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187、『石の宴に獣は咆える』
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「何かお探し物ですか? 身分証を見せてくだされば、ご案内できますが」
横から声を掛けられて我に返った俺は、慌てて通行証をその人に見せた。
「探し物というか、なんというか」
その通行証を見たその人は、驚いたような顔をした後、わかりましたと頷いた。
何がわかったのかがさっぱりわからなかった俺は、その人の後ろをヴィデロさんと一緒について行くことしかできなかった。
螺旋階段を上部まで上がり切り、細い橋を渡り、壁に隙間なく置かれた本棚の前を歩き、そして着いたのは、ひとつの質素な扉だった。ここです、と言われるまで気付きもしなかった扉は、何らかの力で一般人の気に止まらないよう隠蔽が施されているようだった。
そっとドアを開けて、中へどうぞと案内される。
「すみませんが、お連れの方は入室することが出来ません」
ヴィデロさんはドアの前で止められてしまった。
ざっと見たこじんまりとした部屋のほぼすべてが古代魔道語の本だったから、本当に極秘中の極秘なのかもしれない。
でもヴィデロさんが入れないなんていうのは想定してなかったよ。
俺が戸惑っていると、ヴィデロさんはすんなりと「わかりました」と答えていた。
「マックはこの機会を逃すべきじゃない。俺も久しぶりにゆっくりここらへんで読書でもしているから、俺のことは気にするなよ」
そう言って笑顔で手を振るヴィデロさんに後ろ髪をひかれながら俺はその部屋に入った。
音もなく扉が閉まり、しまった瞬間ふわっと扉が光る。やっぱり何かが掛かってるんだな。さすが王宮。手が込んでる。
気を取り直して周りを眺める。下の様子を見て来たせいか、かなり本の量が少なく感じる。でも、流石に王宮の秘蔵書庫。全ての背表紙が古代魔道語。これを読める人って王宮で一体何人くらいいるんだろう。古代魔道語を覚えてなかったらせっかくのこういうチャンスを逃すところだった。クラッシュありがとう。
ヴィデロさんを待たせるのもアレだし、と俺は早速一冊目を手に取った。
背表紙からレシピが書かれていると思われる本を片っ端から選んで机に積み上げ、そこから一気に読み上げる。
積み上げた本を読み終えるころには古代魔道語と速読のレベルが2も上がっていた。
レシピは大半は覚えている物だったけれど、中には今まで作っていた方法よりも簡単に同じものが出来る方法なども書いてあって、なかなかにいいレシピを手に入れることが出来た。
錬金関係は残念ながらなかったけれど、まあ仕方ない。
本の山を棚に返し、次の本を手に取る。背表紙を目で追っていると、一冊の本が目についた。
『石の宴に獣は咆える』
その背表紙から、レシピ関連でないことは間違いなかったけれど、石の宴、というところに何かが引っかかった。
その本を手に取り、次に読む本として山に加えた。
また机に山を作り、一冊を選んで開く。
まず手に取ったのは、さっきちょっとだけ気になった、『石の宴に獣は咆える』という本。
厚くてシンプルな表紙をめくると、そこに一言だけ、作者の言葉のようなものが添えられていた。
『人族と獣人が
互いに寄り添って
生きることの出来る世界が
来ることを祈って
私はこの書をしたためました
願わくは
愛しいあの人が
今も笑って居られるよう
私の存在を忘れ
心から消し去り
幸せになってほしい
それだけが
私のひとつの心残り』
その文を読んで、手が少しだけ震えた。
愛してるから忘れて欲しい。
笑って居てほしいから、存在を消したい。
そんな選択も、あるんだ。
俺は小さく深呼吸して、その本のページを繰った。
読み終わり、本を閉じる。
涙が溢れて止まりそうもなかった。
