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402、祭壇関係者参上
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エルフの里の広場に着いた俺は、すぐ近くにいたエルフさんに声を掛けた。
「すいません! マックという者ですが、長老様に会わせてもらえないでしょうか!」
「マック、さん……? あ、あの、塵芥を倒してくださったマックさん?」
初めて見る顔のエルフさんだったけど、俺の名前だけは憶えていてくれたみたいだ。
エルフさんは「待っていて下さい。ロウ様にお伺いを立ててきますので」とすぐに踵を返してくれた。
マジックハイパーポーションを呷りながらロウさんを待っていると、すぐに村の入り口の方からロウさんを伴ったエルフさんが戻ってきた。
「お待たせしました。ロウ様がご案内いたしますので」
「マック殿、一体どうなされた」
いきなり現れた俺に、ロウさんが困ったような顔を向けて来る。いきなり長老様に会いたいなんて大それたことを言っちゃったから。
ロウさんの横を里の奥に向かって歩きながら、俺はさっきのことを説明した。
「……事情は分かった。その祭壇というのは、多分大陸の者たちがこちらに逃げてきた時に地脈から追ってきた物だろう」
「やっぱり魔王の残滓なんですね」
「そう書かれているのなら、そうだ。この大陸にふざけ気分でその名を刻む者は誰一人いない」
そうだよね。魔王と言えば恐怖の対象だもんね。
細い道を進みながら、小さく溜め息を吐く。ヴィルさんの感知能力の高さはもう驚く以外何も出来ないよ。クラッシュがヴィルさんを探知機代わりに使うの、すごくわかる気がする。でもきっと、使われてくれてるのはヴィルさんの厚意なんだよな。俺だったら便利に使われるだけなんてすごく嫌だから。そう考えると、ヴィルさんてほんと心が広い。……もしかしてヴィデロさんの友達だから、とか。離れて育った分、ブラコン化してるわけじゃないよね……?
ちょっとだけ浮かんだ怖い考えを払拭するために頭を振っていると、変わりない長老様の屋敷が見えてきた。
そして、長老様が変わりなくオープンな部屋の真ん中に座っていた。
「あらあら、いらっしゃい」
「こんにちは。今日は長老様の知恵を借りたくて来ました」
俺がそう言って頭を下げると、長老様は穏やかに微笑んだ。
「私でお役に立てるかしら?」
「長老様以外知恵を借りれる人が思い浮かびませんでした」
「それは光栄ね」
俺はさっきロウさんに道すがら説明したことを、長老様にも説明した。
南の端にダンジョンがあったこと、奥に大きな蛇がいたこと、そして祭壇があったこと。その祭壇に書かれていたことも。
長老様は俺の話を聞き終えると、顎に手を当てて何か考えだした。
しばらくじっと長老様のリアクションを待っていると、長老様が手をパンパンと叩いた。
すぐに奥からいつものエルフさんが現れて来る。
手には一枚の紙と筆が乗ったトレイを持っていた。
「どうぞ」
「ありがとう。マック君、少しだけ時間をくれるかしら。その間、お茶でも飲んで待っていて。ロウも、ありがとう」
長老がそう言うと、すぐに奥からお茶を持ったエルフさんが出てきた。いつ見ても意思疎通が凄すぎる。感心しながらエルフさんにお礼を言ってお茶に手を伸ばす。
長老様は早速筆を持って紙に何かをサラサラと書き始めた。達筆すぎて何を書いているのかはわからなかったけれど、すぐに筆をおくと、長老様はその紙を折り紙の様に折り始めて、鳥の形を作った。「姿を変えて、あの方にお知らせして」と言って鳥の紙を空に放り投げると、その鳥が本物の白い鳥に変わって羽ばたき始めた。そして外に出た瞬間パッと消える。
「その祭壇は私も覚えているわ。私がまだ小娘だったころに大陸の者たちが建てて魔の残滓を防いでくれたものなの。そう、耐久値が減っていたの。それだけの刻が過ぎたのね、あちらの大陸が黒く染まってから」
長老様は目を細めて、お茶に手を伸ばした。一口飲んで、ホッと息を吐く。
「あなたの言うその大きな蛇の魔物ね、元はこの里で生まれた小さな子だったのよ。とても懐こくて可愛らしかったの。でも、あの祭壇守に選ばれてしまって」
「え、じゃあ俺たち、そんな大事な守りを倒しちゃったんですか?!」
俺はさっき倒した蛇を思い出し、思わず腰を浮かした。俺たち、もしかして倒しちゃいけない魔物を倒しちゃったの?!
