18 / 44
婚約への返事
しおりを挟む
「……そうしてフェアリュクト殿に殴られた僕は、私物をすべて没収されて牢屋に入れられた。奇跡を使って何とか脱走した後も執拗にフェアリュクト殿に追いかけられ……」
シャンフレックは何度も耳を塞ぎたくなった。
アルージエの話を聞けば聞くほど、兄の無礼と異常性が発露する。
「一時はルカロに帰国することも考えたが、風の噂でフェアシュヴィンデ嬢が領地に帰ったと聞いてな。頭の傷を抑えながらフェアシュヴィンデ領へ向かい……そしてあと少しのところで倒れた」
「そこを私が拾ったというわけね。でも、どうやって敷地内に?」
「僕は一時的に飛べるから」
「あ、そう……飛べるのね。うん」
それもまた教皇の奇跡。
先程アルージエが紅茶を聖水に変えたように、人の理から外れた秘術を使いこなす。それがフロル教の上流階級の特権だった。
「本当は正体を明かさず、傷が癒えたらここを出て行くつもりだった。グラバリの惨劇できみに助けてもらった旨を手紙に記し、何も告げずにね。だが……あのユリス王子の態度が気に食わず、思わず身分を自白してしまったよ」
「正解よ。あの馬鹿は、目上の人にしか従わないから」
ユリスに命令できるとしたら、同じ王族か教皇並みの権力者くらい。
アルージエがいなければ、シャンフレックは雑用係として王城へ連行されていたかもしれない。
とりあえず、ここまでの顛末を聞いて。
シャンフレックの取る行動は一つだった。
「ほんっとうに! 兄がごめんなさい!
あの人、私に関することになると頭がおかしくなるの! 相手が王族だろうと何だろうと、一切容赦しない性格になるから!」
ドレスが汚れるのも気にせず、彼女は絨毯に平伏した。
謝罪を受けたアルージエは慌ててシャンフレックを立ち上がらせる。
「や、やめてくれ! きみが謝る必要は一切ない! 命の恩人にこんな謝罪をさせるなど……僕は断じて認められない!」
「で、でも……」
「でもじゃない。僕の命は、きみが救ってくれた。あの惨劇だけではなく、今回拾ってくれた時もそうだった。礼を言うべきは僕の方だ」
アルージエの手を取って立ちあがったシャンフレックは、彼の白い手を見つめて思い出す。
(ああ……思い出したわ。あの時の)
崩れ落ちる瓦礫の下で、ひたすらシャンフレックが生を願った少年。
あの時も彼の手を握っていた。
アルージエは一瞬で傷を回復する奇跡を宿し、後に教会に引き取られたという。
「グラバリの惨劇では……あなたの名前すら聞いていなかったわね。まさかあの領民が、教皇になっていたなんて」
運命とは数奇なものだ。
かつて救った少年が、今になって救いにきてくれたとは。
「というわけで、改めて感謝を。当代教皇アルージエ・ジーチが在るのは、シャンフレックのおかげだ。ずっと感謝を伝えたいと思い、十年間を過ごしていた。ありがとう」
「ふふ……言ったでしょう? 領民を守るのは当然の務めだと」
お互いに微笑み、視線を交わした。
アルージエは青い瞳でシャンフレックを見つめたまま告げる。
「それで、婚約の話だが」
「……ん?」
婚約。
そう言ったように聞こえる。
「どういうこと?」
「さっき言っただろう。僕はきみに婚約を申し込んだと」
確かにユリスにはそう言ったし、シャンフレックも肯定した。
だが、アレはユリスを遠ざけるための建前だと思っていた。
「あの話、本気なの?」
「軽はずみで言ったように思うか? ならば、今一度正式に申し込もう。シャンフレック、僕の婚約者にならないか?」
まっすぐな視線で問うてくるアルージエ。
シャンフレックは恥ずかしくて俯いた。
彼は本気だ。ここまでの付き合いで、簡単に嘘をつかないことは知っていた。
「えっと……あの」
正直、嬉しかった。
今まで不誠実かつ大馬鹿者のユリスに付き合わされて、このまま婚姻するのだと思っていた。自分を尊重してくれる相手など、一生出てこないのだと思っていた。
しかしアルージエならば、自分を最大限に尊重してくれる。
されど身分的な問題が立ちはだかる。
シャンフレックは公爵令嬢。
教皇と婚約を結べば、それはヘアルスト王国への叛意と捉えかねられない。
王国と教皇領は友好的な関係を結んでいるが、あくまで別国。
「返事は……もう少し、考えさせて」
