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冬の朝、森林公園の入口は静かであった。
空は曇天、分厚い雲が低く空に垂れ込めており、雨か雪が降るのではという話であった。
鳥の声もなく、風に揺れる木々のざわめきと、石畳に落ちた葉が擦れて立てる音だけが聞こえる。
白い息を吐きながら、先頭を歩く名誉騎士一行の背について歩く。
隣を歩く王太子は、「寒いね」と空を見ながら呟いていた。
「降るでしょうか」
「どうだろう。降ると戦闘が大変になるね」
「…北国のスタンピードが起こった時は、秋だったんですよね」
「そうらしいね。朝晩は冷えたが、ずっと過ごしやすく紅葉が美しかったと言っていた。…今回は真冬だから体調を崩さないよう注意しないといけないね」
「戦闘中は気になりませんが、休憩中は温かくしたいですね」
「その当たりは大丈夫だよ。休憩用のテントも対策はしているからね」
「メインで戦って下さるSランクの皆様に、万全の体調で臨んで頂きたいです」
「それは最優先だ」
いつからだろう、気づけば王太子はサラの隣に立つことが多かった。
王太子の隣に立つということは、王太子の相手として認められた令嬢であるということだった。
王太子に気持ちを伝えられる前からだった気がするが、サラは思い出せない。
ただいつの間にか当たり前のようになっていて、違和感もなく受け入れている自身が不思議であった。
並び立つ存在として選ばれたということが嬉しい。
期待に添えるよう、頑張りたいと思う。
「…ボスはどれくらいの強さでしょうか」
「気になるね。…Sランク冒険者で対応できる強さであればいいが。我々が不用意に近づいて被害を出すことはできないから、彼らの報告待ちになる」
「はい」
湖畔が見えてきて、四阿であっただろう痕跡が見えた。
四阿は破壊されたのだろう、元は装飾の施された柱であった木材が途中からへし折れ、ベンチであっただろう板や屋根も砕けて地面へと散らばっていた。
人気もなく魔獣もいない湖畔は、四阿が壊れてさえいなければ平和な日常の一幕に見えたかもしれないが、今は抉れた石畳も、周辺の地面が崩され土砂が流れ込み、土色に染まった湖畔の淵も痛々しく映るのだった。
森への入口付近で名誉騎士一行が足を止め、後続に止まるよう促した。
王太子はそのまま歩き、名誉騎士一行の元へと進む。
「いよいよか…巨大な気配を感じるな」
「はい。殿下方はひとまずここで待機を。我々が突入し、様子を見ます」
「わかった。…万が一、龍族のように会話が出来るようならば、交渉してみて欲しい」
「御意」
戦わずに済むのならそれが一番いいのだった。
サラ達が固唾を飲んで見守る中、名誉騎士一行は一通りの強化をかけ、奥へと進んでいった。
「…さて、どうなるかな」
カイルの呟きに、リディアは杖を両手で握りしめる。
誰もが不安な様子を隠せなかった。
二十分程が経過した頃、大きな振動が来て地面が震えた。
森の中からの衝撃に、戦闘が始まったのだろうと誰もが察したのだった。
「戦闘範囲内へと近づいたものの、魔獣は反応せず。会話を試みるが、反応せず。ずっと地面に蹲り目を閉じ、眠っているようにも見えたが、「害意がなく、ここに留まりたいのであれば、邪魔はしない」と言葉をかけながらヨシュアが近づいた所、目を開き、尻尾を振り上げ打ち付けた」
魔法省長官の報告に、誰もが困惑した。
魔獣は何の為にそこにいるのか?
