特技は有効利用しよう。

庭にハニワ

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ホントふざけんな?

胃薬は両親の必需品。

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ずっと心に秘めていた鬱憤の、極一部を解放した。

ら。

案の定。

義妹はぶちギレた。

「何よっ! 出来ないんだからしょうがないじゃない! 私が魔術使えないからって、世界が崩壊する訳じゃないし、いいじゃない! それに、このワタシの役に立てるんだから、幸せな事でしょ? お姉さまみたいに、何でも出来る人にはわからないわよ!」

百年の恋も覚めるようの顔で叫び、足を踏み鳴らす義妹。

……何でも出来るんなら、まずお前の性根を叩き直すんだがな。

「いい加減、お前の何かあったら……なくても自分が楽する為に、他人にたかる性根も、この世界の中心はワタシ! な性格も、たとえ人様のモノだろうが、良さそうな品物はワタシのモノ! なところに、ウンザリしているんだが。金と権力持っててそこそこ顔が良い男ならば、中身がすっからかんでも構わない。外の女なんか無視して、ワタシだけ・・と仲良くしましょうよ。……って、アタマおかしいんじゃないか? って言いたくなる所もな。……本当に、何であの・・母御から、お前みたいなモノが産まれなんだか。本気で理解出来ないよ」

いや、本当な。

もうため息も出できやしない。

お前がやらかす度に、胃痛を覚える母御と、ついでに父の為に胃痛に効く生薬を手に入れては飲んでもらってるんだが。
中毒になったら、どうしてくれる?


義妹は。
私がこんなも雑に喋ってる事にも気付いてないのか、全力でスルーしてくれてる。
ホント、自分の事しかアタマにないんだな。

ケーリッシュ嬢なんか、かなり早い段階で私の雑な口調に目をシロクロさせてたぞ。
ギャラリーと化している、外の方々もな。

とにかく。
不愉快な仲間達、そこにいたら邪魔だぞ。
どっか行け。



「あぁ、やはり……」

不意に。

そんな、ある意味修羅場な大広間に響き渡る声。

ん?

と、声のした方に視線を向けると1人の紳士が。

満面の笑みを浮かべ、実に嬉しそうにこちらに歩み寄って来る。

誰だ?

ケーリッシュ嬢、ご存知?

隣りにいるケーリッシュ嬢に目を向けると、ちょっとアワアワしてる、

何だよエラい人か?
見かけない顔と衣装だが……他国からの招待客か?

「その魔力から、もしや……と思ってはおりましたが。やはり貴女は倒竜姫!」

うわ。
それココで言っちゃうの?







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