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第三十九節「神冀詩 命が生を識りて そして至る世界に感謝と祝福を」
~それでも兵士は立ち向かう~
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今、世界中の都市が大混乱している。
想像を絶する量の異形達が暴れる事によって。
しかも主に人の多い場所へと集中する形で。
故に現在、各国行政は完全に沈黙。
各地では警察や軍隊が独自に動いて対処しているという。
敵がハッキリとしているからこその動きと言えよう。
その状況は日本も変わらない。
既に国会議事堂も襲撃を受け、各地への指揮さえままならない状態だ。
そんな中であろうと鷹峰は大迫達に指令を与えたのだ。
〝グランディーヴァ関係者だけは何としてでも守り抜け〟と。
それは鷹峰が誰よりも理解しているから。
人々の希望が勇の活力になるという事を。
ならその希望の中心だけは絶対に死守するべきなのだという事も。
その命令を果たそうと大迫達が撃つ。
レンネィに負けじと幾度と無く。
通用しなかろうが関係は無い。
少しでも足止めして人員を安全に逃がす、その事に集中するのみ。
ならばと、あの龍やグランディーヴァ隊員達も奮起する姿が。
自分達も負けてはいられないと。
彼等は戦闘員でなくとも元は兵士、戦う技術を持ち得ているのだから。
「総員抜刀!! アーミーナイフの命力珠を強制排除、近接戦闘を行うッ!!」
「誰一人として死ぬな殺させるなッ!! これは命令だあッ!!」
「「「了解ッ!!」」」
命力が通用しないのならば通常兵装で戦えばいい。
幸いにも、地球人類はその為の武装を何よりも強く鍛え上げて来た。
つまり抗う術は十二分にあるという事だ。
特に、相手が何の戦術も使わない獣の如き異形達ならば。
例え剛腕を振り切られようが躱し、逆手のナイフを腹へと突き刺して。
抱き込まれそうになれば、切り裂いて回る様に離れる。
後は追撃で一突き二突きビスビスと、首元を狙って鋭く突けばいい。
こうなれば如何な邪神の眷属とて膝を地に突かずにはいられない。
それだけ徹底した近接戦闘術であるが故に。
誰しもがエリートなのだ。
戦闘技術なら常人の中でも上位クラスと言える程の。
であれば相手が如何に強かろうが冷静に対処も可能。
するとたちまち、場へと兵士達と異形達の雄叫びが入り混じる事に。
本当なら、彼等も勇達の苦戦に不安を抱いている事だろう。
でもそれと同時に強く信じてもいる。
この場を守り抜き、希望を抱き続ければきっと何とかしてくれると。
だから彼等も諦めない。
絶対に挫けない。
世界の終わりが訪れるその時まで。
そして諦めないのは、彼女達もまた同じだ。
「よかろうッ!! 今こそ我が霊銀剣が雷鳴を穿つ時!!」
「あら~リッダちゃん、それっぽい事言ってるけど本当に大丈夫~?」
「無論だあ!! 私の剣技はこの日の為にィ~~~!!」
アネットの制止(?)も聞かず、リッダもが飛び出す事に。
しかし自慢するだけの事はある。
兵士達にも負けない突進力と素早さだ。
更には銀剣を翳し、異形の懐で斬りつけて見せるという芸当まで。
パキィィィーーーンッ!!
ただしその銀剣も敢え無く刀身を失う事となるが。
なまじ命力が籠っている所為で反力をもろに受けてしまったらしい。
「ンギャアアア!!? 父上のプレゼントがあああ!!!?」
「グルォオォ!!!」
でも異形にそんな不都合など関係は無い。
懐に潜り込んだままのリッダを捕まえんとその両腕が振り翳される。
ガォンッ!! ガォンッ!!
