これは報われない恋だ。

朝陽天満

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226、アーティファクト

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 話し合いの結果、持ち帰れる本はまた持ち帰ることにした。とはいえ、俺ですら読むのが難しいほど古い言葉を使ってるから、雄太たちは無事古代魔道語を覚えたら改めて配分し直そうということで、すべてクラッシュの所に置くことにした。

 俺も早くレベルが上がって読めるようになったらいいなあ。研究者の本だからきっとレシピがたくさん載ってるはず。



「とりあえず、この紙類は残しておくのが怖いからここのも燃やすぞ」



 そう言うと、セイジさんは前の所でもしたように、メモ類をまとめて魔法陣魔法で燃やした。

 今ならわかる。セイジさんの魔法陣魔法の構築の上手さ。ようやく火魔法の魔法陣を消すことが出来た俺だけど、セイジさんの魔法陣を見ると、まだ納得いかない物がある。

 あの教本はどれくらいのレベルの魔法陣が描けるようになると消えるんだろう。どう考えてもセイジさんの魔法陣魔法の方が効率がよさそうだし省エネっぽい。

 ちょっと気になって本を取り出して、初期魔法陣を見てみることにした。

 火は消えてるから、土の方で。

 さっきは中の円に威力調整の言葉を入れて、範囲を入れて、魔力調整も入れてて、外側に他の補助の言葉をばっと入れてて……。

 本に描かれた魔法陣を指でたどりながらセイジさんの魔法陣を思い出していると、すぐ後ろから当の本人の声がした。



「なんだこの本。すっげえシンプルな魔法陣じゃねえか」

「あ、これ、魔法陣魔法の構築を覚えるために使う本を貰ったんですけど、セイジさんの魔法陣がすごくまとまってるから参考にしようかと思って」

「そんなもんがあったのか。これの上位魔法陣の本なら見たことあるけどな。……っとそういえば、マックにはまだ約束の攻撃魔法陣教えてなかったな。戻ったら裏の訓練所を借りて教えるか?」

「いいんですか?!」



 セイジさんの申し出に飛びつく。これは願ってもないチャンス! 教えて欲しい! それを参考にすれば、他のだって綺麗にまとまるかもしれない!

 ワクワクしてセイジさんを見上げると、セイジさんは「約束、遅くなって悪かったな」と苦笑した。





 あらかた調べ終えて、そろそろ戻るか、という話になったので、俺はここに入る時に使ったルミエールダガーを取り出した。

 もうここは開けることもないから置いていこうと思ったんだ。だって彼女の元に通うために使った鍵ならざる鍵だし。その経緯を知ってる俺としては、他では使う気にならないし。

 待ってて、と声を掛けて、カバンから短剣を出して、さっき置いた装備品の上にそっと短剣を置いた。

 そうだ。祈りってこういう時のためにあるんじゃないかな。

 そう思いいたった俺は、そっと手を組んで、詠い慣れた祝詞を口に乗せた。



「天より私たちを見守ってくださる方々よ、この世のすべての穢れを祓い、私たちに平穏をもたらしてくださることに感謝します。心穏やかに毎日を暮らせる力をくださることに感謝します……」



 あの短剣、初代魔王時代に作られた、ってことは、アンジュさんはここに移住してきた人なのかな。それとも、元からここに住んでいる人なのかな。遺体がここにあるってことは、獣人の村には行かなかったんだよな。もしくは、その前に命尽きた、とか。沢山の集落があったみたいなことをフォリスさんの本に書いてあったから獣人さんたちが知ってるかどうかはわからないけど、どうか。二人に穏やかな眠りを。



