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第25話
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グロウ兄様に完敗を喫したその夜。
私はギルを連れて城の地下にある錬金工房へと向かう。
目的は錬金術により、二人の実力差を埋める武器を作ること。
「でも、実際のところどうするんだい? 悔しいけど、さっきの勝負で殿下と自分の差は痛感した。この差をたった一ヶ月で埋める武器なんて、あんまり想像もつかないんだけど」
「そうでもないわ。ギルには申し訳ないけど、正直なところ今日ギルが負けるのは織り込み済みだったから。ただ、どれだけグロウ兄様と距離があるかわかっただけでも収穫よ。おかげでどんな武器を作るかのイメージもできたし」
「え、そうなの? でも、武器って言ってもどんな? 俺は剣士だ。弓もナイフも多少は扱えるけど、あくまで剣一本で生きてきた。なにより、君からもらったこの剣を手放したくない。俺は、この剣でフェルトを守ると誓ったから」
ギルが手にした剣を見つめながら呟く。
剣の製作者としても、その言葉はとてもうれしい。
「安心して。あなたが使うのはその剣のままよ。私が考えたのは、他の部分のパワーアップ」
「他の部分?」
剣の性能を整理すると――切れ味、耐久性、軽さ。
この三つが主な要素だ。
そして、ギルの剣はそのすべてで限界値を超えている。
切れ味は魔術的に“斬る”概念を刻み、耐久性はオリハルコンの結晶構造で保証。軽さに至っては、さながら鳥の羽のごとしと言っていいほど。
……まあ若干自画自賛みたいで恐縮だが、あの剣は既に“完成品”なのだ。
よってこれ以上の改良は不要。というか、できない。
だから私は発想を逆にした。
「そう。私が考えたのは武器の方じゃなく、その“使い手”側の強化。具体的には、瞬発力と反応速度を向上させるアイテムの製作ね」
「瞬発力と反応速度? そんなもの強化できるのか?」
「できる。ただ、いかんせん体への負担は大きいわ。一度使ったが最後、しばらく反動で動けなくなっちゃうかも」
正直なところ、ただ勝つだけならもっと手っ取り早い方法もある。
例えば両手にマシンガンでも持ってヒャッハーと叫びながら撃ちまくれば、さすがのグロウ兄様でも避けようがないはず。
もっとも、残念ながらそれはできない。なぜかと言うと私自身が銃に触れたことがないから。
錬金術が生み出せるのは自分がイメージできるものだけ。
あるいはすでに存在する物の性質を【概念強化】で底上げするとか。
まあドラマなどで見たことはあるから、頑張れば再現できなくもない気がするし、将来的にアストリアを強くするために検討してみる価値はあると思うけど。
ともあれ、できるかどうかはこの際関係ない。
結局のところ、この決闘は剣士としての誇りを賭けた戦い。
銃があってもギルは使わないだろうし、それで勝ったところでみんなも認めてくれない。
だから私は、剣士ギルバートがギルバートのままで勝てる手段を作る。
「グロウ兄様は言っていたわ。ギルには弱点があるって」
「……ああ、わかってる。俺の剣は速さを追求しただけの、自分勝手な剣だ。駆け引きも何もなく、ただ相手を圧倒して勝ってきただけ。だからあんなにあっさり動きを読まれてしまった」
「そっか、ギルも気づいていたのね」
「あれだけ鮮やかに捌かれたら、嫌でもわかるさ」
ギルは苦笑しながら肩をすくめた。
「ジュドーさんとの勝負もそうだ。紙一重で勝利こそ手にしたけど、ジュドーさんは徐々に俺の速さに慣れつつあった。勝てたのは、最後の一瞬だけ予測を上回ることができたからに過ぎない。もう一度やれば、今度はジュドーさんが勝っていたかも。――相手の観察不足、経験不足。それが俺の弱点だ」
さすがね。
弱点があっても、それを自分で省みて気づける人間は少ない。
普通なら悔しさを誤魔化してしまうところを、ギルは正面から受け止めている。
しばらくリングでボーっとしていたのも、ショックで呆けていただけじゃなくきちんと試合を振り返って自分を分析していたのね。
その頼もしさに、私の口元にも思わず笑みが浮かぶ。
「それでね、私考えてみたの。弱点に気づいたところで、今から積める経験値には限度がある。だったらこの際、とことんまで長所を伸ばすのはどうかなって」
「長所……。なるほど、だから瞬発力と反応速度を――ってことか」
「ええ。あなたの速さを極限まで高める。それでいて、その速さに振り回されないよう反応速度も上げる。どう?」
以前にギル自身も言っていた。
