転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

文字の大きさ
46 / 163
第二章

マリアベルの帰省2

しおりを挟む

マリアベルは
1人で食べる食事は寂して死にそうだ!
と駄々をこねた、コネまくった。
そこで、交換条件として
マリアベルには[様]をつけて呼ぶ事を許可する。
さらに、使用人には[さん]付けをしない、
と言うことで、食事は食堂又は侍女と食べても良い。という権利を獲得した。

光子であった時は、息子、嫁、孫、いつも誰かしらと食事をしていた。
こちらに転生してからもそうだ。
いつも、クララさんかリリアンさん、ピエールさん、誰かが一緒だった。

今日から一緒、嬉しい!
みんなに何かご馳走しよう。

まずはポップコーンのキャラメル掛けね。
キングスバリー家でも評判よかったし
絶対みんな喜ぶわ!

甘いモノと塩っぱいモノはセットよね、
ポテチもこしらえてと、

何処の世界でも キャラメルポップコーン&ポテトチップスは大人気ね!
侍女様達にもお裾分けです。

「これが評判のキャラメルなんですね。
香ばしくて、バターの香りがして、とても美味しいしですわ!」

評判?

「キングスバリー公爵家からウチの旦那様に商売の打診がごさいましたの。
お嬢様考案の[キャラメル]という味、レシピをいただきました、
と言うご連絡でした。
今、マリアベル様名義でレシピの登録をしているところですわ、」

えっ?、登録? 商標登録の事ね。
この世界も権利がしっかりあるのね。
いい事だわ。
生前、ウチも商売していたから技術の権利は保護されされないと大変なの分かるわぁ~
ちょっと得しちゃった!

(光子時代の 商売に対する かなり ちゃっかりとした考え方は マリアベルになっても受け継がれているのであった)

「この、ポテトチップスも、よそでは作っては駄目ですよ。
珍しい者は旦那様に相談してから作りましょうね!」

そうね、権利の問題があるものね。
わたし、料理で ひと財産出来るかも?
うふふ、、、自立の第一歩だわ。

マリアベルは ちょっと良からぬ事を考え、頭の中でソロバンを弾いていた。

ソロバンもこちらの世界にあるのかしら?
一儲け出来るかも、、、
なんて素晴らしい世界かしら!
女実業家の 第一歩だわ
商魂逞しい マリアベルであった。

ポテチとキャラメルポップコーンを袋に詰めてマリアベルはディックに会いに行こうとしていた。

お嬢様何処へ?侍女ガブリエルに聞かれた。

「警備詰所に行きたいの。」
ディックさんに学園入学時お世話になったからお礼を言いに行く事を告げた。

「学園の魔術担当が、熊のマッケンジー先生で ディックさんと同期なんですって。
紹介状書いてもらったんです」

ガブリエルが答えた。
「へえー、熊のマッケンジー先生ですか?
私の時はいなかったですね。新しい先生かなぁ••••
熊のマッケンジー??熊のマック、
クマックじゃないーーーー
それ、ジョン•マッケンジーですよね?」

そうだ、と答えた

「じゃあ、もしかしたらディックって、、、
ディック•トレンドですか?」

ディックさん名前はわからないけど•••
赤毛です、、、、

「私もお供致しますわ、オホホ」
ガブリエルが 凄くよい微笑みを浮かべ 付き添ってくれた。

詰所に近づきディックさんを発見、手を振る

あれがディックさんですよ、と、言うや否や ガブリエルは急加速で走り出し、ディックの背中目掛けて
««ガッグッーン»»    蹴りを入れた。

ディック選手 顔から地面にうつ伏せに倒れ
背中からガブリエル選手が馬乗り
ワン、ツー、スリー

<<カン、カン、カン!>>

ゴングが鳴った、試合終了

呆気に取られたディックさん
気が付き

「誰じゃー、ゴラァ」

「オーホッホ!ディック•トレンド
油断は禁物よ」
ガブリエル選手 ファイティンポーズをして挑発をする

「この女ぁぁー」
ディック選手 右ストーレートを繰り出すが
ガブリエル選手 の足払いが決まって またころんだ。

「相変わらずトロイ男ね」

ディック は自分を沈めた女の顔を見て こう叫んだ
「お前、狂犬ガブじゃなーか!!!」

なんと、熊のマッケンジー先生(熊ック)
ディックさん、ガブリエルさんは学園で同期。
ディックさんとガブリエルさんは卒業後に騎士コースに進んだ同級生だった。

「お前威力落ちたんじゃねーのか?年だな!」
「こんな服着てたら速度が出る訳ないでしょ!」
「お嬢様、コイツ誰にでもカブカブ噛み付くんで、ついたあだ名が[狂犬ガブ]」
すかさずガブリエルが回し蹴りをお見舞いした。