「ヨシュアは回避し無傷。魔獣は尻尾で執拗にヨシュアを攻撃している。他の面々は無視だ」
「…どういうことだ?」
王太子の困惑の混じる声音に、魔法省長官も困惑したようだった。
「まるでヨシュアを敵視しているかのようだ。だが本人はこんな魔獣は知らないと言う。まぁ当然だ。相見えたことがあるなら忘れるわけがない」
「…それはそうだろうが…」
「どうしましょうか。ヨシュアのみを敵と認識しているのなら、引けば追って来ない…うおお、追って行ってる!!」
龍の咆哮が聞こえ、森の木々が揺れた。
離れた位置にいるサラ達の元まで衝撃波がやってきて、軽くダメージを負った。
すかさず範囲回復で体力を回復し、皆の表情に緊張が走る。
この連絡用ピアスの内容は名誉騎士も聞こえている為、試しに逃げてみたのだろうが、龍は追いかけたというのだった。
「…逃げられないなら戦うしかない」
名誉騎士を死なせるわけにはいかない。
王太子の決断に、長官は頷いた。
「了解しました。攻撃を開始しま…こらー!脳筋!!早いッ!!」
「誰が脳ミソ筋肉じゃボケェ!おいヨシュア!森林が滅茶苦茶になるだろうが!最初の地点に戻れ!」
どうやら逃げる名誉騎士を追って龍が木々をなぎ倒しているらいい。
先程からずっと地面に振動が伝わってきており、龍の大きさを想像するのだった。
将軍の叫びに答えて最初の地点に戻ったのだろう、振動は続いているが、木々をなぎ倒している音は聞こえなくなったのだった。
そこからしばらくは何の連絡もなく、サラ達は大人しく待機しているしかなかった。
木々が倒れる音、魔法が炸裂している光、龍の足踏みによる振動は伝わって来るが、詳細はわからない。
「おかしい」
名誉騎士の呟きに、王太子が反応する。
「どうした?」
「反撃してきません。この魔獣は私しか目に入っていないように見えます。私への殺意は感じますが、メンバーの攻撃には反応しません。攻撃し放題ですね」
「ヨシュアは尻尾攻撃をかわすのに忙しい」
「…尻尾しか使って来ないのもおかしい」
「確かに」
魔法省長官の横槍にも真面目に返す名誉騎士だったが、王太子は顎に手を当て考え始めた。
「他のメンバーに反応しないのなら、そのまま倒してしまえるのでは?」
「おそらくは」
名誉騎士の返答にサラ達は顔を見合わせ喜んだ。
被害なく倒せるのなら、問題ない。
「けどコイツ、とんでもなく堅いぞ」
魔術省長官の言葉に、魔法省長官が頷く。
「ダメージが全然通らないですね」
「あん?ダメージは通るだろ。ただ体力がアホほどある」
将軍の言葉に、魔法省長官が食って掛かった。
「は?全然通ってませんよ。レジストですよ。ダメージ一桁更新ですが?」
「意味がわからんが、ワシの攻撃普通に通っとるわ」
「魔法耐性が高すぎるということですか」
「そうなんか?なら物理で攻撃するしかねぇな」
「脳筋じゃないのでちょっと力になれないですね。Aランクの前衛の方、試しに何名か来て試して頂けませんか」
名誉騎士一行の予想外に気さくなやりとりに全員が困惑気味だったが、王太子は頷き、盾役をしているAランク前衛を集めて突入させた。
「いざという時の回復はよろしく頼む」
王太子の頼みに、魔法省長官は頷いた。
「もちろんです。今のところ後衛は棒立ち状態で昼寝が出来そうです」
「するな。鼻の穴に木の枝ぶっ刺すぞ」
将軍のツッコミに、サラの周辺にいた数名が吹き出した。
「Aランク前衛、攻撃に参加します」
真面目に報告をしてくる前衛を激励し、サラ達は様子を見守った。
しばらくして、長官が嬉しそうな声を上げる。
「これはいい。ヨシュアを餌にしている間に、前衛総攻撃で削っていけばなんとかなりそうです」
「何故私が餌になるのか、未だに理解ができんのだが」