自分の剣技はキレ重視。だから剣の制作時も、軽さを要素として求めてきた。
ギルは顎に手を当てて考え込み、やがて小さく頷いた。
「いいね。速さが上がれば、それだけ相手を観察できる猶予も生まれる。読みの浅さを、観察時間の長さで補うこともできる」
時間にして、きっとコンマ数秒程度。
けれど達人同士の戦いなら、そのわずかな差でも致命的な違いになる。
多少強引な方法でも、相手がグロウ兄様なら強引なくらいがちょうどいい。
「なにより、負けたからって戦闘スタイルを変えるのは癪だと思ってた。自分が今まで究めてきた剣で勝てるなら、それ以上に嬉しいことはない」
やる気に満ちた目で、ギルがそう言った。
ほんの数時間前まで悔しさに沈んでいたのが嘘のように、もう前を向いている。
「よし、それじゃあ方針は決まったわね」
「うん。それで、そのアイテムはいつから使えそう? 無理を言って申し訳ないけど、なるべくなら早めに試して慣れておきたい。速さが急に上がるってことは、感覚的なズレも生じるだろうし……」
「ええ、わかってるわ。なんとか数日中には仕上げてみせる」
私もギルのために全力を尽くしたい。
多少の無茶くらい、いくらでもやってみせる。
「ただ、そのためにはまずあなたの身体の詳細なデータが必要なのよね」
「データ?」
「身長とか体重とか体型とか。それと……う~ん、これに関しては口で説明するよりやる方が早いわね。ギル、ちょっと手を出して」
「?」
ギルが首を傾げながらも右手を差し出してくる。
私はその手を両手で包み込み、錬金術を発動させた。
その次の瞬間――。
「ひゃあっ!?」
背筋をのけぞらせたギルの口から飛び出た悲鳴。
男らしからぬ可愛い声に、私は思わず笑ってしまった。
元からちょっと弟みたいに可愛いところはあったけど、普段は端正で凛々しい雰囲気のギルだけにギャップが面白かった。
ただ、どうやらギルとしては非常に不服だったみたいで……。
「……フェルト、何を笑っているんだい?」
「ふふ、ごめんなさい。まるで乙女みたいな声だったなって思って」
ジト目で睨まれる。けど、全然恐くない。
むしろ凄んだ割には恥ずかしさで赤らんだ顔が可愛くて、余計に笑いを堪えるのが大変だった。
――が、さすがに可哀想なのでこれ以上はガマンしてあげよう。
「ふぅ、おもしろかった」
「まったく……で、今のは何だい?」
「え~っと、電気って知ってる?」
「一応は。ビリっとくるあれだよね。雷の魔術でも似た現象があるけど」
この世界の化学はまだ発展途上。
電気という概念は“雷”とほぼ同義で、日常生活に関わるものではない。
だから電化製品なんて存在しないし、知識として知っている人も少ない。
「そうそう、その電気よ。人間の身体って不思議なものでね、脳から指令を出して身体を動かすとき、その信号を電気が伝えているの」
「へぇ~、そうなんだ」
「で、筋肉はその電気に反応して動く。つまり逆に言えば、電気を意図的に生み出せば筋肉の動きを自在に操れるってこと。――こういうふうにね」
私が指先から魔力を放ち、微弱な電流をギルの腕へ流した。
すると彼の右腕が意思とは無関係にピクッと上がる。
今度は一回経験して少し慣れたのか、可愛い声は出なかった。ちょっと残念。
「おお、腕が勝手に動いた」
「それが反射というものよ。今のはあなたの脳の代わりに、私が出した電気が筋肉に介入した結果ね」
「……なんか気持ち悪い感覚だな。その新しいアイテムってやつは、この電気を使うのか?」
「その通り。脳から流れる電気を増幅して、筋肉への伝達を強化するの。そうすれば反射神経が跳ね上がるし、俊敏性も向上する。そういう効果を持たせた防具のようなものを作るつもりよ」
実のところ、これに似たものは以前に試したことがあった。
畑を耕す作業がきついと言う農民のみんなの手助けになればと、体への負担を軽減するための補助装置。
いわゆるパワードスーツ的なものである。
「楽しみだな。で、さっき言ってたデータっていうのは?」
「電気の信号を伝える神経って、人によって流れ方が違うのよ。だから身体の隅々まで電気を流しながら最適な調整をしなきゃならない。どこへどのくらい電気を送れば、どんな反応を示すか――それを全部記録していくの」
「そっか。よし、じゃあ早速やろう」
「う、うん。そうね……」
「フェルト?」
言いよどんだ私を見て、ギルが小首を傾げる。
そう、新兵器のためにはデータを取る必要がある。
ただ問題は――その測定が、少しばかり“密着する作業”だということ。
何も知らない真面目そのものの顔でこちらを見ているけれど、私としてはちょっと緊張する。我ながら少し情けないが、心の準備をする時間が欲しい。
