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第三十八節「反旗に誓いと祈りを 六崩恐襲 救世主達は今を願いて」
~今こそS.A.D.A.M.E.に従え 莉那達 対 揚猜②~
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【命導機神グランディオン】とは、全長二八二メートルを誇る超巨大スーパーロボットである。
その動力源は人間や魔者から集めた大容量の命力。
電気の伝達速度を超えるエネルギーを主動力としているからこそ、動作には殆どラグが無い。
加えて対物質干渉軽減膜もあり、魔剣使い級の身のこなしが大気を揺らさず実現可能だ。
そしてその動きを制御するものこそが、自立管制制御システム【SADAME】なのである。
正式名称は『ソウル アクセラレータ ドライバ アクティベート モーフィング エヴァーション』システム』。
これは現代用にとカプロ達がそう命名した既存の操縦システムで、実際の名称は不明。
しかしその新名が指し示す通り、備えた機能はまさに人知を超えていると言えよう。
その機能の特徴を挙げるとすれば二つ。
一つは、思考加速機能。
これは常人であろうとも超人の動きが再現可能となる機能で。
命力が操縦者の意思を加速させ、魔剣使いと同等の思考速度を得られる。
その結果、格段に向上した反応速度、敏捷性、判断力を機体に反映させられるのだという。
もう一つが自動成長機能。
蓄積された戦闘経験値が更新される度に、動作に磨きがかかるというもので。
後はシステム自身が最適化し、より洗練された戦士の動きを実現可能とする。
究極的には天士にも匹敵する動作を並の人間が再現出来るという屈指の機能だ。
ではその経験値は一体どうやって得るのか?
答えは簡単。
ただただ訓練室で鍛えればいい。
そう、勇達が常日頃使っていたあの訓練室だ。
あの場所にこそ、件の経験値集積機能が備わっている。
だから勇達はあの場所を率先して使い、甘んじる事無く己の力を見せ続けた。
全力こそ発揮出来なくとも、超人としての動きを如何無く。
故に、もはや【SADAME】システムはその経験値を既に蓄積済みである。
それも、己が可能とする限界ギリギリの動作を導き出し終えて。
すなわち、今のグランディオンは完全なる成長を果たしている。
機能、性能、感能、いずれをとっても完璧に、持てる全てを引き出す事が出来るのだ。
だからこそ負けられない。
この時の為に力を奮ってきた勇達に報いる為にも。
世界を守りたいという想いをも引き継いで、今こそ受け継いだ超力を奮おう。
「ぬぅぅ!! おのれぇい、たかが鉄屑如きがァーーー!!」
しかしオーギュもこの程度では止まらない。
左腕先を失おうが関係無く、怒りを露わにしていて。
走り込んだ勢いを強引に抑え込み、砂塵を巻き上げ大地を滑りながら身を返す。
不本意にも、何者をも巻き込む事無く。
そう、周辺地域は何も無いし誰も居ない。
何せ巨人達がやってきたこの地は、一面が砂だらけの砂漠地帯なのだから。
背には山脈、それ以外の周辺は砂だけが覆う荒野の無人領域で。
つまり、障害物も何も無いからどれだけ暴れようが問題無い。
ならば何をしようが遠慮する必要も無い、という事だ。
「よくもこんな何も居ない所に連れてきおってェーーー!! 許さんぞォーーーッ!!」
そんな中で再びオーギュが踏み込み、地響きを上げてグランディオンへと突進していく。
今度は巨大な左肩による肩突攻撃で。
その巨体、その肩だからこそ、誇る破壊力はもはや計り知れない。
直撃を貰ってしまえば、如何なグランディオンと言えど無事では済まされないだろう。
でも、例え強烈でも鈍重では―――当たる訳が無い。
その時、グランディオンは既に跳ねていた。
大空へと高く跳び上がっていたのだ。
まるで心輝の様に鋭く速く、空へと突き抜けて。
それだけでなく、更には宙返り反転まで見せつける。
とても三〇〇メートル級とは思えない動作性能を。
そのしなやかなで軽やかな姿は、戦う瀬玲のよう。
更には切り返した勢いから、跳び蹴りさえも繰り出そう。
それもまるで流星の如き急転直下、強烈豪速の一撃として。
その勢い、もはや【命踏身】を駆使した勇の一撃のそれである。
なればもはやオーギュに躱す余地など無い。
たちまち流星蹴りが背中へと撃ち当てられる事となる。
突進を無為にする程の一撃として。
ドッギャァァァーーーーーーンッ!!!
