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第二章
2人の溝
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ウーラノスとマリアベルのカップルはとても目立つ。
ウーラノスが大柄でもあるが、彼自身に、天性のオーラがあるからでもある。
そこにマリアベルが加わろうものなら、まるでハリウッドスターがお忍びでデートをしているようなものだ。
変装していても人目にを引いてしまう。
デートはもっぱらお互いの邸でお茶を飲む位である。
夏のある日、ウーラノスはドゥラーク邸の裏庭でピクニックをしようとマリアベルを誘った。
ドゥラーク邸は鍛錬を出来るように広く裏庭を取っており、汗を流せるよう川から水を引き入れ、小さな小川が作ってあった。
本来なら、若い娘は、買い物や流行りのカフェにデートに誘うものだと言われた。
しかし、あまり人目を引く事は避けたいし警備の問題もあるので自宅でのピクニックを計画したのだった。
朝、いつもの様に馬で迎えに行く。
マリアベル様は淡い水色のワンピースを着ていた。
「お迎えありがとうございます。
久々のドゥラーク邸、楽しみにしておりました 」
マリアベル様は、ガブリエルとメリッサに付き添われて馬車に乗った
俺とクラレンスの護衛は馬車の前後に付いた。
一時間半程かけて馬車はドゥラークのタウンハウスに到着した。
執事のハリルと侍女達が外で並んでお出迎えしていた。
「さあ、着きましたよ」
姫をエスコートするのは俺の役目
馬車から降りるのに手を差し出す。
姫は手を取り馬車から降り「ありがとうございます」とお礼を言ったと思ったら、走ってハリル達の元に向かった。
「お久しぶりぶりです。皆様お元気でしたか? ご無沙汰して申し訳ありませんでした。」
マリアベル様はドゥラークの使用人達に囲まれてとても楽しそうである。
お前達、俺がいないうちに、、、
少し疎外感を感じてしまった。
しかし、未来の夫人と使用人の関係が良好な事は喜ばなければならないな!
*************
ピクニックの準備で、裏庭の小川に机と椅子が並べられ、美味しそうな軽食と飲み物が用意された。
机の上には竹で出来た子供の水鉄砲と紙で出来た帽子の様な物が用意されていた。
そして衝立も、、、
「なんだ?この衝立は?」
「はい、姫様の水遊びの目隠しです。」
ハリルが衝立の配置角度をチェックしながら言った。
「はい、姫様とウチの女性達が水に入りますので目隠しでごさいます。」
「 なに?水に入るだと???
お風邪を召されたらどうするのだ!」
そう言った矢先に、後ろからマリアベル様と護衛2人、侍女が9人、総勢12名の女性団体がやって来た。
皆、バスローブを羽織っている
一体、何が始まるのだ?
「旦那様、覗きはいけません。さあ、あちらに••• 」
ハリルに衝立の後ろのテーブルに移動させられた。
衝立の中、俺の見えない空間から、シャブン、バシャンと水音がした。
「冷たーい!」
「気持ちいい~!」
「では、AチームとBチームに分かれてくださーい。」
「用意はいいですか?」
ハリルが衝立越しに声を掛ける
「はーい!」
女性達が答えると
<<<トドーン>>> ハリルは銅鑼を鳴らした
「そっち、そっちへ向かってぇー」
「後ろからよ!」
「あーん、ガブリエル様が、邪魔するぅ」
「メリッサ、ダメよ木に登っちゃ、反則よ!」
「ぎゃー、当たった、死んだぁーー」
「あと、生きてるの誰?」
「大将の首取れる人、いる?」
「姫様、あっちに走って行ったわよー」
「なにやってるんだぁ?」
ウーラノスはコッソリと覗いて見た。
女性達は、水鉄砲で撃ち合いをしていた。
紙の帽子を狙って撃っているようだった。
「おお、戦争ごっこじゃないか!楽しそうだなぁ 。
やはり姫様は、まだまだ子供なのだな。」
そう感じてウーラノスはとょっぴり嬉しくなった。
(これは、ウーラノスの留守中にマリアベルが考えた[納涼サバイバルゲーム]である。
この2年間、夏はドゥラークの侍女達と水鉄砲サバゲーをして楽しんでいたのであった)
「おっ、マリアベル様、生き残っているな、よし、頑張れ!」
ウーラノスはマリアベルを見た
その瞬間、体が固まった。
7部丈のズボンと袖なしシャツを着たマリアベル様。
若い肢体が浮き彫りになっている。
濡れた洋服が体に纏わりついて体の線をあらわにしていたのであった
胸の形とお尻の形が丸わかりである。
不意に「ドキン」と胸が高鳴った
イケナイ!!!
