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「……心配をかけてしまってごめんなさい」
クロディクスはミシャルの言葉に一瞬眉をひそめたが、それ以上追及することはなかった。
手元の絵本を大事そうに握りしめているミシャルの様子から何か隠しているのは明らかだったが、無理に聞き出すべきではないと判断したのだろう。
代わりに、クロディクスは話題をミシャルの手元にある絵本に移した。
「その本は?」
クロディクスの問いかける声は穏やかだったが、どこか答えを避けるには難しい雰囲気で尋ねられてミシャルは一瞬、言葉を詰まらせた。
絵本を受け取った時の出来事が、まるで夢のように曖昧で説明がつかなく、セグレッタが残した最後の言葉もあってミシャルは何と答えていいのかわからなかった。
ミシャルは暫くの間本を抱えたまま黙っていたが、結局クロディクスの真剣な視線に何か言わなくてはいけないと、頭を捻り答えを絞り出した。
「迷子になっている時に拾ったんです。なんだか気になって……それで、拾ってしまいました」
ミシャルの回答が嘘をついている事はクロディクスにはすぐに分かった。
ただ、そうまでして隠したい事がクロディクスにとってマイナスにはならない事はミシャルと短い間ではあるものの一緒に過ごしていてわかっていたクロディクスは、納得した表情を浮かべた。
「そうか、……ミシャルが言うなら信じよう」
クロディクスがそういうとミシャルはわかりやすくほっとした表情で、ほわりと小さな花が咲くような笑みを浮かべるミシャルに、クロディクスは緊張した表情を緩めた。
クロディクスは少しの間、そんなミシャルを見守っていたが、ふっと小さく息をつくと、軽く手を差し出した。
「何処か他に行きたいところは?」
クロディクスの腕を取って歩く事にも慣れてきたミシャルは、クロディクスの問いにハッとしたように顔を上げた。
わかりやすく顔を暗くして足を止め、俯くミシャル。
そんな彼女に何かしてしまったのかと内心で戸惑いながらクロディクスがミシャルの言葉を待っていると、ミシャルは意を決したようにクロディクスを見上げて小さな声で問いかけた。
「そういえば、シャルルはいいんですか?」
「は?」
ミシャルのその声に、クロディクスは珍しく素のまま返事をした。
ミシャルにとっては真剣だったのだろう、クロディクスとは違ってミシャルは真剣な表情に疑念と少しの不安を滲ませてクロディクスの答えを待っている。
クロディクスはミシャルをじっと見つめた後、眉間に皺を寄せ、深いため息をついた。
クロディクスはミシャルの言葉に一瞬眉をひそめたが、それ以上追及することはなかった。
手元の絵本を大事そうに握りしめているミシャルの様子から何か隠しているのは明らかだったが、無理に聞き出すべきではないと判断したのだろう。
代わりに、クロディクスは話題をミシャルの手元にある絵本に移した。
「その本は?」
クロディクスの問いかける声は穏やかだったが、どこか答えを避けるには難しい雰囲気で尋ねられてミシャルは一瞬、言葉を詰まらせた。
絵本を受け取った時の出来事が、まるで夢のように曖昧で説明がつかなく、セグレッタが残した最後の言葉もあってミシャルは何と答えていいのかわからなかった。
ミシャルは暫くの間本を抱えたまま黙っていたが、結局クロディクスの真剣な視線に何か言わなくてはいけないと、頭を捻り答えを絞り出した。
「迷子になっている時に拾ったんです。なんだか気になって……それで、拾ってしまいました」
ミシャルの回答が嘘をついている事はクロディクスにはすぐに分かった。
ただ、そうまでして隠したい事がクロディクスにとってマイナスにはならない事はミシャルと短い間ではあるものの一緒に過ごしていてわかっていたクロディクスは、納得した表情を浮かべた。
「そうか、……ミシャルが言うなら信じよう」
クロディクスがそういうとミシャルはわかりやすくほっとした表情で、ほわりと小さな花が咲くような笑みを浮かべるミシャルに、クロディクスは緊張した表情を緩めた。
クロディクスは少しの間、そんなミシャルを見守っていたが、ふっと小さく息をつくと、軽く手を差し出した。
「何処か他に行きたいところは?」
クロディクスの腕を取って歩く事にも慣れてきたミシャルは、クロディクスの問いにハッとしたように顔を上げた。
わかりやすく顔を暗くして足を止め、俯くミシャル。
そんな彼女に何かしてしまったのかと内心で戸惑いながらクロディクスがミシャルの言葉を待っていると、ミシャルは意を決したようにクロディクスを見上げて小さな声で問いかけた。
「そういえば、シャルルはいいんですか?」
「は?」
ミシャルのその声に、クロディクスは珍しく素のまま返事をした。
ミシャルにとっては真剣だったのだろう、クロディクスとは違ってミシャルは真剣な表情に疑念と少しの不安を滲ませてクロディクスの答えを待っている。
クロディクスはミシャルをじっと見つめた後、眉間に皺を寄せ、深いため息をついた。
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