【R18版】佐藤先輩と私(佐藤)が出会ったら【他サイトでのカットページ連載中】

Bu-cha

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エピソード4.5

4.5-2

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それには恥ずかしくなりながらも、答える。



「はい、中学の卒業式の時に・・・。」



「え・・・、俺、聞いてないよ・・・。
でも、おかしいなとは思ってた。
晶はこんなに可愛くて性格もこんなに可愛いのに、女の子以外から好かれてないなんて絶対におかしいとは思ってた。
何で俺に内緒にしてたの?ちゃんと言ってよ。」



「だって、恥ずかしくて・・・。
それに告白っていうか、”実は好きだったんだ"って言われただけでしたし・・・。」



「それは告白でしょ・・・、それが告白でしょ。」



「いや、でも・・・付き合って欲しいとは言われてなくて・・・っ。」



「晶のことをそんなに可愛い顔にしてムカつく・・・。
誰?俺の知ってる奴?」



「え、どうだろう・・・。
私と同じクラスだったけど・・・。
たまに、佐藤先輩と一緒にいる時に話し掛けてきたり、私がいなくても佐藤先輩に挨拶してる所は見たことがありましたけど。」



「それ、俺のことを晶の”お兄ちゃん"として絶対に意識してたじゃん。
どいつだよ、卒アル卒アル・・・っ。」



あと少しでご飯を食べ終わるところだけど、佐藤先輩が初めてお母さんのご飯の途中で立ち上がった。
そんな佐藤先輩のことを私はご飯を食べながら見ていると・・・



私の卒業アルバムを取ってきた佐藤先輩がリビングにあるソファーに座った。



「晶も!!早く!!!」



「え、私もですか?ソファーで?ご飯は?」



「ご飯よりも今は卒アルだよ!!」



「そうなんですか?」



佐藤先輩からそう言われ、私もご飯の途中だけど立ち上がりソファーに座った。
佐藤先輩の隣に・・・、すぐ隣は恥ずかしいから少し間を空けて。



そしたら、佐藤先輩が急に叫んだ。



「あぁぁぁぁぁっ、晶だっっ!!!
可愛いっっっ!!!可愛いよぉぉぉぉぉ!!!!
世界で1番可愛い!!!
こんなの、マジで世界で1番可愛いんだけど!!!」



「それ、卒業アルバムを見る度に言うので恥ずかしいです・・・。」



「可愛すぎて定期的に見たくなっちゃう。
定期的にさ、会いたくなっちゃって・・・。」



佐藤先輩が卒業アルバムの中にいる私にソッと触れた。



「この時に戻りたいな・・・。
この時の晶にもう1度会いたい・・・、そしたら俺・・・俺、もっと早く・・・。」



今日はこんな続きがあった。
佐藤先輩の横顔を見ると、佐藤先輩の横顔は苦しそうな顔をしている。



「もう1度戻りたい・・・。
そしたら次は絶対に・・・絶対にさ、こんなことにはなってなかった・・・。
こんなことにはさせないのに・・・。」



意味が分からずに佐藤先輩の横顔に首を傾げると、私が視界に入っている佐藤先輩が少しだけ無言になり、それから普通に口を開いた。



「どれ?何組?」



「えっと・・・私と同じクラスで・・・・・・あ、この男子。」



「ふぅぅぅ~~~~ん・・・・。」



「あとは、確か2組の・・・」



「え!?まだいるの!?」



「そうなんです、だからビックリしちゃって。
あと・・・」



「えぇぇぇぇぇっ!?言ってよ!!!!
そういうのマジで早く言ってよ!!!」



「恥ずかしくて自分からは言えませんよ・・・。」



「言わないと!!!
俺には何でも言ってくれないと!!!
内緒とかやめてよ!!!」



「私だって、佐藤先輩に話せないことくらいあります・・・。」



「ダメだって・・・。
そういうのはマジでダメだって・・・。
”お兄ちゃん"として、知っておきたいし・・・。
知っておかないと、ダメだし・・・。」



”お兄ちゃん"の佐藤先輩が本当に苦しそうな声でそう言った後、卒業アルバムをまた見下ろした。



「こいつら全員、気持ちだけ伝えてきて”付き合って"とは言ってこなかったんだ?」



「はい、そうですね・・・。
あ、でも・・・1人だけ”付き合って欲しい"まで言ってくれた男子がいて・・・。」



「は・・・?まだいるの?何人に告られたの?」



「えっと、確か6人・・・?」



「めっちゃモテてるじゃん・・・・。
”付き合って”の奴は男バスの奴?
結構仲良かったよね?」



「男バスの男子はみんな私のことを”竜也先輩"ってネタとも思えない様子で呼ぶくらいでしたから、そういうのはなかったです。
あれ・・・あの男子何組だったんだっけな、あ・・・部活の方に・・・いた、この男子です。」



サッカー部の集合写真の中にいるその男子の話を、今頃佐藤先輩に話すことになった。



「・・・・サッカー部じゃん。」



「そうなんですよ、クラスも同じになったことがなくて、1回も話たことがなくて。
なのに告白してくれて。」



「デカいね・・・。」



「180くらいあったかもしれません、大きかったから目立ってたので存在は知ってました。」



「結構格好良いじゃん・・・。
ちょっと・・・柏木に似てるじゃん。」



”結構格好良い"
佐藤先輩のその言葉には思わず吹き出し、慎也のことを思い浮かべながら笑った。



「慎也とは全然似てませんよ!!
慎也って、サッカー部で1番格好良いんですよ!!
慎也って本当に面白くて、これも・・・」



「晶。」



佐藤先輩が私が話してる途中で私の名前を呼んだ。



「この男子とは何で付き合わなかったの?
全然話したこともなかったから?」



それを聞かれ、私は即答する。



「直接会って言われたわけじゃなくて、誰かに私の連絡先を聞いたみたいでメッセージで送ってきたんです。」



「あ~・・・、そういうの晶ダメそう。
そういう場面で戦ってこない奴絶対ダメだよね。」



「でも・・・メッセージでも、気持ちを伝えられることは凄いなって思いました。
凄いなとは思いましたけど1度も話したこともないし、告白もメッセージってなると、”付き合って欲しい”と言われても、その返事としては・・・・・"ありがとう”と"ごめんなさい”になっちゃいました。」



「それってさ、・・・直接会って言われてたら、何て返事をしてたの?」
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