【完】お兄ちゃんは私を甘く戴く

Bu-cha

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りーちゃんがそんな心配をして迎えた入社日。
1月のお正月休み明け、鮫島君とりーちゃんと僕が副社長室の中に入ると・・・



「最悪・・・」



と、りーちゃんが小さな声で呟き僕の腕に絡まった。



「系統の違う3人組だね~!!
3人ともきょうだいなんでしょ?」



中にいたのは小町さんと秘書の相川さんの他に、的場さんともう1人の女の人。
僕よりも少し年上くらいの女の人で・・・



「初めまして、私は営業部の天野みかです!
小町さんの直属の部下だよ!」



天野さんという女の人で、りーちゃんとも的場さんとも良い勝負が出来そうな可愛い顔をした女の人が元気に挨拶をしてくれた。



それに鮫島君と僕で返事をすると・・・



「あ!!結婚してるんだ!?」



と、りーちゃんの声が。
天野さんがその言葉に照れたように頷き、左手を僕達に見せてきた。



「結婚してるよ~!!」



「不倫願望とかある?」



「ないでしょ!!
そんな元気もないし!!」



元気いっぱいに天野さんがそんな返事をすると、りーちゃんが満足そうに笑った。



そんなりーちゃんに天野さんが優しく笑った後に、鮫島君の方を見てきた。



「鮫島君だよね?
・・・確かに、私の旦那のお兄さんと仲良くなれそう!!」



「私のお兄ちゃん達って、2人が仲良すぎて男友達は他に出来ないよ?」



鮫島君とはそこまで仲が良いわけではないのに、りーちゃんがそんなことを天野さんに言っていた。
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