ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと

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第22話

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「はー」

 (学校に行きたくないなー)
 授業を聞くのがめんどくさい。何より授業の内容がまだ低い。それゆえ、聞いていても「ためになるなー」や「なるほど」といった感想は出てこない。

 やってくるのは睡魔だけだ。テストも実施されているが、ここから出題されることはないだろう。もっと深くまで進んだところから出るはずだ。

 授業での先生の話を耳で流しつつ、脳内で戦闘シミュレーションをする。魔法、短剣、暗殺といった方法が今俺が持っている手札だ。これをどのタイミングで使うのが効果的かを試行する。どの方法でもゴブリンを殺すことはできる。

 (この三つの中だと、やはり暗殺が安定しているな…)
 次の階層の魔物はコボルトだ。コボルトの戦闘方法は素早さでの攪乱を基本とし、そのスピードを生かしたヒット&アウェイでの翻弄だ。これを突破しなければ、コボルトを殺すことはできないだろう。

 さらにモチーフが犬といった嗅覚に優れている動物であることから、気配を消したところで匂いでバレる可能性がある。
(暗殺だけに頼らずに殺す練習になるな。)

 上の階層にいくと、暗殺といった奇襲が通用しない魔物が出てくるはずだ。ピット器官を持った蛇とかだ。全てにおいて上位互換の敵は階層を重ねていくと、いつか現れるとされている。最後のボスは竜種かな?
 (素材で武器や防具を作りたい。黒龍なんかもいいな……)そんなシミュレーションから離れたことをしていると授業が終わるチャイムが鳴った。テスト勉強か…。

 次は移動教室だ。俺が持っているコミュ力(笑)を使い、近くでの仲間を作ることができた。勇者君が現れたことで作られていたコミュニティが破壊されたことが原因だな。まあ、なんとか話し相手とかを見つけることができたわけだ。

 そして、教室の移動の後に雑談をしていると、授業が始まるのだった。どうでもいい授業の再来だ。
(やはりパーティーを組む方が安定するのだろうか?組むのなら、癒し枠と前衛を張ることができるものだな
その辺りは気に入る人に話しかけていけばいいはずだ。……もうパーティーを作っている可能性が高いか。ほぼ、ボッチ確定だな。ネットで誘うのも怖いしなー)

 ダンジョンのみで生活するのもいいけど、勉強もしっかりしないとな……。勉強するのは、科学と数学、地理あたりだろう。国語は教科書をまとめておけばなんとかなる。暗記系の地理は夜に軽く復習しておけばなんとかなるはずだ。

 (本当にテストとか滅べばいいのに……)
英語?そんな子は知りませんね。うちの子ではないことだけは確かだ。そして、今日の授業が終わった。学校に慣れるためという名目で午前授業だ。友人(仮)と家に帰るのだった。

 だが早く帰れたところで、平日はダンジョンに行かないと決めている。それなら、スキルは何がいいのかを調べておいた方がいいだろう。
(今欲しいのは、バフ系のスキル)

 といっても、自分にかけるようなものではなく、自動パッシブで発動するものだ。そのバフ系の中で一番欲しいのは、筋力増加や素早さ増加のスキルブックだ。サブ職では全て魔法職を選択している。
 そのため、筋力面や素早さといったステータスが低い。それを補う必要があると考えた。素早さのステータスを上げることでの利点は動きが俊敏になるのはもちろんこと、動体視力が上がるという恩恵がある。

 素早いコボルトと戦う上で重要になってくるステータスだと考えた。ドロップするよりも購入を検討したいところだ。そっちの方が確実だ。正直、手の届かないほど、高い値段なのだろう。

 買えないだろうと考えながらオークションを開く。そして、素早さ上昇のスキルブックは、安くすでに買われているものでも六十八万円だ。今その需要から高騰し、七十五万円になっている。
(高いなー)

 予想通りまだ手は届かない高さだ。下の方に行くと少しずつ内容が変わって行き、魔力上昇に変わっていく。その値段は、破格の百三十万円だ。

(いつかは必ず買ってみせる)

 モチベーションが上がるのだった。購入するのではなく、宝箱やモンスターのドロップで出すことができれば早い。だが、このことに気がついていなかったのだった。

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