「ぬぅあああーーーッ!?」
その威力、オーギュを跳ね上げる程に強烈。
しかも大量の砂塵を巻き上げ、山をも揺らす程の地響きまで与えて。
だがグランディオンが―――あの莉那がこの程度で終わりにする訳も無い。
「このまま一気に畳みかけますッ!! グランディオン、フルオーバードライヴッ!!」
この一声がキッカケだった。
そう言い放たれた瞬間、突如としてグランディオンが光に包まれる。
一帯の夜闇を昼間へと変える程の眩しい輝きを、全身から解き放ったのだ。
そうして大地を蹴った時、光はもはや彗星へと姿を変えよう。
肘と足裏から残光を引き、凄まじい勢いで空へと跳び上がり。
それも一直線に、轟音さえも掻き鳴らしてオーギュとの間隔を詰めていく。
一瞬だ。
その距離はたった一瞬で、ゼロとなった。
ならば間も無く、岩巨人が更に空へと跳ね上げられる事に。
超高速拳の一撃がそれだけの威力を誇っていたからこそ。
それだけでは留まらない。
そうして打ち上げた相手を、グランディオンが鋭角跳躍によって更に追う。
各部に備えた命動推進器を爆発点火させ、超人的機動性を疑似的に発揮した事によって。
その姿はまるで天駆ける人神の如し。
自身より大きなオーギュでさえもまるで蹴球の様に蹴り上げて、何度も何度も跳ね上がり。
それも瞬時にして雲の領域さえ乗り越え、遂には渾身の一撃で地表へと叩き落とす。
迅雷を纏う程に強烈な回し蹴りによって。
相手は当然、かなりの質量を誇っているはず。
今の行為を人間サイズで例えるなら、大型冷蔵庫を叩いて浮かせているのと同等だ。
にも拘らず成し遂げたグランディオンの如何に強靭な事か。
細身にも見えるそのボディには、見た目以上の潜在能力が備わってると言えよう。
その様な者の蹴りを撃たれたならば、今度はオーギュの方が彗星と化す。
たちまち大地へ墜落し、周辺一帯の砂を隕石爆墜の如く一斉と打ち上げる事に。
ズゴゴゴ……
恐らく衝撃が地盤にすら行き届いたのだろう。
間も無く周辺が流砂を生み、激流となって渦を巻く。
それはあたかも砂漠全体が動き始めているかのよう。
しかし激動する砂漠の上空では、更なる輝きを纏うグランディオンの姿が。
ただし、これは普通の光では無い。
光が、収束している。
無数の閃光筋が胸部へ向けて幾度と無く引かれていく。
まるで周辺から命力を集めているかの様に。
いや、実際にそうなのだ。
今集められているのは、今まで放出したグランディオンの命力。
それ再び収集・蓄積し、膨大なエネルギーを得ているのである。
でもそれは決して、今の様な攻撃を続ける為ではない。
全ては、この一撃を解き放つ為に。
「エネルギー充填率九七%、【G・D・O・N】フルストラクチャ解除、ファイナルトリガー制限解放確認。 莉那さん、いつでも行けますよぉ」
「これで終わりにします……ッ!!」
今、光が十字に輝き迸る。
空全体を覆い尽くさんばかりに。
福留の、莉那の想いが煌紫光へと染め上げて。
するとグランディオンの胸部が突如として開き、内部から六つの短砲塔が。
その間も無く、放たれた光が各砲塔へと収束していくではないか。
紫光が、虹燐光へと変化していく。
大地の地響きにも負けない程の充填波動音を掻き鳴らしながら。
ヴゥゥゥン……ッ!!!
