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414、首脳会議のすみっこで
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早朝だったけれど、ユキヒラはログインしていたので、メッセージを送る。
『宰相さんに伝えて欲しい。エミリさんの了承を得たからこれから行くって。獣人代表も一緒に行くからよろしく伝えておいて。そして、オランさんの手が生えたよ。まだ仮腕だけど』
メッセージはすぐに読んでもらえたらしい。そこまで間を空けずにユキヒラから返答がきた。
『昨日のうちに長光からそれっぽいことを聞いたから知ってる。そして腕、見せてもらった。こういうのはすぐに言えよ、その場にいたんだから。でもまあ、獣人の村に行けるようになったからよしとする』
「え?! ここに来たの?!」
思わず声を出すと、ケインさんが首を傾げた。
「どうしたんだ?」
「ここにユキヒラが来たって聞いて」
いつの間に、と呟くと、オランさんがくつくつと笑った。
「昨日、マックと別れて村に帰ってしばらくしたら、セイレンから連絡があってな。すごい形相で駆け込んできた奴がいると。俺の手が治ったって本当かと詰め寄られるがどう返答すればいいか訊かれたので、そのままここに連れてきてもらった。あの聖騎士、ユキヒラだったか、あいつはとても心が綺麗な人族だな。俺の腕を見て、涙を流していた」
その時のユキヒラを思い出してか、オランさんの目が細められた。
ああ、泣くよな、ユキヒラ。あれだけ気にしてたんだもん。ほんとごめん、連絡遅くなって。
今日もし宰相さんと一緒にいたら謝ろう。
「あいつはすごくいい奴です。たまに熱いし強い魔物もソロで倒しちゃう変人ですけど」
俺が付け足した言葉に、オランさんはさらに笑った。そして、マックに変人扱いされるとは、という呟きを漏らしていた。待って、それじゃ俺も変人って感じじゃん。
「俺はそんな変人じゃないですよ。辺境をソロで歩いたりなんてしないし」
「俺たち獣人と最初から普通に接する人族は十分変人だ」
オランさんの笑いながらの一言は、想像以上に俺の心にダメージを与えた。オランさん、今はもう、獣人を虐げる人はいないよ。
「これが普通なんです」と首を振って、「そう感じたからオランさんも村の獣人さんを外に出そうって思ったんでしょ」とオランさんにではなく、独り言のように呟いた。
ケインさんにセィ城下街の場所を地図で教えると、ケインさんは座標みたいなものを魔法陣に描いて、本当にセィ城下街の近くに跳んでくれた。ケインさん曰く、その座標がわかればどこにだって跳べるらしい。俺にはまねできない。
壁の外だったけれど、本当にすぐ近くだったので、今度は俺が全員を連れて王宮の中のアリッサさんの魔道具研究室まで一気に跳んだ。
目の前には、驚いた顔をした宰相さんとアリッサさんがいた。あれ、ユキヒラはいないんだ。
「お久しぶりです、アリッサさん」
驚きすぎて固まっているアリッサさんに声を掛けると、アリッサさんはようやく動き出した。
「え、ええ。久しぶりね、マック君。そしてヴィデロ。後ろの方たちは、アンドルースの言っていたギルドのトップと、幻の獣人さんたちかしら。今日はご足労いただきありがとうございます」
一歩前に出て、ヴィデロさんにハグをした後、エミリさんに手を伸ばした。
エミリさんは笑顔でその手を握り返す。
そして、アリッサさんはさらにジャル・ガーさんに手を伸ばしたところで、首を傾げた。
「あなたは、どこかで……」
「元気そうで何よりだ。無事自分の所に戻ったみてえだな。久し振りだな、って言っても憶えてねえか。石像だ」
ジャル・ガーさんがニヤリと自己紹介して、アリッサさんの手を取った。
アリッサさんが握手してない方の手で口もとを覆う。嘘……という小さい呟きが俺の耳にも入ってきた。
