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第二章
恒例の王家の呪い会議、帰り道
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ノーザンコート伯爵は息子ローガンと帰路につくため 隠し通路を急いだ。
視線を感じ背後を振り向くと、後ろを歩いていたランディエール侯に話かけられた。
「伯爵もスミに置けんな!」
何の事だ?
「誰ぞかが、貴方を想っているかもしれませんぞ! ふふふ、良きかな 良きかな」
「こんな老ぼれ、もう色恋とはおさらばじゃでなぁ~」
全く意図が読めん
「フフフ、貴方に[魅了]の香水を吹きかけた者がいるようだぞ!」
!!!!!!!
まさか、まさか、まさか、もしや
侯、これの事か?
私は懐にある、[燃えカス]の入った袋を渡した。
「おお、この匂いだ、これはどうした?」
私は説明した。
クラレンス邸で長年焚かれていた。
このせいでローガンの人格が変わり屋敷から出れなくなった事
誰か系を引いているのか、探っている事
「これを焚かれてたのかぁ、
それは それは お楽しみだったな!
これを焚いて得た肉欲はさぞ快感であっただろう、」
ランディエール侯はおどけて言った。
「ふざけない下さい、わたしは、、、」
ローガンは手を強く握りしめた。
「ふん、付け入る隙を与えたソナタが悪い。
マリアベル様に与えた屈辱に比べたら楽なものであろう。」
ランディエール侯は憤慨していた。
あれほどコーネリア姫と御子を守ると誓っておきながらこの体たらく。
ケイ様の遺言がなければ こんな男八つ裂きにしている。
そして彼は、彼女を守る事が出来なかった自分に対しても 憤りを感じていた。
しかし、この香は、ここにかけられた魔法の痕跡は、我が一族の[魅了]
一族の末席の者が恋のエッセンス程しか効果のない 魅了のお守り を販売しているのは知っていた。
娼館に一時の愛を求めて訪れる客に愛と快楽を与える為に 持続性の無い 魅了の香水 を使用しているのも知っている。
だが、これ程効果が強く悪質な香は許した覚えは無い!
正直、これを12年間も焚かれて廃人にならなかったのが不思議な程だ。
「何故、これに気がついた?」
ローガンは答えた
「マリアベルがおまじないをしてくれました。そこで目が覚めました。」
そうか、マリアベル様がお助けになったのか••••
これは我が一族の不始末
こんな香を使用して侯爵家を傀儡にしようとした奴らを 断じて許しておけない。
「ノーザンコート伯爵、すまない事をした。
これは我が一族の者が作成した香で間違えがない。
見つけて 制裁を加えねばならない。
捜査に協力させて貰えぬか?
私に 落とし前を付けさせて欲しい」
ランディエール侯爵は頭を下げた。
「それは願ったり叶ったりだ!こちらこそ宜しく頼む。」
ノーザンコート伯爵は渡に船と飛び付いた。
ランディエール侯爵はこう見えてかなり義理堅い。
そして、お節介と言える程 親切なのだ。
憎まれ口を叩く嫌いがあるが 本当は良い男なのである。
私は捜査状況を報告した。
「そうか、クロスリー子爵が絡んでいる可能性があるかもしれんな!
ローガン殿、嵌められたな。
私の方はまず"娼館 鹿の園"と ウチの一族の繋がりを当たってみよう。
そうだ、解毒剤を後で送ろう。
香が焚かれていたら すぐ飲め!
あの香はかなり中毒性が強い。
ちょっとでも匂いを嗅ぐと 快楽に引き摺り込まれる。気を引き締めて当たれ。」
「ランディエール侯、ありがとうございます」
ローガンは深々と、頭を下げてお礼を言った。
「クラレンス侯爵家が無くなったら、マリアベル様の帰る所が無くなってしまうだろう、
それでは 亡くなったコーネリア様に申し訳がたたん。」
ランディエール侯は、ポン と肩を叩いてウインクをした。
————————-
ローガンは、
アイラに疑われたないよう、解毒剤が届いたら直ぐ、クラレンス領に戻った。
7月の初めの事であった。
視線を感じ背後を振り向くと、後ろを歩いていたランディエール侯に話かけられた。
「伯爵もスミに置けんな!」
何の事だ?