貴族の結婚は簡単に決められない。
政治的な事情を鑑みて最適な相手が決められる。
シャンフレックの決断は、領民の幸福に直結するのだから。
ユリスにアルージエの婚約者になったと説明したが、それは適当に理由をつけて撤回するしかない。
「……そうか。僕はいつまでも待つ。返事をいつか聞かせてほしい」
アルージエは物寂しそうな表情を一瞬浮かべたが、シャンフレックを心配させまいと笑顔を見せる。
罪悪感で満たされるシャンフレックの耳に一報が届く。
客室の扉が開け放たれ、サリナが走ってきた。
「お嬢様! 旦那様と奥様がお帰りです!」
「え、お父様とお母様が……!? 早くない!?」
両親はあと一か月は帰ってこない予定だった。
だが、こんなに早く帰国するとはどんな了見か。
「アルージエ……どうしよう」
「ん? ああ、僕がいると不都合か。ファデレン公とは顔見知りだからな。わかった、僕は客室で大人しくしていよう」
教皇が来ています……なんて説明したら両親はひっくり返る。
それとなく、徐々に、納得できる形で説明しよう。
父のファデレンが兄の愚行を知れば、激怒して兄を処断するに違いない。
シャンフレックは次々と沸く問題に頭を抱え、両親を出迎えた。
シャンフレックは何度も耳を塞ぎたくなった。
アルージエの話を聞けば聞くほど、兄の無礼と異常性が発露する。
「一時はルカロに帰国することも考えたが、風の噂でフェアシュヴィンデ嬢が領地に帰ったと聞いてな。頭の傷を抑えながらフェアシュヴィンデ領へ向かい……そしてあと少しのところで倒れた」
「そこを私が拾ったというわけね。でも、どうやって敷地内に?」
「僕は一時的に飛べるから」
「あ、そう……飛べるのね。うん」
それもまた教皇の奇跡。
先程アルージエが紅茶を聖水に変えたように、人の理から外れた秘術を使いこなす。それがフロル教の上流階級の特権だった。
「本当は正体を明かさず、傷が癒えたらここを出て行くつもりだった。グラバリの惨劇できみに助けてもらった旨を手紙に記し、何も告げずにね。だが……あのユリス王子の態度が気に食わず、思わず身分を自白してしまったよ」
「正解よ。あの馬鹿は、目上の人にしか従わないから」
ユリスに命令できるとしたら、同じ王族か教皇並みの権力者くらい。
アルージエがいなければ、シャンフレックは雑用係として王城へ連行されていたかもしれない。
とりあえず、ここまでの顛末を聞いて。
シャンフレックの取る行動は一つだった。
「ほんっとうに! 兄がごめんなさい!
あの人、私に関することになると頭がおかしくなるの! 相手が王族だろうと何だろうと、一切容赦しない性格になるから!」
ドレスが汚れるのも気にせず、彼女は絨毯に平伏した。
謝罪を受けたアルージエは慌ててシャンフレックを立ち上がらせる。
「や、やめてくれ! きみが謝る必要は一切ない! 命の恩人にこんな謝罪をさせるなど……僕は断じて認められない!」
「で、でも……」
「でもじゃない。僕の命は、きみが救ってくれた。あの惨劇だけではなく、今回拾ってくれた時もそうだった。礼を言うべきは僕の方だ」
アルージエの手を取って立ちあがったシャンフレックは、彼の白い手を見つめて思い出す。
(ああ……思い出したわ。あの時の)
崩れ落ちる瓦礫の下で、ひたすらシャンフレックが生を願った少年。
あの時も彼の手を握っていた。
アルージエは一瞬で傷を回復する奇跡を宿し、後に教会に引き取られたという。
「グラバリの惨劇では……あなたの名前すら聞いていなかったわね。まさかあの領民が、教皇になっていたなんて」
運命とは数奇なものだ。
かつて救った少年が、今になって救いにきてくれたとは。
「というわけで、改めて感謝を。当代教皇アルージエ・ジーチが在るのは、シャンフレックのおかげだ。ずっと感謝を伝えたいと思い、十年間を過ごしていた。ありがとう」
「ふふ……言ったでしょう? 領民を守るのは当然の務めだと」
お互いに微笑み、視線を交わした。
アルージエは青い瞳でシャンフレックを見つめたまま告げる。
「それで、婚約の話だが」
「……ん?」
婚約。
そう言ったように聞こえる。
「どういうこと?」
「さっき言っただろう。僕はきみに婚約を申し込んだと」
確かにユリスにはそう言ったし、シャンフレックも肯定した。