「本当に、あの石像の……?」
アリッサさんの呟きに、ジャル・ガーさんはしっかりと頷いた。
そう言えば帰れることを教えたの、ジャル・ガーさんだった。前に会ったことあったんだよね、この二人は。
「……あの時は、助言を本当にありがとう。この子も無事ここまで大きくなって、私もやりたいことが出来るのは、あなたがいて、私に道を示してくれたからよ」
「俺の目の前でもとの世界に帰っていったから、ちゃんと迷わず自分の世界に帰れたかどうかかなり心配ではあったんだが」
「この通り無事よ。あなたのおかげでね」
「そりゃよかった」
ユイルとケインさんも紹介して、俺たちは無事テーブルを囲むことが出来た。
とはいえ、俺とヴィデロさんは話し合いに混ざる立場じゃないんだけどね。
エミリさんと宰相さんも、前の確執を思わせるような表情をしてはいないことに安心した。
ピロンと通知が来たので、ホッとしながらクエスト欄を開く。
『異種族交流を再開させよう
異種族間交流のための話し合いをしたいと宰相から申し入れがあった
人族、エルフ族、獣人族、異邦人を集めて、顔合わせをさせよう
タイムリミット: 3:47
クリア報酬:歯車噛み合い強化 縁強化 魔道具
クエスト失敗:異種族が集まらなかった 歯車の欠け発生
【クエストクリア】
無事それぞれの種族の者を集めて顔合わせさせることが出来た
クリアランク:C
クリア報酬:歯車噛み合い強化 縁強化 魔道具(C)』
間に合ってよかった。
クエスト欄を閉じながら、さっきから打ち合わせをしているメンバーを見回す。
俺とヴィデロさんはほぼ話を聞いているだけだから、手持ち無沙汰なんだ。
話し合いの内容は、各街間を繋ぐ転移魔法陣の詳細とルールの照らし合わせ。
ケインさんが主に話をしている。
そしてユイルは話の邪魔にならないようにと俺の膝の上。撫でる感触がとても気持ちいい。ユイルも気持ちよかったらしく、寝息を立てている。可愛い。
ケインさんは転移魔法陣を通るための設定を皆に教え、エミリさんが管理内容を伝え、それを宰相さんが国のお触れとして出す内容に反映させて、アリッサさんは公式HPに載せるための内容確認。
恐ろしい組み合わせだ。本当に異種族会議。っていうかケインさんが来てくれてよかった。実際に設置したのケインさんだから。
既にすべての街のギルドの一室に魔法陣は設置済みだそうで、本当はもう使えるらしい。エミリさんは実際に色々移動してみたんだって。
「じゃあ、ちゃんと個別登録されて、一度触れたところじゃないと移動が出来ないのね。パーティー単位の移動は無理。ありがたいわ。話を聞いた時点でもしレベルの低い異邦人が強い魔物のいるところに跳んでしまったらと考えていたところだったのよ」
「問題ねえ。行商の奴らも使えるようになるし、ただそうなると、行商人もこの姉ちゃんのギルドに登録しねえといけなくなるけどな」
その後は行商の人の馬車はダメ、とか一度通るごとに通行料が発生するから、荷物が多い人は善し悪しだとか、そういう護衛の依頼が減るとか色々と問題点が上がっていく。
それに対する解決案がまた俺では考えもつかないような高度なことが飛び交いすぎて、やっぱり俺はこの場にいるのはふさわしくないというかおかしいだろと感じながら、冷めたお茶を啜った。
話し合いは何時間にも及んだ。
途中ユイルが飽きてジャル・ガーさんの膝の上をグルグル尻尾を追いかけて遊んだりして、場を和ませてくれたけど、やっぱりここまで大事だと詳細を決めるのは大変みたいだった。
口を出せない俺が欠伸を噛み殺していると、ピロンとチャットメッセージが届いた。
『無事母に会えたか?』
ヴィルさんからだった。
目の前で喧々囂々しているメンバーを見回しながら、俺は『はい』と返す。
そしてその後、『俺とヴィデロさん、ちょっと場違いで小さくなってます』と送ると、『頑張れ』という応援のメッセージが届いた。頑張って壁になってろってことかな。