長老様の言葉に青くなると、長老様は「いいえ」ときっぱり首を振った。
「あなた方の目にはその子が魔物として映ったのでしょう? ではきっと、あの残滓の毒に当てられて魔物と化してしまったのね。倒してくれてありがとう。魔物化してしまったらもう元には戻れないの。だから、いいのよ。あなた方はとてもいいことをしてくれたわ。あの子を楽にしてくれてありがとう」
「いいえ……そんな、でも」
魔物化したら戻れない、という言葉にドキッとする。もしヴィデロさんがもっと無理をして壁の向こうにいたら。
ぞっとした。いままでのヴィデロさんじゃなくなっちゃってたってことだ。ヴィデロさんは何とか正気に戻ったけれど、あの蛇は一匹であそこを守り、だからこそ魔物化してしまったってことだ。長老様の言った通り、楽になれたならいいのに。その蛇はもう魔素になって宙に消えてしまった。
この世界は、どこか少しずつ残酷だ、と思う俺はきっと、まだまだ甘ちゃんなんだろうな。
冥福を祈る気分で目を閉じると、長老様が俺の頭を小さく撫でてくれた。
「そろそろ来てくれるわ。あの祭壇を管理していたお方が。そのお方がきっと何とかしてくださるわ。私にできることは、そのお方とあなたの橋渡しだけ」
長老様が俺を安心させてくれるように、そう言いながら俺の肩をポン、と叩いた。
伏せていた目を上げると、そこには、見知った顔が。
「オランさん?! ケインさんも! 何で?!」
「それはこっちのセリフだ。気持ちわりいもんが出てきそうだから何とかしてくれなんて思わせぶりな手紙をここから貰ったと思ったら」
「マック。もしかして南の最果ての祭壇を見つけたのはマックか?」
目の前には、オランさんとケインさんが並んで立っていた。
エルフの里とは交流があったみたいだけど、こんな風にひょいっと出て来るとは全く思わなかった。
長老様はそんな俺たちの様子を見て、流石にちょっとだけ驚いたような顔をしていた。
「彼の者たちと縁があるとはわかっていたけれど、あなたのお知り合いってこのお方だったのね……縁とは、本当に奥が深い」
「俺はマックがこんなところにいるほうがびっくりだ。最近こっちに来ねえからユイルが拗ねてるんだよ。たまには遊びに来てくれよ。ヴィデロも連れて」
俺がぜひ! と答えていると、オランさんがケインさんを低い声で窘めた。確かに軽口をたたいてる時間はなかった。
「南の最果ての神殿は、俺たちがこの陸地に来た時に追ってきた魔の物の手下を封印したものだ。力の強い物を集めて掛け合わせて作られた魔王の手下だったようでな。逃げ続け弱っていた俺たちの力では倒すまでに及ばなかった。たまに出てくる地脈からこぼれ出る残滓とは強さの桁が違うんだ」
「じゃあ、封印の耐久値を直す方向で?」
「いや、それもできない。あの祭壇を作った者はもう寿命を全うしてしまい、数多いた弟子はこちらに渡ってくる前にもう力尽きていた。なので、祭壇を直すことも難しい。多分魔の物を消す方が確実だと思う。まずは状態を見たい。ケイン、連れて行ってくれ」
「はいはい。でも俺は戦闘は出来ないよ。弱いからね」
「マックがいるということは、祭壇前にはヴィデロがいるということだろう? そしてマックはヨシューから聖魔法を習ったと聞いた。俺も力を貸そう。もちろんケインも補助をする。だから、大丈夫だ」
オランさんは淡々と、でもきっぱりとそう言い切った。
なんかオランさんにそう言われると本当に大丈夫な気がしてくるから不思議だ。
そこにロウさんが「魔王の残滓であれば私も」と名乗りを上げ、長老さんに止められていた。
「あなたの力ではとても及ばないわ。おのれの限界を知ることも強さに繋がるのよ、ロウ。ここはすべて、このお方とマック君にお任せしなさい」
「……は……」
少し項垂れたロウさんは、悔しそうに顔を少しだけ歪めた。でもその後、俺の手に自分の腰にぶら下げていた薬を手渡してくれる。
「私では何の力にもなれないのが悔しいので、せめてこれをお持ちください。エルフの里秘伝の薬です。生きて戻れたら、これのレシピを授けましょう」
その薬は一度も見た事のないものだった。
