君のためだと言われても、少しも嬉しくありません

みみぢあん

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22話 その後 ーENDー

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 私とアルフレッド様はティエリーを引き取りスリンドン子爵に、『弟を孤児院にすてたあなたとは絶縁ぜつえんします』 …という内容の絶縁ぜつえん状を送り、徹底てってい的に拒絶した。
 
 私は2度とお父様に会うことは無かった。


 そのあと継母だったローザ様が私とアルフレッド様の新居、アドフォートン男爵邸に押しかけてきて…

「私がティエリーの母親よ! あなたたちが私の息子を大切に思うなら、口止め料を下さい」

 …と私たちはローザ様に脅迫きょうはくをされたが、こちらは法的にも正しい手続きをとりティエリーを養子にしている。

「バカバカしい。 王立騎士団を呼べ」

 アルフレッド様は問答無用もんどうむようで、王都の治安ちあんを守る王立騎士団にローザ様を引き渡した。

 脅迫罪きょうはくざいで罪人となったローザ様が、その後どうなったかは知らない。






 ―――結婚してから11年の時が過ぎた。

 私とアルフレッド様にはティエリーの他に、娘が2人に息子が1人と… 3人の子供に恵まれた。

「お母様、お祖父様のところに行ってきます」
「行ってらっしゃい、ティエリー」

 国王陛下の護衛任務につく忙しい夫にかわり、義父の先代ハンケロウ伯爵が剣の師匠となり、息子をきたえてくれているのだ。

 ティエリーは将来、父親や祖父のような騎士になりたいと、学園の騎士課に入学することが決まっていた。
 義父はアルフレッド様よりも、ティエリーは将来有望だと言っている。


「良いなぁ… 僕もお兄様のように、お祖父様に剣を習いたいなぁ…」
「ふふふっ… ティエリーが学園に行くようになったら、今度はエルマンがお祖父様に剣を習う番よ」

 次男のエルマンは長男のティエリーを尊敬しているから、いつもマネばかりしている。

「本当に?!」
「本当よ」


 数ヶ月前にスリンドン子爵が病気で亡くなり、遺言書を残していた。
 その遺言書には私とアルフレッド様の子供に、スリンドン子爵家を継がせると書かれていた。

「ティエリーに継がせよう」
「ええ、それが良いわね。 スリンドン子爵家は元々、あの子のものだから」

 私とアルフレッド様は迷わず決めた。 たとえ養子でもティエリーは私たちの息子だから、何の問題もない。


 私はお父様へのささやかな復讐ふくしゅうをはたし、ニンマリと笑った。
 


ー E N D ー


ここまで読んで下さりありがとうございます!



イチャイチャ、ラブラブが少ないお話でしたが、なんとかハッピーエンドにたどりつけました。
また、どこかでお会い出来れば幸いです☆彡





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