「あなたはそのままノーダメでかわし続けて下さいね。楽ができるので」
「…理不尽では?」
「ということで殿下、そちらの前衛を寄越して下さい。ダメージはレジストはされているようですが、通るのは通っています」
「了解した」
会話を聞きながら、前衛はすでに突入の用意をしていた。
各自強化をかけ、パーティーメンバーからも強化をもらう。
「殿下はお留守番していて下さい。突然挙動が変わる可能性もあります。その時は指揮をお願いしますね」
兄の言葉に不満を見せた王太子だったが、反論はしなかった。
「皆、十分注意しながら全力で削ってきてくれ」
「御意」
「おっしゃ、フルボッコ行くぜぇー!」
張り切ったカイルが真っ先に駆けて行った。
他の前衛も後を追い、しばらく連絡はなかったが、森の中の騒々しさがこちらまで聞こえて来るので、何が起こっているのかは想像ができるのだった。
「さて、このまま順調にいけば良いのだが」
「ボス級の魔獣って、だいたい体力削ると挙動が変わるわよね」
リディアの言葉に王太子は頷く。
「そうだな」
サラ達は王太子の周辺に集まり、様子を見守った。
リディアの言葉は的を射ており、二時間程経過して、長官から連絡が入った。
「挙動が変わりました。…というと正確ではありませんね。相変わらずヨシュアを狙い打ちしていますが、物理攻撃が通らなくなりました。次は魔法攻撃が通るようになっています」
「そうか。体力はどの程度削れたかわかるだろうか?」
「二割程度と推測されます」
「一時間で一割削れるということか。悪くないな。物理チームは休憩を。…ロジャー殿の代わりの盾役は、カイルできそうか?」
「盾役は名誉騎士殿だろどう考えても。ヘイトをがっちりキャッチではがれやしねぇ。…名誉騎士殿の休憩をどうするかを考えた方がいいぜ」
「名誉騎士殿、誰かと交代…できないだろうな…」
「…私が引くとどこまでも追って来そうですので、難しいかと。私はまだ大丈夫です」
「すまない、先に物理チームと魔法チームを交代させる。名誉騎士殿の邪魔にならぬよう、魔獣の視界に入らぬよう注意せよ」
「はい」
王太子はまた留守番を言い渡され、悲しそうな瞳をサラに向けて来るが、サラは苦笑しながら王太子に留意を促す。
「ここでお待ち下さいね。私、頑張ってきます!」
「…うん、私の分まで頼むよ…」
「はい」
リディアとリアム、ステラと共に森へと走る。
途中で前衛とすれ違い、健闘を称えて先へと進む。
木々や雑草がなぎ倒された空間は広かった。
それ以上に、水晶龍は大きかった。
大きな翼、太い手足に鋭い爪、胴もしっかりとした厚みがあって、尻尾も長く太かった。
ワイバーンは細身であるが、こちらの龍はがっしりとしていた。
背後から近寄るが、龍は正面に立つ父へと執拗に攻撃していた。
父は剣で受け流し、身体を捻り、鞭がしなるように振られる尻尾を飛び上がってかわし、位置を変更することなく盾役をこなしている。
どしんどしんと手足を振り回すたびに地面が揺れ、木々が揺れる。
「ヨシュアのことは放置でいいので、魔法攻撃をお願いします」
「…言い方なんとかならないか?」
あれだけの攻撃をかわしながら会話ができる父をすごいと思いながら、サラは攻撃力と防御力の上がる陣を唱えた。
周辺にいる後衛の攻撃力が上がる為、ダメージの底上げが期待できる。
「ありがとう、サラ」
リディアの言葉に笑顔で頷き、サラも攻撃魔法を唱えるのだった。
ダメージは半分ほどレジストされるが、通らないわけではない。
魔術省長官は父の回復待機の為に攻撃は控えめであったが、魔法省長官はすごかった。
そっとサラの陣に入りに来て、特大の攻撃魔法を放つ。
上位精霊と契約しているという長官の攻撃力は桁違いであった。