だが異形が腕を振り降ろす事は無かった。
直後には頭部が跡形も無く吹き飛ばされていたのだから。
「リッダちゃあん、ちゃんと人の話は聞かないとだめよぉ~? 彼等を倒すならちゃんと命力の無い武器を使わなきゃ~」
それを成したのはあろう事かなんとアネット。
その両手それぞれに掴む五〇口径拳銃が火を噴いたのだ。
一体いつどこからそんな物を。
というかそれだけの口径の大型拳銃二丁を片手で扱うアネットとは。
元々ガタイも大きく力も強いからこそ成せるのだろうが。
そんなアネットから次いで放り投げられたのは小径機銃。
ちゃんと予備弾倉を括りつけての手厚いサポート付きである。
「これならきっと大丈夫~」
「見直したぞアネット! よし、今に見ていよ怪物共!! このリッダ様が纏めて蓮花托にしてやろうッ!!」
「でも元は皆ヒトだったって事を忘れない様にねぇ~?」
「フヒッ、フヒヒヒッ!! 皆殺しだァァァーーー!!!」
そんな武器を手に入れたが最後、あのリッダが調子に乗るのは当然か。
間も無く銃口が火を噴き、無数の弾丸がばら撒かれる事に。
何はともあれ、こうして二人もが防衛戦線に加わった。
頼もしいとは決して言えないが、今の戦況なら心強い事に変わりはない。
お陰で避難が順調に進んでいく。
レンネィを筆頭に防衛網が持ち直された事で。
並行して、異形も勢いが収まり掛けていて。
「レンネィさん、間も無く全員搭乗が完了します!」
「わかったわ! なら兵士の皆さんも引き上げて! 後は私が何とかする!!」
「銃器があるので~私達もお付き合いしますぅ~」
ただ、このまま戦っていてもきりが無いのは確かだ。
それにもし別方面からの増援が駆け付けられれば劣勢に転じるだろう。
加えて人類側の援護はこれ以上期待出来ない。
だからこそ戦い抜く必要は無い。
今は全員を逃がせばそれでいい。
後は彼等が逃げている間に、勇達がアルトラン・アネメンシーを倒せればそれで。
「了解、一行は中部方面に向かってます! 合流はそちらで!!」
どうせ残された時間はもう一日と無い。
ならその中で精一杯に足掻くだけだ。
迫る障害へと如何により強く抵抗出来るか、ただそれだけを考えて。
だから別れは言わない。
口先だけの心配もしない。
どうせこの後、また会うのだから。
御味や大迫が、兵士達もが引き上げていく。
レンネィとリッダ、アネットの援護の下に。
誰も代わらないのは、皆が彼女等も戦士だと信じているからだ。
その戦士を信じて、最後のバスもが走り去る。
レンネィの微笑みを受けるままに。
「あのぉ~それで私達はどうやって逃げれば~?」
「来た時に乗って来た私の車がまだあるハズ! それに乗って逃げましょう! 走るのよ!!」
「アネット不味い、弾が切れたあ!!」
こうなったら後は自分達が逃げるだけ。
再装填を経て再び銃弾が放たれる中、三人もが撤退に。
ここまで来ればもう早いもので。
早速車を見つけては乗り込み、素早く手早く走り去っていく。
さすが〝美しい走りのレンネィ様〟と呼ばれただけの事がある腕前だ。
こうしてレンネィ達も含め、人員のほぼ全てが無事撤退出来た。
後は世界の行く末の決着が付くまで走り続けるだけ。
しかし世界はまだ気付いてはいない。
こんな反旗を見せたのがレンネィ達だけでは無いという事に。
確実に生まれているのだ。
理不尽な滅びに抵抗しようとする意志が。
それも日本のみならず世界中で。
想像を絶する量の異形達が暴れる事によって。
しかも主に人の多い場所へと集中する形で。
故に現在、各国行政は完全に沈黙。
各地では警察や軍隊が独自に動いて対処しているという。
敵がハッキリとしているからこその動きと言えよう。
その状況は日本も変わらない。
既に国会議事堂も襲撃を受け、各地への指揮さえままならない状態だ。
そんな中であろうと鷹峰は大迫達に指令を与えたのだ。
〝グランディーヴァ関係者だけは何としてでも守り抜け〟と。
それは鷹峰が誰よりも理解しているから。
人々の希望が勇の活力になるという事を。
ならその希望の中心だけは絶対に死守するべきなのだという事も。
その命令を果たそうと大迫達が撃つ。
レンネィに負けじと幾度と無く。
通用しなかろうが関係は無い。
少しでも足止めして人員を安全に逃がす、その事に集中するのみ。
ならばと、あの龍やグランディーヴァ隊員達も奮起する姿が。
自分達も負けてはいられないと。
彼等は戦闘員でなくとも元は兵士、戦う技術を持ち得ているのだから。
「総員抜刀!! アーミーナイフの命力珠を強制排除、近接戦闘を行うッ!!」
「誰一人として死ぬな殺させるなッ!! これは命令だあッ!!」
「「「了解ッ!!」」」
命力が通用しないのならば通常兵装で戦えばいい。
幸いにも、地球人類はその為の武装を何よりも強く鍛え上げて来た。
つまり抗う術は十二分にあるという事だ。
特に、相手が何の戦術も使わない獣の如き異形達ならば。
例え剛腕を振り切られようが躱し、逆手のナイフを腹へと突き刺して。
抱き込まれそうになれば、切り裂いて回る様に離れる。
後は追撃で一突き二突きビスビスと、首元を狙って鋭く突けばいい。
こうなれば如何な邪神の眷属とて膝を地に突かずにはいられない。
それだけ徹底した近接戦闘術であるが故に。
誰しもがエリートなのだ。
戦闘技術なら常人の中でも上位クラスと言える程の。
であれば相手が如何に強かろうが冷静に対処も可能。
するとたちまち、場へと兵士達と異形達の雄叫びが入り混じる事に。
本当なら、彼等も勇達の苦戦に不安を抱いている事だろう。
でもそれと同時に強く信じてもいる。
この場を守り抜き、希望を抱き続ければきっと何とかしてくれると。
だから彼等も諦めない。
絶対に挫けない。
世界の終わりが訪れるその時まで。
そして諦めないのは、彼女達もまた同じだ。
「よかろうッ!! 今こそ我が霊銀剣が雷鳴を穿つ時!!」
「あら~リッダちゃん、それっぽい事言ってるけど本当に大丈夫~?」
「無論だあ!! 私の剣技はこの日の為にィ~~~!!」
アネットの制止(?)も聞かず、リッダもが飛び出す事に。
しかし自慢するだけの事はある。
兵士達にも負けない突進力と素早さだ。
更には銀剣を翳し、異形の懐で斬りつけて見せるという芸当まで。
パキィィィーーーンッ!!