そして今こそ解き放とう。
グランディオンが誇る最終兵器を。
その名も―――
「輝け―――グランド・オプティクス・ノヴァーーーッッッ!!!!!」
【グランド・オプティクス・ノヴァ】。
その名を刻む莉那の咆哮が操縦席に轟いた時、遂にそれは解き放たれた。
闇夜を切り裂く虹烈線が六つの砲塔より撃ち放たれたのだ。
しかも螺旋を描き、捻じる様にして収束して―――
―――その直後、砂漠全域が突如として虹色に包まれる。
まるで砂漠全てを焼き尽くすかの様だった。
それ程までの規模の輝きを放つ超破壊エネルギーが大地へと照射されたのだから。
その規模はもはや茶奈の超出力砲撃とほぼ同等。
星さえも貫きかねない極閃光砲が今ここに。
その輝き、オーギュの身全てを光の中へと消し去る程に―――強大無比。
ズゴゴゴゴ……
その後、光が収まっていく。
再び大地の姿を晒させて。
ただし、貫かれる事無く広がった地盤の姿を。
そこはやはり星の力たる命力が基礎だからか、どうやら地球だけは貫けないらしい。
しかしそれでも、地表からはもはや砂そのものが姿を消したが。
周辺全ての砂を跡形も無く吹き飛ばし去ってしまう程の威力を誇っていたが故に。
たちまち風が吹き荒れ、雲の消し飛んだ空をも荒れ狂わせて。
遥か彼方で免れた砂が再び大地を覆わんと流れ込んでいく。
なお激音を轟かせながら。
グランディオン―――圧倒。
その力はまさに常軌を逸していると言っても過言では無いだろう。
かつての古代人が遺せし力は現代科学とは比べ物にもならない。
やはり宇宙に旅立つ直前へと至った文明は伊達では無いという事か。
惜しむらくは、その古代で全てを終わらせて欲しかった。
この威力を前にして、そう思わずには居られない二人なのであった。
その動力源は人間や魔者から集めた大容量の命力。
電気の伝達速度を超えるエネルギーを主動力としているからこそ、動作には殆どラグが無い。
加えて対物質干渉軽減膜もあり、魔剣使い級の身のこなしが大気を揺らさず実現可能だ。
そしてその動きを制御するものこそが、自立管制制御システム【SADAME】なのである。
正式名称は『ソウル アクセラレータ ドライバ アクティベート モーフィング エヴァーション』システム』。
これは現代用にとカプロ達がそう命名した既存の操縦システムで、実際の名称は不明。
しかしその新名が指し示す通り、備えた機能はまさに人知を超えていると言えよう。
その機能の特徴を挙げるとすれば二つ。
一つは、思考加速機能。
これは常人であろうとも超人の動きが再現可能となる機能で。
命力が操縦者の意思を加速させ、魔剣使いと同等の思考速度を得られる。
その結果、格段に向上した反応速度、敏捷性、判断力を機体に反映させられるのだという。
もう一つが自動成長機能。
蓄積された戦闘経験値が更新される度に、動作に磨きがかかるというもので。
後はシステム自身が最適化し、より洗練された戦士の動きを実現可能とする。
究極的には天士にも匹敵する動作を並の人間が再現出来るという屈指の機能だ。
ではその経験値は一体どうやって得るのか?
