ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ

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「う……とうとう来たか……」

 3人に迫りくるモンスター。相手はレベル100のダンジョンのモンスターだ。
 弱いわけはないのだ。

「どうしますか!? 『脱出の羽根』使って出ますか?」
「いや……せっかくのレベル100だ。少しだけ戦ってみたいな!」
「……私もですわ! 軽く手合わせできたら良い経験になります」
 アキラとまどかは剣を構える。

「もう! ほんと剣士って戦い好きですね!
 危なくなったらすぐに脱出しますからね!」
 花子はそういながらも、念の為『炎帝のブレスレット』を用意する。

「あれは……ゴブリンか!?」
 こちらに迫るモンスターは一体のゴブリンのようだ。
 今まで見たゴブリンとは違い、体が大きく、圧倒的なスピードとパワーで草原をかき分け進んでくる。

 アキラに突進するゴブリン。

「よし……いくぞ!」
 アキラは『ドラゴンの剣』を全力で振り下ろす。

 しかし、ゴブリンはアキラの攻撃は軽々と回避する。
「なにッ!?」

 クリアはできなかったとはいえ、レベル、60のモンスターにも通用したアキラの攻撃だが、ここのゴブリンには当てることもできなかった。

 アキラの攻撃を避けたゴブリンに、今度はまどかが斬りかかる。
「くらいなさいッ!」
 まどかは超スピードでゴブリンに向かい斬りかかる。

『カッ!』

「……うそ!?」
 ゴブリンはまどかの剣を片手で白刃取りした。
 呆然とするまどかにゴブリンは拳を振る。

「まどかちゃん! 危ないッ!」
 アキラがまどかの体を引っ張り、ギリギリのところで攻撃を回避した。
 恐ろしい勢いのパンチ。空振りしたゴブリンの拳の風圧で2人が吹き飛ぶ。
「うわぁぁあ!」

「2人とも! 伏せてください!!」
 後方から花子は炎魔法を放つ。
 今の花子のフルパワーに近い火の玉がゴブリンを直撃した。
 炎に体を焼かれ、苦しそうなゴブリン。

 しかし、ゴブリンは体を震わせ炎を消炎した。
「嘘でしょ……? やばいわコイツ……」

 魔力を使い果たし、その場に座り込む花子にゴブリンは襲いかかる。

「花子さーんっ!」
 ゴブリンの背後から、アキラは渾身の斬撃を振る。

『ザンッ!』
 花子に殴りかかる、ギリギリのところでゴブリンの片足を斬り落とした。

「はぁはぁ……2人共ッ! 集まれ!」
 片足を失いながらも、鬼の形相で這いつくばりながらも向かってくるゴブリン。

「……恐ろしいモンスターだ……」
 アキラは急いで『脱出の羽根』を振りかざす。

 ◇

 3人は一瞬でレベル100と書かれた扉の前にワープしてきた。
「はぁはぁ……危なかった……」
「うぅ……死ぬかと思った」
「は、花子姉さん……無事でよかったですわ……」

 ギリギリのところで3人はダンジョンから脱出することができた。
「ほんとにギリギリだったね……もうレベル100は絶対にダメだ!」
「だから言ったじゃないですかぁ! 危ないって!」
 怒り出す花子。

「ごめんごめん……しかし、不思議な世界だったねぇ……」
「怖かったけど……綺麗なところでしたわ」
「ま、まあ、それは確かにそうだけど……」

 こうしてアキラたちは人類初のレベル100のダンジョンを体験した。

 ダンジョンの扉にはレベルを表す数字が書かれている。
 世界中でダンジョンの入り口が見つかっているが、レベル100のダンジョンの入り口は見つかっていない。
 現在、世界で一番高いレベルのダンジョンは、外国で見つかったレベル90のダンジョンだ。

「よし、俺たちは今まで通り、レベル50くらいでトレーニングとレアアイテム探しをやっていこう。
 一歩一歩、成長していこう……」

 すぐに逃げ帰ったものの、アキラたちは最高難易度のダンジョンという貴重な経験をした。

 3人はまたトレーニング、レアアイテム探しを続けることにした。
 そして、強化石を集めて、アイテムをパワーアップさせる計画も忘れてはいなかった。
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