咄嗟に、テーブルクロスを掴んで女達の団体に割り込んだ。
「きやー!旦那様、いけません!」
「キャー!旦那様が覗いています!」
咎められたが放置する事は出来ない
マリアベル様を見つけ、テーブルクロスを体に巻き付けた。
「姫、これはいけません!誰かに皆見られたらどうするおつもりですか?
ハリル、早く服の準備を!!!」
抱き上げた姫を客間に降ろし、俺は直ぐに立ち去った。
*************
俺は自室に走って向かった。
あの場にいる事が出来なかったのだ。
何故なら、あのお姿を見て••••
男のシンボルがむっくりと持ち上がってしまったのだ、、、
こんな浅ましい姿をマリアベルに見せる訳にはいかない。
情け無い。
客間まで運ぶのが限界だった。
俺は何と罪深い男なのだ、、、
「女神様、私を罰して下さい。貴方の依代になった尊き姫に発情した愚かで浅ましい私を罰して下さい。」
一心不乱に女神に祈った。
しかし、抱きしめた姫様の感触が腕から離れない。
意外に胸があった••••
俺は一体なにを考えているんだ!
バカ、バカ、バカ
とてもお顔を見る事など出来ない。
体の熱が収まるまで暫く1人でいよう。
エルダーが心配して様子を見にやって来た。
「ウーラノス様、どうしたんですか?
姫様 心配していましたよ。」
「今は、姫様の前に出る事が出来ないのだ!」
「何でですか?」
「あのなぁ、そのな、、、」俺は言い淀んだ
「早く姫様に謝らないと、ゲームも台無しにしたし、お昼もすっぽかしたし••• 」
「勃ったんだ 」
「えっ、」
「だから、勃ったんだよ!」
「ヒー!ハハハハハ••• 、ウハ、ウハ、ウハハハハ••• 」
エルダーは腹が捩れる程爆笑した
「なに、思春期のガキみたいな事言っているんですか!百戦錬磨のウーラノス様が、、、」
「だ•か•ら、俺は姫の前には出られないのだ!」
「はいはい、オッサンが何ごねているんだか、、、 姫様のお帰りになる時間までには降りて来て下さいね!」
エルダーはそう言い残して一階に降りて行った。
*************
マリアベル様が帰る時間が来た
折角来ていただいたのに、ほとんど話をする事が出来なかった。
「姫様。また来て下さいね!」
彼女は侍女達と別れを惜しんでいた
「ウーラノス様、私の配慮が足りなくて御気分を害されてしまって•••
申し訳ございました。」
マリアベル様は頭を深く下げられた。
貴方のせいでは無い。
俺が悪かったのだ!俺が、
でも、訳を言う事が出来ない
「いえ、姫様のせいではごさいません、
私が少し具合が悪かったものですから••• 」
そう言いお茶を濁した。
*****************
マリアベル様の馬車が自宅に着いた
俺はドアを開けて手を差し出した。
彼女の柔らかくしなやかな指が俺の手に重なった。
<< ドッゥクン >> 体の芯が大きく波打った
熱いモノが下半身に集まってきた。
顔が赤くなる。
「今日はありがとうございました 」
彼女は天使の微笑みを浮かべ俺を見つめた
(このままでは下半身を隠せない)
姫様の挨拶もそこそこに、俺は急ぎ馬に乗って逃げるようにその場を立ち去った。
*******************
マリアベルは考えた
何がいけなかったのかしら?
今回は途中まで上手く話せていたのに•••
やはり、ウーラノス様を置いて水遊びをしたのが悪かったのかしら?
でも、ハリルさんと侍女さん達は違うと言っていたし•••
やっぱり、私達って相性悪いのかしら?
昔はとても親切だったのに•••
ウーラノス様は領地で戦争して来られてからお人柄が変わってしまったわ
アメリカの戦争映画で、戦争に行った軍人さんが精神を病む話を見たわ!
[戦争神経症]とか[PTSD]とか言うのよね⁈
ウーラノス様も精神を病んでしまったのかしら?
でも、ウーラノス様も大人なんだから露骨に嫌な顔しなくても、その場くらい取り繕う事が出来ないのかしら•••
まったく、呆れて物も言えないわ
コッチだってキチンと挨拶しているんだから、せめて人前では普通の扱いをして欲しいわよ。
はぁ、この結婚は失敗ね!
