ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 アイテムショップに来たアキラと花子。



「おー、初めてのアイテムショップだよ。なんか……思ったより奇麗なお店だね……家電量販店って感じだ」

 奇麗で広い店舗に丁寧に接客する店員。



「はい、このお店はこの辺りで一番の大手ですよ! ……なんか不満そうですね?」



「いや……不満ってわけじゃないんだけど……武器屋っていうとさ、丸太小屋みたいな小さな小屋に、髭モジャの屈強な男にいるイメージで……」



「ああ……だいたい漫画なんかだと、そんなお店ですよね……」



「そうそう、勇者の元パーティーの剣士がやってる的なね!」



「……なに子供みたいなこと言ってるんですか! いきますよ」



 残念ながら、現代日本の武器屋は丸太小屋ではなく、勇者の元パーティーメンバーもいないのだ。



 ズラッと武器が並ぶコーナーに来た2人。

「おぉっー、いいね、どの武器も強そうだ」



 今までは木の棒、鉄の剣しか使ってこなかったアキラにとって、武器屋に並ぶ武器はどれも感動する品だった。



「お、この剣は良いなぁ……お? この槍もなかなか……迷っちゃうね!」



「まったく……恥ずかしいから静かにしてくださいよ!」

 花子は子供のように はしゃぐアキラを見て呆れていた。



 そんな2人に店員が話しかける。

「お客様、なにかお探しでしょうかぁ?」

 ニヤニヤと気味の悪い笑顔の男だ



 アキラはレベル10のダンジョンで苦戦し、いい武器、防具を探しに来たと伝える。



「チッ、ザコ冒険者か……」

「え?」

 アキラは一瞬、店員から耳を疑うような言葉が聞こえた気がした。



「いえ! ……レベル10ですか。初心者を卒業して、中級者になった頃ですね。

 それでしたら……」



(気のせいか……?)



 店員はいくつか剣を並べる。

「このあたりのレア度★★★☆☆のアイテムでしたら安心でしょう」



「おーっ、かっこいいな!」



「ちなみに今まではどんな武器をお使いでしたか?」



「ずっとダンジョンガチャで出た『鉄の剣★★☆☆☆』を使ってましたね……」



「ププッ! て、鉄の剣!? あ、失礼しました!」



(なんだこの店員……感じ悪いな……)



「でもアキラさん、この剣なんかカッコいいですよ……えっ? た、たっかい!」

 花子は値札を見て驚く。

 レア度★★★☆☆の武器は想像以上の高さだった。



「ふふふ……鉄の剣を使ってたあなた達にはウチの武器は高いでしょうねぇ!」

 店員はバカにしたように笑う。



「くっ……なによ、このクソ店員……!」



「は、花子さん……落ち着いて……」

 アキラは怒る花子を必死になだめる。



「あの……この武器も良いんですけどちょっと高くて……中古の武器とか売ってませんか?」



「ププッ、中古なんてウチで扱ってるわけないでしょ!

 あの、失礼ですがお客様は当店みたいな高級店ではなく、裏にある小汚い古道具屋なんかがお似合いじゃないですか? ふふっ」



「な、なんですってぇ!!」

 大して金を持っていないと分かるや、店員の態度は一変した。

 店員の言葉にブチ切れる花子。



「アキラさん! こんな店で買うのはやめましょう! ムカついたわ!」

 花子は店を飛び出す。





「花子さん……まあ、あの店員からは買いたくないよな……」

 アイテム探しがふりだしに戻ってしまった2人。



「せっかくここまで来たし、裏にあるっていう古道具屋にいってみようか?」



「そうですね……すみません、ついカッとなってしまって……」



「いやいや、あれはしょうがないよ。 それより花子さんもあんなに怒るんだね!」



「く……あのクソ店員めッ!」



 花子の怒りは収まらなかった。
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