魔境の森に捨てられたけど、最強のテイマーになって生還した~外れギフト【スライムテイム】でスライムを無限に仲間にして成り上がり無双~

むらくも航

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第14話 アケアの決意

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<アケア視点>

「私の母が、未知の病なのです」

 隣国の公爵令嬢セレティアが、森に来た理由を教えてくれた。

「未知の病……ですか」
「はい。最初はただの風邪かと思っていました。ですが、日を追うごとに弱っていきまして……」

 セレティアは、その日々を思い出すだけでも辛そうだ。

「治療には、きゅうてい魔術師に、宮廷治癒ちゆ士、有名な錬金術師までお呼びしました。それでも、いずれの方も原因が分からないとおっしゃっていて」
「なるほど……」

 セレティアの表情は、事態の深刻さを訴えている。

「すぐに死ぬことはなさそうなのですが、ずっと体調が優れないのです」
「それで、最後のとりでとして森へ来たと?」
「はい。魔境の森は、未開の地。もしかしたら、我々が知らない回復草などもあるのではないかと」

 どうやらかなり追い詰められて、ここへ来たみたいだ。

「では、少し待ってもらえませんか」
「は、はい……?」

 彼女の話を聞き、少し一行から距離を取る。
 そのまま、一番の物知りである長老スライムさんに念話を飛ばしてみた。

「聞こえる?」
『うむ。話も聞いておったぞ』
「さすがだね。それでどう思う?」
『そうじゃのう。容態を見てみんことには分からんが……アケアはすでに“協力したい”と思っておるんじゃろう?』

 長老スライムさんには、僕の気持ちはお見通しだったみたいだ。

「でも、少しの間拠点を離れることになるよ」
『そんなもの良いわい。スライム達はわしが指示を出す。近辺の主を倒したことで、しばらく厄介事もないじゃろう』

 確かにそんな話だったな。
 偶然だけど、近辺の主を倒しておいて良かった。

 また、スライム達へは遠くからでも強化を付与できる。
 長老スライムさんが指示をしてくれるなら、残るスライムの生活も安心できそうだ。

『それに、いざとなればあれ・・もあるじゃろう』
「そうだね! じゃあ、残るスライム達をお願いね」
『うむ。向こうに着いたら、また念話を飛ばすが良いぞ』
「ありがとう!」

 話がまとまったところで、僕は再び一行に戻った。

「セレティア、良かったら僕を連れて行ってくれませんか」
「アケア様をですか!?」
「もしかしたら、何か助けられることがあるかもしれません」
「……!」

 僕の答えが予想外だったのか、セレティアは周りと確認を取る。
 それでも、全員が肯定的な表情に見えた。
 まさにテイマーにもすがる思いなんだろう。

「本当に心強いです! よろしくお願いいたします!」
「では、もう暗いので明日の朝一に戻りましょう。森の出口までは案内します」
「はい!」

 こうして、僕は隣国のエスガルドへ行くことを決意したのだった。
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