俺は礼を言ってそれをインベントリにしまった。
差し出されたケインさんの手を握りながら、俺は長老様とロウさんにお礼と別れの言葉を伝えた。長老様は穏やかに微笑んで「縁というのは、本当に……深いのね」と誰にともなく呟いた。
祭壇前に戻ると、一気に俺たちは注目を浴びた。
そりゃそうだよね。いきなりオランさんとケインさんを伴って戻ってきたんだから。
雄太たちはクマさんと仲がいいしケインさんとも交流があるからか苦笑で済ませてくれてるけど、『マッドライド』と長光さんはわけが分からないという顔をこっちに向けた。主に、オランさんに。
「……プレイヤーじゃねえ獣人って」
長光さんがポツリと呟く。
オランさんたちのマークはヴィデロさんとかクラッシュと同じ色をしてるからね。
ヴィデロさんはすぐに走り寄ってきて、オランさんに声をかけていた。
「オラン、どうしてここに」
「魔の物の封印が朽ちてきていると聞いてな。これは俺たちが建てたものだから、責任も俺たちにある。何せ俺たちを追ってきてしまったモノだから」
「そうか……オランが来てくれるなら心強い」
「こちらのセリフだ。今からこの封印を壊す」
オランさんの低い声に、周りがどよめいた。
「マックとヴィデロがいるのなら大丈夫だ。それに、とても力の大きな者もたくさんいる。正直ここまで人族が揃っているとは思わなかったが。マックの周りには頼もしい者たちが揃っているな」
オランさんがフッと表情を緩め、ちらりとヴィルさんに視線を向けた。やっぱりわかるんだ。ヴィルさんの物理じゃないほうの力の強さ。
ヴィデロさんが金色のオーラって前に言われたことがあるけれど、もしかしてヴィルさんも同じようなオーラを出してたりするのかな。あの感知能力おかしすぎるし。
「……ちびっこ狐君のお父さんがいる」
驚いた顔のまま、長光さんが更に呟いた。
もしかして、ユイルのことも掲示板で知ってるのかな。可愛いもんなあ。ユイル関係の掲示板は俺もたまに覗くんだよ。だってユイルが可愛いから。
「あのめちゃくちゃ可愛いちびっこ狐君のお父さんが」
その声が聞こえたのか、ケインさんの耳がピクッと反応した。
そして、長光さんの前にたたっと進んで、デレっとした。
「あんた話が分かるな! そうなんだよ。ユイルはほんと可愛い自慢の息子なんだよ! めちゃくちゃ可愛いんだよ! あんたいい人だな!」
「俺はこう見えて可愛いもん好きなんだ。狐君ほんと可愛くてよ。今度トレまで会いに行こうと思ってたんだよ。なあ、あの洞窟にいるんだろ? いついる? 狐君、抱っこさせてくれるといいんだが」
「こっちが合わせるからジャル・ガー様に声掛けろよ。通じるから」
「わかったサンキュ。楽しみだな! そして狐さん、あんたこそいいやつだな」
ケインさんは長光さんの手を取って嬉しそうにぶんぶん振り回した。ユイルが絡むとほんと親ばか状態になるから、ケインさん。
そして俺はそれを見て確信した。
前にユキヒラが言ってたこの世界でモテモテのやつっていうの、きっと長光さんだ。
獣人さんもクラッシュもヴィデロさんも全く分け隔てない態度なせいか、皆最初から少し長光さんには好意的で、嫌な感じが本当に全くないんだもん。クラッシュだって一瞬で名前を教えるくらいに。
それにしても、長光さん、どれだけ掲示板情報知ってるんだろう。もしかしたらドレインさん並の情報収集家なのかも。
「これだからマックは」
「やっぱ面白いねえ」
「ほんと。こうなるとは思わなかったけど」
「流石だな」
『マッドライド』が俺を見て楽しそうに笑った。そして「今日は付いてきて正解だった」と。
雄太たちも笑って、ケインさんにまたユイルを抱っこさせてくれよと約束していた。特にユイが鼻息荒く。可愛いもんねユイル。
「さあ、挨拶が済んだなら、始めるか」
オランさんの声と共に、ピロンと通知が来た。
新しいクエストだった。
「よっしゃクエスト来た!」と乙さんがガッツポーズをしていることから、全員にクエストが発生したことがわかった。
一気に引き締まった空気に、俺はごくりと唾を飲み込んだ。
『【NEW】魔王の残滓を討伐せよ!