溜め息を呑み込んだのと同時に、ユイルがひょこっと頭を上げた。
「おなかしゅいた……」
その一言の呟きで、首脳会議が一旦休憩になったのは言うまでもない。
モントさんに採れたて新鮮野菜を届けてもらって、ユイルでも食べれるようなご飯を作ることになった俺。続きの隣の部屋にある簡易キッチンに立って、お湯に野菜を入れていく。野菜スープ時短バージョン製作中。
アリッサさんは目を輝かせて俺を見ている。
「私、マック君の作るご飯大好きなのよ」
「ふふ、奇遇ね。私もマックの作るおかしな食べ物大好きよ」
女性二人が意気投合しているけど、今日はユイルに合わせた薄口の食べ物だからね。あの佐久間さん好みの味とかサラさんの料理を連想されるヘンテコ料理も作らないよ。
ユイルはひたすら俺の手元が気になるようで、ケインさんに抱っこされて俺の横から覗き込んでいる。
「おにいちゃんのおててしゅごいねー」
「母ちゃんの料理だって美味いだろ」
「おかあしゃんのご飯もしゅきー。でも前にえいゆうのところでたべたおにいちゃんの『ニモノ』がとってもおいしかったの」
ねーとヴィデロさんと顔を合わせるユイルとヴィデロさんが可愛いです。お料理頑張れます。というか宰相さんはこんなところで食べていいんですか。毒見とか色々あるんじゃないのかな。
出来上がった料理を、さっきまで書類を開いていたテーブルに並べて、特別にモントさんが焼いたと言って持ってきてくれたパンを添えると、皆お腹が空いていたらしく目を輝かせた。
食べ終わるとまたさっきの続きが始まりそうだったので、俺は間食用にとインベントリに入っていたサンドイッチを差し入れて、今度こそヴィデロさんとともにその場から離れることに成功した。実際俺たちは話し合いに入れなかったので、いない方がいいんだよ。ユイルがちょっと寂しそうな顔をしていたけど俺たち邪魔してそうだったから。あとは公式発表を待てだよ。
首脳会議を逃れた俺たちは、俺の転移魔法陣で一路トレを目指したのだった。
それにしても、代表になるような人たちってものすごくパワフル。
『宰相さんに伝えて欲しい。エミリさんの了承を得たからこれから行くって。獣人代表も一緒に行くからよろしく伝えておいて。そして、オランさんの手が生えたよ。まだ仮腕だけど』
メッセージはすぐに読んでもらえたらしい。そこまで間を空けずにユキヒラから返答がきた。
『昨日のうちに長光からそれっぽいことを聞いたから知ってる。そして腕、見せてもらった。こういうのはすぐに言えよ、その場にいたんだから。でもまあ、獣人の村に行けるようになったからよしとする』
「え?! ここに来たの?!」
思わず声を出すと、ケインさんが首を傾げた。
「どうしたんだ?」
「ここにユキヒラが来たって聞いて」
いつの間に、と呟くと、オランさんがくつくつと笑った。
「昨日、マックと別れて村に帰ってしばらくしたら、セイレンから連絡があってな。すごい形相で駆け込んできた奴がいると。俺の手が治ったって本当かと詰め寄られるがどう返答すればいいか訊かれたので、そのままここに連れてきてもらった。あの聖騎士、ユキヒラだったか、あいつはとても心が綺麗な人族だな。俺の腕を見て、涙を流していた」
その時のユキヒラを思い出してか、オランさんの目が細められた。
ああ、泣くよな、ユキヒラ。あれだけ気にしてたんだもん。ほんとごめん、連絡遅くなって。
今日もし宰相さんと一緒にいたら謝ろう。
「あいつはすごくいい奴です。たまに熱いし強い魔物もソロで倒しちゃう変人ですけど」
俺が付け足した言葉に、オランさんはさらに笑った。そして、マックに変人扱いされるとは、という呟きを漏らしていた。待って、それじゃ俺も変人って感じじゃん。
「俺はそんな変人じゃないですよ。辺境をソロで歩いたりなんてしないし」