流石のお祖父様も、相手を見誤ったわね。
************
全く、男心を理解していない、マリアベルであった
*************
青年の心を持ったオッサンと、おばあちゃんの心をもった少女
こうして2人の溝はどんどんと広がっていった
ウーラノスが大柄でもあるが、彼自身に、天性のオーラがあるからでもある。
そこにマリアベルが加わろうものなら、まるでハリウッドスターがお忍びでデートをしているようなものだ。
変装していても人目にを引いてしまう。
デートはもっぱらお互いの邸でお茶を飲む位である。
夏のある日、ウーラノスはドゥラーク邸の裏庭でピクニックをしようとマリアベルを誘った。
ドゥラーク邸は鍛錬を出来るように広く裏庭を取っており、汗を流せるよう川から水を引き入れ、小さな小川が作ってあった。
本来なら、若い娘は、買い物や流行りのカフェにデートに誘うものだと言われた。
しかし、あまり人目を引く事は避けたいし警備の問題もあるので自宅でのピクニックを計画したのだった。
朝、いつもの様に馬で迎えに行く。
マリアベル様は淡い水色のワンピースを着ていた。
「お迎えありがとうございます。
久々のドゥラーク邸、楽しみにしておりました 」
マリアベル様は、ガブリエルとメリッサに付き添われて馬車に乗った
俺とクラレンスの護衛は馬車の前後に付いた。
一時間半程かけて馬車はドゥラークのタウンハウスに到着した。
執事のハリルと侍女達が外で並んでお出迎えしていた。
「さあ、着きましたよ」
姫をエスコートするのは俺の役目
馬車から降りるのに手を差し出す。
姫は手を取り馬車から降り「ありがとうございます」とお礼を言ったと思ったら、走ってハリル達の元に向かった。
「お久しぶりぶりです。皆様お元気でしたか? ご無沙汰して申し訳ありませんでした。」
マリアベル様はドゥラークの使用人達に囲まれてとても楽しそうである。
お前達、俺がいないうちに、、、
少し疎外感を感じてしまった。
しかし、未来の夫人と使用人の関係が良好な事は喜ばなければならないな!
*************
ピクニックの準備で、裏庭の小川に机と椅子が並べられ、美味しそうな軽食と飲み物が用意された。
机の上には竹で出来た子供の水鉄砲と紙で出来た帽子の様な物が用意されていた。
そして衝立も、、、
「なんだ?この衝立は?」
「はい、姫様の水遊びの目隠しです。」
ハリルが衝立の配置角度をチェックしながら言った。
「はい、姫様とウチの女性達が水に入りますので目隠しでごさいます。」
「 なに?水に入るだと???
お風邪を召されたらどうするのだ!」
そう言った矢先に、後ろからマリアベル様と護衛2人、侍女が9人、総勢12名の女性団体がやって来た。
皆、バスローブを羽織っている
一体、何が始まるのだ?
「旦那様、覗きはいけません。さあ、あちらに••• 」
ハリルに衝立の後ろのテーブルに移動させられた。
衝立の中、俺の見えない空間から、シャブン、バシャンと水音がした。
「冷たーい!」
「気持ちいい~!」
「では、AチームとBチームに分かれてくださーい。」
「用意はいいですか?」
ハリルが衝立越しに声を掛ける
「はーい!」
女性達が答えると
<<<トドーン>>> ハリルは銅鑼を鳴らした
「そっち、そっちへ向かってぇー」
「後ろからよ!」
「あーん、ガブリエル様が、邪魔するぅ」
「メリッサ、ダメよ木に登っちゃ、反則よ!」
「ぎゃー、当たった、死んだぁーー」
「あと、生きてるの誰?」
「大将の首取れる人、いる?」
「姫様、あっちに走って行ったわよー」
「なにやってるんだぁ?」
ウーラノスはコッソリと覗いて見た。
女性達は、水鉄砲で撃ち合いをしていた。
紙の帽子を狙って撃っているようだった。
「おお、戦争ごっこじゃないか!楽しそうだなぁ 。
やはり姫様は、まだまだ子供なのだな。」
そう感じてウーラノスはとょっぴり嬉しくなった。
(これは、ウーラノスの留守中にマリアベルが考えた[納涼サバイバルゲーム]である。
この2年間、夏はドゥラークの侍女達と水鉄砲サバゲーをして楽しんでいたのであった)
「おっ、マリアベル様、生き残っているな、よし、頑張れ!」
ウーラノスはマリアベルを見た
その瞬間、体が固まった。
7部丈のズボンと袖なしシャツを着たマリアベル様。
若い肢体が浮き彫りになっている。
濡れた洋服が体に纏わりついて体の線をあらわにしていたのであった
胸の形とお尻の形が丸わかりである。
不意に「ドキン」と胸が高鳴った
イケナイ!!!