リアムは光の精霊と契約しているということだったが、長官が契約しているのはおそらく水の精霊と思われた。
雷や水の魔法の威力がとてつもなく、レジストされることなくダメージが通っているように見える。
「すご…」
リディアの感嘆に、サラも全く同感であった。
見向きもされないまま一方的に攻撃を加え続けて前衛と交代し、休憩に入る。
いつの間にか湖畔にテントが用意され、中はテーブルとイスが並び暖かく、ゆっくりと過ごせるようになっていた。
一時間ほど経過して、回復待機していた魔術省長官から連絡が入った。
「挙動が変わりましたな。体力が半分を切ったものと予想されます」
「そうか。…どのように?」
「ブレスを吐くようになりました。ダメージを受けているのはヨシュアだけなので、おそらく前方範囲かと」
「名誉騎士殿のダメージの程度は?」
「一撃で三割。…他に攻撃を食らうと、危険かもしれませんな」
「名誉騎士殿の疲労の程度は?」
「…まだいけますが、明日までは無理かもしれません。今日中に決着が付くならなんとか」
「今で半分。今日中に終わらせたい。皆、協力を頼む」
「御意」
「ダメージが通りにくくなってる。防御力が上がってるな」
カイルの言葉に、将軍が「へ?」と気の抜けたような声を上げた。
「おまえ、鍛錬が足りんぞ!ワシなんかまだまだフルで通っとるぞ!」
「るっせぇな!アンタと一緒にすんなクソ親父が!他の連中どうなんだよ!」
「私の攻撃は四分の一程になっています…」
「俺もだ」
「俺もです」
「俺は全然です…レベル差が」
最後に呟いたのはディランだった。
Sランク冒険者達のレベルならば十分通用するが、Aランク冒険者ではレベル差があるということだった。
「百階層を超えたくらいのレベルかと」
魔術省長官の言葉に、Aランク冒険者達の嘆きが聞こえるのだった。
だが、朗報とも言えた。
「ならばSランク冒険者であれば十分対処可能ということか」
「そういうことになります」
王太子の問いかけに嬉しい言葉が帰ってきて、Aランク冒険者達は今度は喜びの声を上げた。
「あとはヨシュアの集中力が切れないことを祈るばかりですね…」
魔法省長官の呟きに、場は一気に静まり返った。
「回復待機はしているが、そればっかりはどうにもできぬな」
魔術省長官の言葉に、兄が口を挟んだ。
「父上、頑張って下さい」
サラも負けじと声をかけた。
「お父様、頑張って下さい!」
「任せろ。おまえ達に情けない姿は見せない」
「いいなぁ。親子で参加できるの、いいなぁ…」
魔術省長官が羨ましげに呟いた。
「あなたの娘さん真っ先に嫁に行ったじゃないですか」
魔法省長官のツッコミに、魔術省長官の歯ぎしりが聞こえた。
「言うな」
「あなたの息子さん、騎士団に入るって言ってるそうじゃないですか」
「言うんじゃない」
「その点うちの息子は魔法省に入ったんですよ。下位精霊と契約しましてね」
「おまえ後で殴る」
魔法省長官とのやりとりに、皆の困惑する気配が伝わってきた。
口を挟んではいけない問題なのだった。
魔獣の体力が半分を切ってからは時間がかかり、一割を削るのに二時間かかった。
ということは、残り四割を削るのに八時間かかる計算になる。
どう考えても、名誉騎士の集中力と体力はギリギリであった。
「まずいですね。交代できる盾役がいない」
「八時間だろう?問題ない。耐えてみせる」
魔法省長官に答える名誉騎士の言葉は、頼もしかった。
「回復待機を二名に増やす」
「私に、やらせて下さい」
王太子の提案に手を上げたのはステラであった。
「君に?」
「はい。私はレベル差があり、魔法攻撃に参加しても微々たるダメージしか出せません。ですが回復はできます。やらせて下さい!」