答えは簡単。
ただただ訓練室で鍛えればいい。
そう、勇達が常日頃使っていたあの訓練室だ。
あの場所にこそ、件の経験値集積機能が備わっている。
だから勇達はあの場所を率先して使い、甘んじる事無く己の力を見せ続けた。
全力こそ発揮出来なくとも、超人としての動きを如何無く。
故に、もはや【SADAME】システムはその経験値を既に蓄積済みである。
それも、己が可能とする限界ギリギリの動作を導き出し終えて。
すなわち、今のグランディオンは完全なる成長を果たしている。
機能、性能、感能、いずれをとっても完璧に、持てる全てを引き出す事が出来るのだ。
だからこそ負けられない。
この時の為に力を奮ってきた勇達に報いる為にも。
世界を守りたいという想いをも引き継いで、今こそ受け継いだ超力を奮おう。
「ぬぅぅ!! おのれぇい、たかが鉄屑如きがァーーー!!」
しかしオーギュもこの程度では止まらない。
左腕先を失おうが関係無く、怒りを露わにしていて。
走り込んだ勢いを強引に抑え込み、砂塵を巻き上げ大地を滑りながら身を返す。
不本意にも、何者をも巻き込む事無く。
そう、周辺地域は何も無いし誰も居ない。
何せ巨人達がやってきたこの地は、一面が砂だらけの砂漠地帯なのだから。
背には山脈、それ以外の周辺は砂だけが覆う荒野の無人領域で。
つまり、障害物も何も無いからどれだけ暴れようが問題無い。
ならば何をしようが遠慮する必要も無い、という事だ。
「よくもこんな何も居ない所に連れてきおってェーーー!! 許さんぞォーーーッ!!」
そんな中で再びオーギュが踏み込み、地響きを上げてグランディオンへと突進していく。
今度は巨大な左肩による肩突攻撃で。
その巨体、その肩だからこそ、誇る破壊力はもはや計り知れない。
直撃を貰ってしまえば、如何なグランディオンと言えど無事では済まされないだろう。
でも、例え強烈でも鈍重では―――当たる訳が無い。
その時、グランディオンは既に跳ねていた。
大空へと高く跳び上がっていたのだ。
まるで心輝の様に鋭く速く、空へと突き抜けて。
それだけでなく、更には宙返り反転まで見せつける。
とても三〇〇メートル級とは思えない動作性能を。
そのしなやかなで軽やかな姿は、戦う瀬玲のよう。
更には切り返した勢いから、跳び蹴りさえも繰り出そう。
それもまるで流星の如き急転直下、強烈豪速の一撃として。
その勢い、もはや【命踏身】を駆使した勇の一撃のそれである。
なればもはやオーギュに躱す余地など無い。
たちまち流星蹴りが背中へと撃ち当てられる事となる。
突進を無為にする程の一撃として。
ドッギャァァァーーーーーーンッ!!!
「ぬぅあああーーーッ!?」
その威力、オーギュを跳ね上げる程に強烈。
しかも大量の砂塵を巻き上げ、山をも揺らす程の地響きまで与えて。
だがグランディオンが―――あの莉那がこの程度で終わりにする訳も無い。
「このまま一気に畳みかけますッ!! グランディオン、フルオーバードライヴッ!!」
この一声がキッカケだった。
そう言い放たれた瞬間、突如としてグランディオンが光に包まれる。
一帯の夜闇を昼間へと変える程の眩しい輝きを、全身から解き放ったのだ。
そうして大地を蹴った時、光はもはや彗星へと姿を変えよう。
肘と足裏から残光を引き、凄まじい勢いで空へと跳び上がり。
それも一直線に、轟音さえも掻き鳴らしてオーギュとの間隔を詰めていく。
一瞬だ。
その距離はたった一瞬で、ゼロとなった。
ならば間も無く、岩巨人が更に空へと跳ね上げられる事に。
超高速拳の一撃がそれだけの威力を誇っていたからこそ。
それだけでは留まらない。
そうして打ち上げた相手を、グランディオンが鋭角跳躍によって更に追う。
各部に備えた命動推進器を爆発点火させ、超人的機動性を疑似的に発揮した事によって。
その姿はまるで天駆ける人神の如し。