「……憎しみを愛に、悲しみを喜びに、絶望を希望に、替えてゆける力をお与え下さい。たった一人の幸せを望む私のこの愛を守る力をお授けください」



 皆が静かに俺の祝詞を聴いていた。

 スタミナが減ってたから、祈りが二人に届いているといいな。

 そう思って組んだ手を崩した瞬間、目の前のルミエールダガーが輝き始めた。



「……え?」



 光が舞い、その光が遺体と装備品を包んでいく。

 キラキラと輝く光はそのまま天に昇るように固まって行き、何かを形作っていった。



「うわあ……」

「綺麗……」



 後ろから女性陣の声が聞こえる。

 確かに綺麗だった。

 光が形を成して、眼鏡をかけた男性とドレスを着た獣人の女性が手を取って見つめ合って微笑んでいる様子を描いていた。

 時間にしてほんの数秒の事だったけれど、二人を描いた光は、そのまま宙に消えていき、霧散していった。

 それはまるで、光が見せた幻のようだった。





 光も収まり瞬きをすると、目の前にあったはずの遺体と装備品はどこにもなくなっていた。

 そして、赤い花一本と、真新しい短剣が一つ、そこに置いてあった。

 呆然と見降ろしていると、皆が口々に興奮した声を出した。



「すげえ! 何だ今の!」

「二人、すごく幸せそうだった」

「うん。よかった……」

「……浄化されたのか」

「やっばい、何今の! すごいの見たあ!」



 もしかして、蘇生薬を作れなかったあの人はずっとここにとどまっていたのかな。そして、それを見守っていたアンジュさんもとどまらざるを得なかったのかな。

 なんて、残った一本の花を見つめる。

 すると、トン、と後ろから肩を叩かれた。

 振り向いた瞬間、ほっぺたに指が刺さる。



「引っかかってやんの」

「高橋……」



 一気にしんみりが無くなっちゃったよ。

 ほっぺたに刺さった指を押し返すようにぐいぐいと自ら進んで指を押して行くと、雄太の指に回転が加わった。



「早く短剣拾えよ。多分これ、マック用だ」

「え、でもこれ」

「だって装備は消えてもこれだけは消えなかったってことは、そういうことだろ」

「そうだね。マック用だね」

「こういうアーティファクトは拾っとけよ」



 雄太に次いでクラッシュとセイジさんも俺に短剣を拾うように促してくる。

 俺が貰っちゃっていいの? だって、アーティファクトなんだよ?

 ちょっとだけ躊躇いながら、短剣と花を拾う。

 さっきまでボロボロだった短剣は、柄に花のレリーフが付いている可愛くて綺麗な短剣になっていた。



『ルミエールダガーフィオレ:攻撃力15 主に式典用に使われる聖属性の短剣。持ち手に花のレリーフが施され、聖属性の魔法を吸収する』



 





 騎士団本部まで帰ってきた俺たちを見た勇者は、様子のおかしい俺達を不審者を見るような顔で出迎えてくれた。

 何せユイと海里は抱き合って泣いてるし、ユーリナさんは目をキラキラさせて「ああいう恋愛大好き!」と大騒ぎしているし、ドレインさんは掲示板に上げようとしてガンツさんと月都さんに説教くらってるし、クラッシュとセイジさんはすごく生暖かい目で皆を見てるし。

 俺は、武器を手に入れるし。とはいえやっぱり攻撃に使えるような武器じゃなかったけど。



「アル、後ろの訓練所貸せ」

「勝手に使えよ。その代り、見られたらヤバいもんは見せるなよ」

「大丈夫じゃねえ?」



 余韻に浸る間もなく、セイジさんは俺を手招きした。

 すっかり外は暗くなっている。

 もうログアウト時間も差し迫ってるんだけど、明日も学校だよな。そういえば。白金の獅子の人たちは普通に大人っぽいけど大丈夫だったのかな。今日ずっとログインしてるけど。