南の最果て古の封印の祭壇の力が尽き、魔王の残滓が復活しようとしている
封印を施した者と協力し、祭壇に封印されていた魔王の残滓を討伐しよう!
タイムリミット:6時間
クリア報酬:祭壇にまつられた聖遺物 黒の宝玉
クエスト失敗:魔王の残滓を討伐することが出来なかった 南の平原の魔素汚染 大陸の歯車破損 カウントダウン開始』
「すいません! マックという者ですが、長老様に会わせてもらえないでしょうか!」
「マック、さん……? あ、あの、塵芥を倒してくださったマックさん?」
初めて見る顔のエルフさんだったけど、俺の名前だけは憶えていてくれたみたいだ。
エルフさんは「待っていて下さい。ロウ様にお伺いを立ててきますので」とすぐに踵を返してくれた。
マジックハイパーポーションを呷りながらロウさんを待っていると、すぐに村の入り口の方からロウさんを伴ったエルフさんが戻ってきた。
「お待たせしました。ロウ様がご案内いたしますので」
「マック殿、一体どうなされた」
いきなり現れた俺に、ロウさんが困ったような顔を向けて来る。いきなり長老様に会いたいなんて大それたことを言っちゃったから。
ロウさんの横を里の奥に向かって歩きながら、俺はさっきのことを説明した。
「……事情は分かった。その祭壇というのは、多分大陸の者たちがこちらに逃げてきた時に地脈から追ってきた物だろう」
「やっぱり魔王の残滓なんですね」
「そう書かれているのなら、そうだ。この大陸にふざけ気分でその名を刻む者は誰一人いない」
そうだよね。魔王と言えば恐怖の対象だもんね。
細い道を進みながら、小さく溜め息を吐く。ヴィルさんの感知能力の高さはもう驚く以外何も出来ないよ。クラッシュがヴィルさんを探知機代わりに使うの、すごくわかる気がする。でもきっと、使われてくれてるのはヴィルさんの厚意なんだよな。俺だったら便利に使われるだけなんてすごく嫌だから。そう考えると、ヴィルさんてほんと心が広い。……もしかしてヴィデロさんの友達だから、とか。離れて育った分、ブラコン化してるわけじゃないよね……?
ちょっとだけ浮かんだ怖い考えを払拭するために頭を振っていると、変わりない長老様の屋敷が見えてきた。
そして、長老様が変わりなくオープンな部屋の真ん中に座っていた。
「あらあら、いらっしゃい」
「こんにちは。今日は長老様の知恵を借りたくて来ました」
俺がそう言って頭を下げると、長老様は穏やかに微笑んだ。
「私でお役に立てるかしら?」
「長老様以外知恵を借りれる人が思い浮かびませんでした」
「それは光栄ね」
俺はさっきロウさんに道すがら説明したことを、長老様にも説明した。
南の端にダンジョンがあったこと、奥に大きな蛇がいたこと、そして祭壇があったこと。その祭壇に書かれていたことも。
長老様は俺の話を聞き終えると、顎に手を当てて何か考えだした。
しばらくじっと長老様のリアクションを待っていると、長老様が手をパンパンと叩いた。
すぐに奥からいつものエルフさんが現れて来る。
手には一枚の紙と筆が乗ったトレイを持っていた。
「どうぞ」
「ありがとう。マック君、少しだけ時間をくれるかしら。その間、お茶でも飲んで待っていて。ロウも、ありがとう」
長老がそう言うと、すぐに奥からお茶を持ったエルフさんが出てきた。いつ見ても意思疎通が凄すぎる。感心しながらエルフさんにお礼を言ってお茶に手を伸ばす。
長老様は早速筆を持って紙に何かをサラサラと書き始めた。達筆すぎて何を書いているのかはわからなかったけれど、すぐに筆をおくと、長老様はその紙を折り紙の様に折り始めて、鳥の形を作った。「姿を変えて、あの方にお知らせして」と言って鳥の紙を空に放り投げると、その鳥が本物の白い鳥に変わって羽ばたき始めた。そして外に出た瞬間パッと消える。
「その祭壇は私も覚えているわ。私がまだ小娘だったころに大陸の者たちが建てて魔の残滓を防いでくれたものなの。そう、耐久値が減っていたの。それだけの刻が過ぎたのね、あちらの大陸が黒く染まってから」
長老様は目を細めて、お茶に手を伸ばした。一口飲んで、ホッと息を吐く。
「あなたの言うその大きな蛇の魔物ね、元はこの里で生まれた小さな子だったのよ。とても懐こくて可愛らしかったの。でも、あの祭壇守に選ばれてしまって」
「え、じゃあ俺たち、そんな大事な守りを倒しちゃったんですか?!」
俺はさっき倒した蛇を思い出し、思わず腰を浮かした。俺たち、もしかして倒しちゃいけない魔物を倒しちゃったの?!