「誰ぞかが、貴方を想っているかもしれませんぞ! ふふふ、良きかな 良きかな」
「こんな老ぼれ、もう色恋とはおさらばじゃでなぁ~」
全く意図が読めん
「フフフ、貴方に[魅了]の香水を吹きかけた者がいるようだぞ!」
!!!!!!!
まさか、まさか、まさか、もしや
侯、これの事か?
私は懐にある、[燃えカス]の入った袋を渡した。
「おお、この匂いだ、これはどうした?」
私は説明した。
クラレンス邸で長年焚かれていた。
このせいでローガンの人格が変わり屋敷から出れなくなった事
誰か系を引いているのか、探っている事
「これを焚かれてたのかぁ、
それは それは お楽しみだったな!
これを焚いて得た肉欲はさぞ快感であっただろう、」
ランディエール侯はおどけて言った。
「ふざけない下さい、わたしは、、、」
ローガンは手を強く握りしめた。
「ふん、付け入る隙を与えたソナタが悪い。
マリアベル様に与えた屈辱に比べたら楽なものであろう。」
ランディエール侯は憤慨していた。
あれほどコーネリア姫と御子を守ると誓っておきながらこの体たらく。
ケイ様の遺言がなければ こんな男八つ裂きにしている。
そして彼は、彼女を守る事が出来なかった自分に対しても 憤りを感じていた。
しかし、この香は、ここにかけられた魔法の痕跡は、我が一族の[魅了]
一族の末席の者が恋のエッセンス程しか効果のない 魅了のお守り を販売しているのは知っていた。
娼館に一時の愛を求めて訪れる客に愛と快楽を与える為に 持続性の無い 魅了の香水 を使用しているのも知っている。
だが、これ程効果が強く悪質な香は許した覚えは無い!
正直、これを12年間も焚かれて廃人にならなかったのが不思議な程だ。
「何故、これに気がついた?」
ローガンは答えた
「マリアベルがおまじないをしてくれました。そこで目が覚めました。」
そうか、マリアベル様がお助けになったのか••••
これは我が一族の不始末
こんな香を使用して侯爵家を傀儡にしようとした奴らを 断じて許しておけない。
「ノーザンコート伯爵、すまない事をした。
これは我が一族の者が作成した香で間違えがない。
見つけて 制裁を加えねばならない。
捜査に協力させて貰えぬか?
私に 落とし前を付けさせて欲しい」
ランディエール侯爵は頭を下げた。
「それは願ったり叶ったりだ!こちらこそ宜しく頼む。」
ノーザンコート伯爵は渡に船と飛び付いた。
ランディエール侯爵はこう見えてかなり義理堅い。
そして、お節介と言える程 親切なのだ。
憎まれ口を叩く嫌いがあるが 本当は良い男なのである。
私は捜査状況を報告した。
「そうか、クロスリー子爵が絡んでいる可能性があるかもしれんな!
ローガン殿、嵌められたな。
私の方はまず"娼館 鹿の園"と ウチの一族の繋がりを当たってみよう。
そうだ、解毒剤を後で送ろう。
香が焚かれていたら すぐ飲め!
あの香はかなり中毒性が強い。
ちょっとでも匂いを嗅ぐと 快楽に引き摺り込まれる。気を引き締めて当たれ。」
「ランディエール侯、ありがとうございます」
ローガンは深々と、頭を下げてお礼を言った。
「クラレンス侯爵家が無くなったら、マリアベル様の帰る所が無くなってしまうだろう、
それでは 亡くなったコーネリア様に申し訳がたたん。」
ランディエール侯は、ポン と肩を叩いてウインクをした。
————————-
ローガンは、
アイラに疑われたないよう、解毒剤が届いたら直ぐ、クラレンス領に戻った。
7月の初めの事であった。
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