ガブリエル、かっこいい~!
こんど、ガブリエルにジャンピングキックしやすい服作ってあげよう。

「さあ お嬢様、こんな所にいるとオヤジ臭が移りますわ、早く退散いたしましょうね」

「あっ、私ディックさんにお礼しに来たんですよ!」
学園でのマッケンジー先生とのやり取りを語って聞かせた。

そして、お礼のお菓子を差し出した。

「くまっク、いい奴だろ、面倒見いいし」
「そうね、くまックはいい人だわ」

犬猿の中の2人だが、ここだけは意見が一致していた。




















しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

悪徳領主の息子に転生しました

アルト
ファンタジー
 悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。  領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。  そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。 「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」  こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。  一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。  これなんて無理ゲー??

私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ

柚木 潤
ファンタジー
 薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。  そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。  舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。  舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。  以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・ 「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。  主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。  前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。  また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。  以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。  

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。 中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。 私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。 そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。 自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。 目の前に女神が現れて言う。 「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」 そう言われて私は首を傾げる。 「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」 そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。 神は書類を提示させてきて言う。 「これに書いてくれ」と言われて私は書く。 「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。 「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」 私は頷くと神は笑顔で言う。 「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。 ーーーーーーーーー 毎話1500文字程度目安に書きます。 たまに2000文字が出るかもです。

魔力値1の私が大賢者(仮)を目指すまで

ひーにゃん
ファンタジー
 誰もが魔力をもち魔法が使える世界で、アンナリーナはその力を持たず皆に厭われていた。  運命の【ギフト授与式】がやってきて、これでまともな暮らしが出来るかと思ったのだが……  与えられたギフトは【ギフト】というよくわからないもの。  だが、そのとき思い出した前世の記憶で【ギフト】の使い方を閃いて。  これは少し歪んだ考え方の持ち主、アンナリーナの一風変わった仲間たちとの日常のお話。  冒険を始めるに至って、第1章はアンナリーナのこれからを書くのに外せません。  よろしくお願いします。  この作品は小説家になろう様にも掲載しています。

【第2章完結】王位を捨てた元王子、冒険者として新たな人生を歩む

凪木桜
ファンタジー
かつて王国の次期国王候補と期待されながらも、自ら王位を捨てた元王子レオン。彼は自由を求め、名もなき冒険者として歩み始める。しかし、貴族社会で培った知識と騎士団で鍛えた剣技は、新たな世界で否応なく彼を際立たせる。ギルドでの成長、仲間との出会い、そして迫り来る王国の影——。過去と向き合いながらも、自らの道を切り開くレオンの冒険譚が今、幕を開ける!

公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~

松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。 なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。 生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。 しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。 二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。 婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。 カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。

売れない薬はただのゴミ ~伯爵令嬢がつぶれかけのお店を再生します~

薄味メロン
ファンタジー
周囲は、みんな敵。 欠陥品と呼ばれた令嬢が、つぶれかけのお店を立て直す。

【本編完結】転生隠者の転生記録———怠惰?冒険?魔法?全ては、その心の赴くままに……

ひらえす
ファンタジー
後にリッカと名乗る者は、それなりに生きて、たぶん一度死んだ。そして、その人生の苦難の8割程度が、神の不手際による物だと告げられる。  そんな前世の反動なのか、本人的には怠惰でマイペースな異世界ライフを満喫するはず……が、しかし。自分に素直になって暮らしていこうとする主人公のズレっぷり故に引き起こされたり掘り起こされたり巻き込まれていったり、時には外から眺めてみたり…の物語になりつつあります。 ※小説家になろう様、アルファポリス様、カクヨム様でほぼ同時投稿しています。 ※残酷描写は保険です。 ※誤字脱字多いと思います。教えてくださると助かります。

処理中です...