咄嗟に、テーブルクロスを掴んで女達の団体に割り込んだ。
「きやー!旦那様、いけません!」
「キャー!旦那様が覗いています!」
咎められたが放置する事は出来ない
マリアベル様を見つけ、テーブルクロスを体に巻き付けた。
「姫、これはいけません!誰かに皆見られたらどうするおつもりですか?
ハリル、早く服の準備を!!!」
抱き上げた姫を客間に降ろし、俺は直ぐに立ち去った。
*************
俺は自室に走って向かった。
あの場にいる事が出来なかったのだ。
何故なら、あのお姿を見て••••
男のシンボルがむっくりと持ち上がってしまったのだ、、、
こんな浅ましい姿をマリアベルに見せる訳にはいかない。
情け無い。
客間まで運ぶのが限界だった。
俺は何と罪深い男なのだ、、、
「女神様、私を罰して下さい。貴方の依代になった尊き姫に発情した愚かで浅ましい私を罰して下さい。」
一心不乱に女神に祈った。
しかし、抱きしめた姫様の感触が腕から離れない。
意外に胸があった••••
俺は一体なにを考えているんだ!
バカ、バカ、バカ
とてもお顔を見る事など出来ない。
体の熱が収まるまで暫く1人でいよう。
エルダーが心配して様子を見にやって来た。
「ウーラノス様、どうしたんですか?
姫様 心配していましたよ。」
「今は、姫様の前に出る事が出来ないのだ!」
「何でですか?」
「あのなぁ、そのな、、、」俺は言い淀んだ
「早く姫様に謝らないと、ゲームも台無しにしたし、お昼もすっぽかしたし••• 」
「勃ったんだ 」
「えっ、」
「だから、勃ったんだよ!」
「ヒー!ハハハハハ••• 、ウハ、ウハ、ウハハハハ••• 」
エルダーは腹が捩れる程爆笑した
「なに、思春期のガキみたいな事言っているんですか!百戦錬磨のウーラノス様が、、、」
「だ•か•ら、俺は姫の前には出られないのだ!」
「はいはい、オッサンが何ごねているんだか、、、 姫様のお帰りになる時間までには降りて来て下さいね!」
エルダーはそう言い残して一階に降りて行った。
*************
マリアベル様が帰る時間が来た
折角来ていただいたのに、ほとんど話をする事が出来なかった。
「姫様。また来て下さいね!」
彼女は侍女達と別れを惜しんでいた
「ウーラノス様、私の配慮が足りなくて御気分を害されてしまって•••
申し訳ございました。」
マリアベル様は頭を深く下げられた。
貴方のせいでは無い。
俺が悪かったのだ!俺が、
でも、訳を言う事が出来ない
「いえ、姫様のせいではごさいません、
私が少し具合が悪かったものですから••• 」
そう言いお茶を濁した。
*****************
マリアベル様の馬車が自宅に着いた
俺はドアを開けて手を差し出した。
彼女の柔らかくしなやかな指が俺の手に重なった。
<< ドッゥクン >> 体の芯が大きく波打った
熱いモノが下半身に集まってきた。
顔が赤くなる。
「今日はありがとうございました 」
彼女は天使の微笑みを浮かべ俺を見つめた
(このままでは下半身を隠せない)
姫様の挨拶もそこそこに、俺は急ぎ馬に乗って逃げるようにその場を立ち去った。
*******************
マリアベルは考えた
何がいけなかったのかしら?
今回は途中まで上手く話せていたのに•••
やはり、ウーラノス様を置いて水遊びをしたのが悪かったのかしら?
でも、ハリルさんと侍女さん達は違うと言っていたし•••
やっぱり、私達って相性悪いのかしら?
昔はとても親切だったのに•••
ウーラノス様は領地で戦争して来られてからお人柄が変わってしまったわ
アメリカの戦争映画で、戦争に行った軍人さんが精神を病む話を見たわ!
[戦争神経症]とか[PTSD]とか言うのよね⁈
ウーラノス様も精神を病んでしまったのかしら?
でも、ウーラノス様も大人なんだから露骨に嫌な顔しなくても、その場くらい取り繕う事が出来ないのかしら•••
まったく、呆れて物も言えないわ
コッチだってキチンと挨拶しているんだから、せめて人前では普通の扱いをして欲しいわよ。
はぁ、この結婚は失敗ね!
流石のお祖父様も、相手を見誤ったわね。
************
全く、男心を理解していない、マリアベルであった
*************
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