というわけで……。
私はギルを連れて城の地下にある錬金工房へと向かう。
目的は錬金術により、二人の実力差を埋める武器を作ること。
「でも、実際のところどうするんだい? 悔しいけど、さっきの勝負で殿下と自分の差は痛感した。この差をたった一ヶ月で埋める武器なんて、あんまり想像もつかないんだけど」
「そうでもないわ。ギルには申し訳ないけど、正直なところ今日ギルが負けるのは織り込み済みだったから。ただ、どれだけグロウ兄様と距離があるかわかっただけでも収穫よ。おかげでどんな武器を作るかのイメージもできたし」
「え、そうなの? でも、武器って言ってもどんな? 俺は剣士だ。弓もナイフも多少は扱えるけど、あくまで剣一本で生きてきた。なにより、君からもらったこの剣を手放したくない。俺は、この剣でフェルトを守ると誓ったから」
ギルが手にした剣を見つめながら呟く。
剣の製作者としても、その言葉はとてもうれしい。
「安心して。あなたが使うのはその剣のままよ。私が考えたのは、他の部分のパワーアップ」
「他の部分?」
剣の性能を整理すると――切れ味、耐久性、軽さ。
この三つが主な要素だ。
そして、ギルの剣はそのすべてで限界値を超えている。
切れ味は魔術的に“斬る”概念を刻み、耐久性はオリハルコンの結晶構造で保証。軽さに至っては、さながら鳥の羽のごとしと言っていいほど。
……まあ若干自画自賛みたいで恐縮だが、あの剣は既に“完成品”なのだ。
よってこれ以上の改良は不要。というか、できない。
だから私は発想を逆にした。
「そう。私が考えたのは武器の方じゃなく、その“使い手”側の強化。具体的には、瞬発力と反応速度を向上させるアイテムの製作ね」
「瞬発力と反応速度? そんなもの強化できるのか?」
「できる。ただ、いかんせん体への負担は大きいわ。一度使ったが最後、しばらく反動で動けなくなっちゃうかも」
正直なところ、ただ勝つだけならもっと手っ取り早い方法もある。
例えば両手にマシンガンでも持ってヒャッハーと叫びながら撃ちまくれば、さすがのグロウ兄様でも避けようがないはず。
もっとも、残念ながらそれはできない。なぜかと言うと私自身が銃に触れたことがないから。
錬金術が生み出せるのは自分がイメージできるものだけ。
あるいはすでに存在する物の性質を【概念強化】で底上げするとか。
まあドラマなどで見たことはあるから、頑張れば再現できなくもない気がするし、将来的にアストリアを強くするために検討してみる価値はあると思うけど。
ともあれ、できるかどうかはこの際関係ない。
結局のところ、この決闘は剣士としての誇りを賭けた戦い。
銃があってもギルは使わないだろうし、それで勝ったところでみんなも認めてくれない。
だから私は、剣士ギルバートがギルバートのままで勝てる手段を作る。
「グロウ兄様は言っていたわ。ギルには弱点があるって」
「……ああ、わかってる。俺の剣は速さを追求しただけの、自分勝手な剣だ。駆け引きも何もなく、ただ相手を圧倒して勝ってきただけ。だからあんなにあっさり動きを読まれてしまった」
「そっか、ギルも気づいていたのね」
「あれだけ鮮やかに捌かれたら、嫌でもわかるさ」
ギルは苦笑しながら肩をすくめた。
「ジュドーさんとの勝負もそうだ。紙一重で勝利こそ手にしたけど、ジュドーさんは徐々に俺の速さに慣れつつあった。勝てたのは、最後の一瞬だけ予測を上回ることができたからに過ぎない。もう一度やれば、今度はジュドーさんが勝っていたかも。――相手の観察不足、経験不足。それが俺の弱点だ」
さすがね。
弱点があっても、それを自分で省みて気づける人間は少ない。
普通なら悔しさを誤魔化してしまうところを、ギルは正面から受け止めている。
しばらくリングでボーっとしていたのも、ショックで呆けていただけじゃなくきちんと試合を振り返って自分を分析していたのね。
その頼もしさに、私の口元にも思わず笑みが浮かぶ。
「それでね、私考えてみたの。弱点に気づいたところで、今から積める経験値には限度がある。だったらこの際、とことんまで長所を伸ばすのはどうかなって」
「長所……。なるほど、だから瞬発力と反応速度を――ってことか」
「ええ。あなたの速さを極限まで高める。それでいて、その速さに振り回されないよう反応速度も上げる。どう?」
以前にギル自身も言っていた。
自分の剣技はキレ重視。だから剣の制作時も、軽さを要素として求めてきた。
ギルは顎に手を当てて考え込み、やがて小さく頷いた。