長老様の言葉に青くなると、長老様は「いいえ」ときっぱり首を振った。
「あなた方の目にはその子が魔物として映ったのでしょう? ではきっと、あの残滓の毒に当てられて魔物と化してしまったのね。倒してくれてありがとう。魔物化してしまったらもう元には戻れないの。だから、いいのよ。あなた方はとてもいいことをしてくれたわ。あの子を楽にしてくれてありがとう」
「いいえ……そんな、でも」
魔物化したら戻れない、という言葉にドキッとする。もしヴィデロさんがもっと無理をして壁の向こうにいたら。
ぞっとした。いままでのヴィデロさんじゃなくなっちゃってたってことだ。ヴィデロさんは何とか正気に戻ったけれど、あの蛇は一匹であそこを守り、だからこそ魔物化してしまったってことだ。長老様の言った通り、楽になれたならいいのに。その蛇はもう魔素になって宙に消えてしまった。
この世界は、どこか少しずつ残酷だ、と思う俺はきっと、まだまだ甘ちゃんなんだろうな。
冥福を祈る気分で目を閉じると、長老様が俺の頭を小さく撫でてくれた。
「そろそろ来てくれるわ。あの祭壇を管理していたお方が。そのお方がきっと何とかしてくださるわ。私にできることは、そのお方とあなたの橋渡しだけ」
長老様が俺を安心させてくれるように、そう言いながら俺の肩をポン、と叩いた。
伏せていた目を上げると、そこには、見知った顔が。
「オランさん?! ケインさんも! 何で?!」
「それはこっちのセリフだ。気持ちわりいもんが出てきそうだから何とかしてくれなんて思わせぶりな手紙をここから貰ったと思ったら」
「マック。もしかして南の最果ての祭壇を見つけたのはマックか?」
目の前には、オランさんとケインさんが並んで立っていた。
エルフの里とは交流があったみたいだけど、こんな風にひょいっと出て来るとは全く思わなかった。
長老様はそんな俺たちの様子を見て、流石にちょっとだけ驚いたような顔をしていた。
「彼の者たちと縁があるとはわかっていたけれど、あなたのお知り合いってこのお方だったのね……縁とは、本当に奥が深い」
「俺はマックがこんなところにいるほうがびっくりだ。最近こっちに来ねえからユイルが拗ねてるんだよ。たまには遊びに来てくれよ。ヴィデロも連れて」
俺がぜひ! と答えていると、オランさんがケインさんを低い声で窘めた。確かに軽口をたたいてる時間はなかった。
「南の最果ての神殿は、俺たちがこの陸地に来た時に追ってきた魔の物の手下を封印したものだ。力の強い物を集めて掛け合わせて作られた魔王の手下だったようでな。逃げ続け弱っていた俺たちの力では倒すまでに及ばなかった。たまに出てくる地脈からこぼれ出る残滓とは強さの桁が違うんだ」
「じゃあ、封印の耐久値を直す方向で?」
「いや、それもできない。あの祭壇を作った者はもう寿命を全うしてしまい、数多いた弟子はこちらに渡ってくる前にもう力尽きていた。なので、祭壇を直すことも難しい。多分魔の物を消す方が確実だと思う。まずは状態を見たい。ケイン、連れて行ってくれ」
「はいはい。でも俺は戦闘は出来ないよ。弱いからね」
「マックがいるということは、祭壇前にはヴィデロがいるということだろう? そしてマックはヨシューから聖魔法を習ったと聞いた。俺も力を貸そう。もちろんケインも補助をする。だから、大丈夫だ」
オランさんは淡々と、でもきっぱりとそう言い切った。
なんかオランさんにそう言われると本当に大丈夫な気がしてくるから不思議だ。
そこにロウさんが「魔王の残滓であれば私も」と名乗りを上げ、長老さんに止められていた。
「あなたの力ではとても及ばないわ。おのれの限界を知ることも強さに繋がるのよ、ロウ。ここはすべて、このお方とマック君にお任せしなさい」
「……は……」
少し項垂れたロウさんは、悔しそうに顔を少しだけ歪めた。でもその後、俺の手に自分の腰にぶら下げていた薬を手渡してくれる。
「私では何の力にもなれないのが悔しいので、せめてこれをお持ちください。エルフの里秘伝の薬です。生きて戻れたら、これのレシピを授けましょう」
その薬は一度も見た事のないものだった。
俺は礼を言ってそれをインベントリにしまった。
