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第15話 セレティアとレイル
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<三人称視点>
その夜、近くの洞窟にて。
「姫様、お召し物をお預かりします」
「ええ、ありがとう」
赤髪の騎士レイルは、セレティアの服を脱がしていく。
日中の戦闘により、汗や血がついてしまっているからだ。
それから、レイルは再度周りをきょろきょろとした。
「……私も裸になって大丈夫だろうか」
「大丈夫だよ。護衛もアケア様も紳士よ」
「そうですね」
二人が湯浴みをするということで、男達は外で見張りをしている。
すでにアケアを信頼しているレイルも、着ている装備を全て脱いだ。
「それで、本当に君に頼めるのか? 温かいお湯を」
「ぽよ~っ!」
レイルが話しかけたのは、手に乗せているスライムだ。
彼女の質問に、スライムは魔法で応える。
口からぴゅーっと温水を生み出したのだ。
「わあ、温かい……」
「これも魔法の効果か。まったく、少年には頭が上がらないな」
「ぽよよっ!」
水魔法と火魔法の応用だろう。
川などでは身が冷えるため、アケアが提案したのだろう。
また、念話はできないが、正確にコミュニケーションを取るスライムにも驚いているみたいだ。
そうして、シャワーのように温水を浴びながら、二人は安心して会話を始めた。
「それにしても……驚きでしたね、まさか森にあのような少年がいるとは」
「ええ。正直もうダメかと思いました」
「すみません、騎士である私がいながら」
「もう、そうは言ってないでしょ。みんなが助かったから、それでいいの」
レイルに対しては、セレティアの口調も砕けている。
幼少の頃より騎士として傍にいたため、セレティアにとっては姉のような存在なのだろう。
だからこそ、レイルにしか言えないこともある。
「アケア様であれば、本当にお母様を治してしまうかも」
「はい。プレッシャーになるので少年には言っていませんが、私も密かに期待をしております」
「やはりレイルもだったのね」
「彼には不思議な魅力がありますからね」
すでにセレティアは、アケアにただならぬ感情を抱いていた。
魔法うんぬんだけでなく、優しさなどの人格も備わっているからだ。
そして、そのことをレイルも見抜いている。
「お母様の病気が治れば、いよいよ姫様も行動に移せますね」
「行動?」
「はい。アケア様にご感心があるのでしょう」
「……! レ、レイルっ!」
少しいじわるなレイルの言い方に、セレティアは顔を真っ赤にする。
「身分こそありませんが、あれほどの存在ならばお父様もきっと喜ばれるかと」
「だ、だから~!」
「はは、動揺が隠せておりませんよ」
「もうレイルのいじわるぅ」
仲良さげな会話と共に、お互いの汗を流し終える。
それから、レイルはすっと立ち上がった時だった。
「ではそろそろ服を……ん?」
「ぽよっ!」」
服を着ようとしたところで、スライムが訴えかけてくる。
自身の体をくねくねさせ、何かをアピールしているようだ。
「まさか、自分を使ってくれと?」
「ぽよ!」
「……ふむ」
確かにスライムの感触は気持ち良かった。
ボディスポンジのような用途も出来るだろう。
だが、未知のものをいきなりセレティアに使わせるわけにもいかない。
「ならば、まず私から試させてもらうぞ」
「ぽよ~っ!」
許可を得たスライムは、途端に姿を変えた。
薄く広く伸び、レイルの体全体に張り付いたのだ。
その瞬間、レイルはびくんっと声を上げる。
「は、はぅあっ!?」
「レイル!?」
そして、スライムは思う存分レイルの体を洗い始める。
「ぽよよよ~っ!」
「ふ、ふわああああああ!」
レイルはスライムに為されるがままだ。
体の自由を奪われ、顔を紅潮させている。
「ま、待て! タイムだ、タイム!」
「ぽよよ~!」
「はうっ! ま、待てと言ってるだろおおお!」
だが、レイルの呼び掛けにも応じず、スライムは彼女の体を洗い続ける。
レイルの尋常ではない姿に、セレティアも困惑するばかりだ。
「レ、レイル! 一体どうしたっていうの!」
「ひ、姫様は近づいてはなりません! ひゃうっ!」
「レイル!?」
そうして、スライムにうねうねされること数分。
ようやく洗い流しが終わった。
「……ハァ、ハァ、ハァ」
「レイル、大丈夫!? 何か心地よい顔をしているけれど!」
レイルは息を切らし、疲れから四つん這いになっている。
だが、決して苦しそうでない。
むしろ何かを終えたように気持ちよさそうだ。
その様子に、セレティアは心配しつつも若干興味を持っている。
しかし、レイルは許可を出さなかった。
「姫様、これはいけません。姫様にはまだ早すぎます」
「どういう意味よ!?」
「と、とにかくダメです。これを許可した暁には、お父上に何と言われるか……」
「お父様に? わ、訳が分からないわ……」
とにもかくにも、セレティアは許可をもらえなかった。
それでも、二人は森の疲れを癒すことができただろう。
一方その頃、見張りをしているアケア。
だが、彼にはスライムから絶えず念話が飛んできていた。
『ねえねえ、レイルの体はねー』
(バカバカ! それを聞いちゃまずいよ! てか、変なことしてないよね!?)
『ううん、ぼくはただ出来ることをやろうと……』
(なんか怪しい!?)