だが、アレはユリスを遠ざけるための建前だと思っていた。
「あの話、本気なの?」
「軽はずみで言ったように思うか? ならば、今一度正式に申し込もう。シャンフレック、僕の婚約者にならないか?」
まっすぐな視線で問うてくるアルージエ。
シャンフレックは恥ずかしくて俯いた。
彼は本気だ。ここまでの付き合いで、簡単に嘘をつかないことは知っていた。
「えっと……あの」
正直、嬉しかった。
今まで不誠実かつ大馬鹿者のユリスに付き合わされて、このまま婚姻するのだと思っていた。自分を尊重してくれる相手など、一生出てこないのだと思っていた。
しかしアルージエならば、自分を最大限に尊重してくれる。
されど身分的な問題が立ちはだかる。
シャンフレックは公爵令嬢。
教皇と婚約を結べば、それはヘアルスト王国への叛意と捉えかねられない。
王国と教皇領は友好的な関係を結んでいるが、あくまで別国。
「返事は……もう少し、考えさせて」
貴族の結婚は簡単に決められない。
政治的な事情を鑑みて最適な相手が決められる。
シャンフレックの決断は、領民の幸福に直結するのだから。
ユリスにアルージエの婚約者になったと説明したが、それは適当に理由をつけて撤回するしかない。
「……そうか。僕はいつまでも待つ。返事をいつか聞かせてほしい」
アルージエは物寂しそうな表情を一瞬浮かべたが、シャンフレックを心配させまいと笑顔を見せる。
罪悪感で満たされるシャンフレックの耳に一報が届く。
客室の扉が開け放たれ、サリナが走ってきた。
「お嬢様! 旦那様と奥様がお帰りです!」
「え、お父様とお母様が……!? 早くない!?」
両親はあと一か月は帰ってこない予定だった。
だが、こんなに早く帰国するとはどんな了見か。
「アルージエ……どうしよう」
「ん? ああ、僕がいると不都合か。ファデレン公とは顔見知りだからな。わかった、僕は客室で大人しくしていよう」
教皇が来ています……なんて説明したら両親はひっくり返る。
それとなく、徐々に、納得できる形で説明しよう。
父のファデレンが兄の愚行を知れば、激怒して兄を処断するに違いない。
シャンフレックは次々と沸く問題に頭を抱え、両親を出迎えた。
5
あなたにおすすめの小説
ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています
木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。
少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが……
陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。
どちらからお読み頂いても話は通じます。
婚約破棄されたので田舎で猫と暮らします
たくわん
恋愛
社交界の華と謳われた伯爵令嬢セレスティアは、王太子から「完璧すぎて息が詰まる」と婚約破棄を告げられる。傷心のまま逃げるように向かったのは、亡き祖母が遺した田舎の小さな屋敷だった。
荒れ果てた屋敷、慣れない一人暮らし、そして庭に住みついた五匹の野良猫たち。途方に暮れるセレスティアの隣には、無愛想で人嫌いな青年医師・ノアが暮らしていた。
「この猫に構うな。人間嫌いだから」
冷たく突き放すノアだが、捨て猫を保護し、傷ついた動物を治療する彼の本当の姿を知るうちに、セレスティアの心は少しずつ惹かれていく。
猫の世話を通じて近づく二人。やがて明かされるノアの過去と、王都から届く縁談の催促。「完璧な令嬢」を脱ぎ捨てた先に待つ、本当の自分と本当の恋——。
完 独身貴族を謳歌したい男爵令嬢は、女嫌い公爵さまと結婚する。
水鳥楓椛
恋愛
男爵令嬢オードリー・アイリーンはある日父が負った借金により、大好きな宝石だけでは食べていけなくなってしまった。そんな時、オードリーの前に現れたのは女嫌いと有名な公爵エドワード・アーデルハイトだった。愛する家族を借金苦から逃すため、オードリーは悪魔に嫁ぐ。結婚の先に待ち受けるのは不幸か幸せか。少なくとも、オードリーは自己中心的なエドワードが大嫌いだった………。
イラストは友人のしーなさんに描いていただきました!!