差し出されたケインさんの手を握りながら、俺は長老様とロウさんにお礼と別れの言葉を伝えた。長老様は穏やかに微笑んで「縁というのは、本当に……深いのね」と誰にともなく呟いた。
祭壇前に戻ると、一気に俺たちは注目を浴びた。
そりゃそうだよね。いきなりオランさんとケインさんを伴って戻ってきたんだから。
雄太たちはクマさんと仲がいいしケインさんとも交流があるからか苦笑で済ませてくれてるけど、『マッドライド』と長光さんはわけが分からないという顔をこっちに向けた。主に、オランさんに。
「……プレイヤーじゃねえ獣人って」
長光さんがポツリと呟く。
オランさんたちのマークはヴィデロさんとかクラッシュと同じ色をしてるからね。
ヴィデロさんはすぐに走り寄ってきて、オランさんに声をかけていた。
「オラン、どうしてここに」
「魔の物の封印が朽ちてきていると聞いてな。これは俺たちが建てたものだから、責任も俺たちにある。何せ俺たちを追ってきてしまったモノだから」
「そうか……オランが来てくれるなら心強い」
「こちらのセリフだ。今からこの封印を壊す」
オランさんの低い声に、周りがどよめいた。
「マックとヴィデロがいるのなら大丈夫だ。それに、とても力の大きな者もたくさんいる。正直ここまで人族が揃っているとは思わなかったが。マックの周りには頼もしい者たちが揃っているな」
オランさんがフッと表情を緩め、ちらりとヴィルさんに視線を向けた。やっぱりわかるんだ。ヴィルさんの物理じゃないほうの力の強さ。
ヴィデロさんが金色のオーラって前に言われたことがあるけれど、もしかしてヴィルさんも同じようなオーラを出してたりするのかな。あの感知能力おかしすぎるし。
「……ちびっこ狐君のお父さんがいる」
驚いた顔のまま、長光さんが更に呟いた。
もしかして、ユイルのことも掲示板で知ってるのかな。可愛いもんなあ。ユイル関係の掲示板は俺もたまに覗くんだよ。だってユイルが可愛いから。
「あのめちゃくちゃ可愛いちびっこ狐君のお父さんが」
その声が聞こえたのか、ケインさんの耳がピクッと反応した。
そして、長光さんの前にたたっと進んで、デレっとした。
「あんた話が分かるな! そうなんだよ。ユイルはほんと可愛い自慢の息子なんだよ! めちゃくちゃ可愛いんだよ! あんたいい人だな!」
「俺はこう見えて可愛いもん好きなんだ。狐君ほんと可愛くてよ。今度トレまで会いに行こうと思ってたんだよ。なあ、あの洞窟にいるんだろ? いついる? 狐君、抱っこさせてくれるといいんだが」
「こっちが合わせるからジャル・ガー様に声掛けろよ。通じるから」
「わかったサンキュ。楽しみだな! そして狐さん、あんたこそいいやつだな」
ケインさんは長光さんの手を取って嬉しそうにぶんぶん振り回した。ユイルが絡むとほんと親ばか状態になるから、ケインさん。
そして俺はそれを見て確信した。
前にユキヒラが言ってたこの世界でモテモテのやつっていうの、きっと長光さんだ。
獣人さんもクラッシュもヴィデロさんも全く分け隔てない態度なせいか、皆最初から少し長光さんには好意的で、嫌な感じが本当に全くないんだもん。クラッシュだって一瞬で名前を教えるくらいに。
それにしても、長光さん、どれだけ掲示板情報知ってるんだろう。もしかしたらドレインさん並の情報収集家なのかも。
「これだからマックは」
「やっぱ面白いねえ」
「ほんと。こうなるとは思わなかったけど」
「流石だな」
『マッドライド』が俺を見て楽しそうに笑った。そして「今日は付いてきて正解だった」と。
雄太たちも笑って、ケインさんにまたユイルを抱っこさせてくれよと約束していた。特にユイが鼻息荒く。可愛いもんねユイル。
「さあ、挨拶が済んだなら、始めるか」
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新しいクエストだった。
「よっしゃクエスト来た!」と乙さんがガッツポーズをしていることから、全員にクエストが発生したことがわかった。
一気に引き締まった空気に、俺はごくりと唾を飲み込んだ。
『【NEW】魔王の残滓を討伐せよ!