ステラの覚悟の言葉に、王太子は頷いた。
「よかろう。では頼む」
「はい!」
ステラは即立ち上がり、サラの元へとやって来た。
「必ずお父様をお守りします。以前のような醜態は晒さないわ。見ていてね」
「信じています。よろしくお願いします」
サラもまた立ち上がって、頭を下げた。
ステラは魔力ポーションを掴めるだけ掴んでマジックバッグに収納し、森へと走って行く。
空は曇天、分厚い雲が低く空に垂れ込めており、雨か雪が降るのではという話であった。
鳥の声もなく、風に揺れる木々のざわめきと、石畳に落ちた葉が擦れて立てる音だけが聞こえる。
白い息を吐きながら、先頭を歩く名誉騎士一行の背について歩く。
隣を歩く王太子は、「寒いね」と空を見ながら呟いていた。
「降るでしょうか」
「どうだろう。降ると戦闘が大変になるね」
「…北国のスタンピードが起こった時は、秋だったんですよね」
「そうらしいね。朝晩は冷えたが、ずっと過ごしやすく紅葉が美しかったと言っていた。…今回は真冬だから体調を崩さないよう注意しないといけないね」
「戦闘中は気になりませんが、休憩中は温かくしたいですね」
「その当たりは大丈夫だよ。休憩用のテントも対策はしているからね」
「メインで戦って下さるSランクの皆様に、万全の体調で臨んで頂きたいです」
「それは最優先だ」
いつからだろう、気づけば王太子はサラの隣に立つことが多かった。
王太子の隣に立つということは、王太子の相手として認められた令嬢であるということだった。
王太子に気持ちを伝えられる前からだった気がするが、サラは思い出せない。
ただいつの間にか当たり前のようになっていて、違和感もなく受け入れている自身が不思議であった。
並び立つ存在として選ばれたということが嬉しい。
期待に添えるよう、頑張りたいと思う。
「…ボスはどれくらいの強さでしょうか」
「気になるね。…Sランク冒険者で対応できる強さであればいいが。我々が不用意に近づいて被害を出すことはできないから、彼らの報告待ちになる」
「はい」
湖畔が見えてきて、四阿であっただろう痕跡が見えた。
四阿は破壊されたのだろう、元は装飾の施された柱であった木材が途中からへし折れ、ベンチであっただろう板や屋根も砕けて地面へと散らばっていた。
人気もなく魔獣もいない湖畔は、四阿が壊れてさえいなければ平和な日常の一幕に見えたかもしれないが、今は抉れた石畳も、周辺の地面が崩され土砂が流れ込み、土色に染まった湖畔の淵も痛々しく映るのだった。
森への入口付近で名誉騎士一行が足を止め、後続に止まるよう促した。
王太子はそのまま歩き、名誉騎士一行の元へと進む。
「いよいよか…巨大な気配を感じるな」
「はい。殿下方はひとまずここで待機を。我々が突入し、様子を見ます」
「わかった。…万が一、龍族のように会話が出来るようならば、交渉してみて欲しい」
「御意」
戦わずに済むのならそれが一番いいのだった。
サラ達が固唾を飲んで見守る中、名誉騎士一行は一通りの強化をかけ、奥へと進んでいった。
「…さて、どうなるかな」
カイルの呟きに、リディアは杖を両手で握りしめる。
誰もが不安な様子を隠せなかった。
二十分程が経過した頃、大きな振動が来て地面が震えた。
森の中からの衝撃に、戦闘が始まったのだろうと誰もが察したのだった。
「戦闘範囲内へと近づいたものの、魔獣は反応せず。会話を試みるが、反応せず。ずっと地面に蹲り目を閉じ、眠っているようにも見えたが、「害意がなく、ここに留まりたいのであれば、邪魔はしない」と言葉をかけながらヨシュアが近づいた所、目を開き、尻尾を振り上げ打ち付けた」
魔法省長官の報告に、誰もが困惑した。
魔獣は何の為にそこにいるのか?