自身より大きなオーギュでさえもまるで蹴球の様に蹴り上げて、何度も何度も跳ね上がり。
それも瞬時にして雲の領域さえ乗り越え、遂には渾身の一撃で地表へと叩き落とす。
迅雷を纏う程に強烈な回し蹴りによって。
相手は当然、かなりの質量を誇っているはず。
今の行為を人間サイズで例えるなら、大型冷蔵庫を叩いて浮かせているのと同等だ。
にも拘らず成し遂げたグランディオンの如何に強靭な事か。
細身にも見えるそのボディには、見た目以上の潜在能力が備わってると言えよう。
その様な者の蹴りを撃たれたならば、今度はオーギュの方が彗星と化す。
たちまち大地へ墜落し、周辺一帯の砂を隕石爆墜の如く一斉と打ち上げる事に。
ズゴゴゴ……
恐らく衝撃が地盤にすら行き届いたのだろう。
間も無く周辺が流砂を生み、激流となって渦を巻く。
それはあたかも砂漠全体が動き始めているかのよう。
しかし激動する砂漠の上空では、更なる輝きを纏うグランディオンの姿が。
ただし、これは普通の光では無い。
光が、収束している。
無数の閃光筋が胸部へ向けて幾度と無く引かれていく。
まるで周辺から命力を集めているかの様に。
いや、実際にそうなのだ。
今集められているのは、今まで放出したグランディオンの命力。
それ再び収集・蓄積し、膨大なエネルギーを得ているのである。
でもそれは決して、今の様な攻撃を続ける為ではない。
全ては、この一撃を解き放つ為に。
「エネルギー充填率九七%、【G・D・O・N】フルストラクチャ解除、ファイナルトリガー制限解放確認。 莉那さん、いつでも行けますよぉ」
「これで終わりにします……ッ!!」
今、光が十字に輝き迸る。
空全体を覆い尽くさんばかりに。
福留の、莉那の想いが煌紫光へと染め上げて。
するとグランディオンの胸部が突如として開き、内部から六つの短砲塔が。
その間も無く、放たれた光が各砲塔へと収束していくではないか。
紫光が、虹燐光へと変化していく。
大地の地響きにも負けない程の充填波動音を掻き鳴らしながら。
ヴゥゥゥン……ッ!!!
そして今こそ解き放とう。
グランディオンが誇る最終兵器を。
その名も―――
「輝け―――グランド・オプティクス・ノヴァーーーッッッ!!!!!」
【グランド・オプティクス・ノヴァ】。
その名を刻む莉那の咆哮が操縦席に轟いた時、遂にそれは解き放たれた。
闇夜を切り裂く虹烈線が六つの砲塔より撃ち放たれたのだ。
しかも螺旋を描き、捻じる様にして収束して―――
―――その直後、砂漠全域が突如として虹色に包まれる。
まるで砂漠全てを焼き尽くすかの様だった。
それ程までの規模の輝きを放つ超破壊エネルギーが大地へと照射されたのだから。
その規模はもはや茶奈の超出力砲撃とほぼ同等。
星さえも貫きかねない極閃光砲が今ここに。
その輝き、オーギュの身全てを光の中へと消し去る程に―――強大無比。
ズゴゴゴゴ……
その後、光が収まっていく。
再び大地の姿を晒させて。
ただし、貫かれる事無く広がった地盤の姿を。
そこはやはり星の力たる命力が基礎だからか、どうやら地球だけは貫けないらしい。
しかしそれでも、地表からはもはや砂そのものが姿を消したが。
周辺全ての砂を跡形も無く吹き飛ばし去ってしまう程の威力を誇っていたが故に。
たちまち風が吹き荒れ、雲の消し飛んだ空をも荒れ狂わせて。
遥か彼方で免れた砂が再び大地を覆わんと流れ込んでいく。
なお激音を轟かせながら。
グランディオン―――圧倒。
その力はまさに常軌を逸していると言っても過言では無いだろう。
かつての古代人が遺せし力は現代科学とは比べ物にもならない。
やはり宇宙に旅立つ直前へと至った文明は伊達では無いという事か。
惜しむらくは、その古代で全てを終わらせて欲しかった。
この威力を前にして、そう思わずには居られない二人なのであった。
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