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封印を施した者と協力し、祭壇に封印されていた魔王の残滓を討伐しよう!
タイムリミット:6時間
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これは、あざと可愛い悪役令息の義弟VS.あざと主人公のおはなし。
ボクの名前は、クリストファー。
突然だけど、ボクには前世の記憶がある。
ジルベスターお義兄さまと初めて会ったとき、そのご尊顔を見て
「あああ!《《この人》》、知ってるう!悪役令息っ!」
と思い出したのだ。
あ、この人ゲームの悪役じゃん、って。
そう、俺が今いるこの世界は、ゲームの中の世界だったの!
そして、ボクは悪役令息ジルベスターの義弟に転生していたのだ!
しかも、モブ。
繰り返します。ボクはモブ!!「完全なるモブ」なのだ!
ゲームの中のボクには、モブすぎて名前もキャラデザもなかった。
どおりで今まで毎日自分の顔をみてもなんにも思い出さなかったわけだ!
ちなみに、ジルベスターお義兄さまは悪役ながら非常に人気があった。
その理由の第一は、ビジュアル!
夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。
涼やかに切れ上がった眦はサイコーにクール!!
イケメンではなく美形!ビューティフル!ワンダフォー!
ありとあらゆる美辞麗句を並び立てたくなるくらいに美しい姿かたちなのだ!
当然ながらボクもそのビジュアルにノックアウトされた。
ネップリももちろんコンプリートしたし、アクスタももちろん手に入れた!
そんなボクの推しジルベスターは、その無表情のせいで「人を馬鹿にしている」「心がない」「冷酷」といわれ、悪役令息と呼ばれていた。
でもボクにはわかっていた。全部誤解なんだって。
ジルベスターは優しい人なんだって。
あの無表情の下には確かに温かなものが隠れてるはずなの!
なのに誰もそれを理解しようとしなかった。
そして最後に断罪されてしまうのだ!あのピンク頭に惑わされたあんぽんたんたちのせいで!!
ジルベスターが断罪されたときには悔し涙にぬれた。
なんとかジルベスターを救おうとすべてのルートを試し、ゲームをやり込みまくった。
でも何をしてもジルベスターは断罪された。
ボクはこの世界で大声で叫ぶ。
ボクのお義兄様はカッコよくて優しい最高のお義兄様なんだからっ!
ゲームの世界ならいざしらず、このボクがついてるからには断罪なんてさせないっ!
最高に可愛いハイスぺモブ令息に転生したボクは、可愛さと前世の知識を武器にお義兄さまを守りますっ!
⭐︎⭐︎⭐︎
ご拝読頂きありがとうございます!
コメント、エール、いいねお待ちしております♡
「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」書籍発売中!
連載続いておりますので、そちらもぜひ♡
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
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本編完結しました!
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もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
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BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
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「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
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