「俺たち獣人と最初から普通に接する人族は十分変人だ」
オランさんの笑いながらの一言は、想像以上に俺の心にダメージを与えた。オランさん、今はもう、獣人を虐げる人はいないよ。
「これが普通なんです」と首を振って、「そう感じたからオランさんも村の獣人さんを外に出そうって思ったんでしょ」とオランさんにではなく、独り言のように呟いた。
ケインさんにセィ城下街の場所を地図で教えると、ケインさんは座標みたいなものを魔法陣に描いて、本当にセィ城下街の近くに跳んでくれた。ケインさん曰く、その座標がわかればどこにだって跳べるらしい。俺にはまねできない。
壁の外だったけれど、本当にすぐ近くだったので、今度は俺が全員を連れて王宮の中のアリッサさんの魔道具研究室まで一気に跳んだ。
目の前には、驚いた顔をした宰相さんとアリッサさんがいた。あれ、ユキヒラはいないんだ。
「お久しぶりです、アリッサさん」
驚きすぎて固まっているアリッサさんに声を掛けると、アリッサさんはようやく動き出した。
「え、ええ。久しぶりね、マック君。そしてヴィデロ。後ろの方たちは、アンドルースの言っていたギルドのトップと、幻の獣人さんたちかしら。今日はご足労いただきありがとうございます」
一歩前に出て、ヴィデロさんにハグをした後、エミリさんに手を伸ばした。
エミリさんは笑顔でその手を握り返す。
そして、アリッサさんはさらにジャル・ガーさんに手を伸ばしたところで、首を傾げた。
「あなたは、どこかで……」
「元気そうで何よりだ。無事自分の所に戻ったみてえだな。久し振りだな、って言っても憶えてねえか。石像だ」
ジャル・ガーさんがニヤリと自己紹介して、アリッサさんの手を取った。
アリッサさんが握手してない方の手で口もとを覆う。嘘……という小さい呟きが俺の耳にも入ってきた。
「本当に、あの石像の……?」
アリッサさんの呟きに、ジャル・ガーさんはしっかりと頷いた。
そう言えば帰れることを教えたの、ジャル・ガーさんだった。前に会ったことあったんだよね、この二人は。
「……あの時は、助言を本当にありがとう。この子も無事ここまで大きくなって、私もやりたいことが出来るのは、あなたがいて、私に道を示してくれたからよ」
「俺の目の前でもとの世界に帰っていったから、ちゃんと迷わず自分の世界に帰れたかどうかかなり心配ではあったんだが」
「この通り無事よ。あなたのおかげでね」
「そりゃよかった」
ユイルとケインさんも紹介して、俺たちは無事テーブルを囲むことが出来た。
とはいえ、俺とヴィデロさんは話し合いに混ざる立場じゃないんだけどね。
エミリさんと宰相さんも、前の確執を思わせるような表情をしてはいないことに安心した。
ピロンと通知が来たので、ホッとしながらクエスト欄を開く。
『異種族交流を再開させよう
異種族間交流のための話し合いをしたいと宰相から申し入れがあった
人族、エルフ族、獣人族、異邦人を集めて、顔合わせをさせよう
タイムリミット: 3:47
クリア報酬:歯車噛み合い強化 縁強化 魔道具
クエスト失敗:異種族が集まらなかった 歯車の欠け発生
【クエストクリア】
無事それぞれの種族の者を集めて顔合わせさせることが出来た
クリアランク:C
クリア報酬:歯車噛み合い強化 縁強化 魔道具(C)』
間に合ってよかった。
クエスト欄を閉じながら、さっきから打ち合わせをしているメンバーを見回す。
俺とヴィデロさんはほぼ話を聞いているだけだから、手持ち無沙汰なんだ。
話し合いの内容は、各街間を繋ぐ転移魔法陣の詳細とルールの照らし合わせ。
ケインさんが主に話をしている。
そしてユイルは話の邪魔にならないようにと俺の膝の上。撫でる感触がとても気持ちいい。ユイルも気持ちよかったらしく、寝息を立てている。可愛い。
ケインさんは転移魔法陣を通るための設定を皆に教え、エミリさんが管理内容を伝え、それを宰相さんが国のお触れとして出す内容に反映させて、アリッサさんは公式HPに載せるための内容確認。