ただしその銀剣も敢え無く刀身を失う事となるが。
なまじ命力が籠っている所為で反力をもろに受けてしまったらしい。
「ンギャアアア!!? 父上のプレゼントがあああ!!!?」
「グルォオォ!!!」
でも異形にそんな不都合など関係は無い。
懐に潜り込んだままのリッダを捕まえんとその両腕が振り翳される。
ガォンッ!! ガォンッ!!
だが異形が腕を振り降ろす事は無かった。
直後には頭部が跡形も無く吹き飛ばされていたのだから。
「リッダちゃあん、ちゃんと人の話は聞かないとだめよぉ~? 彼等を倒すならちゃんと命力の無い武器を使わなきゃ~」
それを成したのはあろう事かなんとアネット。
その両手それぞれに掴む五〇口径拳銃が火を噴いたのだ。
一体いつどこからそんな物を。
というかそれだけの口径の大型拳銃二丁を片手で扱うアネットとは。
元々ガタイも大きく力も強いからこそ成せるのだろうが。
そんなアネットから次いで放り投げられたのは小径機銃。
ちゃんと予備弾倉を括りつけての手厚いサポート付きである。
「これならきっと大丈夫~」
「見直したぞアネット! よし、今に見ていよ怪物共!! このリッダ様が纏めて蓮花托にしてやろうッ!!」
「でも元は皆ヒトだったって事を忘れない様にねぇ~?」
「フヒッ、フヒヒヒッ!! 皆殺しだァァァーーー!!!」
そんな武器を手に入れたが最後、あのリッダが調子に乗るのは当然か。
間も無く銃口が火を噴き、無数の弾丸がばら撒かれる事に。
何はともあれ、こうして二人もが防衛戦線に加わった。
頼もしいとは決して言えないが、今の戦況なら心強い事に変わりはない。
お陰で避難が順調に進んでいく。
レンネィを筆頭に防衛網が持ち直された事で。
並行して、異形も勢いが収まり掛けていて。
「レンネィさん、間も無く全員搭乗が完了します!」
「わかったわ! なら兵士の皆さんも引き上げて! 後は私が何とかする!!」
「銃器があるので~私達もお付き合いしますぅ~」
ただ、このまま戦っていてもきりが無いのは確かだ。
それにもし別方面からの増援が駆け付けられれば劣勢に転じるだろう。
加えて人類側の援護はこれ以上期待出来ない。
だからこそ戦い抜く必要は無い。
今は全員を逃がせばそれでいい。
後は彼等が逃げている間に、勇達がアルトラン・アネメンシーを倒せればそれで。
「了解、一行は中部方面に向かってます! 合流はそちらで!!」
どうせ残された時間はもう一日と無い。
ならその中で精一杯に足掻くだけだ。
迫る障害へと如何により強く抵抗出来るか、ただそれだけを考えて。
だから別れは言わない。
口先だけの心配もしない。
どうせこの後、また会うのだから。
御味や大迫が、兵士達もが引き上げていく。
レンネィとリッダ、アネットの援護の下に。
誰も代わらないのは、皆が彼女等も戦士だと信じているからだ。
その戦士を信じて、最後のバスもが走り去る。
レンネィの微笑みを受けるままに。
「あのぉ~それで私達はどうやって逃げれば~?」
「来た時に乗って来た私の車がまだあるハズ! それに乗って逃げましょう! 走るのよ!!」
「アネット不味い、弾が切れたあ!!」
こうなったら後は自分達が逃げるだけ。
再装填を経て再び銃弾が放たれる中、三人もが撤退に。
ここまで来ればもう早いもので。
早速車を見つけては乗り込み、素早く手早く走り去っていく。
さすが〝美しい走りのレンネィ様〟と呼ばれただけの事がある腕前だ。
こうしてレンネィ達も含め、人員のほぼ全てが無事撤退出来た。
後は世界の行く末の決着が付くまで走り続けるだけ。
しかし世界はまだ気付いてはいない。
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理不尽な滅びに抵抗しようとする意志が。
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