「ヨシュアは回避し無傷。魔獣は尻尾で執拗にヨシュアを攻撃している。他の面々は無視だ」
「…どういうことだ?」
王太子の困惑の混じる声音に、魔法省長官も困惑したようだった。
「まるでヨシュアを敵視しているかのようだ。だが本人はこんな魔獣は知らないと言う。まぁ当然だ。相見えたことがあるなら忘れるわけがない」
「…それはそうだろうが…」
「どうしましょうか。ヨシュアのみを敵と認識しているのなら、引けば追って来ない…うおお、追って行ってる!!」
龍の咆哮が聞こえ、森の木々が揺れた。
離れた位置にいるサラ達の元まで衝撃波がやってきて、軽くダメージを負った。
すかさず範囲回復で体力を回復し、皆の表情に緊張が走る。
この連絡用ピアスの内容は名誉騎士も聞こえている為、試しに逃げてみたのだろうが、龍は追いかけたというのだった。
「…逃げられないなら戦うしかない」
名誉騎士を死なせるわけにはいかない。
王太子の決断に、長官は頷いた。
「了解しました。攻撃を開始しま…こらー!脳筋!!早いッ!!」
「誰が脳ミソ筋肉じゃボケェ!おいヨシュア!森林が滅茶苦茶になるだろうが!最初の地点に戻れ!」
どうやら逃げる名誉騎士を追って龍が木々をなぎ倒しているらいい。
先程からずっと地面に振動が伝わってきており、龍の大きさを想像するのだった。
将軍の叫びに答えて最初の地点に戻ったのだろう、振動は続いているが、木々をなぎ倒している音は聞こえなくなったのだった。
そこからしばらくは何の連絡もなく、サラ達は大人しく待機しているしかなかった。
木々が倒れる音、魔法が炸裂している光、龍の足踏みによる振動は伝わって来るが、詳細はわからない。
「おかしい」
名誉騎士の呟きに、王太子が反応する。
「どうした?」
「反撃してきません。この魔獣は私しか目に入っていないように見えます。私への殺意は感じますが、メンバーの攻撃には反応しません。攻撃し放題ですね」
「ヨシュアは尻尾攻撃をかわすのに忙しい」
「…尻尾しか使って来ないのもおかしい」
「確かに」
魔法省長官の横槍にも真面目に返す名誉騎士だったが、王太子は顎に手を当て考え始めた。
「他のメンバーに反応しないのなら、そのまま倒してしまえるのでは?」
「おそらくは」
名誉騎士の返答にサラ達は顔を見合わせ喜んだ。
被害なく倒せるのなら、問題ない。
「けどコイツ、とんでもなく堅いぞ」
魔術省長官の言葉に、魔法省長官が頷く。
「ダメージが全然通らないですね」
「あん?ダメージは通るだろ。ただ体力がアホほどある」
将軍の言葉に、魔法省長官が食って掛かった。
「は?全然通ってませんよ。レジストですよ。ダメージ一桁更新ですが?」
「意味がわからんが、ワシの攻撃普通に通っとるわ」
「魔法耐性が高すぎるということですか」
「そうなんか?なら物理で攻撃するしかねぇな」
「脳筋じゃないのでちょっと力になれないですね。Aランクの前衛の方、試しに何名か来て試して頂けませんか」
名誉騎士一行の予想外に気さくなやりとりに全員が困惑気味だったが、王太子は頷き、盾役をしているAランク前衛を集めて突入させた。
「いざという時の回復はよろしく頼む」
王太子の頼みに、魔法省長官は頷いた。
「もちろんです。今のところ後衛は棒立ち状態で昼寝が出来そうです」
「するな。鼻の穴に木の枝ぶっ刺すぞ」
将軍のツッコミに、サラの周辺にいた数名が吹き出した。
「Aランク前衛、攻撃に参加します」
真面目に報告をしてくる前衛を激励し、サラ達は様子を見守った。
しばらくして、長官が嬉しそうな声を上げる。
「これはいい。ヨシュアを餌にしている間に、前衛総攻撃で削っていけばなんとかなりそうです」
「何故私が餌になるのか、未だに理解ができんのだが」
「あなたはそのままノーダメでかわし続けて下さいね。楽ができるので」
「…理不尽では?」
「ということで殿下、そちらの前衛を寄越して下さい。ダメージはレジストはされているようですが、通るのは通っています」
