ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 配信を終える『アキラちゃんねる』

「ふう……久しぶりにレベルの低いダンジョンでしたけど……なかなか盛り上がりましたね!」

「うん、やっぱり花子さんが出てくれると華やかになるよ! トークだけでも視聴者集められるね」

「ふふふ……まあ私の『可愛さ』あってのものですかね!? ハハ、なんちゃって!」

「は、はは……」
乾いた笑いをするアキラであった。

ダンジョン配信を終え部屋に戻り、のんきな事を話しているアキラと花子。

そんな2人は、部屋の外から覗く双眼鏡の存在に気づかなった……



「あ、あいつら……机の引き出しから出てきた……どういうこと!?」

『アキラちゃんねる』の配信を終えた直後、机の引き出しから出てきた2人を見たまどかは絶句していた。

配信者はみんな、配信のたびに高い入場料を払い、ダンジョンに入り配信をする。
それが『アキラちゃんねる』は違ったのだ。

「部屋から消えて、すぐにダンジョン配信を始めて……配信を終えたら引き出しから部屋に戻ってきた……? ってことは……」
信じられないことだが、考えられる可能性は1つだけだ。

「家にダンジョンの入り口があるのね!」

今までアキラとまどかだけの秘密だった『アキラの部屋のダンジョン』の存在を、隣人の女子高生配信者『まどかチャンネル』に知られたことを、アキラたちはまだ知らなかった。

「そんなことがありえるのかしら?
 でも新しいダンジョンが出来たなんてニュースもたまにやってるからありえるわね……
 ふっふっふ……こうなったら利用させてもらうわよ! 『アキラちゃんねる』!」

不敵な笑みで高笑いをするまどかだった。




アキラの部屋。

「明日はアイテムを買いに行きますからね! ありったけのお金を用意しましょう!」

レベル10のゴリラのダンジョンで死にかけたアキラと花子。
もっと上のダンジョンに行くためには強力な武器、防具が必要不可欠だった。

「ありったけのお金か……とはいっても、俺貯金なんて全然ないよ……?」

「そうでしょうね。あっ! まだヘルメットや機材の借金も返してもらってませんからね!」

「ギクッ!」
アキラを睨みつける花子。

「配信でのチップ、企業案件のお金、あと……私の貯金も少々。これで良いアイテムを買いましょう!」

そこそこの人気チャンネルになってきた『アキラちゃんねる』、配信で稼いだ収益での買い物だ。


「じゃあ明日はお昼ごろアイテムショップで待ち合わせしましょうね」

「了解! ふふふ、なんかデートみたいだね! ハハ、なんちゃってね!」
冗談を言うアキラ。仕事仲間とはいえ、美人と出かけるのは悪い気はしない。

「な、なにバカなこと言ってるんですか! 仕事ですよ!」
アキラの冗談に顔を赤らめる花子。

隣人のまどかにいろいろとバレて、ピンチになっていることは知らない2人であった。
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