 訓練所までの道のり、見物と称して後を付いてきた皆と足をそろえながら、俺は後ろにいたガンツさんたちにそのことを訊いてみた。



「ああ、俺はたまった有休を今まとめて消化中だ」

「俺は曜日関係ない仕事だからな」

「あたし、必要な単位はもうとっちゃってるから」

「俺は自主休講」



 あ、一人ダメな人がいた。

 三人から呆れたような目を向けられたドレインさんが「いいじゃん。留年はしないよ」なんて口を尖らせてる。大学生かな。

 二組のパーティーを見てると、ヴィデロさんとパーティーを組んで旅した時のことを思い出す。ちょっと羨ましいなあ、パーティー。





 訓練所に着くと、セイジさんからの魔法陣魔法講習会が始まった。

 隣にはちゃっかりクラッシュもいる。クラッシュも攻撃系の魔法陣は使えないらしい。

 風魔法の魔法陣のお手本を見せてもらって、その通りに描いていく。

 目で追うのが大変だけど、なんていうか、一回描いてみると、どこにどの言葉を配置するかっていうのが何となくつかめるから不思議だった。

 セイジさんのお手本を真似て魔法を飛ばした後本を開いてそれに当てはめてみる。

 たまに本の基礎とセイジさんの言葉選びが違ったりするから、今度は本に描かれている言葉で同じような配置の魔法陣を描いてみる。

 効果はほぼ変わらなかった。そして、魔法陣がスッと消えていった。セイジさんの魔法陣のすごさが証明された。一発で本も納得できる魔法陣が描けるんだよ! でもここからさらにアレンジできるらしい。どれだけ夢広がるんだ。

 でも内側に配置する言葉と外側に配置する言葉はなんとなくわかった。なんか、楽しい。

 調子に乗ってMPがほぼ空になるまで描き続けた俺は、その日だけで土と風の魔法陣を消し去ることに成功した。俺が自分で構築した水と火の魔法陣も、まだまだ改善の余地ありだよ。楽しい。



 ずっと横でそれを見ていた人たちは、今度はセイジさんを囲んで古代魔道語を習うらしい。

 俺とクラッシュは、もう遅いからとトレに帰ることにした。

 皆に見送られて、手を振ってるうちにクラッシュの店に着く。



「一月後、また連れてってあげようか?」

「今度は自分で行けるよ。一回途中で補給すればたどり着くから大丈夫。今日はありがとう」

「どういたしまして。楽しい物も見れたし、前に川底に行った時の結末も知れたし、楽しかった。ヴィデロに自慢しちゃおうっと」

「え、待って、これからヴィデロさんに会いに行くの? じゃあ俺も行こうかな」



 クラッシュの言葉にソワソワし始めると、クラッシュがたまらないという様に吹いた。



「あのさマック。この時間に行ってもヴィデロが立ってるわけないじゃん。俺はマックと違って詰所フリーパスじゃないんだよ。ばったり会ったら「マックと辺境デートしてきた」って言って揶揄うんだよ」

「何だあ……。ってデートじゃないし! ヴィデロさんに嫌われたらやだからそんなこと言うなよ!」

「嫌われるわけないじゃん」



 クラッシュの言葉に慌ててストップを掛けると、さらにクラッシュが笑い始めた。

 って、揶揄われたの俺じゃん!

 がっくりしながら、俺は笑い転げるクラッシュの所を後にした。



 すっかり時間が押していたから、クエスト確認してログアウトしよう。



『勇者の願いを叶えよう!



 辺境では日夜魔物討伐が行われている。

 しかし辺境の魔物の強さによって、騎士団が疲弊して、支給されるハイポーションでは追い付かないようだ。

 ハイパーポーションを納品して、勇者率いる辺境騎士団の力になろう!



 ハイパーポーション納品:500本

 ハイパーマジックポーション納品:300本



 クリア報酬:勇者の信頼度上昇 魔物弱体化(微) 相応のガル

 クエスト失敗:納品を断る、および納品ならず 辺境騎士団弱体化(微)』



【クエストクリア!】



 規定数納品出来た。



クリアランク:B

クリア報酬:勇者の信頼度上昇 魔物弱体化(微) 相応のガル』



 クエスト欄を閉じながら、やっぱりクリアランクをSにするのは何か一つ上のことをしないといけないんだなと思いながら、俺は奥の部屋に向かった。





 
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