恐ろしい組み合わせだ。本当に異種族会議。っていうかケインさんが来てくれてよかった。実際に設置したのケインさんだから。
既にすべての街のギルドの一室に魔法陣は設置済みだそうで、本当はもう使えるらしい。エミリさんは実際に色々移動してみたんだって。
「じゃあ、ちゃんと個別登録されて、一度触れたところじゃないと移動が出来ないのね。パーティー単位の移動は無理。ありがたいわ。話を聞いた時点でもしレベルの低い異邦人が強い魔物のいるところに跳んでしまったらと考えていたところだったのよ」
「問題ねえ。行商の奴らも使えるようになるし、ただそうなると、行商人もこの姉ちゃんのギルドに登録しねえといけなくなるけどな」
その後は行商の人の馬車はダメ、とか一度通るごとに通行料が発生するから、荷物が多い人は善し悪しだとか、そういう護衛の依頼が減るとか色々と問題点が上がっていく。
それに対する解決案がまた俺では考えもつかないような高度なことが飛び交いすぎて、やっぱり俺はこの場にいるのはふさわしくないというかおかしいだろと感じながら、冷めたお茶を啜った。
話し合いは何時間にも及んだ。
途中ユイルが飽きてジャル・ガーさんの膝の上をグルグル尻尾を追いかけて遊んだりして、場を和ませてくれたけど、やっぱりここまで大事だと詳細を決めるのは大変みたいだった。
口を出せない俺が欠伸を噛み殺していると、ピロンとチャットメッセージが届いた。
『無事母に会えたか?』
ヴィルさんからだった。
目の前で喧々囂々しているメンバーを見回しながら、俺は『はい』と返す。
そしてその後、『俺とヴィデロさん、ちょっと場違いで小さくなってます』と送ると、『頑張れ』という応援のメッセージが届いた。頑張って壁になってろってことかな。
溜め息を呑み込んだのと同時に、ユイルがひょこっと頭を上げた。
「おなかしゅいた……」
その一言の呟きで、首脳会議が一旦休憩になったのは言うまでもない。
モントさんに採れたて新鮮野菜を届けてもらって、ユイルでも食べれるようなご飯を作ることになった俺。続きの隣の部屋にある簡易キッチンに立って、お湯に野菜を入れていく。野菜スープ時短バージョン製作中。
アリッサさんは目を輝かせて俺を見ている。
「私、マック君の作るご飯大好きなのよ」
「ふふ、奇遇ね。私もマックの作るおかしな食べ物大好きよ」
女性二人が意気投合しているけど、今日はユイルに合わせた薄口の食べ物だからね。あの佐久間さん好みの味とかサラさんの料理を連想されるヘンテコ料理も作らないよ。
ユイルはひたすら俺の手元が気になるようで、ケインさんに抱っこされて俺の横から覗き込んでいる。
「おにいちゃんのおててしゅごいねー」
「母ちゃんの料理だって美味いだろ」
「おかあしゃんのご飯もしゅきー。でも前にえいゆうのところでたべたおにいちゃんの『ニモノ』がとってもおいしかったの」
ねーとヴィデロさんと顔を合わせるユイルとヴィデロさんが可愛いです。お料理頑張れます。というか宰相さんはこんなところで食べていいんですか。毒見とか色々あるんじゃないのかな。
出来上がった料理を、さっきまで書類を開いていたテーブルに並べて、特別にモントさんが焼いたと言って持ってきてくれたパンを添えると、皆お腹が空いていたらしく目を輝かせた。
食べ終わるとまたさっきの続きが始まりそうだったので、俺は間食用にとインベントリに入っていたサンドイッチを差し入れて、今度こそヴィデロさんとともにその場から離れることに成功した。実際俺たちは話し合いに入れなかったので、いない方がいいんだよ。ユイルがちょっと寂しそうな顔をしていたけど俺たち邪魔してそうだったから。あとは公式発表を待てだよ。
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