虐げられた私、ずっと一緒にいた精霊たちの王に愛される〜私が愛し子だなんて知りませんでした〜
ボタニカルseven
恋愛
「今までお世話になりました」
あぁ、これでやっとこの人たちから解放されるんだ。
「セレス様、行きましょう」
「ありがとう、リリ」
私はセレス・バートレイ。四歳の頃に母親がなくなり父がしばらく家を留守にしたかと思えば愛人とその子供を連れてきた。私はそれから今までその愛人と子供に虐げられてきた。心が折れそうになった時だってあったが、いつも隣で見守ってきてくれた精霊たちが支えてくれた。
ある日精霊たちはいった。
「あの方が迎えに来る」
カクヨム/なろう様でも連載させていただいております
【完結】その令嬢は可憐で清楚な深窓令嬢ではない
まりぃべる
恋愛
王都から少し離れた伯爵領地に住む、アウロラ=フランソンは領地の特産物である馬を領民と共に育てている。
一つ上の兄スティーグは学友から、妹を紹介しろと言われるが毎回断っていた。そしてその事を、寮から帰ってくる度に確認される。
貴族で伯爵家の娘であるアウロラは、そのうちいつかはどこかの家柄の男性と結婚をしなければならないのだと漠然と思っている。ワガママが許されるのなら、自分の好きな乗馬は止めたくなかったし結婚はしたくなかったけれども。
両親は好きにすればいいと思っていたが、父親の知り合いから結婚の打診が来て、まずは会うだけならと受けてしまった。
アウロラは、『仕方ない…いい人だといいなぁ』と思いながら会い、中身を知ろうとまずは友人から始めようと出掛ける事になるのだが、なかなか話も噛み合わないし価値観も違うため会話も出来ない。
そんな姿を見てか相手からは清楚だなんだと言われていたが、相手がある女性を助けた事で「僕達別れよう」と一方的に言われることになった。
あまりの事に驚くが、アウロラもまたある男性と出会い、そして幸せになるお話。
☆★
・まりぃべるの世界観です。現実とは常識も考え方も似ているところもあれば、全く違う場合もあります。単語や言葉も、現実世界とは意味や表現が若干違うものもあります。
・人名、地名など現実世界と似たもしくは同じようではありますが全く関係ありません。
・王道とは違う、まりぃべるの世界観です。それを分かった上で、暇つぶしにでも楽しんでもらえるととても嬉しいです。
・書き終えています。順次投稿します。
薬師の能力を買われた嫁ぎ先は闇の仕事を請け負う一族でした
あねもね
恋愛
薬師として働くエリーゼ・バリエンホルムは貴族の娘。
しかし両親が亡くなって以降、叔父に家を追い出されていた。エリーゼは自分の生活と弟の学費を稼ぐために頑張っていたが、店の立ち退きを迫られる事態となる。同時期に、好意を寄せていたシメオン・ラウル・アランブール伯爵からプロポーズを申し込まれていたものの、その申し出を受けず、娼館に足を踏み入れることにした。
エリーゼが娼館にいることを知ったシメオンは、エリーゼを大金で身請けして屋敷に連れ帰る。けれどそこは闇の仕事を請け負う一族で、シメオンはエリーゼに毒薬作りを命じた。
薬師としての矜持を踏みにじられ、一度は泣き崩れたエリーゼだったが……。
――私は私の信念で戦う。決して誰にも屈しない。
婚約破棄?結構ですわ。公爵令嬢は今日も優雅に生きております
鍛高譚
恋愛
婚約破棄された直後、階段から転げ落ちて前世の記憶が蘇った公爵令嬢レイラ・フォン・アーデルハイド。
彼女の前世は、ブラック企業で心身をすり減らして働いていたOLだった。――けれど、今は違う!
「復讐? 見返す? そんな面倒くさいこと、やってられませんわ」
「婚約破棄? そんなの大したことじゃありません。むしろ、自由になって最高ですわ!」
貴族の婚姻は家同士の結びつき――つまりビジネス。恋愛感情など二の次なのだから、破談になったところで何のダメージもなし。
それよりも、レイラにはやりたいことがたくさんある。ぶどう園の品種改良、ワインの販路拡大、新商品の開発、そして優雅なティータイム!
そう、彼女はただ「貴族令嬢としての特権をフル活用して、人生を楽しむ」ことを決めたのだ。
ところが、彼女の自由気ままな行動が、なぜか周囲をざわつかせていく。
婚約破棄した王太子はなぜか複雑な顔をし、貴族たちは彼女の事業に注目し始める。
そして、彼女が手がけた最高級ワインはプレミア化し、ついには王室から直々に取引の申し出が……!?
「はぁ……復讐しないのに、勝手に“ざまぁ”になってしまいましたわ」
復讐も愛憎劇も不要!
ただひたすらに自分の幸せを追求するだけの公爵令嬢が、気づけば最強の貴族になっていた!?
優雅で自由気ままな貴族ライフ、ここに開幕!
虐げられた令嬢は、姉の代わりに王子へ嫁ぐ――たとえお飾りの妃だとしても
千堂みくま
恋愛
「この卑しい娘め、おまえはただの身代わりだろうが!」 ケルホーン伯爵家に生まれたシーナは、ある理由から義理の家族に虐げられていた。シーナは姉のルターナと瓜二つの顔を持ち、背格好もよく似ている。姉は病弱なため、義父はシーナに「ルターナの代わりに、婚約者のレクオン王子と面会しろ」と強要してきた。二人はなんとか支えあって生きてきたが、とうとうある冬の日にルターナは帰らぬ人となってしまう。「このお金を持って、逃げて――」ルターナは最後の力で屋敷から妹を逃がし、シーナは名前を捨てて別人として暮らしはじめたが、レクオン王子が迎えにやってきて……。○第15回恋愛小説大賞に参加しています。もしよろしければ応援お願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる