ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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 ズラっと扉がロビーを突き当たりまで進む3人。
 60.61.62……96.97.98.99……100!
 ロビーの1番奥、100と書かれた扉の前に立つ。

 扉を開けた事はないが、このダンジョンが出来てすぐに、何レベルまであるのかを確かめた事はあった。

「レベル100か……いつかクリアしてみたいけど、60で逃げ出したくらいだからなぁ。いつになることやら……」

「レベル100って……どんなダンジョンなんですかね?
 トゲトゲだらけの洞窟! みたいなイメージですけど……」

「よし。じゃあ……ちょっとだけ入ってみようか。
『脱出の羽根』は持ったね!?」

「はい!」

「チラッと……本当にチラッと覗くだけだからね!」
 レベル100のモンスター、どれほど強力なのか想像するだけでも恐ろしい。
 今の3人の力で普通に冒険する事は不可能だ。あくまで見学のつもりで少しだけ入ることに。

 恐る恐るレベル100の扉を開き、中を覗き込むアキラ。
「だ、大丈夫ですか? アキラさん。いきなり激強のモンスターがいて、殺されるかもしれませんよ!」

「……うん、見たところ今までのダンジョンと変わらないね。狭い洞窟って感じだ。モンスターもいなそうだし、入ってみよっか?」
 ダンジョンへと入るアキラ。

「ちょ、ちょっとアキラちゃんねるさん! もうっ! 緊張感のない人ですわね!
 どうするんですか? 入ったらいきなりドラゴンでもいて食べられちゃうかもしれませんよ!?」
 アキラに続き、慎重にダンジョンに入る花子とまどか。

 レベル100はどんなダンジョンか? と期待していたが、今のところ普段のダンジョンと何ら変わりはなかった。

「なんというか……普通ですね。モンスターもいませんし」
「そうですわね。あ、洞窟の奥に光が? 外に出れるんでしょうか……?」

 薄暗い洞窟の奥には光が射している。
 これは今までのダンジョンではなかったことだ。

「気をつけて!」
 モンスターの出現に注意しながら、ゆっくりゆっくり奥に向かう。
 そして、洞窟を抜けた先で、目の前に飛び込んできた光景に驚いた。

「こ、これがダンジョン!?」
 風に揺れる草花。どこまでも広がる青々とした草原。
 ここが北海道のど真ん中だと言われても、信じてしまうような大自然が現れた。

「す、すごい綺麗な所ですね……田舎の風景っぽいですけど、どこか異世界感もありますね」
 草原を踏みしめながら花子は言う。

「……ん? あれは何でしょうか……?」
 まどかが草原の遥か彼方、空に浮かぶ宮殿のようなものに気づいた。

「なんだろう……? 宮殿? お城?」
 空に浮かぶ童話の世界のような不思議な雰囲気の建物。
 すっかり危険なレベル100のダンジョンと言うことも忘れていた3人。

 その時、モンスターの気配を感じた。
「はっ! 気をつけてください! モンスターが来ます!」

 遠くの草原から、凄いスピードでこちらに向かってくるモンスターに花子が気づいた。
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