「いいね。速さが上がれば、それだけ相手を観察できる猶予も生まれる。読みの浅さを、観察時間の長さで補うこともできる」
時間にして、きっとコンマ数秒程度。
けれど達人同士の戦いなら、そのわずかな差でも致命的な違いになる。
多少強引な方法でも、相手がグロウ兄様なら強引なくらいがちょうどいい。
「なにより、負けたからって戦闘スタイルを変えるのは癪だと思ってた。自分が今まで究めてきた剣で勝てるなら、それ以上に嬉しいことはない」
やる気に満ちた目で、ギルがそう言った。
ほんの数時間前まで悔しさに沈んでいたのが嘘のように、もう前を向いている。
「よし、それじゃあ方針は決まったわね」
「うん。それで、そのアイテムはいつから使えそう? 無理を言って申し訳ないけど、なるべくなら早めに試して慣れておきたい。速さが急に上がるってことは、感覚的なズレも生じるだろうし……」
「ええ、わかってるわ。なんとか数日中には仕上げてみせる」
私もギルのために全力を尽くしたい。
多少の無茶くらい、いくらでもやってみせる。
「ただ、そのためにはまずあなたの身体の詳細なデータが必要なのよね」
「データ?」
「身長とか体重とか体型とか。それと……う~ん、これに関しては口で説明するよりやる方が早いわね。ギル、ちょっと手を出して」
「?」
ギルが首を傾げながらも右手を差し出してくる。
私はその手を両手で包み込み、錬金術を発動させた。
その次の瞬間――。
「ひゃあっ!?」
背筋をのけぞらせたギルの口から飛び出た悲鳴。
男らしからぬ可愛い声に、私は思わず笑ってしまった。
元からちょっと弟みたいに可愛いところはあったけど、普段は端正で凛々しい雰囲気のギルだけにギャップが面白かった。
ただ、どうやらギルとしては非常に不服だったみたいで……。
「……フェルト、何を笑っているんだい?」
「ふふ、ごめんなさい。まるで乙女みたいな声だったなって思って」
ジト目で睨まれる。けど、全然恐くない。
むしろ凄んだ割には恥ずかしさで赤らんだ顔が可愛くて、余計に笑いを堪えるのが大変だった。
――が、さすがに可哀想なのでこれ以上はガマンしてあげよう。
「ふぅ、おもしろかった」
「まったく……で、今のは何だい?」
「え~っと、電気って知ってる?」
「一応は。ビリっとくるあれだよね。雷の魔術でも似た現象があるけど」
この世界の化学はまだ発展途上。
電気という概念は“雷”とほぼ同義で、日常生活に関わるものではない。
だから電化製品なんて存在しないし、知識として知っている人も少ない。
「そうそう、その電気よ。人間の身体って不思議なものでね、脳から指令を出して身体を動かすとき、その信号を電気が伝えているの」
「へぇ~、そうなんだ」
「で、筋肉はその電気に反応して動く。つまり逆に言えば、電気を意図的に生み出せば筋肉の動きを自在に操れるってこと。――こういうふうにね」
私が指先から魔力を放ち、微弱な電流をギルの腕へ流した。
すると彼の右腕が意思とは無関係にピクッと上がる。
今度は一回経験して少し慣れたのか、可愛い声は出なかった。ちょっと残念。
「おお、腕が勝手に動いた」
「それが反射というものよ。今のはあなたの脳の代わりに、私が出した電気が筋肉に介入した結果ね」
「……なんか気持ち悪い感覚だな。その新しいアイテムってやつは、この電気を使うのか?」
「その通り。脳から流れる電気を増幅して、筋肉への伝達を強化するの。そうすれば反射神経が跳ね上がるし、俊敏性も向上する。そういう効果を持たせた防具のようなものを作るつもりよ」
実のところ、これに似たものは以前に試したことがあった。
畑を耕す作業がきついと言う農民のみんなの手助けになればと、体への負担を軽減するための補助装置。
いわゆるパワードスーツ的なものである。
「楽しみだな。で、さっき言ってたデータっていうのは?」
「電気の信号を伝える神経って、人によって流れ方が違うのよ。だから身体の隅々まで電気を流しながら最適な調整をしなきゃならない。どこへどのくらい電気を送れば、どんな反応を示すか――それを全部記録していくの」
「そっか。よし、じゃあ早速やろう」
「う、うん。そうね……」
「フェルト?」
言いよどんだ私を見て、ギルが小首を傾げる。
そう、新兵器のためにはデータを取る必要がある。
ただ問題は――その測定が、少しばかり“密着する作業”だということ。
何も知らない真面目そのものの顔でこちらを見ているけれど、私としてはちょっと緊張する。我ながら少し情けないが、心の準備をする時間が欲しい。
というわけで……。
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