これは、魔物の大陸がまだ魔物の大陸じゃなかったころの、ジャル・ガーさんとその番さんの話だ。
獣人がいなくなった理由が、これを書いた人の心情と共に綴られていた。
これは、フィクションなんかじゃない、本当に起こったことだ。
ジャル・ガーさんは昔、獣人族をまとめる若長老というものをしていて、そして人族の番がいた。
でもジャル・ガーさんが暮らしていた大陸の王が闇に落ちて、神の使いの入れ物によって闇に取り込まれてしまい、大陸に住むことが出来なくなったジャル・ガーさんたちは、この大陸に逃げ延びてきた。
しかしこの大陸には人族以外の者に対する差別が当たり前に蔓延しており、ジャル・ガーさんたちにとってはとても住みにくい土地だった。
ある日、北の若長老である獅子獣人オランの番の獣人が人族の手によって惨い状態で命を落とし、それをきっかけに人族と獣人、そしてエルフが袂を分かった。
ジャル・ガーさんの番は人族であったために、獣人の住処に連れていくことは出来ず、自らの身体を石と化して、少しでもその愛しい人族のそばにいようと村の入り口の守護をすることにした。
それを知ってしまった人族の番の人が、とうとうジャル・ガーさんを見つけて、駆け寄って、呪われても呪われてもその場を離れることが出来なかった。見かねたジャル・ガーさんの友人である獣人が獣人の村から現れて、その番さんにだけジャル・ガーさんに掛かった呪術を一時期だけ無効化できる方法を教え、ようやく二人は言葉を交わすことが出来るようになった。
時間が過ぎ、番さんは段々と老いていき、ジャル・ガーさんの所に通うのも困難になるほど身体が弱り、病を患ってしまった。
身体の動かなくなった番さんが、晩年ジャル・ガーさんを想いながらこの本を綴った。
あのライオンの石像、石になる前にもそんな辛い思いをしていたんだ。
それなのに今もあんな姿に。
そしてジャル・ガーさんも。辛い思いをしていたんだ。
それでも今も人族から獣人たちを守るために、石像としてあの洞窟に一人立っているんだ。
でも、この本からは最後の最後まで、ジャル・ガーさんを愛しているという気持ちだけが伝わってくる。たとえ別れても、それでもずっと愛していたと。
そして自分が死んでしまってもなお、ジャル・ガーさんの事だけを想って存在を消したいと。忘れて欲しいと書かれている。
これ、ジャル・ガーさんは読んだことあるのかな。ないんだろうな。
想いだけでも伝えたい。
この、ジャル・ガーさんの番である「フォリス」さんの。
机に重ねていた本を読むことなく、俺は本をすべて棚にしまった。
扉の取っ手に手を掛けると、扉が光り、鍵がカチリと外れる音がした。
扉を潜り、すぐ近くの椅子に座って本を開いているヴィデロさんを見つけると、俺はそっちに向かって突進した。
愛しい人が目の前にいて、こうやって触れることが出来るって、すごく幸せだなと改めて思う。
「……どうしたんだ、マック。目が赤い。泣いたのか……?」
「……うん。ねえ、ヴィデロさん。ジャル・ガーさんの所に行こう。伝えたいことが出来たんだ。後、あのライオンの石像、何とかして北の洞窟に帰したい。人族の街になんかいたら、あの獣人さんは辛すぎると思う。何とかならないか、ジャル・ガーさんなら知ってるかもしれないから、それも聞きたい。宰相の人に許可をとって、ライオンさんを運びたいんだ。……どうやるのかは、全く考えてないけど。早く複合呪いも解けるディスペルハイポーションを作るから、そしたら、獣人さんを運んであげたい。このカバンに入れることは出来ないかな。入れただけなら呪われないと思う。早速宰相の人の所に行ってくる」
意気込んでヴィデロさんを見上げると、ヴィデロさんはわけがわからない、という顔をした。
そういえば何でこんな気持ちになったのか、全然説明してなかった。
俺は中で読んだジャル・ガーさんの本の内容をヴィデロさんに教えた。
「そうか。わかった。ジャル・ガーの所に行こう。勿論俺もついて行っていいんだよな」
ウインクしてそう返してくれるヴィデロさんに感激してくっついた腕に力を込める。
でも、この任務が終わったらヴィデロさんは俺の護衛からお役御免になっちゃうんだけどいいのかな。
と心配になったら、ヴィデロさんは笑って声を潜めた。
「トレの街に帰り着く前だったら、まだまだ俺はマックの護衛だからな? 今のうちに行きたいところにとことん行こう」
なんかそれって、いいのかなあ、と首を捻りながら、俺達は書庫から移動を開始した。向かうは宰相の人のところ。
宰相の執務室に通された俺たちは、行き交う人の中、それぞれにあらゆる指示を出しては手に持った書類を覗き込む宰相の人を少しだけその場で観察してから、奥で宰相を待った。うん、やっぱりすごく忙しい人だった。アポなし突撃は迷惑だったかな。と思っていると、笑顔で宰相の人が現れた。
「やあマック殿、今日はどんな要件ですか?」
「ええと、教皇の所にあった石像のことを訊きたくて来ました」
「あの呪いの石像を。あれは今、動かす手立てがないので、現状維持でしょうな。どうしようもない。あの石像がどうかしましたか」
宰相の人の言葉を聞いて安心した俺は、ずばり切り出すことにした。
「俺が、元あったところに戻したいので、貰って帰っていいですか?」
その言葉に、宰相の人の目がまん丸になった。
信じられないことを聞いたような顔だった。
まあ、あの石像に触って呪われると、その呪いを解く手立てが全くないんだしそうだよな。
「しかしもし万が一マック殿が呪われてしまったら、この国の希望が一つ潰えてしまうことになります」
「その点はちょっとした考えがあるので大丈夫だと思います。呪われずに持って行くので、ぜひ許可をください」
「……もし、それは出来ないと言ったら……」
「こっそり持ち帰ります。だってあの石像を、どうしてもこんな人の多い街に置いておきたくなくて」
ここで宣言している時点でこっそりじゃないのはわかってるけど。でも。
あんなところにいつまでも置いておきたくはなかった。
横から声を掛けられて我に返った俺は、慌てて通行証をその人に見せた。
「探し物というか、なんというか」
その通行証を見たその人は、驚いたような顔をした後、わかりましたと頷いた。
何がわかったのかがさっぱりわからなかった俺は、その人の後ろをヴィデロさんと一緒について行くことしかできなかった。
螺旋階段を上部まで上がり切り、細い橋を渡り、壁に隙間なく置かれた本棚の前を歩き、そして着いたのは、ひとつの質素な扉だった。ここです、と言われるまで気付きもしなかった扉は、何らかの力で一般人の気に止まらないよう隠蔽が施されているようだった。
そっとドアを開けて、中へどうぞと案内される。
「すみませんが、お連れの方は入室することが出来ません」
ヴィデロさんはドアの前で止められてしまった。
ざっと見たこじんまりとした部屋のほぼすべてが古代魔道語の本だったから、本当に極秘中の極秘なのかもしれない。
でもヴィデロさんが入れないなんていうのは想定してなかったよ。
俺が戸惑っていると、ヴィデロさんはすんなりと「わかりました」と答えていた。
「マックはこの機会を逃すべきじゃない。俺も久しぶりにゆっくりここらへんで読書でもしているから、俺のことは気にするなよ」
そう言って笑顔で手を振るヴィデロさんに後ろ髪をひかれながら俺はその部屋に入った。
音もなく扉が閉まり、しまった瞬間ふわっと扉が光る。やっぱり何かが掛かってるんだな。さすが王宮。手が込んでる。
気を取り直して周りを眺める。下の様子を見て来たせいか、かなり本の量が少なく感じる。でも、流石に王宮の秘蔵書庫。全ての背表紙が古代魔道語。これを読める人って王宮で一体何人くらいいるんだろう。古代魔道語を覚えてなかったらせっかくのこういうチャンスを逃すところだった。クラッシュありがとう。
ヴィデロさんを待たせるのもアレだし、と俺は早速一冊目を手に取った。
背表紙からレシピが書かれていると思われる本を片っ端から選んで机に積み上げ、そこから一気に読み上げる。
積み上げた本を読み終えるころには古代魔道語と速読のレベルが2も上がっていた。
レシピは大半は覚えている物だったけれど、中には今まで作っていた方法よりも簡単に同じものが出来る方法なども書いてあって、なかなかにいいレシピを手に入れることが出来た。
錬金関係は残念ながらなかったけれど、まあ仕方ない。
本の山を棚に返し、次の本を手に取る。背表紙を目で追っていると、一冊の本が目についた。
『石の宴に獣は咆える』
その背表紙から、レシピ関連でないことは間違いなかったけれど、石の宴、というところに何かが引っかかった。
その本を手に取り、次に読む本として山に加えた。
また机に山を作り、一冊を選んで開く。
まず手に取ったのは、さっきちょっとだけ気になった、『石の宴に獣は咆える』という本。
厚くてシンプルな表紙をめくると、そこに一言だけ、作者の言葉のようなものが添えられていた。
『人族と獣人が
互いに寄り添って
生きることの出来る世界が
来ることを祈って
私はこの書をしたためました
願わくは
愛しいあの人が
今も笑って居られるよう
私の存在を忘れ
心から消し去り
幸せになってほしい
それだけが
私のひとつの心残り』
その文を読んで、手が少しだけ震えた。
愛してるから忘れて欲しい。
笑って居てほしいから、存在を消したい。
そんな選択も、あるんだ。
俺は小さく深呼吸して、その本のページを繰った。
読み終わり、本を閉じる。
涙が溢れて止まりそうもなかった。
これは、魔物の大陸がまだ魔物の大陸じゃなかったころの、ジャル・ガーさんとその番さんの話だ。
獣人がいなくなった理由が、これを書いた人の心情と共に綴られていた。
これは、フィクションなんかじゃない、本当に起こったことだ。
ジャル・ガーさんは昔、獣人族をまとめる若長老というものをしていて、そして人族の番がいた。
でもジャル・ガーさんが暮らしていた大陸の王が闇に落ちて、神の使いの入れ物によって闇に取り込まれてしまい、大陸に住むことが出来なくなったジャル・ガーさんたちは、この大陸に逃げ延びてきた。
しかしこの大陸には人族以外の者に対する差別が当たり前に蔓延しており、ジャル・ガーさんたちにとってはとても住みにくい土地だった。
ある日、北の若長老である獅子獣人オランの番の獣人が人族の手によって惨い状態で命を落とし、それをきっかけに人族と獣人、そしてエルフが袂を分かった。
ジャル・ガーさんの番は人族であったために、獣人の住処に連れていくことは出来ず、自らの身体を石と化して、少しでもその愛しい人族のそばにいようと村の入り口の守護をすることにした。
それを知ってしまった人族の番の人が、とうとうジャル・ガーさんを見つけて、駆け寄って、呪われても呪われてもその場を離れることが出来なかった。見かねたジャル・ガーさんの友人である獣人が獣人の村から現れて、その番さんにだけジャル・ガーさんに掛かった呪術を一時期だけ無効化できる方法を教え、ようやく二人は言葉を交わすことが出来るようになった。
時間が過ぎ、番さんは段々と老いていき、ジャル・ガーさんの所に通うのも困難になるほど身体が弱り、病を患ってしまった。
身体の動かなくなった番さんが、晩年ジャル・ガーさんを想いながらこの本を綴った。
あのライオンの石像、石になる前にもそんな辛い思いをしていたんだ。
それなのに今もあんな姿に。
そしてジャル・ガーさんも。辛い思いをしていたんだ。
それでも今も人族から獣人たちを守るために、石像としてあの洞窟に一人立っているんだ。
でも、この本からは最後の最後まで、ジャル・ガーさんを愛しているという気持ちだけが伝わってくる。たとえ別れても、それでもずっと愛していたと。