「了解した」
会話を聞きながら、前衛はすでに突入の用意をしていた。
各自強化をかけ、パーティーメンバーからも強化をもらう。
「殿下はお留守番していて下さい。突然挙動が変わる可能性もあります。その時は指揮をお願いしますね」
兄の言葉に不満を見せた王太子だったが、反論はしなかった。
「皆、十分注意しながら全力で削ってきてくれ」
「御意」
「おっしゃ、フルボッコ行くぜぇー!」
張り切ったカイルが真っ先に駆けて行った。
他の前衛も後を追い、しばらく連絡はなかったが、森の中の騒々しさがこちらまで聞こえて来るので、何が起こっているのかは想像ができるのだった。
「さて、このまま順調にいけば良いのだが」
「ボス級の魔獣って、だいたい体力削ると挙動が変わるわよね」
リディアの言葉に王太子は頷く。
「そうだな」
サラ達は王太子の周辺に集まり、様子を見守った。
リディアの言葉は的を射ており、二時間程経過して、長官から連絡が入った。
「挙動が変わりました。…というと正確ではありませんね。相変わらずヨシュアを狙い打ちしていますが、物理攻撃が通らなくなりました。次は魔法攻撃が通るようになっています」
「そうか。体力はどの程度削れたかわかるだろうか?」
「二割程度と推測されます」
「一時間で一割削れるということか。悪くないな。物理チームは休憩を。…ロジャー殿の代わりの盾役は、カイルできそうか?」
「盾役は名誉騎士殿だろどう考えても。ヘイトをがっちりキャッチではがれやしねぇ。…名誉騎士殿の休憩をどうするかを考えた方がいいぜ」
「名誉騎士殿、誰かと交代…できないだろうな…」
「…私が引くとどこまでも追って来そうですので、難しいかと。私はまだ大丈夫です」
「すまない、先に物理チームと魔法チームを交代させる。名誉騎士殿の邪魔にならぬよう、魔獣の視界に入らぬよう注意せよ」
「はい」
王太子はまた留守番を言い渡され、悲しそうな瞳をサラに向けて来るが、サラは苦笑しながら王太子に留意を促す。
「ここでお待ち下さいね。私、頑張ってきます!」
「…うん、私の分まで頼むよ…」
「はい」
リディアとリアム、ステラと共に森へと走る。
途中で前衛とすれ違い、健闘を称えて先へと進む。
木々や雑草がなぎ倒された空間は広かった。
それ以上に、水晶龍は大きかった。
大きな翼、太い手足に鋭い爪、胴もしっかりとした厚みがあって、尻尾も長く太かった。
ワイバーンは細身であるが、こちらの龍はがっしりとしていた。
背後から近寄るが、龍は正面に立つ父へと執拗に攻撃していた。
父は剣で受け流し、身体を捻り、鞭がしなるように振られる尻尾を飛び上がってかわし、位置を変更することなく盾役をこなしている。
どしんどしんと手足を振り回すたびに地面が揺れ、木々が揺れる。
「ヨシュアのことは放置でいいので、魔法攻撃をお願いします」
「…言い方なんとかならないか?」
あれだけの攻撃をかわしながら会話ができる父をすごいと思いながら、サラは攻撃力と防御力の上がる陣を唱えた。
周辺にいる後衛の攻撃力が上がる為、ダメージの底上げが期待できる。
「ありがとう、サラ」
リディアの言葉に笑顔で頷き、サラも攻撃魔法を唱えるのだった。
ダメージは半分ほどレジストされるが、通らないわけではない。
魔術省長官は父の回復待機の為に攻撃は控えめであったが、魔法省長官はすごかった。
そっとサラの陣に入りに来て、特大の攻撃魔法を放つ。
上位精霊と契約しているという長官の攻撃力は桁違いであった。
リアムは光の精霊と契約しているということだったが、長官が契約しているのはおそらく水の精霊と思われた。
雷や水の魔法の威力がとてつもなく、レジストされることなくダメージが通っているように見える。
「すご…」
リディアの感嘆に、サラも全く同感であった。
見向きもされないまま一方的に攻撃を加え続けて前衛と交代し、休憩に入る。
