ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「はぁはぁ……よし! それではダンジョンガチャ行ってみましょうか!」



『アキラちゃんねる』ではダンジョンガチャはまだザコアイテムしか出ていない。

 レアアイテムを引く配信はやはり盛り上がる。

 低レベルダンジョンだから仕方ないのだが、そろそろ視聴者を楽しませるアイテムが欲しいところだ……



 倒されたボスは消え去り、いつものようにガチャガチャが現れる。



 しかし、今回のガチャガチャは今までとは違った!



「なんだこれは!?」

 初めての出来事に驚くアキラ。



 現れたのは虹色に輝くガチャガチャだ。

 ダンジョン内にレインボーの光があふれている。

 ただ事でないのは一目で分かった。



 ◆コメント欄◆



【名無し おお! レインボーガチャ!】





【名無し これは珍しいな。滅多に出てこないぞ?】





【名無し レインボーガチャはレア度★★★★☆以上のアイテムが確定らしいぞ?】





【名無し レベル6のダンジョンでレインボーか! すごいぞ、これは!】



 この虹色のガチャは、数百分の一の確率で現れるレアアイテム確定のレインボーガチャだった。





『レインボーガチャ!? 噂には聞いたことありますが……やりましたね!』



「すごい! どんなアイテムが……? そ、それでは、回していきたいと思います!」



 アキラは気合を入れ、レインボーガチャを回す。

 レアアイテム確定ということもあって、視聴者も固唾をのんで見守る。



 あたりがレインボーに光り輝く。

 いつもとは違うド派手なレアアイテム確定演出だ。



『ガチャ!』



『召喚獣の指輪 レア度★★★★☆』



 ◆コメント欄◆



【名無し うおおおお!】





【名無し 召喚獣きたー】





【名無し これは激レアだな……召喚獣っていったらモノによっては買ったら数百万だぞ?】





『召喚獣!? すごい! 激レアですよ!』



「数百万円!? うおぉぉお! やったぜ!」



 大興奮のアキラと花子。



『アキラちゃんねる』の初レインボーガチャは激レアアイテムの召喚獣だった。





 アキラの目の前に光に包まれた『召喚獣に指輪』が現れる。



「なるほど、この指輪で召喚獣を使うんですね……」



『さっそく召喚してみましょうよ! 噂ではドラゴンだったり、フェンリルなんかもいるみたいですよ!』



「ドラゴンにフェンリル!? それはすごい……それでは……さっそく……『召喚』!」



 期待を込めて召喚獣を召喚するアキラ。



 光り輝く指輪から召喚獣が現れ、あたりを飛び回る。



「こ、これが召喚獣! ……思ったより小さいな……」



 現れたのは拳サイズの召喚獣。

 見覚えのある黒い昆虫。



『これは……カブトムシですかね……?』



 ◆コメント欄◆



【名無し カブトムシか……】





【名無し よりによってザコ召喚獣かよ】





【名無し うーん……レインボーガチャの一番ハズレって感じ……】





【名無し カブトムシなんかどうでもいい! 花子さんを映せ!】





「カブトムシか……こんなチビじゃ戦うことも難しそうだな……」



 初めてのレインボーガチャだったが、残念な結果に終わってしまった『アキラちゃんねる』であった。



 ◇



 ダンジョンをクリアしロビーに戻る二人。



「せっかくのレインボーガチャだったの…残念でしたね……」



「うん……召喚獣っていうとカッコイイけど……コイツに何ができるんだ?」



 手のひらに乗るカブトムシを眺めるアキラ。

 見た目は普通のカブトムシと変わらない召喚獣だ。



「ん? ……いいこと思いつきましたよ!」



 何かを閃く花子。



「ドローンカメラが欲しいって言ってたじゃないですか?

 このカブトムシに小型カメラを持たせて、飛び回ってもらうのはどうですか!?」



「なるほど! いいアイデアだ!」



 さっそくカブトムシにカメラを装着する。

 小さいカブトムシだが、カメラを持って飛び回ることは出来そうだ。 



 アキラたちの周りを飛び回るカブトムシ、カメラでは迫力満点の空撮が撮れている。



「いいですね! 今度からはこの子にカメラマンをやってもらいましょう!」



「そうだね! そうなると……いよいよ花子さんも配信者デビューかな?」



「そ、それは……どうでしょうか……?」



 召喚獣のうまい使い方を見つけた二人だった。
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