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第二章
マリアベル 魔法は楽しい!
しおりを挟む私、最近魔法が発動出来るようになったの。
嬉しい!!!!
ほらほら、見て見て!
右手で水じょぉー、左手手でジョジョジョォ~
イメージが大切なのね、
庭仕事の散水ホースになった気分で
ジョーロ、ジョォォ
霧吹き、ふぁぁ
ジェット水流、シューーー
あー!楽しい
着火ライターー カチッとな!
ガスバーナー、ブォー
あー楽しい!
扇風機、風 弱 ON 風 強
あー!楽しい
魔法連発、はしゃぎ過ぎてヘナヘナになってしまった。
「ガブリエル、目が回るゥ~」
「魔力切れを起こしたんですね!」
「魔力切れ?」
「魔力の使い過ぎで、魔力が体から無くなっちゃったんですよ。
寝て起きれば治りますから、
それより、体 ビショビショですよ、帰って お着替えしましょうね!」
ガブリエルに、おんぶ してもらって部屋に帰った。
だいたいは網羅したわね!
ウフフ、あとは土魔法。
アビゲール様に聞いてみましょう。
光魔法もありますよ!
「あっそっか、それはソフィア様だね」
そうですね、頑張りましょうね!
ガブリエルは励ましてくれた。
ガブリエルは思った
あれ、ただの生活魔法が進化しただけって感じだわ。
やっぱりお嬢様には攻撃魔法は無理なのかしら?
気落ちするとお可哀想だから黙っていましょう。
魔法なんか出来なくても うちのお嬢様は世界一可愛いものね!
魔力切れで寝ているお嬢様の頭を カワイイ、カワイイ、とナデナデしている ガブリエルであった。
ガブリエルは、マリアベルが眠ったのを見計らい部屋を出た。
ジョン•マッケンジーの研究室へ向かう。
「くまっク、やっぱりダメみたいよ。」
「そうか、ちょっと威力の強い生活魔法ってとこだろうなぁ~」
「うん、そんな感じだわぁ」
「まあ、魔法で落第って事は無いからいいんだけどね。
攻撃するって考えが生まれつき存在していないんだろうなぁ。
こうやって、魔法は退化していって、そのうち無くなるのかねぇ?」
「髪の毛 分析してみたんだけど、訳分からないんだよ。
本来、炎とか、水とか、エッセンスがあるんだけど、マリアベル嬢は光のエッセンスはある。これは王家からの遺伝だから当たり前だね!
それ以外は含まれでいないんだ。
持っている属性は闇以外全部なのにおかしいんだよね?
金の上に掛かる銀色は何だ、銀の属性なんて聞いた事はないぞ!
キングスバリー家の白銀は偶に出る。
白銀では無く銀色なんだよなぁ?銀て何だ?」
ガブリエルが少し考えて言った
「公表していない事なのだが秘密と言うことでも無いし•••、くまっクを信用して教える。
コーネリア様が銀色なんだよ。
マリアベル様の母上様の••••」
「コーネリア様、銀髪だったのか?
王家の姫だろう?
コーネリア様の母君は、黒髪で黒目の庶民の出だったと聞く
ジョージ王と黒髪の君の子供が銀髪?
コーネリア様の属性は何だったのだ」
「分からない。
でも、お母上は無属性だったらしい。」
「全く遺伝子無視じゃないか?
そんなのありかぁ?
王室魔法研究所で調べなかったのか?」
「コーネリア様の存在事態を公にしていなかったからな。」
「秘密事項って訳かぁ、、、、」
「これは言ったら駄目な事と承知しているが、俺の独り言だと思って聞き逃してくれ。
マリアベル様のお父上はクラレンス侯ではないな!」
ガブリエルは悪戯っぽい目をして、唇に人差し指を縦に当てた。
そうか•••••
母上のコーネリア様が銀の月だと考えると
金、金、、銀の対比の金は太陽
同じ時期に表舞台から消えた、あの方••••
マリアベル様の加護は もしや、、、、
深入れするのは辞めておこう。
マッケンジーは思った。
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