そして自分が死んでしまってもなお、ジャル・ガーさんの事だけを想って存在を消したいと。忘れて欲しいと書かれている。
これ、ジャル・ガーさんは読んだことあるのかな。ないんだろうな。
想いだけでも伝えたい。
この、ジャル・ガーさんの番である「フォリス」さんの。
机に重ねていた本を読むことなく、俺は本をすべて棚にしまった。
扉の取っ手に手を掛けると、扉が光り、鍵がカチリと外れる音がした。
扉を潜り、すぐ近くの椅子に座って本を開いているヴィデロさんを見つけると、俺はそっちに向かって突進した。
愛しい人が目の前にいて、こうやって触れることが出来るって、すごく幸せだなと改めて思う。
「……どうしたんだ、マック。目が赤い。泣いたのか……?」
「……うん。ねえ、ヴィデロさん。ジャル・ガーさんの所に行こう。伝えたいことが出来たんだ。後、あのライオンの石像、何とかして北の洞窟に帰したい。人族の街になんかいたら、あの獣人さんは辛すぎると思う。何とかならないか、ジャル・ガーさんなら知ってるかもしれないから、それも聞きたい。宰相の人に許可をとって、ライオンさんを運びたいんだ。……どうやるのかは、全く考えてないけど。早く複合呪いも解けるディスペルハイポーションを作るから、そしたら、獣人さんを運んであげたい。このカバンに入れることは出来ないかな。入れただけなら呪われないと思う。早速宰相の人の所に行ってくる」
意気込んでヴィデロさんを見上げると、ヴィデロさんはわけがわからない、という顔をした。
そういえば何でこんな気持ちになったのか、全然説明してなかった。
俺は中で読んだジャル・ガーさんの本の内容をヴィデロさんに教えた。
「そうか。わかった。ジャル・ガーの所に行こう。勿論俺もついて行っていいんだよな」
ウインクしてそう返してくれるヴィデロさんに感激してくっついた腕に力を込める。
でも、この任務が終わったらヴィデロさんは俺の護衛からお役御免になっちゃうんだけどいいのかな。
と心配になったら、ヴィデロさんは笑って声を潜めた。
「トレの街に帰り着く前だったら、まだまだ俺はマックの護衛だからな? 今のうちに行きたいところにとことん行こう」
なんかそれって、いいのかなあ、と首を捻りながら、俺達は書庫から移動を開始した。向かうは宰相の人のところ。
宰相の執務室に通された俺たちは、行き交う人の中、それぞれにあらゆる指示を出しては手に持った書類を覗き込む宰相の人を少しだけその場で観察してから、奥で宰相を待った。うん、やっぱりすごく忙しい人だった。アポなし突撃は迷惑だったかな。と思っていると、笑顔で宰相の人が現れた。
「やあマック殿、今日はどんな要件ですか?」
「ええと、教皇の所にあった石像のことを訊きたくて来ました」
「あの呪いの石像を。あれは今、動かす手立てがないので、現状維持でしょうな。どうしようもない。あの石像がどうかしましたか」
宰相の人の言葉を聞いて安心した俺は、ずばり切り出すことにした。
「俺が、元あったところに戻したいので、貰って帰っていいですか?」
その言葉に、宰相の人の目がまん丸になった。
信じられないことを聞いたような顔だった。
まあ、あの石像に触って呪われると、その呪いを解く手立てが全くないんだしそうだよな。
「しかしもし万が一マック殿が呪われてしまったら、この国の希望が一つ潰えてしまうことになります」
「その点はちょっとした考えがあるので大丈夫だと思います。呪われずに持って行くので、ぜひ許可をください」
「……もし、それは出来ないと言ったら……」
「こっそり持ち帰ります。だってあの石像を、どうしてもこんな人の多い街に置いておきたくなくて」
ここで宣言している時点でこっそりじゃないのはわかってるけど。でも。
あんなところにいつまでも置いておきたくはなかった。
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