そして、必死に念話から気を逸らすアケアであった。
その夜、近くの洞窟にて。
「姫様、お召し物をお預かりします」
「ええ、ありがとう」
赤髪の騎士レイルは、セレティアの服を脱がしていく。
日中の戦闘により、汗や血がついてしまっているからだ。
それから、レイルは再度周りをきょろきょろとした。
「……私も裸になって大丈夫だろうか」
「大丈夫だよ。護衛もアケア様も紳士よ」
「そうですね」
二人が湯浴みをするということで、男達は外で見張りをしている。
すでにアケアを信頼しているレイルも、着ている装備を全て脱いだ。
「それで、本当に君に頼めるのか? 温かいお湯を」
「ぽよ~っ!」
レイルが話しかけたのは、手に乗せているスライムだ。
彼女の質問に、スライムは魔法で応える。
口からぴゅーっと温水を生み出したのだ。
「わあ、温かい……」
「これも魔法の効果か。まったく、少年には頭が上がらないな」
「ぽよよっ!」
水魔法と火魔法の応用だろう。
川などでは身が冷えるため、アケアが提案したのだろう。
また、念話はできないが、正確にコミュニケーションを取るスライムにも驚いているみたいだ。
そうして、シャワーのように温水を浴びながら、二人は安心して会話を始めた。
「それにしても……驚きでしたね、まさか森にあのような少年がいるとは」
「ええ。正直もうダメかと思いました」
「すみません、騎士である私がいながら」
「もう、そうは言ってないでしょ。みんなが助かったから、それでいいの」
レイルに対しては、セレティアの口調も砕けている。
幼少の頃より騎士として傍にいたため、セレティアにとっては姉のような存在なのだろう。
だからこそ、レイルにしか言えないこともある。
「アケア様であれば、本当にお母様を治してしまうかも」
「はい。プレッシャーになるので少年には言っていませんが、私も密かに期待をしております」
「やはりレイルもだったのね」
「彼には不思議な魅力がありますからね」
すでにセレティアは、アケアにただならぬ感情を抱いていた。
魔法うんぬんだけでなく、優しさなどの人格も備わっているからだ。
そして、そのことをレイルも見抜いている。
「お母様の病気が治れば、いよいよ姫様も行動に移せますね」
「行動?」
「はい。アケア様にご感心があるのでしょう」
「……! レ、レイルっ!」
少しいじわるなレイルの言い方に、セレティアは顔を真っ赤にする。
「身分こそありませんが、あれほどの存在ならばお父様もきっと喜ばれるかと」
「だ、だから~!」
「はは、動揺が隠せておりませんよ」
「もうレイルのいじわるぅ」
仲良さげな会話と共に、お互いの汗を流し終える。
それから、レイルはすっと立ち上がった時だった。
「ではそろそろ服を……ん?」
「ぽよっ!」」
服を着ようとしたところで、スライムが訴えかけてくる。
自身の体をくねくねさせ、何かをアピールしているようだ。
「まさか、自分を使ってくれと?」
「ぽよ!」
「……ふむ」
確かにスライムの感触は気持ち良かった。
ボディスポンジのような用途も出来るだろう。
だが、未知のものをいきなりセレティアに使わせるわけにもいかない。
「ならば、まず私から試させてもらうぞ」
「ぽよ~っ!」
許可を得たスライムは、途端に姿を変えた。
薄く広く伸び、レイルの体全体に張り付いたのだ。
その瞬間、レイルはびくんっと声を上げる。
「は、はぅあっ!?」
「レイル!?」
そして、スライムは思う存分レイルの体を洗い始める。
「ぽよよよ~っ!」
「ふ、ふわああああああ!」
レイルはスライムに為されるがままだ。
体の自由を奪われ、顔を紅潮させている。
「ま、待て! タイムだ、タイム!」
「ぽよよ~!」
「はうっ! ま、待てと言ってるだろおおお!」
だが、レイルの呼び掛けにも応じず、スライムは彼女の体を洗い続ける。
レイルの尋常ではない姿に、セレティアも困惑するばかりだ。
「レ、レイル! 一体どうしたっていうの!」
「ひ、姫様は近づいてはなりません! ひゃうっ!」
「レイル!?」
そうして、スライムにうねうねされること数分。
ようやく洗い流しが終わった。
「……ハァ、ハァ、ハァ」
「レイル、大丈夫!? 何か心地よい顔をしているけれど!」
レイルは息を切らし、疲れから四つん這いになっている。
だが、決して苦しそうでない。
むしろ何かを終えたように気持ちよさそうだ。
その様子に、セレティアは心配しつつも若干興味を持っている。
しかし、レイルは許可を出さなかった。
「姫様、これはいけません。姫様にはまだ早すぎます」
「どういう意味よ!?」
「と、とにかくダメです。これを許可した暁には、お父上に何と言われるか……」
「お父様に? わ、訳が分からないわ……」
とにもかくにも、セレティアは許可をもらえなかった。
それでも、二人は森の疲れを癒すことができただろう。
一方その頃、見張りをしているアケア。
だが、彼にはスライムから絶えず念話が飛んできていた。
『ねえねえ、レイルの体はねー』
(バカバカ! それを聞いちゃまずいよ! てか、変なことしてないよね!?)
『ううん、ぼくはただ出来ることをやろうと……』
(なんか怪しい!?)
そして、必死に念話から気を逸らすアケアであった。
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