ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと

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第40話

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 次のコボルトは足を切り付ける。主にふくらはぎを切り付ける。切り付けたことにより、踏ん張ることができず移動がままならないはずだ。
(…次はアキレス腱を狙ってみるか?)

 立ち上がってはいるが動くことができないコボルトを数分観察していた。そのコボルトは毒が回ってきたのか泡を吹き倒れた。今回は通常の毒だ。
(即死ではなかったか)

 即死の毒と通常の持続ダメージの毒の二種類があるのかもしれない。これがランダムなのか?それともコボルトには効きが悪いのか?次は体を攻撃するために別のコボルトを探す。

 今度は背中から短剣を突き刺し、後ろにすぐに飛び退く。コボルトは後ろに向き、すぐに反撃をするために走り寄ってきた。コボルトが八歩走った時だ。急に前に滑り込む。その姿はピクピクと痙攣(けいれん)をしているのだった。

 数秒待ったがドロップに変わることはない。コボルトは何事もなかったかのように起き上がる。体を動かしたり、手を握ったりして調子を確かめている。毒は毒だが、麻痺毒だったようだ。俺を探しに動くコボルトを再び背後から奇襲する。

 だがコボルトは片足を軸に回転し始め、ピタリと止まる。俺の方を向いたのだ。その目はガンギマっている。
(狂人か?怖…)
次の行動を観察するために、戦闘の体制に入り様子を見る。コボルトが駆け出した。攻撃スピードを観察するために最初の攻撃は受けるつもりだった。
だが、コボルトは俺のことを無視し通り過ぎていく。

 俺の後ろにある木々に向かって走り出し、頭突きをするのだった。これは混乱か?血が出ても止まっていないことから、痛みで治ることはない。麻薬(ドラッグ)のような感じだ。痛みで混乱が解除されることはない。種類が多いことから、ランダムなのは確実だ。

 魔力や気力を込める量によって毒の種類が変化することはない。運で毒の種類が決まる。

 短剣から出される毒の検証は一旦中止する。通常の毒以外は、コボルトに効果が高いのがわかった。麻痺毒であれば、コボルトの素早さを完全に殺すことができる。混乱も動きを封じることができるのだ。

(…なんでこんないい短剣があそこに置かれていた?)

 前回は次々に匂いを検知したコボルトがやってきた。無数にやってくるコボルトの連携だ。共通の敵を見つけたことにより、協力関係になる。だから、数的不利は確定だ。

 仲間を増やす必要があるな…。暗示をかける?いや、混乱を引き当てるか…。混乱を引き当てて、同士討ちを誘発させる。これが最適解だろう。混乱状態がどんな状態なんだろうか?

 体が思うように動かない?行動が反転する?全てが敵に見える?どれでもない。自分が見たくない光景が見えてしまう。それが混乱の効果だ。こんな武器がゴロゴロ置かれているのが、ダンジョンだ。ダンジョン産の武器が強い理由がよくわかっただろう。

 こんな武器があるからこそ、特殊な武器持ちと戦いたくないのだ。だが、売った時の値段は高くなる。戦うものはその欲望が強いのだろう。

 毒を分泌させつつ、一体のコボルトの背中を切りつける。あの混乱の時にすぐに殺さなかったため、コボルトが集まってきている。実験体が多くいるのだ。混乱を使うにはちょうどいい空間だ。

 切りつけたコボルトは普通に動くことができているから、通常の毒だ。ハズレだな。そのコボルトに再び傷をつける。今度は麻痺だ。またハズレだ。毒が回り死ぬのだった。次のコボルトを探す。

 いい時に限って混乱を引けないな…。早く混乱を引いてくれ~
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