただそれだけである。
 イシュライトにしてみれば、その程度の思考でしかない。
 それが当たり前で、当然の考えなのだから。

 それが強くなるという事なのだから。

「それと一つ。 何故貴方はここに居るのでしょうか?」

「え?」

「相手を殺して最強になるつもりなら、まず真っ先に向かうのは私では無く―――デュラン氏の下なのでは?」

 そしてこれこそがイシュライトが最も思う最大の疑問。

 サイは確かに言った。
 「何もかもをも殺して最強になる」と。
 つまり、技術を高めた上で相手を殺せば何者も敵う者はいなくなるのだと。

「デュラン氏も勇殿もこの戦いで疲弊するハズです。 そこを狙えば殺す事も容易いかもしれません。 なのに貴方はここに居る。 最大のチャンスにも拘らず」

「そ、それは……ッ」

「……貴方はデュラン氏を恐れているのではないでしょうか? 殺すと宣い、それでも傍に居ながらこうして力を貸しているだけ。 虚勢を張り、力を誇示して存在感をアピールするかの様に」

「だ、黙れ……ッ!!」

 でもそれを成さない。
 それが余りにもイシュライトには不思議でならなかったのだ。
 目的に対して、どうしてここまでのか、と。

 だからこそ彼には、サイがにしか見えなかった。

「―――私が最近まで過ごしていた日本にはゲイシャと呼ばれる職業があるらしいですね。 なんでも芸能に長けた者達なのだとか」

「芸者、だと……!?」

「ええ。 貴方はまさにそれです。 力を誇示すると宣い、踊り舞う。 顧客を楽しませる為に。 実に滑稽で面白かったと思います。 その容姿での踊りは実にお似合いでした」

 自分は強いと宣って。
 用意された舞台で猛り踊り。
 それを謙虚に語って相手を労う。

 それはまるで、イシュライトだけでなくデュラン達をも観客とした見世物のよう。

 そう感じてならなかったから、今のイシュライトは笑っていた。
 余りにも愉快で面白くてならなかったから、笑うしかなかったのだ。

 これこそが瀬玲とサイの違い。
 相手が何であろうとも何が何でも勝ちに行く瀬玲と、己の言葉に順じて安全な道を行くサイ。
 二人はここまで全く違うのだ。

 そしてイシュライトは瀬玲のそんなガムシャラさをも愛しているからこそ。

 目の前の芸者たる者を、鼻で笑う事以外が出来なかったのである。

「貴様ァーーーーーーッッッ!!!」

 だがそんな事を言われ、サイが怒らない訳が無い。
 怒りと憎しみを拳に篭めて、その身がこれ以上無い速度で距離を詰めていく。

 その速度、瞬時にしてイシュライトへと届く程に―――





「やはり貴方はストイックさが足りない様ですね」





 でももう、撃ち放たれた拳の先にイシュライトは居ない。
 気付いた時には煙の様に消えていて。

 いや、最初から居なかったのだ。
 サイが動いた時にはもう既に。

 既に、その背後で並び跳んでいたのである。

「ッ!?」

 そう気付いた時はもう遅かった。
 何もかもが。

 何が起きているのかはもうサイにはわからない。
 ただ、気付けば彼は空に舞い上げられていて。

 そしてイシュライトの言葉の意味にも気付く事になるだろう。

「あっ……ああッ!??」



 大地に刻まれた、翠閃の巨蓮紋エメラルドロータスを前にして。



 全ては布石に過ぎない。
 最初の攻防から、今の口戦まで。
 この一瞬に全てを繋ぐ為の。

 これこそが徹底さ。
 これこそがストイック。

 勝利を得る為に、力を見せつける為に。
 
 は今、空を駆る。





「これぞ我が拳の真髄ッ!! 受けよ!! 【命牙崩蓮掌】ォォォーーーッッッ!!!!!」





 そこに出でしは、花弁が如き数の拳士達。
 全てが全て、イシュライト。

 それだけを成す神速拳が、遂にサイを貫く。



ギギュンッ―――



 その究極拳を前に、サイはもはや呻き声すら出せはしなかった。
 何の抵抗さえも出来はしなかった。

 たった一瞬、その一瞬だけで。
 呻き声を立てる為の空気も、気力も、何もかもが消し飛んだのだから。

 それ程までの、全身くまなくへの打撃が襲ったのだ。
 瞬時にしてサイの全身に打痕が刻まれる程の凄まじい連撃として。
 しかも一発一発が、肉体を貫かんばかりの威力を誇っていたのである。

 打音が収束し、打ち消し合い、無音にもなってしまう程に。

「が……かッ!?」

 こんな技にサイが耐えられるはずもない。
 闘法だけに身をやつし、勝つ事に専念しなかった彼には。

 命力を攻撃だけに特化させた彼には、防げるはずも無かったのだ。

 たちまち彼の意識は彼方に消えていく。
 遥か上空で弾け飛ぶ雲を眺めながら……ただ静かに。



「貴方の拳は歴史は数千年とおっしゃいましたが……残念ながら、我等の拳の歴史は数万年ですよ。 受け継がれてきた意思は桁が違うのです」



 イシュライトがこの様に現実を諭す中で―――


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