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第二話【D/S合コン】前
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D&S合コンとは、パートナーを探すDomとSubの出会いのを目的としたパーティだ。
普通に暮らしていてもなかなか出会えない、理想のパートナーと出会う数少ない機会だけど参加者は多くない。
参加者を多く設定していないからもあるけど、元々Usualに比べて絶対数が少ないからだ。男女の婚活とは違い、表立って口にしづらいのもあるだろう。
同性同士、しかも男同士だと余計に。その性もあってわりと常連も結構いる。
「リキさん、どうです。いい人いましたか?」
「ユイ、いるにはいるんだけどな。みての通りだ」
会場には見目のいい、かわいらしいSubが何人もいる。
守りたいと思われるようなSubと違い、俺みたいにガタイのいいSubはあまり人気がない。当然、かわいらしいSubに多くのDomが集まりこっちを見向きもしない。
「そんなことよりそっちはどうなんだ?」
「そうですね。よさそうな方はいたんですけど、条件に会う方というのはなかなか・・・・」
「一生飼い殺しにしてくれるような、ご主人さま。残りの人生を管理してほしい、衣食住すべて管理してほしいだったか?最初からそれはなかなか難しいのかもな」
「私は檻に入って一生繋がれる気があるのに、ままならないものですね」
悩まし気にそういうのは瑠璃川結衣(るりかわゆい)、俺と同じSubでパーティで知り合った友人だ。
茶色の長い三つ編み、美人に分類されるだろうけだるげな容姿、見た目的には人気がありそうにみえる。
さらに仕事も、バーのスタッフとDom向けの男娼の掛け持ちをしている。
どちらかというと男娼の方が本業で、バーのスタッフはおまけというかそもそもその店がバーも兼営しているからだ。
だから仕事上でも出会いがありそうなのに、いまだにパートナーが決まっていない。
恐らくだが、その理由は束縛されたいという欲が強すぎるからだろう。
衣食住、自分の生き方からなにからすべて管理してほしいと、パートナーにはまず一番にそれを求めるらしい。
支配欲が強めのDomならそのぐらい受け入れるかもしれないが、その前の段階を踏まずに求めるのはいささか早急すぎるだろう。
しかも、そのような店を利用するDomは一時の遊びを求める場合が多く、そんなDomにとっては結衣は重たすぎる。
「お客さまならみつかるんですけどね」
「そうか、まあお互い難しいよな」
「たった一人のご主人様に早く出会えるよう、お互い頑張りましょう」
「ああ」
そういうと結衣はまた再び、参加者の集まっているほうへと行ってしまった。
(どーすっかな)
参加者が集まっているほうに行ってもいいが、いかにも愛玩にむきそうなSubが集まっているなかに入って行って勝てる気がしない。
(今回も不戦敗か)
こうなったらもういつも通りやけ食いに走ることにしよう。
Subの方が参加費が安いが、せっかく参加費使っているんだから出会いがないならないなりに理がないとやってられない。
今回の集まりは参加費割と高いほうだったし、料理も沢山ある。
出会いに忙しい他の参加者たちは食事に興味を持っていない。
(どれから食べようかな)
「おいしそうだね」
不意に聞こえた声に体がビクッと跳ねた。
「こんにちは、滝上力也くんだよね?」
振り返ったそこには奇跡的に出会ってしまったあの男、がいた。
(なんでこんなところに…)
この男がDomだとわかっているから、この集まりに入ることができるのはわかるが、パートナーがいるだろう男がここにいる意味がわからない。
それに、仮にも男優として活躍していた男だ。こんな場所にきて更に現場でみただけの相手に声をかけるなど迂闊にもほどがある。
「人違いでしょ」
普通に暮らしていてもなかなか出会えない、理想のパートナーと出会う数少ない機会だけど参加者は多くない。
参加者を多く設定していないからもあるけど、元々Usualに比べて絶対数が少ないからだ。男女の婚活とは違い、表立って口にしづらいのもあるだろう。
同性同士、しかも男同士だと余計に。その性もあってわりと常連も結構いる。
「リキさん、どうです。いい人いましたか?」
「ユイ、いるにはいるんだけどな。みての通りだ」
会場には見目のいい、かわいらしいSubが何人もいる。
守りたいと思われるようなSubと違い、俺みたいにガタイのいいSubはあまり人気がない。当然、かわいらしいSubに多くのDomが集まりこっちを見向きもしない。
「そんなことよりそっちはどうなんだ?」
「そうですね。よさそうな方はいたんですけど、条件に会う方というのはなかなか・・・・」
「一生飼い殺しにしてくれるような、ご主人さま。残りの人生を管理してほしい、衣食住すべて管理してほしいだったか?最初からそれはなかなか難しいのかもな」
「私は檻に入って一生繋がれる気があるのに、ままならないものですね」
悩まし気にそういうのは瑠璃川結衣(るりかわゆい)、俺と同じSubでパーティで知り合った友人だ。
茶色の長い三つ編み、美人に分類されるだろうけだるげな容姿、見た目的には人気がありそうにみえる。
さらに仕事も、バーのスタッフとDom向けの男娼の掛け持ちをしている。
どちらかというと男娼の方が本業で、バーのスタッフはおまけというかそもそもその店がバーも兼営しているからだ。
だから仕事上でも出会いがありそうなのに、いまだにパートナーが決まっていない。
恐らくだが、その理由は束縛されたいという欲が強すぎるからだろう。
衣食住、自分の生き方からなにからすべて管理してほしいと、パートナーにはまず一番にそれを求めるらしい。
支配欲が強めのDomならそのぐらい受け入れるかもしれないが、その前の段階を踏まずに求めるのはいささか早急すぎるだろう。
しかも、そのような店を利用するDomは一時の遊びを求める場合が多く、そんなDomにとっては結衣は重たすぎる。
「お客さまならみつかるんですけどね」
「そうか、まあお互い難しいよな」
「たった一人のご主人様に早く出会えるよう、お互い頑張りましょう」
「ああ」
そういうと結衣はまた再び、参加者の集まっているほうへと行ってしまった。
(どーすっかな)
参加者が集まっているほうに行ってもいいが、いかにも愛玩にむきそうなSubが集まっているなかに入って行って勝てる気がしない。
(今回も不戦敗か)
こうなったらもういつも通りやけ食いに走ることにしよう。
Subの方が参加費が安いが、せっかく参加費使っているんだから出会いがないならないなりに理がないとやってられない。
今回の集まりは参加費割と高いほうだったし、料理も沢山ある。
出会いに忙しい他の参加者たちは食事に興味を持っていない。
(どれから食べようかな)
「おいしそうだね」
不意に聞こえた声に体がビクッと跳ねた。
「こんにちは、滝上力也くんだよね?」
振り返ったそこには奇跡的に出会ってしまったあの男、がいた。
(なんでこんなところに…)
この男がDomだとわかっているから、この集まりに入ることができるのはわかるが、パートナーがいるだろう男がここにいる意味がわからない。
それに、仮にも男優として活躍していた男だ。こんな場所にきて更に現場でみただけの相手に声をかけるなど迂闊にもほどがある。
「人違いでしょ」
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