いつの間にか湖畔にテントが用意され、中はテーブルとイスが並び暖かく、ゆっくりと過ごせるようになっていた。
一時間ほど経過して、回復待機していた魔術省長官から連絡が入った。
「挙動が変わりましたな。体力が半分を切ったものと予想されます」
「そうか。…どのように?」
「ブレスを吐くようになりました。ダメージを受けているのはヨシュアだけなので、おそらく前方範囲かと」
「名誉騎士殿のダメージの程度は?」
「一撃で三割。…他に攻撃を食らうと、危険かもしれませんな」
「名誉騎士殿の疲労の程度は?」
「…まだいけますが、明日までは無理かもしれません。今日中に決着が付くならなんとか」
「今で半分。今日中に終わらせたい。皆、協力を頼む」
「御意」
「ダメージが通りにくくなってる。防御力が上がってるな」
カイルの言葉に、将軍が「へ?」と気の抜けたような声を上げた。
「おまえ、鍛錬が足りんぞ!ワシなんかまだまだフルで通っとるぞ!」
「るっせぇな!アンタと一緒にすんなクソ親父が!他の連中どうなんだよ!」
「私の攻撃は四分の一程になっています…」
「俺もだ」
「俺もです」
「俺は全然です…レベル差が」
最後に呟いたのはディランだった。
Sランク冒険者達のレベルならば十分通用するが、Aランク冒険者ではレベル差があるということだった。
「百階層を超えたくらいのレベルかと」
魔術省長官の言葉に、Aランク冒険者達の嘆きが聞こえるのだった。
だが、朗報とも言えた。
「ならばSランク冒険者であれば十分対処可能ということか」
「そういうことになります」
王太子の問いかけに嬉しい言葉が帰ってきて、Aランク冒険者達は今度は喜びの声を上げた。
「あとはヨシュアの集中力が切れないことを祈るばかりですね…」
魔法省長官の呟きに、場は一気に静まり返った。
「回復待機はしているが、そればっかりはどうにもできぬな」
魔術省長官の言葉に、兄が口を挟んだ。
「父上、頑張って下さい」
サラも負けじと声をかけた。
「お父様、頑張って下さい!」
「任せろ。おまえ達に情けない姿は見せない」
「いいなぁ。親子で参加できるの、いいなぁ…」
魔術省長官が羨ましげに呟いた。
「あなたの娘さん真っ先に嫁に行ったじゃないですか」
魔法省長官のツッコミに、魔術省長官の歯ぎしりが聞こえた。
「言うな」
「あなたの息子さん、騎士団に入るって言ってるそうじゃないですか」
「言うんじゃない」
「その点うちの息子は魔法省に入ったんですよ。下位精霊と契約しましてね」
「おまえ後で殴る」
魔法省長官とのやりとりに、皆の困惑する気配が伝わってきた。
口を挟んではいけない問題なのだった。
魔獣の体力が半分を切ってからは時間がかかり、一割を削るのに二時間かかった。
ということは、残り四割を削るのに八時間かかる計算になる。
どう考えても、名誉騎士の集中力と体力はギリギリであった。
「まずいですね。交代できる盾役がいない」
「八時間だろう?問題ない。耐えてみせる」
魔法省長官に答える名誉騎士の言葉は、頼もしかった。
「回復待機を二名に増やす」
「私に、やらせて下さい」
王太子の提案に手を上げたのはステラであった。
「君に?」
「はい。私はレベル差があり、魔法攻撃に参加しても微々たるダメージしか出せません。ですが回復はできます。やらせて下さい!」
ステラの覚悟の言葉に、王太子は頷いた。
「よかろう。では頼む」
「はい!」
ステラは即立ち上がり、サラの元へとやって来た。
「必ずお父様をお守りします。以前のような醜態は晒さないわ。見ていてね」
「信じています。よろしくお願いします」
サラもまた立ち上がって、頭を下げた。
ステラは魔力ポーションを掴めるだけ掴んでマジックバッグに収納し、森へと走って行く。
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